SVX日記
2005-03-24(Thu) 「優しい時間」をラクに過ごす
オイラは観てないが、某ドラマに出てくる「あろうことか客に豆を挽かせる」喫茶店の影響で、手挽きのコーヒーミルが売れているらしい。かなり以前から手挽きのコーヒーミルでゴリゴリしてはコーヒーを飲んでいたオイラにとっては「ナニをイマサラ」であり、昨日今日に豆を挽き始めたばかりのパンピーが、テレビの取材に「優しい時間を過ごしてます」とか「やっぱりコレでないと」なんて答えているのを観ると、恥ずかしくて見ていられやしない……と、そこッ!! そこで笑っとるワインや焼酎ブームに流されとるチミ達ッ!! チミ達も同じように恥ずかしいというコトを自覚しなさいッ!!
オイラは長くても1年後には手動のコーヒーミルなんざ、誰も見向きしなくなると踏んでいる。実際に挽いてみたらわかるが、あれはかなりの重労働なのである。一杯のコーヒーを入れるのに十分な豆を挽こうと思ったら、それはもう想像以上にシツこくハンドルを回さねばならないのだ。なにぃ? 「豆の温度が上がらないよう、ハンドルをゆっくり回すのがコツ」だぁ? 一生やってろ、ヒマ人。
しかしながら、挽いてしまうと豆の香りは一瞬で飛んでしまう。これは間違いのない事実である。だから、挽いてある豆をパックで買ってきて冷蔵庫で保存する、というコーヒーの楽しみ方は、重要な部分が抜け落ちてしまっているといわざるを得ない。インスタントコーヒーよりはマシではあるが、ゆっくり湯を通すという面倒な作業が必要なワリに、あまり報われない。これも間違いない。
んじゃ、飲みたい時に電動ミルで豆を挽くのが回答か? といえば、これも完全にノーである。いわゆる民生用の電動ミルは、電動の高速回転する金属の刃により容器の中の豆を挽く。これが徹底的に間違っているのだ。なぜならこの方法で豆を挽くと、豆の粒度が一定にならないからである。挽く時間を短めにして粗挽きにすればコクが出ず、挽く時間を長めにすれば微細な粉末が発生し苦いだけのコーヒーになってしまう。つまり、コーヒーミルはコショーのミルと同じように、挽き具合は刃の間隔の広さで調整すべきで、そこに豆を通過させる構造である必要があるのだ。結局は手動のミルがベストなのである。
ちなみに喫茶店のコーヒーミルは手動のミルと同じく、上から供給される豆を挽きながら下に逃がすという構造になっている。先日からオイラがホレ込んでいるコーヒーの自動販売機は、コーヒーを挽く状況をライブ映像で観せてくれるが、当然ながらミルは清く正しくこのような構造になっていた。てりめぇである。
なるほど、素早く正しく楽に豆を挽く方法は判明した。それでは、業務用のコーヒーミルを入手しよう……って、高い!! 高すぎるッ!! 個人が家に置くには酔狂なサイズでもある。んじゃ、どうするのか? 八方フサガリかッ!? そんなことはないッ!! そして、今回ご紹介するのが……
シンプルなアイデアではあるが、これ以上に「清く正しくラクにおウチで豆を挽く」方法は存在しないと断言する。事実、我が家ではこれでバリバリと豆を挽き、たいへんにおいしいコーヒーを頂いているのだ。問題点は騒音。それだけである。しかし、業務用のミルだってそれなりの騒音を発生するのだ。朝に挽く分にはたいした問題にはならないであろう。コレがオイラのオススメである。
今日は仕事を終えてから向かうコトもあり、少しでもラクして移動したかったのでグリーン席を取ってみた……といっても、例のぷらっとこだまのグリーンプランなので、別に大した贅沢というワケでもない。ちんたら移動しとらんで、のぞみでズバッと移動したほうがラクではないかという説もあろうが、それはそれ、これはこれ。
席は4列しかないから、広いし、椅子もフッカフッカだ。足かけもあるし、席の間のひじかけもデカいし、飛行機みたいに音楽を聴くためのジャックも装備されている。リクライニングも「もういい」というレベルの一歩先までいくし、テーブルも一般の席と違って前の席から出るのでなく、ひじかけの中から出てくるので、手元に近くノートPCの操作もしやすい。
ゆったり感に気分をよくしつつ、ここんとこ再読している「戦闘妖精・雪風<改>」をじわりと読み進めつつ、ノートPCを広げて撮り溜めた「目がテン」と「ダーマ&グレッグ」を観つつ、「プログラム言語C」を拾い読みする。こんなヒマな時間だからこそ、いろんなコトができる。うれしい。