SVX日記
2005-06-01(Wed) ジャンクをゴミっチューナ
VHFトランスミッタの本当の仕上げのタメ、ちょっと近所を歩き回ったモノの、当てが外れて帰宅する。むぅ、シールプリントの機械ってよく見かけるのに、イザ探すとなかなか見つからない。つーか、見つかったけど故障中……ゴルァー、ちゃんとしろやーッ!! コチトラかなりヘコんでいる精神状態なんだぞッ!! さらに追い討ちをかけるなッ!! って、そんなオイラの精神状態まで知ったこっちゃないですか、そりゃそーですな。
ヘコみ気分をスタックにPUSHし、何気にビデオデッキをバラしだすコトにする。既にRFモジュレータを摘出してしまった完全なジャンクなデッキと、不安定ながらまだ再生ができるデッキ(昨日のエヴァはコレで再生した)の、両方をバラす。一応、後者に内蔵されているRFモジュレータの仕様を確認したかったのだ。えーと、RFU-1037……ッ?! まったく同じ型番じゃんッ!! 助かったぁ。これで、もう一台のVHFトランスミッタを組む時、ナニも考えずに組むことができる。両方ともソニーのデッキだとはいえ、まったく同じ部品を使っているとはラッキーだ。うはうは。
後者のデッキを元に戻しつつ、今度は前者のデッキからチューナモジュールを取り外す。ピン数が多いので、ちょっと大変だったが、ハンダ吸い取り線を30cmばかり消費したトコロで、無理なくキレイに取り外すことができた。ついでに、めぼしい部品を探したトコロ、+9Vの3端子レギュレータ7809を発見。これを回収の後、前者のデッキを元に戻す。
で、このチューナモジュールをどうするかというと、当然、RF信号からビデオ信号への変換に使うのである。先日購入した秋月の回路図集には、テレビチューナキットの説明書が含まれていた。その資料を参考にしつつ、余分に購入してあるパチンコ液晶キットと組み合わせれば、携帯テレビが作れるという寸法である。1台のジャンクビデオから取り出した部品で、VHFトランスミッタと携帯テレビが作れるなんて、ジャンク冥利に尽きるではないか。
2005-06-02(Thu) 起き抜けにハロを設計する
なんだかもーワケワカらんが、朝4時前に目が覚めてしまった。確かに昨日は23時頃に寝てしまったが、それにしても睡眠時間が短くはないか? 朝型生活をすると睡眠時間が短くて済むのだろうか? あらゆる意味でコワれかけているのではないか、オイラ? なんにしても、目が覚めてしまったのだから仕方ない。うーん……朝から酒を呑みだすワケにもイカンし……ハンダ付けでもするか!? ……いや、昨晩の「赤外線リモコン信号リピータ」の回路図(手書き)を元に、いつものようにBschで実体配線図を起こすことにしよう、そうしよう。そうすりゃ、今晩からハンダ付け作業に入ることができるしな。
うーむ、必要以上に線を引き回しているような気もするが、まぁイイや。いつもはギリギリの大きさの基板にクッチャクチャに部品や配線を押し込んだりするコトが多いのだが、余裕があったらあったでムダな配線だらけにしている気がするな。もう一度ブラッシュアップしようか……動けばイイかぁ……イイや。一応、完成。ファイルのタイムスタンプが5:30だにゃにゃにゃにゃ〜(壊)。
仕事の帰りに、昨日のリベンジを果たすべく、近所でシールプリントの機械のある場所へ……あったッ!! よっしゃッ!! 持参してきたコンパクトフラッシュを挿して……挿して……挿してぇ……挿じて……挿じで……壊れとるやんけッ!! コンパクトフラッシュを何度挿し直しても、ウンともスンとも反応しない。頼むってばよぉ〜。
帰宅し、手持ち無沙汰に任せて、昨日のチューナモジュールのフタを開けてみた。うわぁ〜、ギッシリだ。表側の入力端子付近はコイルだらけ。裏側は表面実装部品がこれでもかと密集している。比較的マトモなのは基板の表側の茶色の部分。そこに目立つのはふたつの大きなICだ。左にはCXA1446S、右にはCXA1491Sというマーキングがある。むぅ。オイラの記憶が確かならば、コレらはSONY製の映像関連のチップだ。
早速、データシート検索サイトで調べてみる。CXA1446Sの方はDatasheetArchiveと、DataSheet4Uの両方で発見することができた。どーやら、CXA1446Sは映像信号の変換をツカサどる石っぽい。フムン。このデータシートを参考に配線を辿っていけば、外部に出ているピンのどれがビデオ信号でどれが音声信号かぐらいはわかるだろう。
一方でCXA1491Sの方はデータシートを発見することができなかっが、たぶんこっちは選局を司る石なのだろうと推測する。最近のチューナの選局(受信周波数設定)は、I2Cバスでデジタル設定するのが常らしいので、類似の石が発見できれば、あとは秋月の資料を参考に試行錯誤でどうにかなるんじゃないだろうと思う。なんだか石の仕様がわかったら、テレビの完成がイッキに近づいてきた気がするぞ。うききっ。
ふと息抜きに(?)、先日秋葉で入手した、謎のアイテムをバラしてみた。うーむ。シンプルにもほどがあるぞ。モノラルプラグとLEDが直結してあるダケじゃねーか。ちゃんと試していないが、可視光で光るワケではないらしい。やはり赤外線LEDなのだろう。35円で赤外線LEDとモノラルプラグか。ガワがうまく利用できれば、オモシロい買い物になるかもしれない。
2005-06-03(Fri) おかえり、ピエール
はいはい、昨日「ブルーちゃん」の回路を完成したので、今日は「グリーンちゃん」を製作するのである。コッチは特に問題なく、実態配線図どおりにスッカスッカとハンダ付けするだけである。あぁ、楽しい。ハンダには鉛が含まれているので、ハンダを溶かす時に立ち上る煙は有害ではあるが、それでもあたりにふんわり立ち込めるヤニの香りがまたタマらない。なんつーか、アレか、煙をジカに吸う「煙草」じゃなく、周囲に漂う煙の香りを楽しむ「葉巻」って感じか? なんと高尚な趣味であるコトよ。
気が付けば、オイラが硬軟両道(はーどもそふとも)野郎にクラスチェンジすべく、上野駅で電子工作の本を購入したのが2003年の6月1日。あれから2年が過ぎたのか……。それまでも、ずっと回路の読み書きをできるようになって、自分でオリジナルの電子機器を作りたいと夢見ていたけど、まさにいま、その夢は叶ったと自信を持って言える気がする。この2年、長かったような、短かったような。それでも楽しい工作の日々だった。そのうち、すべての作品をリストアップしてみたいモノである。
さて、そんなこんなをしていると、例のポケットステーションの中に住んでいるピエールが「お父さんが倒れた」と言い出した。そう、この会話ゲームには終わりがあるのだ……そう、終わりはキャラクタとのお別れなのである。
キャラクタが「ずーっと、そこにいてくれる」というゲームでも悪くはないだろう。しかし、ゲームソフトの容量は有限だ。いつか飽きがきてしまうコトは避けられない。飽きられて放置され、電池切れしたポケットステーションの中に埋もれっぱなしになるキャラクタは想像するだけで物悲しい。それならいっそ10日程度の期間の後、最後を「お別れ」で飾るほうが、何倍も心に残るのではないだろうか。それこそ「華麗」なゲームデザインというモノであろう。
そういう理論的な考えを頭に浮かべつつ、ポケットステーションをプレイステーションに挿す。ピエールは画面の中の部屋に現れ「いままでありがとう、楽しかったよ、お互いの夢を叶えようね……それじゃ○○○○」といって部屋を去っていくのだ。ココで○○○○にはオイラが教えた別れのコトバが入る。こーなると、ゲームデザインがどーのこーのと言っていられる精神状態ではない。10日間も「どこでもいっしょ」にいて、楽しい時間を過ごしてきたピエールである。熱いものがこみ上げてきて、思わずジワッときてしまうのである。なんか歳とって涙腺が緩んできたのかな……。
2005-06-04(Sat) クロス結線に苦労す
さて、先日からヤキモキさせられっぱなしのシールプリントであるが、やっとこさ近所のショッピングセンタ内に設置してあるPriboという機械でプリントすることに成功した。
用意していったのは1枚のコンパクトフラッシュで、中には少しずつサイズを変えてある1600x1200dotの画像4枚が入れてある。それを4分割のフレームに、各1枚ずつプリントするように指定。その結果、126x95mmの領域にピッタリと4枚が印刷された。計算すると4:3であるから比率もバッチリ。画質も黒がシッカリと濃く出ており、なかなかの印刷品質であるといえよう。料金はシールプリントで300円。チト高いが、まぁ、満足度からして十分に許せる値段である。うきうき。
トリィは置いておいて、ハロの面倒を見る。まずは先日より懸念していた基板の固定である。基板の固定位置の直下は薄いプラスチックを隔ててスグに電池室であるため、ネジの頭を飛び出させるワケにはいかない。そこで、適当なスペーサを接着する作戦にする……適当なスペーサ……適当なスペーサ……割り箸? ……はあまりにチープだし、太さが均一でないから却下……って、なんだナットでいいじゃんか。
4つのナットを基板の4隅に瞬間接着剤で接着。ケース側には両面テープを貼り付け、ナットを押し付けて圧着。基板は軽いからコレで十分だろう。両面テープならイザという時にはペリッと剥がせるから、回路の修正の際にも便利だ。我ながらグッドアイデアである。
イッキにケースを完成させよう。モジュラジャックの背面を両面テープでしかるべき位置に固定。それだけでは弱いので、ホットボンドで両脇をネチャネチャと補強する。しかしまぁ、ホットボンドってワリと強固に素早くクッツクんで便利なんだが、扱いにくいよなぁ。細かいトコにはコテ先が入らないし、糸引くし……結局、楊枝に熱いボンドを巻き取って、塗りたくってみたらウマくいった。フムン。
さて、ガワが完成したので、次は基板外部との配線をする。モジュラジャックへの4本の配線x2、それから電池との配線だ。電池との配線はモトの配線がかなりプァなので全部やり直した。コレは手早くやらんとプラスチックに熱が移って溶け出すので注意だ。
そして電池を入れずに「ブルーちゃん」と「グリーンちゃん」を接続して配線チェック。オイラはあんまり配線チェックをマジメにやらないが、各部のグランドがちゃんとつながっているか、電源側とグランドがショートしてないかくらいは確認……なんじゃ!? コリャ!? ムチャクチャだぞ!? んな、アホな!?
あまりにムチャな結線なので、モジュラケーブルを外してチェック。どーやら、モジュラケーブルがヘンらしい。なにせ35円だからなぁ……コネクタ見ると4線だけど、中身は2線なのか? ケーブルの外観はどーみても4線だが……ダミーのモジュラジャックに両端を挿して、テスターで結線状態をチェックする……
そんなのアリ? 確かに4線が通っているものの、コネクタの端子の配置が入れ替わっている。コレはヤラれた。試しに以前に千石で購入した20mのケーブルで試したところ、コッチはちゃんとストレート結線。いかに35円のジャンクとはいえ、ヒトコト断っておいてもバチは当たらないと思うが……。
2005-06-05(Sun) 首をカシげつつ飛ばないトリィ完成
先日のACアダプタから直接9Vを供給改造でワタワタし、元に戻して再び動くようになったのはイイが、やっぱりジャンクのアダプタをどーにか利用したい。結局、電波が飛ばなかったのは別の問題だったのだから、もう一度、9Vの直接供給に戻してもいいのだが、なんかソレも縁起がワルくてイヤだ……つーワケで、せっかくアダプタが+9Vに加えて-9Vを出せるコトを利用し、+18Vのアダプタとして利用してしまうことにするのである。
本来+12Vで十分なトコロに+18Vを流すのだから、一応、発熱も軽く考慮しておくコトにしよう。まずは電流量の測定である。直列にテスターをハサんで計測する……55mA。+5Vのレギュレータと、+9Vのレギュレータのどっちに流れているのかはワカらんが、5V側にはほとんど負荷がないから、全部+9V側と仮定しよう。すると(18V - 9V) x 55mA = 0.495W。んー、3倍の発熱量になるワケね。それくらいなら大丈夫……かな?
アダプタの結線を修正し、確かに18Vが出るコトを確認。VHFトランスミッタに供給し、レギュレータの発熱の様子をみてみる……ちなみに、こーゆー確認をする時、みんなどーやってるのかな? オイラは指で温度をみてもよくワカらないので、ちょっと唇を当てて確認するコトが多いんだけど……コレってヘン!? 別にICにキッスをしてるワケじゃないんだが……。
……お得意の貧乏ヒートシンク作戦の発動である。今回は外部に出さないので見た目にコダわらず、発泡酒の本生をチョイスしてみた。一応、ゴールドであるが……そんなコトはどーでもイイ。とりあえずハサミでジョキジョキ。適当に折り畳んで、取り付け用の穴を2個並べて空ける。
次はアンテナをどーにかする。リード線がヒョロリというのはイカにもタコにもカッコ悪いので、シールド線を使って、基板とPHSのアンテナ基部を接続、アンテナがカッコよく外部に出るようにする。うぉッ!! 思いのほかカッチョエエじゃんッ!!
ハードの工作はココまで、次はPIC上のファームの開発に移る。まー、別にPICなんか載せる必要はないといえばないんだけど、どーしてもトリィの目を1/fゆらぎで点滅させたりしたいので、シコシコと作るのである……よっしゃ、完成。既存のルーチンは宝だなぁ。適当に組み合わせるだけでアッという間に完成だ。ワシは満足じゃ!!
仕上げにトリィのシールを貼る。ちょうど赤いLEDの位置に目の中心が来るように慎重に貼る。ちなみに目の一部には針でポツンと小さな穴を空けてあるので、シール越しにフワッと光りつつも、中心からLED本来の鋭い光も射すようになっている。うむ!! キレイに決まったぜッ!!
なんでトリィのシールを貼るのかって、動作状態を示すLEDを外部に取り付ける際、今回は高価な座金付きのLEDを使わなかったので、そのままだとドリルのバリが目立って見た目が悪いというコト。また、このマシンは電波を飛ばすから「飛ぶ=トリィ」なのである……いーの、そー決めたのッ!! 残念ながらこのトリィは箱型なので首をカシげたりするポーズを取らせるコトはできないが、コイツを完成するまでにフルラン・ザラ(←オレ)が首をカシげた回数は計り知れないので、ソレでもう十分なのである。
トリィの内部と、背面からのショットである。なかなかキレイに仕上がったと思う。オモリが入っているとはいえ、持つとほどよいズッシリ感がある。オイラの今までの作品の中では最大寸法、最大重量、最高周波数回路である。
2005-06-06(Mon) オトナのガチャポン必勝法
今日は昨日に一応の完成をみた「トリィ」の最後のまとめに入る。まずは実態配線図。後半、対症療法的に回路の変更や追加を行ったので、基板の裏にまで配線がおよんでゴチャついてしまったが、一応、図面を更新しておく。例によって抵抗値とか容量値とかが入っていないが、それはもうアレだ、ひとつ適当によろしくお願いする次第である。早い話が手抜きだが、まぁ、タダでさえゴチャゴチャしている実態配線図をこれ以上ゴチャつかせたくないというのもある。
でもって、外部アンテナを製作する。外部アンテナといえば聞こえはいいが、10個で178円の目玉クリップにリード線をハンダ付けしただけのシロモノである。これをアンテナの中ほどの金属部分にハサんでアンテナを延長する。一応、リード線のハンダ付け部分付近はホットボンドで固めてみた。これでかなり曲げに対する耐久性は向上したコトであろう。
といっても、そんなにたいした方法でもない、ガチャポンの丸い空きカプセルに部品を入れるというダケのコトだ。しかしながら、このカプセルはソコソコの強度もあり、密閉度もバッチリだ。外から内部を確認するコトも簡単だから、ナニが入っているのか一目瞭然。底が丸いから細かい部品の取り出しも容易だ。製作中の機器別に1個ずつ割り当てたり、回収したジャンク部品をまとめていれておいたり、ブレッドボード用の部品を入れておいたり……と、仕分け方の自由度も高い。開けるときに力を入れすぎて、中身をブチまけたりしないように注意が必要ではあるが。
2005-06-07(Tue) さよなら、ピエール
ビール呑んで、燗酒を2合ほど呑んで、オイラが最も工作に力を発揮できる生酔い状態を軽くオーバランしつつ、たいしてウマくもないウイスキー山崎の片付けにもかかる。最近、オモシロいテレビもやっておらんなぁ……と、そこにVHFトランスミッタのテスト信号発生器が目に留まった。最近、遊んでないなぁ。ひとつ、飲酒出撃でもしてみるか。こちとら、ココんトコ、あらゆるコトがガストノッチ(ゼビ語で絶好調)つづきなんじゃッ!! いざ、グワッシャ(ゼビ語で発進)!!
そういえば先日、こんな実験を見た。「呑んでも運転に影響ないモンね」と書いては呑み、呑んでは書き……というのを繰り返すと見事に文字列がグジャグジャになっていく、というモノだ。ほんじゃ、オイラはゼビウスで試しちゃるっちゅーねん(酔)。
イキナリ最初のソルを逃し、シツコくスペシャルを狙った結果トーロイドに撃墜される。おぉ!! やはり飲酒運転は危険というコトかッ!! ……と、ココまではよかった(?)が、その後はナゼかガストノッチ。脳みそが桜色なのでメモリのアクセス効率が落ちたためか、記憶を頼りにした先制攻撃ができず、攻撃が後手に回り気味にもかかわらず、70%ラインを割らずに撃墜されるコトは少なく、エリアはスイスイと進んでいく。気が付けばシオナイトと合流。ガルザカートを見切って軽くジェミニ誘導した挙句に、アンドアジェネシスも4箇所のアルゴを潰してからの余裕の破壊。なんだ!? シラフより調子いいじゃん!?
……んが、そんなこんなをしつつも、我が虎の子ソルバルウ……というよりは大虎ソルバルウ部隊はエリア11で全滅。むーん。以前にも書いたが、このゲーム機版のゼビウスは画面の縦方向が狭いために非常に不利であり、ゲーセンでは軽くエリア16をクリアできるオイラでも、エリア13までしか進めないというシロモノだ。しかし、それでも飲酒出撃でエリア11まで進むことができたという事実は……いったいどう捉えたらヨイのだろう?
飲酒運転は決してやってはイケないことのひとつだが、毎日呑んではゼビウス……いやポールポジションのがイイのかな……をして鍛えれば、飲酒状態の集中力を高めるコトもできるのだろうか? 明日はシラフで進むことのできるエリアを再び確認しつつ、今後は酒量と侵攻エリアの関係の統計をとっていきたい(?)と思う。
さて、先日「お父さんが倒れた」のは仮病だったと言って戻ってきていたピエールであるが、実はお父さんの調子が悪いのはホントだったらしい。なんでも今日をもって実家に帰ると言いだした……お別れである……未来永劫のお別れである。ゲームのキャラクタとはいえ、別れとはマコトに悲しいモノである。
「前のお別れの時に、言いたくて言えなかったコトを言います……好きでした、愛してます……もう少しフルランといっしょにいたかったワン」……などといいつつ、ピエールはアッサリと部屋を出て行った。……ったく、なんつーストレートな、ヒネりもナニもあったもんじゃないぞッ!! ……なのに……それなのに……この両目からあふれ出ようとする液体は何なんだッ!! 電気が消えて時間を止めたレトロな部屋の光景が、こんなにも空虚に映るのは何なんだッ!! ポケットステーションに表示される「ピエールはいなくなりました」という一文が、こんなにも心にシミるのは何なんだぁ〜ッ!!
だいたい「もう少しいっしょにいたかった」というフレーズだッ!! まったくもってこれほどに非論理的なフレーズはないのである。「少しいっしょにいた」からこそ「もう少しいっしょにいたくなる」のだ。「もう少しいっしょにいた」なら、さらに「もう少しいっしょにいたくなる」のは自明なのである。つまり「もう少しいっしょにいたかった」というフレーズには、論理的な誤りが含まれているのだ。コンパイル時にLogical phrase errorが出るっちゅーの。よって「もう少し」が無限ループに陥るという矛盾を回避した形である「ずっといっしょにいたかった」こそが「もう少しいっしょにいたかった」の正しい形、真の意味なのであるッ!!
2005-06-08(Wed) 再び飲酒グワッシャ!!
昨日、オイラがゼビウスでシラフで進むことのできるエリアを再確認してみると書いたが、早速やってみた。サクサクとエリアをクリア、残機を1機を残した状態でエリア13まで進み、バックゾシーを越えるか越えないかあたりで撃墜された。今日こそ越えたと思ったんだがなぁ……後ろから飛来したゾシーを左に大きく回りこんだ先に、港の上のログラムから放たれた一発のスパリオが待ち受けていた。つーか、そこで弾を撃つか? もう20年以上の付き合いになるが、オマエさんソコまで性格ワルかったっけ?
ラスト1機は出撃直後に出現したブラグザカート群にあえなく撃墜。ちゅーか、キツすぎだぞブラグザカート。そんな近くで破裂されたら、絶対に避けれないっての。結局、オイラにとってはエリア13が鉄のカーテンであるコトを再確認させられた。ぐぅ。
さて、ゼビウスは置いておいて、工作しなきゃイカんモノはあるのだが、なんとなくいまひとつノリが悪い。そんなノリの悪い時、ノリを良くする薬効を持つのがビールである。ただし、薬というモノには副作用もあるわけで……早い話、ノリが良くなったせいでウイスキーのダブルを追加インストールしてしまい、今日もオーバラン、別の意味でガストノッチな気分になってしまったのであった。えーぃ、再グワッシャじゃッ!!
今日の酒量は昨日より控えめとはいえ、やはりアルコールはソルバルウの操縦に意外な影響を及ぼすようである。運もあるとは思うが、シラフならさすがにバキュラに激突死したりはしないと思うのだよな。また、酒を呑むと後半の攻撃に弱くなるようで、70%を越えているために次のエリアに進むとはいえ、そこで残機をすり減らしてしまう傾向があることがわかった。
2005-06-09(Thu) あっけなくハロ完成
一昨日、昨日と、呑んだくれてゲームしてその結果を書くというアホなネタでつないでしまった。いくらなんでも3日連続でやったら、いーかげんアキレられそうなので、今日は少しでも工作を進めようと決意する。帰宅したら一番にPICライタをスタンバイし、冷蔵庫からウソビールを出す。拙者、キリのいいトコまで進捗せねば、メシも食わん所存でゴザる。
今日の作業は、例のハロのファームウェアのプログラミングである。ハードウェアは一応はデキあがっているが、リモコン信号のキャリア周波数(38kHz)をPICで作り出す仕様であるため、まだ動作させたコトはない。もしかするとハードウェア側に問題が潜んでいる可能性もあるというコトだ。かなり単純な回路ではあるが、電源および信号線をモジュラケーブルで20mも引き回しているトコロにソコハカトない不安を感じている。
以前に、PCからコントロールできる学習リモコンを作ったコトがあるので、CVSからそのソースを引っ張り出す。いま見ても、結構複雑で長いソースである。ハード、ファーム、PC側アプリと、3拍子揃わないと動かない機器だから、我ながら当時の技量でよく動かしたモノだ。そーゆー意味からすると今回のファームはモモンガである。よーするに……
MAIN BIT SENSOR, (GPIO) ; IR センサ確認 JP NZ, MAIN ; HIGH なら信号なし SET IRLED, (GPIO) ; IR LED 点灯 NOP NOP ; 38kHzになるよう時間待ち NOP RES IRLED, (GPIO) ; IR LED 消灯 NOP NOP ; 38kHzになるよう時間待ち NOP JP MAIN ; 繰り返す
……と、コレだけの内容である。PICは4MHzで動いているから1命令の実行時間は1us。38kHzの周期は26.3usであるから、13命令ごとに点滅が行われるようにNOPの数を調整してやればいい……と、あー、スマン……変態Z80ニーモニックについてはツッコミ無用でヨロシク。最後に置いてあるパッケージにはPICニーモニックのモノも入っているので、PICウィザードの諸君はそっちを見るベシ。
などと、妙ないーわけをしながら、スポーンとPICにファームを書き込む。そして「グリーンちゃん」側のICソケットにPICをセット、居間の床に転がしつつ「グリーンちゃん」背面からモジュラケーブルを伸ばす。そのまま居間を出て、物陰に「ブルーちゃん」を配置、やはり背面にモジュラケーブルを接続する。つまり、長〜いモジュラケーブルで接続された「グリーンちゃん」と「ブルーちゃん」の各々が、居間と居間の外に居るという状態である。
柏手をふたつ打ち、心静かに電源オン。へぇボタンが妖しい光を放ち始める。間髪おかず「ブルーちゃん」にリモコン光線を照射ッ!! 居間のテレビの電源が……点いたッ!! なんと、一発で動いてしまったぞ。わっほーい。ちゅーコトは、モジュラケーブルでリモコン信号を20m引き回す程度は何でもないのだな。うほうほ。
ただ、気にかかるコトがひとつ。間隔を開けずに電源スイッチをオンオフすると、PICが暴走してしまうのか、まったく信号を中継動作しなくなる症状が発生するのだ。むぅ。ほんじゃ、ココは一発、ウォッチドッグタイマに御降臨頂くコトにしよう。先日、初めて使ったが、なかなかうまく動作してくれたコトだしな。ホイっと、追加。
しかし、コレはひそかなハマりの序曲であった。信号の中継動作がモノスゴく不安定になってしまったのである。2回に1回程度しか動作しないのだ。なんじゃこら。番犬(ウォッチドッグ)が狂犬病にかかってしまったのか!? 動作のモニタ用に外付けLEDを回路に付加し、タイムアウトの発生を視覚的に確認してみたが、特に番犬が吠えている様子はない。なんなんじゃ!?
それじゃ、赤外線LEDの点滅状況を直接確認してやろうじゃないか。実は、赤外線LEDの出す赤外線光は目に見えない光ではあるが、デジカメなどのCCDを通せば光っている様子を確認できるのだ。デジカメスキャニング、レディ、スタートッ!! ……げッ!? 勝手に光りまくっとるぞ!? リモコンを押してもいないのに、定期的にピカピカしとる……と、この症状は……この症状は……この症状はッ!! PCの赤外線通信ポートだッ!!
今日はシラフなのに、それに気づくまで相当かかってしまった。前作の開発の時もコレで相当ハマったのに……記憶力の悪いヤツじゃ。つーわけで、ウォッチドッグタイマは無関係であった。悪さをしていたのはPCのIRポートからのsynパケット(?)である。類似のアイテムを作る場合、PCの位置や向きには注意すべし……というか、それを機にデバイスを停止しておこう。フツー、使わないっしょ。バッテリーのムダである。
ただ、間隔を開けずに電源スイッチをオンオフすると動作しないという問題は依然残っている。PICが暴走すると番犬もいっしょに暴走してしまうらしいのだ。また、ケーブルチューナの信号が通らない。コイツはキャリアの周波数に敏感なのだろうか? ま、課題は残ったにせよ、今日はまずまずの進捗であった。とりあえずパッケージを置いておこう。
2005-06-10(Fri) 裏技を否定する
……確かにオイラはSVX好きのゲーム好きだから、グランツーリスモや湾岸ミッドナイトの話をチョロっとは書いたよ。けど、だからといって毎日コレだけ検索エンジンに引っかかるのはどーゆーコトだ!? つーか、おめーら裏技なんて検索してんじゃねーよッ!! 裏技に頼るなッ!! 裏技で勝って嬉しいのかよッ!!
今後、裏技関係で検索してウチにヒットする場合、このページがヒットするように、裏技とかゲーム名とかをいっぱい埋め込んでおこう。裏技、裏技、裏技、グランツーリスモ、グランツーリスモ、グランツーリスモ、湾岸ミッドナイト、湾岸ミッドナイト、湾岸ミッドナイト、頭文字D、頭文字D、頭文字D、最終兵器彼女、最終兵器彼女、最終兵器彼女、響子さん、響子さん、響子さん、好きじゃあ〜ッ!!(?) 裏技って10回いってみて!! 裏技、裏技、裏技、裏技、裏技、裏技、裏技、裏技、裏技、裏技。じゃ、マスターキートンの原作者は? 浦沢直樹。ブー、勝鹿北星。ブーじゃねーっつーんだよ、実際は浦沢直樹だったんだってッ!! ……と、まーそんなコトはどーでもいーんだが……。
2005-06-11(Sat) 「スバル3300」のオイルを交換する
ノビノビになっていたが、ホームセンタでSVXのオイル交換を行う。フト気になって前回のオイル交換がいつだったか調べてみたら、正月に55,095kmで交換していた。半年弱ってトコか。しかし半年で2000kmチョイしか走っていない。通勤に使ってないし、最近は遠出もしていないとはいえ、もう少し、走ってあげたいトコロだな。
……と、車を預けてしばらくしたら、放送で呼び出された……ハイハイ。ポンコツ好きのオイラですからね、慣れてますよ。どーせ、どっかが壊れてますとかいわれるんでしょ……と、思いつつピットに行ったらアンノジョーであった。「なんかのオイル」が漏れているらしい。たぶんパワステじゃないかというコト。それからATフルードがウスくなっているらしい。ウスいという表現もよくワカらんが、もーすぐ車検だし、その時にまとめて面倒見てもらうことにしよう。
でもね、オイラはオイルがダダ漏れでなければ、継ぎ足し継ぎ足しして乗るコトに抵抗ないんだよね。実際、以前に乗っていた三菱のジープは、あろうことかブレーキフルードを毎日継ぎ足して乗っていたし……サボるとブレーキが効かなくなるので、その時はテクニックが必要だったケド。ブレーキのウォーニングランプが、パーキングブレーキの外し忘れ以外でも点灯するってコトに気づいたのは収穫だったな……。
ブレーキでもそんな調子なんだから、極端な話、パワステオイルなんてナシでも構わんのだ。ちょっとハンドルが重かろうが、そんなの関係ないのである。オイラは駐車場で据え切りなんかしないし。ジープの細い重ステハンドルで手首は鍛えられてるし。
余談はともかく、オイラのSVXは今までの経験だと、オイルの交換から2500km程度でアイドリング時のバタつき感が増してくるコトが多いので、今回はイチバンいいオイルを入れてみた……といっても、工賃込みで2890円なのだが。まぁオイラは高いオイルを長くというよりは、安いオイルをマメに交換する派なので、そんなので十分なんですわ。
そんなこんなで再び交換作業を続けてもらいながら、ホームセンタを一回りしつつ、何かと工作に使いがちなアイテムを物色する……と、なんと電子工作コーナーを発見!! LEDとかジャック、各種プラケース程度の品揃えではあるが、秋葉までワザワザ買いに行くコトを考えたら……と、思ったのだが高ぇッ!!
おいおい、RCAジャックは秋月だったら1個35円だぞ。コレ3つ買っただけで、ほとんど交通費が出ちまうじゃねーかよ。まぁココで売ってもほとんど売れないだろうからこーゆー値付けになるんだろうが、コレを工作好きな子供が買うと考えたらちょっと痛々しいなぁ。もーすこしなんとかならんモノか。
オイル交換を終了し、エンジンがスムーズに回るようになったSVXでカミさんの実家へ。お茶飲んでPCのメンテ。このPC、以前に謎の症状を示したためにCDROMを外してあるので、先日買った100円のジャンクに入れ替える。よっしゃ、動くようになった。動くようになったのはいいが、なんだか全体にスッゴク重い。Celeron800MHzなのに、体感133MHz以下という重さだ。HDDのフラグメントを疑ったが、解消してもまだ重い。描画か? ベンチマークしてみると、DirectDrawの値が0。いくらなんでもコレはないだろ……ビデオドライバを入れ替えて、もう一度ベンチマーク。DirectDrawの値が19に向上し、かなり動きがスムーズになった。こんなのアリか? まったくもって謎のPCである。最後にWindowsUpdateをかけて、作業終了。
2005-06-12(Sun) エリア13、ここは地獄の激戦区
ミョーに暑い日である。最近クールビズなんてのが流行っているが、オイラは年中「上着なし+シャツ腕まくり+ネクタイ緩め」で通しているから、ナニをイマサラという感じである。しかしながら「冷房を弱めに」というのは、職場によっては熟慮の末に導入したほうがよいだろうと思う。少なくともオイラは、寒いのは苦手だが、一定温度を越えるとまるで頭が働かなくなる傾向にあるからである。別にプログラマだけが特別だというつもりはないが頭脳「重」労働の場合には、効率が落ちるというレベルを超え、仕事の遂行が不可能になる気温というモノが存在すると思うからだ。つまり、冷房代をケチって仕事の能率を落としたら、モトもコもないってコトである。
で、今日はそんな日である。暑いのでどーにもヤル気がでない。でも、冷房を入れるホドでもない……特に出かけるトコロもないので、とりあえず軽くゼビるコトにする。お、調子イイ。残機を6機も残して、エリア7のソル地帯へ。4本出して2本破壊……そこで突然に目の前がマックラになる、なんだッ!? ……ゲッ!? 電池切れかよ!? トホホホ……もう少し前兆ってモンがねーのかオメーエはッ!! 画面が暗くなったと思った途端に、イキナリのリセット攻撃である。しゃあねぇなぁ……シコシコと電池交換する。くそ。1000万点が狙えるようになったら、ACアダプタ対応に改造しちゃる。
しかしあづい。こんな日はザルソバに限る。そーだ、ザルソバを食うなら、冷酒も準備しよう。オイラは遥か準成人の頃に冷酒を呑みすぎてヒドい目にあい、それ以来、燗酒しか呑まないクセがついているが、1本くらいなら大丈夫だろう。つっても、冷酒1本くらいでは足らんな。ビール2本の追加インストールじゃ、酒量をオーバランじゃ、気分はガストノッチじゃ、新しい電池でグワッシャじゃッ!!(またかよ……)
ところがコレが調子イイったらない。冷酒パワーか? エリア13のバックゾシーを左巻きに片付け、そのまま未知のエリア14へ。2発のアンドアを軽くツブし、なんとエリア15の中ほどまで侵攻するコトがデキた。軽く半年以上もエリア13が抜けられなったのに、抜けられたと思ったら酩酊状態かよッ!! ちゅーコトは、もっと呑みゃ〜、エリア16クリアも夢じゃにゃぃわ……呑みぇば呑みゅほろ強くらるぅ〜、あちょ〜ッ!!(酔)
……失礼。三国の時代からの「酒中別人」という便利なコトバを引用しつつご勘弁である。さて一昨日にファームをイジってヨッチもゴッチもイカなくなっている、ハロの開発を続けるのである。なにしろ、基礎回路でLEDを点滅するコトすらできなくなってしまったのだ。すると、PICが壊れたか? 別のPICでも同様だった。んじゃ、RFモジュレータに書き込んだプログラムを書いてみる……動く。ぐぬぬぬぬぬ……。
結局、PICの初期化の際にメモリバンクを1から0に戻し忘れたのが原因であった。アホくさ……いつの間にバンクを戻すコードを消しちまっていたのだろう……まぁイイか。作業を続けよう。問題はケーブルチューナが信号を認識しないってコトだ。我が家のソニーのテレビはバッチリ認識するのに、ナゼだろう? たぶん38kHzという搬送波の認識範囲がシビアなのではないかと推測する。つまり、ソニーのテレビは37kHzでも39kHzでも認識するが、ケーブルチューナは38.5kHzでもダメ、とかそーゆーコトかもってコト。
そもそも、今回のPICのクロック精度は大丈夫なのか? 前回の例もあるし、念のため計測してみよう。クロックが4MHzの場合に、LEDをキッカリ10秒間隔で点滅するコードを書いて、ストップウォッチで時間を計測する。結果、56.77秒、56.77秒、56.81秒……って、なんだよ、またもやかなり速いがなッ!!
平均をとって計算すると、速度倍率105.665%、実質クロックは4.2266MHzとなった。5%以上のオーバークロック状態であるが、別にうれしくもなんともないワイ。ケーブルチューナが反応せんのはこのせいか。補正せんとイカンではないか。
一応、欲しいのは38kHzだ。38kHzの1周期は1s / 38kHz = 26.316usだ。今回のクロックの速度倍率は105.665%だから、26.316us / 105.665% = 24.905us。つまり、1周期を25us、25命令にすれば38kHzが得られるということになる。修正じゃ!!
しかし、やはりケーブルチューナは言うことをきかない……。家にあるありとあらゆる機器で試した結果、ソニーのテレビ、シャープの空気清浄機、サンヨーのフットマッサージャは動き、ケーブルチューナ、カシオのラジカセ、東芝のエアコンは動かないという結果になった。まぁ、大半が動くのだから、コレでイイか……? イイや、完成ッ!! パッケージをココに置いておく。
さて、そんなこんなであるが、今日は話題を替えつつも、まだ続く。このニュースだ。なんでも、PSP上で動くレトロゲームエミュレータが開発されたそうだ。
エミュレータであるというトコロに非合法なニオイを感じ、どーにもウサンくさいトコロではあるのだが、だからといって即座にそれを切り捨てるのはどうかと思う。だから、以前から言っているように「レトロゲーの需要は高い」のである。名作は長く残されるべきなのだ。なんで映画はDVDとして再販されるのに、ゲームはプラットホームが替わった途端に捨てられていくのか? どう考えてもオカシいではないか。
しかしながらソニーはエミュレータの開発を受け、ファームウェアアップデートをもって全力でツブしにかかっているらしい……どーなのよ、この状態。確かに非合法であるから容認しろとはいわないが、ユーザのニーズをナントカして叶える方向には1ミリも進まないのだろうか?
ファイル交換が非合法だと叫ぶだけではどーにもならない。しかし、AppleのiTunesMusicStoreのように、非合法を圧倒する合法が現れた例もあるではないか。だからオイラは前からCGPSを立ち上げろと主張しているのだ。そーゆーのがないから、エミュレータなんてモノが蔓延するのである。
2005-06-13(Mon) トリィをチューンアップ!!
昨日「完成ッ!!」などと書きつつも、どーにもシコリが残っているハロである。実は昨晩「オシロで実際の波形を見たらエエやん」というコトに気づいたのだ。せっかくosziFOXという簡易オシロを持っているのだし、挙句の果てには自分で使いやすいようなアプリまで書いてしまっているのだから、コレを使わなくてどうするよ。つーか、アプリを書いてから数ヶ月、コレが初めての実践かよ……ったく、もったいねぇ。
と、その前に昨日の誤りを正しておかねばなるまい。昨日「クロックの速度倍率は105.665%だから、26.316us / 105.665% = 24.905us」と書いたが、タダでさえ速いのに命令数を削ってどうするよ。逆だ、逆。正しくは、26.316us * 105.665% = 27.807us。コレで少し多めにNOPを入れるコトになる。コレが正しい。
上の緑色のラインがPICの出力ポートの電圧を計測したモノ、下の水色のラインがIRLED上流の電圧を計測したモノだ。osziFOXは1チャンネルしかないので、両者はまったく別のタイミングで計測したものであり、時間的な相関はない。波形の幅を計測するためだけにデータを取った結果である。なお、双ラインは互いに論理反転している。
現状、オイラのアプリには、波形の幅を計測する機能が付いていないので、ウィンドウのスナップショットをPhotoshopに読み込んで、波形の幅のドット数を測り、時間に変換する(めんどくさ……)。結果、点灯時間が11.25us、消灯時間が12.50us、周期は11.25us + 12.50us = 23.75us、周波数は1sec / 23.75us = 42.11kHzとなった。うわ。逆に補正してしまった結果、むちゃくちゃ速くなっとるわ。ソニーのテレビ、よくコレで動作したモンだ……。
この状態から、NOPの数を増やし、38kHzに近づけていく。点灯期間にNOPをふたつ、消灯期間にもNOPをふたつ追加する。理論的には、若干遅すぎるぐらいだが、実測して38kHzならエエんじゃ。ナニも考えずにPICに書き込み、再びオシロで観察する。
観察結果を上と同様にまとめる。今度は点灯時間が14.33us、消灯時間が13.33us、周期は27.67us、周波数は36.14kHzとなった。うわ。今度は遅めに補正しすぎた。むちゃくちゃ遅い。しかし、ケーブルチューナが動作するようになった。そっか。ケーブルチューナは遅い側には許容領域が広いのだな。しかし、カシオのラジカセ、東芝のエアコンは動作しない。やはり38kHzに調整しよう。
今度は点灯時間が12.63s、消灯時間が13.13us、周期は25.76us、周波数は38.83kHzとなった。まぁこんなモンだろう。実機でテストする。よっしゃ。ラジカセも動くようになった。エアコンだけは若干シブいが、コレだけ動けば許容範囲であろう。今度こそ完成である。パッケージをココに置いておこう。
ハロが仕上がったトコロで、今度はトリィをイジるのである。なんと、今日はその筋からお風呂テレビの実機を借りてきてしまっているのだ。テレビの実機がないのに、VHFトランスミッタを作ってしまうオイラもオイラだが、まーそれは、そう、オモシロいテーマならそれでよいのである。
初めて「マトモなアンテナを持つテレビ」での受信実験である。いつものようにテスト信号発生器をスタンバイし、VHFトランスミッタを通して電波を発信する……おぉッ!! 3〜4mの距離ならノイズは皆無であるッ!! 我ながら、かなりの性能に驚いた。フムーン。
ただ、デキればもう少し飛ばす距離を伸ばしたいというコトで、少しだけチューンアップする。現在使っている高周波アンプへの電圧制限抵抗を、220Ωから150Ωに取り替えるのだ。これにより、少しはゲインが増すだろうというモクロミである。
その結果、アンプへの作用電圧は3.7Vと以前より0.1Vアップし、MAR-8AのデータシートにあるTypical値とまったく同じになった。しかし、送信距離は……あまり変わらない感じだ。まぁ、0.1Vだからなぁ……データシートによると4.2Vまではかけても大丈夫とある。単純に電圧を上げれば電波が飛ぶ距離が伸びるのかどうかはサダかではないが、もう少し小さい抵抗に交換してみてもイイかもしれない。
それよりチョット気になるのは、今回手持ちの部品の関係で、容量1/6Wの抵抗器を使ったのだが、それで足りているのかというハナシである。抵抗の両脇の電圧を測る……5.28V。5.28V / 150Ω = 35.2mA。35.2mA * 5.28V = 0.186W。1/6Wって、0.167Wだよな……マズー……越えとるやんけ。つーわけで、そのうちもう一度、容量の大きな抵抗器に交換するコトにしよう、そうしよう。とほほほ。
2005-06-14(Tue) 赤の38kHzをめぐる攻防
いーかげんシツこいが、実はハロにまだシコリの残っている。昨晩「周波数は38.83kHzとなった。まぁこんなモンだろう」などと書きつつも、実は昨晩「もう1命令を追加すれば、さらに38kHzに近づくやんか」というコトに気づいてしまったのだ。こーなるとどーにも気分が悪い。完全無欠な完璧主義者のオイラとしては気になってしゃーないのである……ま、オイラの完璧主義が発動するのは「極めて狭い分野に関して」のみなんだけれども……。
ファームのコードに「NOPをひとつ追加」してPICに書き込む。昨日と同様にオシロをセット、昨日と同様に計測、昨日と同様に結果を出す。その結果、点灯時間が13.50s、消灯時間が13.00us、周期は26.50us、周波数は37.74kHzとなった。昨日は38.83kHzであったから、より38kHzに近づいたコトになる。フムン。余は満足じゃ。コレで、イマヒトツ反応のシブかった、エアコンも動作するようになるコトであろう……
……と、思ったが、動かん。つーか、エアコンが動くどころか、カシオのラジカセが動かなくなり、シャープの空気清浄機の動きもシブくなってしまった。うーむ。どうやらオイラは勝手に38kHzが理想だと思っていたが、現実には38kHzを越えたあたりに感度のピークがあるようである。これが厳しい世間の現実というヤツ(?)か。ちょっと負けムードに包まれつつ、トボトボとコードを元に戻す……。
しかし、たったひとつのNOP命令を減らしたり増やしたりするだけで、これほどハッキリと機器の感度特性が変化するとは思わなかった。こーゆーの、なんてゆったっけ? アレか「1インストラクションを笑うやつは、1インストラクションに泣く」か? いや「1バイト入魂」だっけ? えー「1を聞いて0x10を知る」なんてのもあったな……ってナンの話だっけ? ま、なんにせよ今日の作業はムダにはなったが、ダメならダメというコトがわかったので、それはそれで収穫だったってコトよ。とりあえず、スッキリッシュッ!!
スッキリッシュッしたトコロで、今日もゼビる。今日はビール1本しか呑んでいない。オモシロい画面でも撮れれば思いデジカメをセットしてみる。30秒間隔でインターバル撮影しながらプレイするのだ。しかし、アレだ。テレビ画面を撮るにはシャッタースピードを1/15あたりに設定するのがベストなのだが、オイラのデジカメ「Caplio G4 wide」は露出を固定することができないのだ。28mmの広角レンズほか、このデジカメのスペックには十分に満足しているが、所詮はコンパクトカメラであるから無理がきかない……うーむ……あれ? そういえば、さらに玄人向けのデジカメ「Caplio GX」はそのヘンどうなのだろう? げッ!? マニュアル露出できるの!? ……しまった……余計なコトを知ってしまった……ふんふん、バッテリーパックは今のが流用できるのね……なにいッ!? 「Caplio GX」の後継機に「Caplio GX8」が出たトコだって? つーことは、今が底値ッ!? ……えぇえぇッ!?
2005-06-15(Wed) 観光気分でゼビウスる
今日は仕事が立て込んだので、またもゼビウスしてお茶をニゴすのである。しかしアレだ、いまさらオイラが書くまでもないコトだが、なんでこうもナムコのゲームはどれもバランスが絶妙なのであろうか。ぜんぜんパターンにはハマらないゲームなのに、少しずつ上達するようにできている。だからジリジリと先に進むことができるのだが、ちょっとでも手を抜くとそこまで到達できない。ゲームバランスの妙、ココに極まれりである。
そんななか、今日はエリア12中盤、4本のソルが密集しているポイントの中心を見事に射抜くことができた。ブラスタ1発で2000点x4である。ココは飛来物の攻撃が激しいので、この直後にソルを破壊するコトなく撃墜されてしまったが、こーゆーちょっとした運試しみたいな遊びができる場所があるというトコロも、これまたゼビウスというゲームの深みを増しているといえよう。
そうなのだッ!! ゼビウスは観光地なのであるッ!! ゼビウスの各エリアは大きな1枚のマップを縦に刻んだモノであるコトは有名であるが、それら各エリアの地形は、点在する地上物を含めて観光名所であるといえなくはないだろうかッ!?
2005-06-17(Fri) エリア16-αの悲劇
2005-06-18(Sat) 「イエローちゃん」開発開始
昨日、準16エリアに初侵攻したゼビウスであるが、なんだが突然に音が出がシブくなった。ウチのテレビはかなり古く、だましだまし使っているので、テレビ側に問題があると思い込んでいたのだが、ゲーム機の映像音声ケーブルの根元をイジると音声が復活する傾向を発見した。どうやら、音が出ないのはゲーム機側の問題のようだ。
こーなったら、バラすしかないじゃないかッ!! などと叫びつつ、ウキウキしながらバラす。すると、小さなゲームカートリッジが5本刺さっている基板が出てくる……ワケはないが、意外と中はミッチリと詰まっていた。ほとんどはジョイスティックの根元の部分だ。
できれば、ケーブルトラブルの修理と同時に、手が痛くならないように、ゼビウスのザッパーを押しっぱなしにするスライドスイッチを付加したいトコロだ。欲を言えば、軽い連射機能もあると助かる。あぁ、また工作ネタを思いついてしまった。プロジェクトウェイテイングリストに追加しておこう。ワクワク。
さて、午後は再びカミさんと近所を散歩。先日発見したブラシの木は使い込まれたかのようにヤセていた。相変わらず、ブラシを擬態するコトに徹底している(?)。あっぱれ。
陽気のよすぎる中、ポクポク歩いてノドが渇いたので、コンビニへ。うおぉっと!! オイラの好きなe-maのど飴の大箱を発見。フツーに大箱を売っているのは初めてみたよ。2箱だけ購入。これで当分は仕事中に禁断症状に苦しまなくて済む。うほほ。
で、先日ハロを完成させ、そのガワの電子工作への適応性の良さを存分に発揮した「タッチライトミニ」であるが、更に追加購入する。なにしろ1個50円である。今回はピンクとイエロー。ピンクのチョイスは、まさに「ピンクちゃん」であるから、その筋の人なら当然のチョイスと思うであろうが、イエローのチョイスにもそれなりの意味がある。ま、それについては徐々に明かしていくことにしよう……
……などと、もったいつけつつ、イキナリ加工を開始してしまうのであった。今回製作するガジェットはアナログメータによりレベル表示を行う機能を有するので、以前にジャンクで入手したアナログメータを取り付けるための穴を空ける……のだが、以前にも書いたように、このガワは「削り」加工が非常にやりにくい。ただ、カッターで徐々に削ぎ落とすようにする加工なら、なんとか可能である。よって、ドリルで下穴を空け、リーマで広げ、あとはカッターで少しずつ周囲を削ぎ落とすように穴を広げる。ちょっと苦労したが、しばらくの後、正面にポンとアナログメータを取り付けるコトができるようになった。
2005-06-19(Sun) ステップダウンでスリップダウン
今日はヤボ用で都内に行くコトになったので、例のごとく秋葉参りするのである。主に、昨日ミッションオープンとなった「イエローちゃん」プロジェクトに使用する部品を調達する予定だ。秋葉へは昼過ぎに到着。まずは日米商事から。
特に目ぼしいモノは見つからなかった。ただ、今回は1.6Vというハンパな電圧が必要なので、3端子レギュレータの可変タイプがあれば、と思ってみたものの、さすがにそこまで都合よくは置いてない。そんじゃ、PICでPWM制御して3Vからステップダウンしちゃるワ、という思いつきで適当なインダクタを買ってみた。オイラはインダクタって使ったコトないので、まったくのあてずっぽう。大は小を兼ねるだろうと、大き目の容量のブツを選択。あとは、なにげに見つけた白色LED。安いので買ってみただけなのだが、どれだけ光るコトやら……。
日米商事 | |||
---|---|---|---|
インダクタ(470uH) | x10 | \105 | |
白色LED | x10 | \53 | |
計 | \158 |
で、秋月。まずは今回のメインであるガスセンサ。実は「イエローちゃん」はガスセンサにする予定なのだ。またの機能を「オナラ検知器」。まさに「イエローちゃん」のイメージカラーにピッタリである。ところが、問題なのはこのガスセンサで、非常に扱いが面倒なのである。ヒータにもセンサにも、パルス状に電源を与えてやらねばならない。しかもヒータへ与えるべき電圧は1.6Vだ。なんでも、乾電池駆動を想定し、稼動時間を稼ぐための仕様らしいのだが……まぁ、オイラの用途にもピッタリではあるのだけれど。
1.6Vを作るための、電圧可変の3端子レギュレータを購入。電圧の微調整のために多回転半固定抵抗器も併せて購入。あとは適当に目に留まった使いそうなブツを購入。小型ACアダプタは最後の1個だった。マジに小さいトコロがグレイト。
秋月電気通商 | |||
---|---|---|---|
ガスセンサ TGS2450 | \300 | x3 | \900 |
多回転半固定抵抗器(10k) | \80 | x3 | \240 |
3端子レギュレータ(可変) | \70 | x2 | \140 |
3端子レギュレータ S-81350HG(5V低損失) | \70 | x2 | \140 |
ピンクLED OSPK5111A | \100 | ||
2SC1815GR | x20 | \100 | |
小型ACアダプタ(5V, 0.55A) | \250 | ||
計 | \1,870 |
千石電商 | |||
---|---|---|---|
ハンダ | \250 | ||
ハンダ吸い取り線 | \200 | ||
計 | \450 |
家に帰ると、共立エレショップに通販で注文していた部品が到着していた。トリィの高周波アンプに電源を与える制限抵抗各種と予備部品。それから、たまたま目に留まったメロディICだ。早速、3Vを与えて、手元の圧電ブザーをつないだら、アッサリと鳴り出した。オモしれぇ。でも、このホームスィートホームって曲、聴いたコトねぇや。あははは。
共立エレショップ(通販) | |||
---|---|---|---|
酸金抵抗(100Ω, 1W) | \21 | x3 | \63 |
酸金抵抗(120Ω, 1W) | \21 | x3 | \63 |
酸金抵抗(150Ω, 1W) | \21 | x3 | \63 |
1GHz帯低雑音高周波アンプ MAR-8A | \609 | ||
メロディIC UM88T-19L(エリーゼのために/2和音) | \147 | ||
メロディIC UM66T-05L(ホームスィートホーム) | \105 | ||
送料 | \120 | ||
計 | \1,170 |
んなコトしつつ、PICライタとブレッドボードを用意して、ステップダウン回路の実験をしてみた。PICでPWMの有効期間を50%に設定し、3Vをチョッパ制御。直列に平滑用のインダクタ(470mH)を繋いで、10Ωの抵抗に1.5V付近が作用すれば実験成功である。
2005-06-20(Mon) 試験に落ちれど心は錦
そういえば、先日受験した情報処理試験のDBスペシャリストの結果が発表になっている頃だ。ダメだったワカってはいるのだが、点数くらいは確認したい。しかしアレだ。ちょっと前は、試験を受けても合否しかわからず、試験問題の解答も採点結果の点数も確認できなかったが、ココ数年はネットからサクッと確認できるようになった。さすが情報処理試験の運営元であると手放しで褒めたい。
結果は午前が655/800、午後Iが585/800、午後IIは午後Iが600未満だったので採点されず。うぉ!! 午後Iは意外と惜しかったんだッ!! くぅ〜、悔しい。問題が素晴らしかっただけに、なんの言い訳もできず、純粋に悔しい。技術士補の情報工学部門の試験を受けた時には、一般教科で軽く門前払いを受け、なんだよこのヘンな問題はッ!! と悪態をついてヤル気をなくしたが、そーゆー意味でも、情報処理試験は素晴らしい。来年こそ受かってやるゼ、とヤル気が出る。来年に受かれば会社から報奨金も出るしな。今回、受からなくて、むしろ儲かったってモンよッ!!(←チト負け惜しみ)。
来年のリベンジを誓いつつ「イエローちゃん」にとりかかる。昨日、拍子抜けながらハード的な懸案が取り除かれたので、今日はPICに搭載するファームウェアの開発である。今回製作する「オナラ検知器」の仕事は大きく3つ。1)センサのヒータに8ms/250msの時間だけ1.6Vを作用する。2)センサ抵抗に5ms/250msの時間だけ3Vを作用し、電圧をA/D変換して取り込む。3)PWM制御によりアナログメータを稼動する。……である。
なんでも電圧を連続的に作用するとセンサは壊れるらしいので、1ms間隔のタイマ割り込みを設定し、ヒータとセンサへの電圧作用タイミングを制御しつつ、メインルーチンでは主にアナログメータの制御を行っていればいいだろう。早速、以前に製作した「SHAKENS YOU UP」のタイマ割り込みルーチンを引用するため、マイCVSからチェックアウト。サクッとコピペする。とりあえず、割り込みルーチンでLEDをピカピカして、割り込み機能が動くことを確認するトコロから始めるのである。
……が、動かん。とりあえず130ms間隔で点滅を繰り返させているつもりなので、ピカピカしているコトくらいは目で確認できそうなものだが……どう見ても点灯しっぱなしなのである。えーい、オシロじゃ!! 出でよ、オシロッ!!
2005-06-21(Tue) PICのTimer0を理解する
今日は、残業でキーボードをバコバコと叩きまくっていて帰りが遅くなってしまった……のだが、別に家に帰ったトコロでキーボードをバコバコと叩きまくっているオイラなのであった。もし手元からPCが無くなったりしたら、窒息死するに違いない。これは、保障つきで間違いない。
で、おもむろに昨日のタイマ割り込みの間隔が短すぎる問題の解消を図りだすのである。実はオイラ、タイマ割り込みを利用するのは初めてではないのだが、やっぱりちゃんと勉強しなおしておいた方がよいだろうというコトで、PICのデータシートの一部を翻訳してみるコトにした。ちゅーワケで、PIC12F629/675のデータシート、4章Timer0モジュールの訳をどうぞ。
あ、そうそう、例によって各文末の句点などにマウスの乗せると原文がポップアップするようにしてある。このヘッポコ訳ッ!! と思ったら、原文を確認すれッ!!
4.0 TIMER0モジュール_
Timer0タイマ/カウンタモジュールには、以下の特徴があります:
・8ビットのタイマ/カウンタ_
・読み書き可能_
・ソフトウェアで選択可能な8ビットのプリスケーラ(分周器)_
・内部/外部クロックを選択可能_
・オーバフロー(FFh→00h)発生時に割り込みを発生可能_
・外部クロックのエッジ(立ち上がり/立ち下がり)を選択可能_
図4-1はTimer0モジュールとプリスケーラ(WDTと共用)の模式図です。
4.1 Timer0の操作方法_
タイマモードは、T0CSビット(OPTION_REG<5>)のクリアにより選択されます。このモードでは、インストラクションサイクル毎(1命令実行毎)にTimer0がカウントアップされます(プリスケーラ非使用の場合)。TMR0に書き込みがなされた場合、続く2インストラクションサイクルの間、TMR0はカウントアップされません。ユーザはこれを考慮の上、TMR0レジスタに値をセットすることで、意図する動きを実現可能です。
カウンタモードは、T0CSビット(OPTION_REG<5>)のセットにより選択されます。このモードでは、ピンGP2/T0CKIの変化のエッジ(立ち上がり/立ち下がり)でTimer0がカウントアップされます。カウントアップするエッジの方向は、ソースエッジ(T0SE)の選択ビット(OPTION_REG<4>)で指定可能で、T0SEビットがクリアに設定してあれば、立ち上がりでカウントアップされます。
4.2 Timer0割り込み_
TMR0タイマ/カウンタレジスタがオーバフロー(FFh→00h)すると、Timer0割り込みが発生します。このオーバフローによりT0IFビットがセットされます。T0IEビット(INTCON<5>)をクリアすることで、この割り込みを禁止することもできます。次の割り込みを有効にするためには、Timer0割り込みルーチンの中でT0IFビット(INTCON<2>)をソフトウェア的にクリアする必要があります。タイマがSLEEP中にカウントアップすることはないので、Timer0の割り込みにより、CPUをSLEEPから復帰させることはできません。
4.3 Timer0を外部クロックで使用する_
プリスケーラを利用しない場合、外部クロック入力はプリスケーラの出力と同じになります。内部クロックとT0CKIの同期は、内部クロックのQ2とQ4サイクルにプリスケーラ出力をサンプリングすることによって、実行されます。よって、T0CKIをHIGHと認識するには最低2TOSC(+20nsのRC遅れ)、LOWと認識するには最低2TOSC(+20nsのRC遅れ)が必要です。外部装置の電気的特性を確認してください。
注意:入出力ピンをデジタル入力モードに設定したい場合、ANSEL(9Fh)およびCMCON(19h)レジスタを初期化する必要があります。アナログ入力モードに設定されていると、常に'0'が返ります。なお、ANSELレジスタはPIC12F675用です。
4.4 プリスケーラ(分周器)_
この8ビットのカウンタは、Timer0モジュールのためのプリスケーラとして、またはウォッチドッグタイマのためのポストスケーラとして利用可能です(……が、以下このカウンタを一概にプリスケーラと呼ぶことにします)。プリスケーラの設定はソフトウェア的にコントロールビットPSA(OPTION_REG<3>)で行えます。PSAビットをクリアに設定すると、プリスケーラはTimer0に割り当てられるます。プリスケーラ値はPS2:PS0ビット(OPTION_REG<2:0>)により設定可能です。
プリスケーラは読み書き不可能です。プリスケーラがTimer0に割り当てられている場合、TMR0レジスタへの書き込み命令(CLRF 1、MOVWF 1、BSF 1などなど)実行の都度、プリスケーラはクリアされます。プリスケーラがWDTに割り当てられている場合、CLRWDT命令実行の際、ウォッチドッグタイマのクリアと同時にプリスケーラもクリアされます。
4.4.1 プリスケーラの設定切り替え_
プリスケーラの設定はすべてソフトウェア的に行います(つまり、プログラム実行中にホイッと変えられます)。Timer0からWDTへプリスケーラの割り当てを変える場合、以下の命令順序(例 4-1)で実行すれば、意図しないデバイスリセットを避けられます。
逆に、WDTからTimer0へプリスケーラの割り当てを変える場合、以下の命令順序(例 4-2)を使用します。例えWDTが無効にしてあっても、この方法を利用すべきです。
でだ、訳すウチに気づいてしまったのだ。それは「次の割り込みを有効にするためには、Timer0割り込みルーチンの中でT0IFビット(INTCON<2>)をソフトウェア的にクリアする必要があります」というトコロ。今回、気づかないうちに、そのコードをコメントアウトしていたんだよね。
通常、割り込みルーチンには、割り込み処理をそのまま記述するのでなく、起こった割り込みの種類をイベントフラグに記録する処理だけを記述する。そんでもって、割り込み処理自体はメインルーチンの中で行うようにするのが常套手段である。なぜなら、割り込み処理中に再び割り込みイベントが発生すると、二重に割り込みが発生することはないので、後者のイベントを取りこぼしてしまうからである。そーゆーコトではどーしよーもないので、極力取りこぼしたくないならば、極力割り込み処理自体を短時間で完了する必要があるのだ。ところが今回、割り込み処理のテストとして行ったLEDの点滅処理は非常に軽いので、割り込みルーチンの中に直接書いてしまったのが災いした。LEDの点滅処理を追加する際に、元から記述してあったT0IFビットをクリアする処理をコメントアウトしてしまったのである。これが昨日の失敗の理由だ。理解したので、サクッと修正する。
2005-06-22(Wed) WARIKOMI成功
ココ数日「イエローちゃん」のファームウェアを試作している。毎度のコトではあるが、こーゆー工程において、この日記が「絵的」にツマんなくなってしまうのは避けがたい。今回はチョロチョロとオシロの画面イメージを載せたりしているが、我ながらコソクな手だとイヤになる。絵がないとオモシロくないのは、ワカってんだけど、どーしよーもないのである。
などといーわけしつつ、今日はボケッと映画を観て寝てしまった……正確には寝ながら映画を観たというべきか。その映画は「WATARIDORI」。カミさんが借りてきた映画なのだが、こいつがまたモノスゴい映像のオンパレードである。主に渡り鳥が長距離移動するシーンを撮影している「だけ」の映画なのだが、カメラの位置が近い。近いっていうか「編隊飛行する鳥の中の一匹の視点」そのものである。
映画そのものは、特にストーリーがあるワケでもなく退屈で、7割くらいは寝てしまっていた。しかし、残りの3割は驚きまくっていた。そんなフザけた観方をしているオイラに何かを語る資格はないのかもしれないが、間違いなく「鳥」は美しく魅力的な生き物である。以前にも書いたがオイラは来世では鳥に生まれ変わりたいと思っている。自分の翼で好きなように空を飛び回りたいのだ。そのためには口がトンガっていても、目が黒目ばかりでも、やたらトイレが近くても構わないと思っている。
そんなコトを考えつつ、サッサと22時に寝てしまったので、無駄に早く目が覚めてしまう。まだ5時過ぎではないか。二度寝しようにも、実は2時半にも一度起きてしまっているので、二度寝は絶対に不可能なのである(?)。仕方なく起きる……が、起きてもするコトがない……いや、ある。「イエローちゃん」のファームのプログラミングを進捗しよう。まさに、起き抜けプログラミング。昔、小学校の頃に先生に「夏休みの宿題は朝の涼しいうちにやってしまいましょう」なんて言われたなぁ。あれから20年以上経つけど、やっとデキるようになったよ、先生ッ!!
余談はともかく、今朝は1ms間隔で呼び出される割り込みルーチン内で、イベントフラグを立てるようにし、メインルーチン内でセンサを適切にスイッチングする処理を追加してみた。一昨日にも書いたが、今回用いるガスセンサは省電力仕様のためか、連続的に電源を与えると破壊してしまう仕様なのだ。ヒータには8ms/250msの時間だけ1.6Vを作用、センサ抵抗には5ms/250msの時間だけ3Vを作用。これが掟なのである。
2005-06-23(Thu) 天ザルソバウドンで早朝回路
さて、今朝は5時から早朝ファームプログラミングを行ってしまったが、それは昨日の日記のネタとして書いてしまった。どうも、この日記の日付変更線は朝10時頃に存在していたようである。にしても、なんでこんなにニワトリのように朝早く起きる体質になってしまったのであろうか。いや、キッカケがハワイから帰った際の時差ボケにあるコトはわかっている。しかし、あれからもう2ヶ月も経つのだ。しかも、徐々に早起き体質は進行している。朝起きるのが超苦手なオイラだったのに、変われば変わるというコトか。人は、目標を強く胸に抱いて、全力でそれに打ち込むコトができるならば、不可能などという概念を消し去るコトができる存在なのかもしれない。
で、仕事が終わったらカミさんの実家へ。こないだのPCの修理のお礼という名目で近所の焼肉屋にお食事に連れて行ってもらうのである。100円で買ったジャンクCD-ROMドライブが焼肉に化けるとはッ!! わらしべ長者も裸足で逃げ出す出世ぶりではないか、がっはっは……って、えぇーッ!! 休みぃ!? なんと件の焼肉屋は臨時休業であった。
替わりに和風ファミレスでゴハンを食べさせてもらうコトに。むぅ、無性にウドンとソバが食べたくなってきたな。よし、天ザルソバとザルウドンを両方とも注文してしまおう……あ、早い、もうきた。「天ザルソバの方」「はい」「ザルウドンの方」「……はい」。ウェイトレスに軽くウケてしまった。なんだよぉ、だって両方食べたかったんだもん。別にいーだろぉ……。
適度にビールをインストールして帰宅する。そのまま、22時頃に寝てしまう。いかーんッ!! 別の意味の悪循環である。どんどん寝るのが遅くなって、朝に起きれなくなり、遅刻の常習にはなるのと反対に、どんどん寝るのが早くなったら、午後の仕事に起きていられなくなるではないかッ!! ヤバッ!!
2005-06-24(Fri) 缶ゲーでうほうほ
先日の火星ではないが、またオモロげなオマケを見つけてしまった。なんと缶コーヒーのオマケに電子ゲームが付いているのだ。しかも、惜しげもなく1缶に1個。全6種類というコトなので、思わず4缶ほどワシづかみにしてレジに向かってしまった。オイラは滅多に缶コーヒーなんて飲まないのだが、オモシロければ話は別だ。
家に帰って開けてみたトコロ、種類がひとつカブっていたので、3種類が入手できた。見た目はタマゴッチライクな印象であるが、ゲーム内容が育てゲー的というコトはなく比較的フツーっぽい。ボタンは多めで、ON/OFF、SOUND、START、上下左右とトリガ。なんだかよくわからんが、1つの機械で2種類のゲームができるらしい。ふむん。やってみよう。
うーむ、ハッキリいって、つまらん。もぐらたたき、フロッガー、ブロック崩し、ライツアウトなど、モドキゲーが多いのはともかく、液晶画面の基本パターンがすべて同じブロック形状のマトリクスというのが、どーにも楽しさを演出しない。テトリス用のLCD画面を流用してる感じなのだ。フロッガーなら自分のキャラクタが「カエル」であって欲しいし、ブロック崩しなら「ボール」が飛んでいって欲しい……が、それ以前の問題のような気もするな。
2005-06-25(Sat)
今日はガシガシとハンダ付けである。例によって、トランジスタのベースへの制限抵抗を忘れていたので、追加する。と、いつものように、基板の上がゴチャゴチャしてきた。まー、部屋が散らかっているオイラにとっては、少しゴチャゴチャしているくらいが、落ち着くのだけれども。
2005-06-26(Sun) 大井競馬で60Gの夢を見る
今日は大井競馬場に走りに行く……うそだ。トゥインクルレースをしにいく……というよりは、ビールを呑みに行く。正確にいうとビールは呑まない。実際は近所のコンビニで大量に発泡酒とツマミを買い込んで、保冷バッグで持ち込むからだ。まー、細かいことはどーでもいいっすね。すんまへん。
ウチからは昼過ぎからのんびり出かければ、余裕で第1レースに間に合うので、それまでイエローちゃんをイジる。とはいえ、腰を落ち着けてファームを組む時間はないので、ACアダプタジャックを装備する穴を空けるコトにする。ゴリゴリ……よっしゃ。エエ感じに加工できたわ。まだ時間あるし、ガスセンサを取り付ける穴も空けてしまおう。これはドーム形状のテッペンあたりがいいな。ゴリゴリ……よっしゃ。でも、アレだ。センサを取り付けると、ちょっとばかしアレだ。大変にいいにくいが、これはおっぱいスタイルではないか。センサが白でよかった。ピンク色でなくてよかった。ドドメ色でなくてホントーによかった。
さて、競馬である。第1レース前で、まだガラガラのテーブル席の1つ占拠し、すかさずプシュっといくのである。天気は軽い曇天であるが、気温はかなり高めで、これはつまりビールがうまい状況に他ならない。わはははは。
ちなみに馬券購入費は、オイラもカミさんも独立採算で自分の小遣いを当てる。派手に負ければ次の小遣い支給まで半月以上が寒いコトになる。ふたりとも真剣だ。目からビームが出そうなくらいに真剣だ。そーゆーコトなので、競馬に来ているのにちょっとショボいが、オイラは1レース200円を3口買うコトにマイルールを設定。3口だから、三角買いしてよし、流してよしだ。イザ、勝負ッ!!
2005-06-27(Mon)
以前からチョロチョロと転職する旨を書いているが、とうとう今週が最終週である。約4年前の異業種転職から、長かったような、短かったような。オイラにとっては趣味を仕事にしたようなモノであったが、どーにも、キレた仕事ができなかったのは反省点だ。もともとマメな性格ではないので、実はオイラは職業プログラマには向いていないのかもしれない。いまさら気づくなよ、って気もするが。
今日は帰りにウイスキーを購入。今回はタリスカーだ。前回、前々回とハズしているので、今回は間違いのないモノを選んだ。グレンモーレンジも捨てがたかったが、オマケボトルが付いて、グレンモーレンジより安いのでタリスカーだ。フタを開けてみたら、オマケボトルはグレンキンチーであった。呑んだことがないので、サクッと呑んでみる。うーむ、軽い。あまり好みではない。しかし、こういうオマケボトル企画はいいなぁ。次に購入するウイスキーの参考になる。
2005-06-30(Thu) サヨナラ、シャチョサン
今日は今の職場の勤務の最終日。転職するってゆーのに、猶予期間は0日である。明日は次の職場の勤務なのだ。まー、ナマケ始めたら、ナマケまくりになりそうなオイラであるから、そっちのがオイラにはいいのかもしれないが、それでもねぇ……。数週間ノンビリする機会なんて、この先の人生ないかもしれないのに。あー、ロンバケしたかった。
そんな最終日ではあるが、朝からやっておかねばならんコトがある。会社の清算だ。オイラはシャレ程度ではあるが、自分の会社を持っていたのだ。個人事業主じゃないぞ。ちゃんとした会社だ。いわゆる合資会社というヤツだ。
いままで税務処理も全て自分でやってきた。源泉徴収票なんて、自分で書いて自分で払うのだ。つまり、社長は法人であり、個人であるから、二重人格なのである。とはいえ、期末はコワかった。まさに、悪夢の8月31日の再来である。徹夜である。それまで何の用意もしないトコロが問題なのであるが、そんなに用意周到なヤツなら、6月末日まで会社清算を引き伸ばしたりはしないだろうが。
まずは、法務局に電話する。会社の清算をしたいのだが、と言ったトコロ、タンマリと書類を書かなければならないので、今日明日に清算なんかできませんよ、と言われてしまう。ビビる。ヘコむ。ヤバる。まぁ、とりあえず必要な書類だけでも取りに行きますので、と言ってSVXで向かう。
法務局の窓口で、会社の清算をしたいのだが、と言う。すると、なに? なんか、書類の書き方のマニュアル本を出してきたぞ。合資会社の清算は珍しいので……などとイイワケしつつ、窓口を挟んで一緒に勉強する。なんじゃ、このヘンな雰囲気は。
結局、任意清算ってのが簡単そうだね、ってコトでそれにする。その場合、必要な書類は、登記簿と合意書の2枚だ。おーい、さっき電話した時、タンマリと書類を書かねばイカンと言ったヤツ、ダレだーッ!! あ、いや、出てこなくてもいいです。2枚で済めばそのほうがいいので。
書類の書き方のマニュアル本の一部をコピーして、一度、家に戻る。同意書は自分で書式から作らねばならんのだ。家に帰ってOpenOfficeでポチポチ作って、カミさんの同意の印を押す。よっしゃ、完成。書類を手に、再び法務局に向かう。
度々、すみません、とサッキの職員の方に声をかけると、バツが悪そうに出てきた。なんでも、さっき必要だといった書類が違っていたというのだ。え……書き直し……? たいして違うように見えないんですが……はぁ……オイラの印も必要なんですか……もう一回帰って作るの面倒なんですよね……手書きって、ダメ? …… え? 手書きでもいいッ? ……でも、同意書は全社員が自署して印を押す必要がある? ……いや、カミさんの印ならココに……ワタシの目の前で押されたら、受理しにくいですね……あ、ほんじゃ、向こうの机で書いてきます!! ……あ、あの……書いてきますッ!!