SVX日記

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2019-03-02(Sat) ピアノ調キーボード!?

  先日、キーボードの黄ばみを漂白したのだが、実はそれはこの「ピアノ化」への前哨戦だったのであった。

  もう軽く10年以上前にキーボードをピアノの鍵盤化するkonkというアプリを作り、何度か、何度か、何度か、一部のキーを黒鍵盤化してきたのだが、プラスチックを染められるというSDNという樹脂用の染料の存在を知り、あらためてガッツリと黒鍵盤化すべく、それを実行してみた。

  染色の行程は、それなりに面倒で、染料を水で薄め、温めて、それに対象を漬ける必要がある。そこで、ナベ、網、温度計などを100円ショップで揃え、ようやくの実施である。

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  対象であるキートップが冷えていると、投入時に染料の温度が下がるので、事前に紙コップの80度の白湯に漬けておく。あらためて、ナベに染料15gを投入、300gの水で薄め、80度まで加熱してから、網にキートップを投入、ナベの中の染料に漬ける。

  ガシャガシャして、色の付き具合を確認して、を5〜6回繰り返す。ギリギリ、キートップの文字が見えるくらい、を目標にしつつ、あまり薄いのもつまらないし、と思いながら、適当と思われるタイミングで水洗い。作業完了。

  結果……ギリギリ、キートップの文字が見え「ない」くらい、に染まってしまった。かなりガッツリと染まったといえよう。半分くらいは、どれがどのキーかわからなくなってしまい、適当に元にハメ込んだ。

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  結果としては……漂白の度合いもいまひとつだったし、併せて満足度は55%というところか。キチンと染まってはいるが、表面はツヤ消しっぽく、ツメで跡が付くような状態、かつ、ガシャガシャしたせいか、カド部分がわずかに削れ地の白が出ている。染まると言っても、かなり表面だけに留まるようだ。

  おそらく塗料よりもラクにキレイに染まったことは間違いないだろうが、どの程度の耐久性かは、これから徐々にわかってくることであろう。


2019-03-12(Tue) ザ・ボーカルスクール・ハーフ・イヤーズ・アフター

  あまり、ハッキリとは書いてなかったが、実はここんところ週一でボーカルスクールに通って歌のレッスンを受けている。で、それを始めてから、ちょうど半年が経つのだが、我ながら「かなり上手くなってきた」と感じているので、覚え書きとして、これまでの経緯や、現時点までにわかってきたことなどについて記しておきたい。

  自分が受けているレッスンは60分。内容は、前半が発声練習。後半が課題曲練習。発声練習の部では、喉の筋肉を鍛える方法を教わる。基本的に、言われたとおりにマネしてみて、ダメ出しされ、それを踏まえて家で練習、次回にまたマネしてみて、ダメ出し……という繰り返し。あまり、ハッキリとした練習の目的を説明されないので、ずっと半信半疑だったが、いつのまにか驚くほど音域が延びていたので、練習方法に間違いはなかったようだ。ちなみに、先生はミックスボイスという概念に懐疑的らしく、その話題は一切ない。しかし、それで効果は出ているし、それで問題ないと思っている。

  課題曲練習の部では、自分の好きな曲を持っていき、歌ってはダメ出しを繰り返す。持っていく曲は、普通の歌入りのオリジナル音源。可能であれば、カラオケ音源も。別に先生が知らない曲であっても、その場でオリジナルの歌い方を元に指摘してくれるので問題はなく、それで十分に上達を実感できている。この指摘はかなり的確で、課題曲練習の部は、歌い方を学ぶというだけでなく、オリジナル音源から歌い方の特徴を聴き取る方法を学ぶ、という側面も大きい。

  自分の最近の練習パターンは、週の中頃に1時間のレッスン、レッスン内容を録音しておいて復習、週の後半にカラオケ屋で1時間の好きな曲の練習、録音しておいて自ら修正、週末は車で数時間ドライブし、その間ずっと発声練習と好きな曲の練習、週の前半にカラオケ屋で1時間の練習……というパターンの繰り返し。おそらく、恐ろしいほど熱心に取り組んでいる方ではないかと思う。

  レッスン費ほか、費用はかなりかかっているが、自助努力もあって、相応の結果が出ていることを実感している。人に聴かせる機会はないが、既にカラオケ屋でこれだけ歌えれば恥ずかしくはない、というレベルは軽く凌駕していると思っている。

  で、以降は、現時点までにわかってきたことなどについて記す。あくまで自分の理解であるが。

  まず「ボイストレーニング」とは「発声器官」を鍛えることである、ということ。具体的に言うと「声帯の周囲の筋肉」を鍛えること。それにより、高音が出るようになるし、ビブラート、シャウトを含め、声の出し方のバリエーションも増える。つまり、単に音域を拡げることに留まらず、声域を拡げること、であるといえる。

  とあるボイトレ動画に「『自分は声が生まれつき悪い』という人に「生まれつきモデル歩きする人はいない」」という指摘があったが、そのとおりだと思う。声質は、トレーニングを続け、声の出し方のバリエーションを増やし、その中から魅力的な声を選択することで、改善していけるからだ。

  で、魔法のワード「ミックスボイス」。これさえ出せれば、どんな歌も上手に歌える……というのは、まったくの勘違いであることを実感している。

  高音が出せず、音域が狭ければ、歌える歌が限定されるのは、確かにそのとおりではあるが、音域が広くても、音程が合わせられる歌が増えるだけのことで、上手く歌えるようになるわけではない。

  極端な例だが、ファミコンのピコピコ音源を思い浮かべるといい。音域は十分に広く、プログラムが正しければ発音は正確だろうが、それがピコピコであればピコピコ以上という印象を持つことはない。音色や抑揚が重要なのだ。

  そこで重要になるのが、オリジナルがどう歌っているのか、よく聴くことだ。抑揚はもちろん、ビブラートの有無やかけ方、キーオフのタイミングや形、シャウトも含めどんな声色を使っているのか、息継ぎのタイミング、などなど。当然、できるだけそれを再現するのが基本だ。

  自分の例だと、最初の大きな変化は、練習を始めて約2ヶ月後に「だいぶマシになったな」と感じ「自分の歌を録音して聴いてもキモくなくなった」ことだった。先にも書いたが、課題のあることは感じているので聞き惚れているというわけではないし、他人が聴かせてキモくないという自信があるわけでもないが、自分で楽しく聴けるようになったのは大きい。

  最近は、歌ってみたい歌をまず歌い、後から聴き返し、気になる部分をオリジナルと聴き比べ、歌詞カードにメモしつつ、必要に応じてキーを上下する、という形で取り組んでいる。ちなみに、カラオケ屋ではエコーに頼らないようマイクは使わないばかりか、画面も見ない。メモ書きを加えた歌詞カードを見て歌う。画面に出る歌詞だと、色の変わるタイミングに惑わされる場合があるので、その回避にもなる。

  歌う、聴き返す、聴き比べる、歌詞カードにメモする、を繰り返すのは楽しく、いまのところ常に上がり調子なので、それをどんどん繰り返したくなり、好循環が続いている。最初は無理だと思っても、それを繰り返すうち不思議とマシになってくるのだ。それは、努力と言えば、努力になるのだろうが、楽しい努力は楽しいだけであり、それは上達への一番の近道であろう。

  こうなると、知っている曲をパッとカラオケで歌うというのがおかしな行為のようにすら思えてくる。

  話は逸れるが、ちょっと前にYouTubeで見たボイストレーニング系の動画がイラっとくる内容だった。「『ミックスボイス』を出すのに必要なのはコツだけ。喉の筋肉を鍛える必要なんてない。ウチにレッスンに来れば、誰でもすぐに出せるようにしてあげる。巷のスクールはどこも卑劣なことをしている。すぐに上達させると、すぐヤメてしまい損をするため、ワザとゆっくり教えているからだ」というような主旨。

  しかし、自助努力を一切せず、漫然と通い、上達しないことをスクールのせいにしてすぐにヤメてしまう客もいるだろうことを考えれば、スクール側は、効果を実感させるべく、少しでも上達させようと必死であろうことは想像に難くない。まぁ「『ミックスボイス』を出せるようになればゴール」みたいな、低レベルな動画を作っている輩の言い出しそうなディスりではあるが。

  それにしても声域(≠音域)が広がると、歌える曲が増えて楽しい。これまで素人くさい感じにしか聴こえなかった曲が、それっぽく聴こえるようになってくるのだ。それでも、こりゃまだ無理、という曲も少なくはないのだが。

  また、これは人によるのかもしれないが、声域が広がったからか、シャウトのかけ方も変わってきた。普通の声とシャウトとの移動が滑らかになり、切り替えるという感じではなくなった。そして、シャウトを多少はさみつつ、数時間歌い続けても、ほとんど喉が枯れなくなった。自分の声帯は鉄でできているのかと思うほどだ。

  それと、ボイストレーニングの副作用なのか、エッジボイスの領域が広がるという現象も起きている。以前と同様に小声で話すと、ブツブツとした声になってしまうのだ。多少は声を張って会話しなければならなくなってしまった。声帯の張りが強くなったからなのか、より声が響くようになり、声量も増した気がするので、悪い変化とは思ってないが。

  しかし、考えてみれば、歌なんて「タイミングよく器用に声帯を震わすだけのスキル」なのに、それで人の心に訴えかけられるってのは、まことに興味深いことだ。鳥の囀りや虫の声の延長じゃねぇかと考えると、なんだか微妙な気もするのだけれど。

  自分としては、この調子で上達を続け、なんらかの形での歌い手を目指したい。点数などには一片の興味もないので、カラオケキングは眼中にない。最終的には、歌で戦争を終わらせることが目標だな。その過程でイライラしている飛行機の乗客を歌でなだめることもあるかもしれない。まぁ、手始めに、カミさんとガキのケンカを歌で止めるところから始めてみるか……。


2019-03-16(Sat) アクセラに乗り換え

  というわけで、ロードスターの時ほどではないにせよ、今日は待ちに待った納車日。下取り車となる現ミラココアにカミさんとふたり搭乗し、早朝6時から遥か群馬まで出撃である。

  高速に乗ってもいいんだが、運転してて楽しくないし、国道19号は十分以上にスイスイと走れるので、基本は下道。唯一、和田峠だけトンネルを通って、ほぼ予定通り15時半に到着。

  ミラココアの査定をしてもらうと、想像以上に高額だったので驚いた。それだけ軽の需要が高まっているということなのかな。ミラココア、色もデザインも好きだったので、ちとナゴリおしいが、走行中の騒音だけがね……でも、今までありがとう。

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  で、改めてアクセラに搭乗。ここしばらく普通のセダンに乗る機会は皆無で、これっぽっちの評価の軸足すら持っていないが、これはイイ。何しろ静かだ。コダワってMT車を選んだが、これも悪くない。ただし、シフトのフィーリングはロードスターと全く異なる。ロードスターはゴリッと直接スリーブを滑らしている感覚があるが、アクセラはスポンと吸い込まれるようなウソっぽい感覚。ATのシフトみたいだ。

  カミさんが「静かだねぇ」なんて感激している隙に、こっそりシートヒータを最大にするイタズラを仕掛けたり、すかさずステアリングヒータで逆襲されたり、妙に視界が広いけど帽子がバイザに当たるなぁ、と思ったら、パワーシートがかなり高めだったり、一杯まで下げたら一気に見切りが悪くなったり、なんとなくバックカメラが信用できなかったり、トランク開けたら広すぎて少なすぎる荷物が申し訳なくなったり。

  新型が気にならないワケじゃあないけれど、これは本当に末永くお付き合いできそうだなぁ。


2019-03-21(Thu) Re:Re:明るいポスト

  長らく自宅の郵便ポストに自作の照明を取り付けていたのだが、ポストが取り付けてある枕木の門柱が、長年シロアリに食われ続けた結果、昨年9月頭の台風の際にブチ折れて倒れてしまうという冗談のような事態に至ってしまった。

  ポストがなくなってしまったので、暫定対策として、アマゾンのダンボールを加工してポストに仕立て、塀に吊るしておいたところ、十分に役に立ったうえ、その加工精度が近所で評判になっているらしい。

  だが、あいにく雨には弱く、先日3代目に掛け替えたのだが、運悪く数日でダメになってしまったうえ、最近では車を買うよりポストを買えよ、と近所で評判になっているらしい。人の世の諸行無常であることよ。

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  そこで、門柱はそのうちなんとかするとして、暫定用にホームセンタで安いポストを買ってきた。さすがにダンボールには仕込めなかったが、スチールのポストなら照明を仕込むことは可能だ。旧ポストの廃棄時に外しておいた照明装置を、スイッチ部分だけ新調し、ほぼそのままの形で組み入れた。フタを開けると内部が明るくなる。イイ。

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  つーか、ポストの使い勝手が上がると、よけいに外構工事の手配が面倒になっちまうなぁ。


2019-03-23(Sat) 久々にワックス

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2019-03-31(Sun) エターナルブルーライトヨコスカ

  初めてアクセラで遠出をしてみたので、感じたことをメモしておきたい。といっても、先日の納車イベント自体がトンデモない遠出ではあったのだけれども。

  目的地は横須賀。ちょうど米軍基地の開放日があったので、それに合わせての出撃である。朝7時過ぎに出て、基本的に新東名高速道路を走る。

  しかしラクなクルマだ。クルマに乗り込めば勝手にシートはアジャストされるし。初めてMRCCという、いわゆる前車追従クルーズコントロール機能を使ったが、自動操作が非常にジェントルで違和感も少なく実用的だ。オートライトもあるので、ハンドル握っているだけ。こうなにもかもが自動だと、トランスミッションがマニュアルであることが、何かの冗談であるかのように思えてくるほどだ。

  ちなみにこのクルマ、車格に対して排気量は1500ccと小さいが、自分は加速を楽しまないので気にはならない。マニュアルなので、意図に反してハイギアに替わることはないし。ただ、エンジン音が静かなので、回した感が希薄だったり、気づかずに高回転で巡航していたりという、小さな弊害があるといえばあるかな。

  んが、当然と言えば当然ながら、ロードスターに比べて全体的にダルいからか、ロードスターの持つ、あのなんとも表現できない楽しさを感じるには至っていない印象。まぁ、自分が、同じマツダだからと高すぎる期待を持っていただけで、操作感は十分にリニアでナチュラルだから、他の適当な車種に比べれば格段にシックリきているのだろうけれど。

  というわけで、アクセラは最高に快適なので「実用的でラクなやつだ……オレもトシだからさ」とツブヤきたいところではあるが、やっぱりロードスターも必要なのであった。今後、カミさんはアクセラでのお出かけを好むだろうから、ロードスターは完全冗長な趣味車になってしまったことになるが、この2台体制が維持できるのは、自分にとって真に理想のカーライフだ。

  ちなみに、これまでの自分のクルマ歴は、日産、三菱、トヨタ、スバル、ダイハツ、マツダ、とひとつも被っていなかった。なので、次は、スズキかホンダかな、と思っていたのだが、まさかのマツダの連続。でも、今のマツダにはそれがあるんだよなぁ。

  思い返せば、免許を取り立ての頃に運転した家のクルマがファミリアだった。そういう意味では、人生がちょうど一周した瞬間と言えるかもしれない。遠からず、ウチのガキはこのクルマを運転することになるだろうしなぁ。

  <かきかけ>

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