SVX日記
2004-06-01(Tue) とりあえず給油だけ
こういう気持ちは以前にも味わったような気がすると思ったら、そう、一眼レフを購入したときだ。NikonFM2/Tを買ったとき、NikonF3/T(←ジウジアーロデザイン!!)を買ったとき、何の用事もないのに撮るわけにもいかない。で、無理に用事を作ったりするわけだ。仕事が終わって真っ暗なのにも関わらず、三脚たてて長時間露出で筑波山を撮ったりしてたなぁ。今考えるとワケわかんねーけど。
話を戻して給油だが……。ガーン119円!! 4日前に比べて5円も上がっているではないか。話によると今日から値上げだったとか。昨日入れておけばよかった。50近くは呑むから250円も違うんだよなぁ。まぁ、いいけど。
一方で、燃費は約8.5km/l+αだった。高速が多かったので10km/l超えるかと思っていた割にはちょっと伸びてない感じ。POWERモードが効いているのだろうか。ヌルい運転ばかりしてたからそう変らないと思うのだが。しかし、ソアラの時もそうだったけど、一度POWERモードにしちゃうと解除できなくなっちゃうんだよな、これが。
そういえば、偶然SVXのブログを見つけた。乗り出しがおいらの一週間後ということで、親近感(^^;)。
本日のデータ | ||
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走行 | +7.8km | 50,762km |
給油 | 48.15@119 | \5,730 |
備考 | ビッグマキシムもやもや中 |
2004-06-03(Thu) 希望ナンバー付け換え完了
今日は朝から陸運局へ希望ナンバーに付け換えに向かう。30日にネットで申し込み、31日に交付手数料を振り込んで、3日の今日である。あまりのスムーズさに「今日は書類手続きのみとなります、プレートの付け換えは一週間後の……」とか言われることを覚悟しつつ行ったのだが、結局はサクッと付け換えて帰ってくることができた。あえて不満を言えば、土日祝日は陸運局が休みなのでコッチの仕事を休んで行かねばならない、という点だが、陸運局へはフツーの人よりディーラー他の関係者が行くことが多いのだから無理もないトコロではある。
陸運局に到着して窓口へ行くと、ネットで予約した時の受付番号をOCR用紙に書かされた。既に個人情報はネットで登録済みなのでこの用紙には7桁の数字を書くだけである。当たり前だがこの点は素晴らしいといえよう。
この3枚の書類は、OCR用紙、印紙台紙、カーボン紙となっている。カーボン紙以外の2枚は各10秒で書き終わる内容であるし、カーボン紙も既存の車検証の内容を写すだけなのだが、面倒な人は丸ごと代書屋に頼むこともできる。おいらはケチなので自分でチャレンジすることに。ところが、ここで車検証を持って来ていなかったので、一度車に戻らなければならなかった。そんなマヌケなおいらであるから、すかさず新ナンバーを書く欄に旧ナンバーを書いてしまうところまで抜かりはない。ちょっとヘコみながら窓口へ。再び用紙代30円を取られるのか……と、思いきやここはタダで新しい紙をくれた。それではさっきの30円はなんだったんじゃと思うが、タダなので特に文句はない。
と、ここで問題が発生。印鑑を持って来てない。おいらは昔から印鑑が必要な場所で常に印鑑を持っていたことがない男なので無理もない。無理もないが家に取りに行くのもなぁ、と思ったら窓口で売っているではないか。印鑑が必要な場所で常に印鑑を持っていない男は他にも多数存在するようである。既に5本目の三文判なので357円でもちょっと悔しいが、家に取りに行くガソリン代よりは安いことであるし、仕方なく購入。
複写部分も含め全部で4箇所に捺印したので、1箇所あたり89.25円かよー、すいよー、もくよー……などとクダらんことを考えつつ、隣の棟へ用紙を提出。ナンバー付け換えの理由欄に「破損のため」とか書けといわれる。ナンバーつけてたった10日で破損するかッ!! とツッコミたかったが、ここはグッと抑えて素直に「破損のため」と書く。5分程待ってできあがった書類を受け取り、再び元の棟へ戻って書類を提出、何だかポンポンと印を押してもらって「今のナンバーを外して隣の窓口へ」と指示を受ける。
今のナンバーを外すってことは後ろのナンバーの封印をブチ破るということだよな、と思いながらマイナスドライバでゴジゴジとやってみたところ簡単に破けた。外した封印とボルトを分離するのにちょっと手間取ったが、前と後ろのナンバーを持って窓口へ向かう。
ようやく旧いナンバーと引き換えに、新しいナンバーと4本のボルト+封印の座金を受け取る。なんだ新しくボルトくれるならさっき苦労して封印とボルトを分離するんじゃなかったと思いつつ「前後にナンバーつけてあの辺に車持ってきて」と最後の指示を受ける。
どこかのあんちゃんがBMWに777を取り付けているのを横目で見ながら、ナンバー持ってSVXに戻る。ナンバーの裏側だったボディはちょっとキタないので、ササッと拭いて前後のナンバーを取り付けた。後ろのナンバーを取り付けるときボルトを座金に通し忘れ、あわてて付け直していると777の封印作業を終えた陸運局の方に「そっちはオッケ?」とか聞かれる。
ボンネット開けて車体番号を確認してもらい、封印の座金に封印をポチッと押し込んでもらって、新しい車検証を受け取ると、めでたくナンバーの付け換え完了である。陸運局に到着してからここまでの作業時間は1時間程度であった。
- 最初から車検証を持って行かなかったコト
- 印鑑を忘れたコト
- 封印とボルトを分離するという余計な作業をしたコト
- 封印の座金にボルトを通し忘れたコト
- 必要なのは車検証だけなのにSVXの豪華な車検証入れごと持ち歩いてウザかったコト
の5点である。これからSVXのナンバーを付け換えたいな、と思っている人は参考にされたい。
本日のデータ | ||
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走行 | +25km | 50,787km |
その他 | 希望ナンバー書類一式 | \30 |
三文判 | \357 | |
備考 | う〜ん(自己)満足100% |
2004-06-04(Fri)
しかし、このルームランプ「高色温度ハロゲンクラスの輝き」というワケのワカらんコピーの通り「異様に色温度が高い」のである。早い話、電球でなく蛍光灯の光のようなのだ。光量自体も強烈なため、リアのルームランプに付けておくと明らかにヘン。SVXは観光バスじゃないのである。で、せめてフロント側とリア側の電球を交換しようと思ったわけである。
SVXの取扱説明書にはリア側の取り替え方法は図解されているが、フロント側については記述がないという片手落ちである。仕方なくヘンなところにドライバを入れてコジったりしていたのであるが、念のためSVX-MLに相談の投稿をしたところ、やはりヘンなところをコジっていたようであった。フロント側は両スポットライトのカバーを外し、中のネジを外してユニットごとガバッと抜いて、裏からランプ球を交換するのが正しいのである。以下、その様子である。
2004-06-05(Sat)
ドカーンと高速で水戸まで。ところが、高速に乗ったばかりの時に、後ろから微妙にうなるような異音がするような……。まだSVXに乗って間もないので、ちょっと音がするとかいう感覚がまだないので確信はないのだが。とりあえず、しばらくしたら気にならない感じになったのでよくわからん。不安だが。
そのまま、なにげなしに、ひたち海浜公園に向かう。この公園、国立なのだが意外に金を取る。空いているが、昨今のテーマパークのようにそんなに見所のある遊園地ではないので、子供連れが多い。適当に遊んで適当に帰る。
帰りは基本的に6号で、石岡付近だけ高速に乗り渋滞を避けて帰路に。久々に、つくば市を通って帰る。つくば市は以前に私が8年間暮らした街だが、つくばエクスプレスをはじめ、店がデキたりツブレたり。激しい変化が見て取れた。諸行無常である。
本日のデータ | ||
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走行 | +226.2km | 51,014km |
有料 | 新大利根橋 | \200 |
高速 | 谷和原→(常磐)→水戸 | \1,850 |
岩間→(常磐)→千代田石岡 | \500 | |
その他 | 水戸美術館の塔入場料 x 2 | \400 |
日立海浜公園 スーパースイング x 2 | \600 | |
備考 | 今日も走りすぎ |
2004-06-06(Sun) SVXの赤外線キー複製プロジェクト
忘れたころにゲインのあるSVXの赤外線キーの複製プロジェクト。ブレッドボード上ではあるが、本日ソフトウェアがめでたく完成したトコロである。価格とサイズの面から8pinのPIC12F629を使用したので、EEPROMの容量が少し足りず、既存のルーチンをちょっと修正することになったが、意外とあっさり動くようになった。
ソフトがデキたらハードである。といっても、今回の回路は「PIC, 赤外線LED, ボタン電池ホルダ、タクトスイッチ、抵抗1本」という手抜き回路。むしろ大変なのは多少なりとも見た目が大事なケースの工作である。
キーリングをつけるφ6.5mm穴をゴリゴリ、LEDを出すφ5.0mm穴をゴリゴリ、タクトスイッチを埋め込む角6.0mm穴をゴリゴリ。意外と大変なのがこの角穴であるが、カッターで拡張したところ意外とキレイに穴が開いた。タクトスイッチの大きさにピッタリである。タクトスイッチを埋め込んでボンドで接着。電池ボックスも同じくボンドで接着。ボンドはその辺に転がっていた俗に言う「鼻くそボンド」である。
2004-06-07(Mon) SVXの赤外線キーの複製プロジェクト完了
その筋の人間が見たらあきれるような中学生レベルの回路であるが、動けばよいのだ。ちゃんと作るなら回路は基板上に組むべきなのだが(ケースにも穴があるし)、こんな回路なので空中配線で十分である。ササッと30分程度でハンダ付け作業を終わらせてしまうのである。
で、ふた閉めて、ネジ締めて、走ってSVXの元へ。「ポチッとなッ!!」「……シャコッ!! ピピッ!!」をぉ、開いたッ!! めでたく動作確認も完了である。「もいちど、ポチッとなッ!!」「……シャコッ!! ピッ!!」をぉ、閉じたッ、完璧だッ!! 嬉しさに意味もなく10回以上も開け閉めしてしまう。きっと「ナニあそんどんじゃ!! えー加減にせんかワレッ!!」とSVXは思ったことであろう。
回路は実にシンプル。ホントはパスコンとか入れるべきなのだが今回はパス。スイッチを押すと、PICに電流が流れてPICが起動。PICは起動直後からEEPROMに記録されている鍵パターンに合わせてI/Oポートを制御して赤外線LEDを点滅させ、終わったらそのままSLEEPである。これは1信号だけ記録させた赤外線リモコンとまったく同じ動作である。送信する信号パターンを変えれば、昼間の大衆食堂でNHKをいいともにこっそりと替えてウハウハすることもできるだろうが、これは自由研究としておこう。
ここで、使用した赤外線LEDはSHARPのGL538。3Vの場合、抵抗は35Ω程度だとLEDを定格出力にできるのだが、手元にないので75Ωでゴマかしている。遠くからスナイパーしたい人は15Ω程度まで下げても大丈夫だとは思うが、カリカリチューンの世の常として(この場合LEDと電池の)寿命が短くなりがちなことに注意である。
2004-06-08(Tue) 工作2題
というわけで、今日は昨日の「車版フライトレコーダ」の構想について書いてゴマかす次第である。ちなみにこの「ごまかす」とは「ごまかし」の活用形で「ごまかし」とは「胡麻菓子」と書く。これは昔あった「胡麻胴乱(ごまどうらん)」という菓子の俗称で、この菓子が中空構造で「見掛け倒し≒ごまかし」であったことに由来しているが、ここでそんなことはどうでもいいことである。
SANYOのDSC-SX150というデジカメが手元にある。このデジカメは固定焦点150万画素ということで、今となってはカタログスペック的に見るところのない製品なのだが、その洗練された操作スタイル、レスポンス、画質には光るものがあった。私もしばらく愛用していたのだが、ひとつだけの欠点がバッテリーの持ちが悪いことである。このデジカメ、バッテリー室は単三型x2で、メタハイの使用が推奨されているが、イザとなったらアルカリも使用できるという、非常に私好みのスタイルなのである。しかしながら、それにつけても電池が持たな過ぎるのであった。
末期には電池を入れて数十秒でバッテリー警告等が点くようになったばかりか、電池室のフタが欠けてしまい、使い物にならなくなってしまった。前者の問題に関してはどうやら電池室の接点を掃除することで解決するらしいことを最近になって知ったのだが、既にリコーのCaplioG4wideに取って代わられてしまっているので、今となってはどうしようもないのである。
まず、このデジカメを車のアクセサリー電源に直結できるように改造してしまう(当然、3.3Vへの降圧はする、三端子レギュレータで一発である)。このデジカメ、メカニカルスイッチにより電源が入るのでON位置に固定しておけば、それだけで車の走行中、常にデジカメを起動しておくことが可能になるのである。さらにレリーズボタンから線を引き出し、PICマイコンから撮影を制御できるようにし、PICマイコンから1分間隔程度のインターバル制御でシャッターを切るわけである。
2004-06-10(Thu) 007デジカメ復活
最近のデジカメには当然のようにフラッシュが付いている。フラッシュは一瞬でモノスゴい光量を発するので、必然的にモノスゴい高電圧を必要とする。そのため、フラッシュを内蔵するカメラにはモノスゴい大きさのコンデンサが内蔵されていて、かなりの電気をそこに蓄えるようになっているのだ。フラッシュを使えるようになるまでに若干時間がかかるのは、文字通り電気をチャージする(蓄える)時間なのである。通常なら十分に電気を蓄えたところで、一瞬でライトに電気を流すことで放電するのだが、今回それを自分の手に流してしまったのである。イタイなんてもんじゃないのである。鼻血が出るかと思った。
いわゆるフラッシュ付き使い捨てカメラには「分解禁止」の文字があるが、これは同様の理由で感電が危険だからである。ちなみに電池を抜いても当分の間は電気が溜まった状態であるため、危険性は変わらないことに注意である。わかっているけどフトした拍子にやってしまうのであるからして、これから分解する人は十分に気をつけて欲しい。
このカメラ、私が入り浸っているSlashDotJapanという技術系雑談サイトからリンクされているThinkGeekというアメリカのオタク向けショッピングサイトで手に入れた逸品である(最近は日本でも売っているらしい)。このカメラを入手するはそれは大変に苦労した。と、いうのも、このカメラ「電源スイッチに半押し」があるのである。で、強く押し込まないと電源が入らない。私はそれに気づかず、英語のマニュアルを熟読するもそんなことは書いてなく、なんと「不良と思い込み2度もアメリカまで返送してしまった」のであった(配送料を負担してもらってスマン→ThinkGeek)。
35万画素しかないとか、画質が悪いとか、フラッシュがないとか、そんなことはこのすばらしいデザインとトレードオフだと最初から理解はしている。しかし、電池を入れっぱなしにしておくと、たった1日で放電してしまうのはいかがなものかと思う。要求電圧が高めのためメタハイ利用不可なのがイタさに拍車をかける。また、電池室のバネが異様にプアで、3日で電池が電池室内で暴れてしまうようになってしまうのもいかがなものかと思う。そりゃもー、ガックリである。このプロダクトの志向に心底ホレていただけに。
しかし、ここで復活である。このカメラ、USB接続により写真をPCに転送する仕組みなのだが、当然のごとくUSBから給電もできるのである。でもって、素晴らしいのは、その名もsurveillance mode(監視モード)という、インターバル撮影機能が最初から備わっているのである。
と、ここまできて、早速分解を始めてしまった。底面のシールをはがし、ネジを1本ハズしたらアッサリとパッカリとふたつに割れるではないか。うむ、シンプルそのもので無駄がない構造である。これならいつでも電池室のバネくらい交換できそうだ。さっきのガックリ感が薄くなってきたな。もう一個買おうかしらん。
2004-06-12(Sat) スーパーオートバックス再び
このスーパーオートバックス、ビレッジヴァンガードという変な本屋が併設されているのだが、ここの品揃えが妙に隔たっていて面白い。ヒトコトで言うとアブない品揃えというか……。車に関してのコーナーは別にアブないことはないが、車の雑誌からマンガ、模型やステッカーまで置いてある。残念ながらSVXに関するものは一切なかったのだが……ミニカーくらい欲しいところなんだけどね。
本日のデータ | ||
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走行 | +47.6km | 51,074km |
備考 | 散々時間をツブした割には、結局なにも買わず |
2004-06-13(Sun) オンボードカメラ
しかし、いろんなことをやらせようとおもうと、理想は車載PCに近づいていく。レジューム可能なノートPCをトランクに積んで、小さな外部ディスプレイとゲームパッドあたりで操作するのが理想だ。ナビゲーションも走行ログもmp3ジュークボックスもビデオサーバもオンボードカメラも燃費管理も、すべて自分でソフトを組み上げられたら楽しいだろうなぁ。
本日のデータ | ||
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走行 | +22.4km | 51,097km |
給油 | 42.78@119 | \5,091 |
備考 | 希望は車載用の素のLinuxPC |
2004-06-15(Tue) 同時多発開発中
カリカリのPCにまったくもって興味のない私のメインマシンはシャープの骨董メビウスノート。2万円でジャンクノートを買ってきて、CPUを166MHzから233MHzに載せ換えたものである。主にWindows2000でOperaとCygwinを動かしており、コレもソレで書いている。そんな私であるから、以前よりシンプルな設計のEDENプラットフォームには強く惹かれるものがあり、横目で見ている状態であった。ところが横目で見ているうちにいろいろ種類が増えていたらしく、直接12Vが入れられるヤツとか、オンボードにPCカードが挿さるヤツとかも出ているらしい。
まだ、あまり情報収集をしていないが、どうも初代のEDENに秋月のTVキットを組み合わせるのが、一番安くて済みそうである。本来なら電源は車の12Vから取りたいが、安物の100V電源が既存なので、アダプタで給電できるケースを買うのも安直でよいかもしれない。ついでに、適当なCDドライブを付けてKNOPPIXをメイン、必要ならWindows + ProATLAS + USBGPSでナビ、というのもますます安直でよいかもしれない。特に前者はHDDレスかつ電源ブッチン可ということで気が楽なのがいい。
と、考えつつ、今日はカミさんの実家に北海道土産のカニをイタダキにSVXで出張である。カミさんに職場までSVXで迎えに来てもらって、そのままカミさんの運転で実家へ。せめて帰りはSVXを運転したかったので、ビールは呑まずにいようと思ったのだが、無駄な抵抗であった。結局、帰りもカミさんの運転で帰宅である。むきー。
あ、そうそう、今日は先日制作した赤外線キーの初の実戦だったが、バッチリ使えております。ちょっと接触が悪いことがあるが(発光してない)、あんないいかげんな回路では無理もないトコロである。何度か押せばよいので、実用上問題はないことにする。するったらするったらする。
帰って、赤外線キーのプロジェクトの前に手がけたまま放ったらかしにしてあった、PIC温度計のLCD表示部のプログラムを再開する(使用LCDはSC2004Cである)。実は、以前あまりにもウンともスンともいわないので、自信を無くしかけた一件である。まずはファームウェアの再チェックの前に、慎重に配線回りを確認……って、ゲッ!! 4ビットモードで動かすときのLCDの配線ってD0-D3の下位ビットじゃなくて、D4-D7の上位ビットに接続するのかよぉ……。そりゃウンともスンともいわないワケである。なんで以前は気づかなかったんだろ……。
私はかなりソフト側に傾倒している人間であるからか、配線とかファームウェアがprintfでデバッグできないことに、どうもしっくりこない。つーか、それよりなにより開発姿勢がパッシブすぎるのがよくないことはわかっている。どうも適当にイジって様子をみながら開発してしまうきらいがあるんだよな。特にハードに関しては、もう少しアクティヴに開発しないとイカンようである。
さらに話は脱線するが、いま仕事で組んでいるプログラムがあるのだが、なんと初めて「テストファースト」による開発を自発的に実行中してみている。以前より、興味があってやってみたかったのだが、どう手をつけていいかわからなかったので躊躇していた。今回は作るモノの仕様がガチガチなのが幸いしているのかもしれないが、やってみると意外とスンナリである。今のところ、テストプログラムの方はかなり荒い網羅でよしとしているが、なんかイジってはテスト、ちょっとイジってはテスト、というサイクルは確かに心地いい。が、テストでエンバグする心配がなくなったせいか、ますますコードを雑にイジるようになった気もする。実はコレってますますパッシブになっているというコトなのでは……。
本日のデータ | ||
---|---|---|
走行 | +26.7km | 51,124km |
備考 | PCも車も大事なのは絶対性能でなくフィーリングである |
2004-06-17(Thu) 磁気コンパス&アヒル購入
ところが、開封してみると思いのほかチープである。高級感を演出する木目はシールだが、ちょっとズレていたりもして、チープさを際立たせている。ま、ちゃんと正しく方角を指してくれさえすればいいんだが、その辺は取り付けてからの評価だ。んが、これSVXに取り付けるのってデザイン的にどうなのだろう……(買う前に気づけって)。
2004-06-20(Sun) 秋葉に買い物
で、本体。マザーはファンレスのEDEN系と決めていたのだが、あまり置いてない。扱いのメインはゴツいマザーばっか。こんなすばらしいコンセプトの製品なのだから、もっと置いてもよいと思うのだが。みんな、そんなパワーが必要ですかね? 結局、秋月の隣の店に置いてあるのを確認し、値段比較のために秋葉を一回りして、どこにも置いてなくて、元の店で購入。
元祖EDENでもよかったのだが、置いてなかったのでEPIA-ME6000というヤツにする。初めて買うDDRメモリ対応マザーなので、256Mのメモリも買う。ケースは小型で黒いACアダプタ対応のものにした。結局、一軒の店で全部買っちゃったぃ。まぁ、いいけど。
晩は、手持ちの20Gの3.5HDDを合わせて組み立てる。CDはメインマシンのメビウスに引っ付いているヤツをバラして、インストール時だけ借りることにする。とりあえずWin2kをインストール。で、すかさず、マイクロソフトからもらったパッチCDもインストール……しようとしたら、画面モードを800x600にしろって? テレビだとツラいんだよね。たいして必要もないのに画面モードを固定するなっつーの。字が細かくてなんだかよくわかんないけど、ボタンが2つあったので両方押してインストール。たぶん、SP4となんかのパッチだろ。ぷん。
本日のデータ | ||
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走行 | +87.2km | 51,249km |
備考 | イタリアンレストランの前だと SVXはイタリア車のようでもあった |
2004-06-21(Mon) ドリルドリルドリル
2004-06-22(Tue) LCDパネル完成
で、電源オン……て、アレ? 画質ってこんなモン? いくらなんでもこりゃヒドイ……という画質。モノクロと見まごうカラーという感じである。トップガンのDVDとか再生してみる、カラーテストにちょうどよい映像ソースがない……って、EDENでWindows立ち上げればいいのか。画面のデザインを開いてカラーピックアップダイアログを開いてみる。
2004-06-23(Wed) LCDパネルブラッシュアップ
昨日、一応の完成をみた秋月のLCDパネルだが、このキットに関する同期信号の遅れ対処法というページを見つけ、早速試してみることにした。確かに、画面が左に寄り気味だったのだ。Windowsを立ち上げると、左端のアイコンが半分ほど見えない。PCの方で対処するものだと思っていたら、キット側の同期信号の遅れが原因だったとは。
改造方法はTTLの74HC14(インバータ)をかませるとある。家にあるジャンクパーツに使えるものがあるといいけど……と、以前に秋月で買った500円のジャンク袋の中身を整理したものを探すと、出てきたのは表面実装用の40H004F。ま、74HC14とはシュミットトリガでないところが違うが、要は信号が反転すりゃいいんだから大丈夫だろ。きっと。
ホントに動くんかいな……と思っていたら、あっさり動いた。おぉ、すげぇ、ちゃんと画面が中心にきている。気分をよくした私は、仕上げにケースの上下に出ていたネジ止め用のエラ部分をルータで切り落として、スッキリデザインにしてしまう(昨日の写真と比べるとわかる)。意外とカッコよくなってきたではないか。ケースをネイビーあたりに塗装したくなってきたぞ。
EDENのほうは、Windows側にVIAの各種ドライバをインストールして、Linux用のパーティションと、Win共用のFAT32パーティションを用意するところまで。ちなみに、Windows2k用がNTFSで2G、Linux用がext3で2Gとswapで256M、残りが共有部分でFAT32の15Gである。とりあえず、Linuxのライセンス問題で頭の悪いところを存分に見せつけているelecom製のUSB接続の無線LANアダプタで家のネットワークに参加。ネットサーフィンできるようにする。
2004-06-25(Fri) Cygwin良し悪し
SVXとは全然関係ないのだが、私は自分のWindowsPCにcygwinという擬似Linux環境を入れて使用している。開発(RubyやPICアセンブラ等)を行う場合、GUIでウダウダやるより、CUIでバッチやヒストリを活用したほうが早くて効率的だからである。
ところがこのcygwinというやつ、インストールやアップグレードするたびに必ず問題を起こす。ある日、cygwinインストーラを使って全パッケージの最新バージョンへの更新を行ったら、秋月のPICライタ付属のアセンブラpa.exeが、起動時にパーミッションエラーを出すようになり起動しなくなってしまった。どうも、WIN32バイナリ全部が起動しなくなっているらしい。なんじゃそら。
他にも、postgresqlによるDBアプリが名前解決できなくなったり、apache経由のcgiでだけtcp接続ができなくなったりしたことがある。どれも別のマシンで発生しているが、共通しているのは最新版のインストール後というタイミングだ。
2004-06-26(Sat) ふたたび秋葉で買い物
SVXは中古で買ったので、最初からカセットのヘッドユニットとCDチェンジャーがついていたのである。だが、チェンジャーはディスク入れるカートリッジがないから使いようがないし、いまどきカセットだけではツラいので、すでにヘッドユニットはmp3対応機に取り替え済み(5月28日の日記参照)。つまり、既にCDチェンジャーは単なるバラスト状態なのである。
なので、仮組み状態のPC持ってSVXに行き、CDチェンジャーを外してみた。CDチェンジャーは垂直に立っている2組のステーを通し、チェンジャー本体に切られているネジ穴に、直接ボルト4本で止まっている状態である。うまく、ステーを利用できれば……と思いつつ、試しにステーの内側にPCを入れてみると……。ほぼピッタリである!! こりゃそのままステーを利用して簡単に固定できそうである。こりゃラッキー。
というわけでパーツを買うために、いきなり秋葉である。今日の狙いは先の13pinのDINコネクタ(メス)と、例のLCDパネルの不足部品である。とりあえず、千石で50円のジャンクスピーカ、ネジ一式、12Vの3端子レギュレータLT1084CT(5A)と2000μF+1000μFの電解コンデンサ(PCの電源用)、適当なヒートシンク、すずメッキ線(細+太)、インバータTTL(74HC04)、トグルスイッチ3個、プッシュボタン6個を購入。秋月でRCAプラグ受けx6、デカいボリュームをツマミとセットで適当に10個、小さいボリュームを4個、適当なヒートシンク、基板実装用とケース装着用アダプタプラグを5個、5Vの3端子レギュレータを2個ぐらい……結局、13pinのDINコネクタは見つからなかった。ま、ケーブルを直接基板にハンダ付けして小さなケースを変換ボックスにすればいいか。あとは、車内でキーボード使うわけには行かないから……と浜田電機でKeiboardという携帯ライクな入力機器を買って。最後にヒロセテクニカルでタップツールを衝動買いして帰宅。以前からネジ穴を切ってみたかったんだよね。これで工作の幅が広がるか?
2004-06-27(Sun) さらにLCDパネルをブラッシュアップ
RCAプラグを装着し、音声関係の配線を行う。スピーカーは……昨日買ってきたパーツでもよかったのだが、手元にミュージック電報から引っぺがしたジャンクスピーカがあって、そちらのが小型だったので、それを使う。ついでにトグルスイッチを使って電源スイッチも取り付ける。なんだか配線がグチャグチャになってきたが、フタ閉めるときはダマって押し込むことに決まっているので無視。ちなみに、前回までツマミは「映像とバックライト」だったが、今回「バックライトと音量」に変更し、映像調整は内部の可変抵抗に移設した。使用頻度からして妥当だろう。
そういえばバックライト用の3端子レギュレータが熱容量的にギリギリなので、なんとかしなきゃと思っていたのだった……が、昨日買ってきたヒートシンクはデカすぎた。なんか、適当な金属片を引っ付けられないか……(10分ほど考える)……チーン!! ひらめいた、ビールの缶をチョンぎって取り付けたらイイじゃないか!!
手を切らないように注意しながら、ドラフトワンから切り取ったアルミ片を蛇腹に折る。縁起ものなので手持ちのCPUグリスもちゃんと塗って、キッチリネジ止め。どうだろう? タダなのにも関わらず、立派にヒートシンクになっているのではないだろうか? 試すと適度に熱くなっている。これなら14Vとかが来てもなんとかなるだろう。
本日のデータ | ||
---|---|---|
走行 | +59.9km | 51,308km |
備考 | 我ながらビールシンクは名案 |
2004-06-28(Mon) ガリガリとケース加工
今日は車のカーステ取り付けスペースに装着する予定の、ドリンクホルダー付き空きボックスのケース加工をする。得物はミニルータ(なんちゃってボール盤付き)と電機ドリル、一昨日買ったタップツールである。ひたすらガリガリとケース加工。13pin<->各ケーブル変換ボックスに穴あけ。
2004-06-30(Wed) コネクタ調達
先日、PCを車載するにあたり既存のCDチェンジャの13pinケーブルを流用しようと、秋葉で13pinのメスDINコネクタを探したのだが、見つからなかった。で、仕方なくの既存の13pinケーブルをブッたぎり、直接変換ボックス内の基板にハンダ付けしようかと考えていたのだが、SVXの中でハンダ付けするのは作業状況から厳しいし、内装をコテで焦がしてしまわないとも限らない。また、良く考えたらオーディオのDINスペースを通して作業しなければならないことに気づき、断念した。
そうなれば、既存のカーステの中からコネクタ部品を取り出し、再利用するしかない。というわけでヘッドユニット側を分解してコネクタ部品を取り出すことにした。全く壊すのも惜しいので、一応、ジェントルにネジを外し、コネクタ部品がハンダ付けされているメイン基板を分離することができた。
が、ここから13pin+足2本のハンダ付けを外すのが手ごわい作業だ。コネクタ部品と基板の周囲のスキ間にドライバをいれてコジりつつ、ハンダを溶かして0.1mm単位で足を浮かせていく。何度、ムキーッ!! となってペンチで切断しようと思ったことか……。そうならなかったのは、工作のコツを覚えたのか、大人になったからか。1時間も経過したときには、なんとか分離することができた。
この部品を変換ボックス内に配置できれば、オーディオのDINスペース側は取り外し自由な変換ボックスとなる。こうなると気になるのがPC搭載側の変換ボックス。リア側はトランク内の作業のため、多少作業は楽であるが、やはりSVX内でのハンダ付けは避けたいところ。
というわけで、結局さらに1時間を費やし、CDチェンジャも分解してコネクタ部品を取り出してしまった。ヘッドユニット側からコネクタ部品を取り出しただけであれば、CDチェンジャとのアクセスができないだけで、カセット等は利用できるのだが、CDチェンジャ側からコネクタ部品を取り出したら単なる箱になってしまうので、躊躇していたのだが……ま、いいか。