SVX日記

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2024-09-01(Sun) ガンプラ、もとい、プラガン完成

  エラくデキのいい木製パズルではあったが、所詮は割りバシ鉄砲の延長……などと考えながら、あれこれと見ていると、マルシン工業という会社のコルト・ガバメントM1911A1が目に入った。それにしても組み立てキットで15,000円とは……子供の頃に作ったプラモデルの10倍する。まぁ、ギリ出せないこともないけどもなぁ……と、ホビー通販のサイトに見にいくと、どれも25,000円オーバ……なんでッ!? 転売か!? ……とか、思いながら流れ着いたYouTubeの動画で謎が解けた。

  これ系の商品は何年かに一度、再販され、その都度に仕様が少しグレードアップし、値段も上がるものらしい。で、今回の上げ幅が1万円だと……つうか、オフィシャルサイトの情報が値上げ前ってのはどうなのよ……と、そんなことよりも重要なことは、これ系の商品は再販の都度ほぼ瞬殺されるものらしいということだ……買わなければ3年後……いやいや、それにしても25,000円て。

  画像の説明

  しかし、さっき観たYouTubeの動画がよくなかった。サラッと観た感じ、ほぼ実銃と同じ部品構成っぽかったのだ。いや、ゲームで経験した範囲の話ではあるけれども、実際のパーツを手で感じながら組み立てられるなんて、それこそが是非とも経験しておきたいことだったんだよなぁ……うーむ……うーむ……うぅーむ……うぅー……ポチッ……やっちまった。シルバータイプ。残り1点だったんだし、仕方がないのだ。それはね。仕方のなかったことなのだ。うん。

  すぐに届いた。まずは、組み立て説明書を見ながら、部品が揃っているかの確認だけする。似たようなピンやスプリング部品が多いので、頭から順に組み立てると取り違えをしそうだからだ。しかし、この時点で驚愕。本当に、ほとんど実銃と同じ部品構成なのだ。本体はプラスチックだが、それ以外、ほとんどが金属パーツ。本体のプラスチックも恐ろしく硬質で、ステンレスを模したメッキも強靭。容易に削れたり剥がれたりしそうにない。すごく高価なだけのことはあるなぁ。

  自分はカメラもシルバーが好きなので、今回の銃でもシルバーを選んだが、シルバータイプはメッキを施す必要上、ボディのパーティングラインを消す加工が済んだ状態になっているようだ。文句のない仕上がり。ちょっと値段が高いのはそのせいか。

  何日か寝かせた後、意を決して組み立てを開始する。初っ端は、エジェクタの組み立て、という工程。実銃にはない部品。小さな金属板を、金属ボディのスリットに入れ、2本の金属ピンで固定する、というだけの工程なのだが……軽く1時間以上かかった気がする。

  もともと部品の精度はあまり良くない、と聞いていたが、金属パーツは目視ではわからない程度……0.05mmでもズレていれば入らないものは入らないのだ。ノギスはそういう世界のためにある。結局、金属板の方をヤスリで削って対応したが、金属板だけに容易には削れてくれなかった。工作の経験は多いほうだと自負しているが、いきなり想定外の事態だな、これは。

  その後も、ほとんどの工程で苦戦する。むしろ部品の精度が高すぎてピンが入らないともいえるのか。図面からは容易に読み取れないコツも必要だったりするし。しかし、本当にやりたかったのはこれなんだよ。どの部品がどのバネに作用しているのか、体感できるのだ。なるほどなぁ。

  しかし、慎重にやっても間違ってしまう。トリガが引けなくてはやり直し、ハンマが落とせなくてはやり直し、終いにはスライドを組み込んでも動きがシブすぎる……気づくと2時半を回っていた。疲労は作業品質を落とすし、ゴリ押しに向かいがちになる。グっとコラえて明日に回そう。

  画像の説明

  翌日。再び夜更けに始動する。自分でも不思議なほどだが、もう一度、始めからバラしてからやり直したいほどに気力が復活している。まぁ、疲労というのはそういうものだよね。それなりに仕組みもコツも頭に入っているので、丁寧かつ着実に組み立てが進む。意外なほどサクサクと完成。昨晩、マトモに動かなかったスライドも、納得できる程度の手応えで動作するようになった。

  思ったよりもズッシリとした重量。それでも実銃の半分くらいの重さらしいが、これはなかなかの存在感である。組立の時にちょっとイラついてプラのヘラでコジってしまった部分もあるが、プラスチックもメッキも想像以上の強度を持っていたので、目立ったキズにはなっていない。初めてのモデルガンであり、反省点も多くあるが、それにしては悪くないデキである。

  5発の模擬実包を弾倉へ装填する。あー、なんだか思い出すなぁ。見たら日記に書いてあったわ。撃った射撃場のサイトも見つかった。実包の装填からやらせてくれたんだよね。よく覚えていないが「9mmと45口径を16発ずつ」って書いてある。空薬莢をもらって持って帰ってきたが、見つからない。16発ずつも撃ったかなぁ。45口径を16発も装填できるハンドガンなんてあるのかね。撃ち切ってもう一度、装填したっけ? 撃ったのはガバだった可能性も高いが、そこまで覚えてないなぁ。

  弾倉を銃に装填する。ハンマを落とし、トリガを引く。カチッ。火薬は込めていないので、ブローバックはない。手動でスライドを引くと、景気よく排莢される。おぉー、やってみたかったのはコレなんだよぉ。ジャキッ、カチッ、ジャキッ、カチッ、ジャキッ……あれ? 戻らなくなった? ……と、思ったら、最後の弾が排莢されると、スライドストップがかかって戻らなくなるのは仕様だった。うん、ちゃんと動作している。

  しかし、ここまでやって気づいたが、これはゼヒとも発火させないとイカンなぁ。ポチる時は、別に発火なんてさせなくたって、って思っていたけれど、そんなことないわ。これは火薬を買わなければならないな。絶対。

  とりあえず、その前に、もう一度、完全バラシをやるかな。全体構成がわかったところで、ちゃんと注油してみたいのだ。


2024-09-06(Fri) あのぉ、あれ、なんつうの? ゼロもの?

  ここのところ、歌のレッスンの課題曲は「ナイショの話」なのだが、その「化物語」の最新話は「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」の誕生エピソードなんですよ、などという先生との雑談から「いわゆる、ナントカ・ゼロ」系の作品の始祖ってなんだろうね、という話になった。

  こういうのって、検索エンジンでは調べにくい。「ナントカ・ゼロ」って検索しても出てこない。別にこういう状況は珍しくはなく、それ向けに前から「人力検索」なんてのもある。

  んが、イマドキそれこそ「AI」の出番でしょう。早速、ChatGPTにそのまんま訊いてみる。「Fate/Zeroやマクロスゼロのように、過去を振り返る作品で、最初に出たものは何でしょうか?」。

  回答の要旨は以下。

・過去を振り返る「前日譚」(プリクエル)作品の最初はフランスの『人間喜劇』(19世紀)
・Fate/Zeroやマクロスゼロのように人気の確立後に作られる流れは2000年代から

  おぉ。「前日譚」「プリクエル」。その言葉なんだよ知りたかったのは。Wikipediaも活用する。「プリクエル」は、続きを意味する「シークエル」に着想を得た造語らしい。「明日に向って撃て!」と「スターウォーズ」が著名な例として挙げられている。「明日に向って撃て!」は、ヒットしたが、主人公死亡エンドだったため、遡って続編を作ったパターンっぽい。「スターウォーズ」は、言われてみて気づいた。役に立つねぇ、AI。

  再び、ChatGPTに訊いてみる。「プリクエル作品で有名な作品を古い順に挙げてください」。

1. 『ゴッドファーザー PART II』 (1974年)
2. 『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』 (1984年)
3. 『レッド・ドラゴン』 (2002年)
4. 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』 (1999年)
5. 『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』 (2011年)
6. 『ホビット』 (2012-2014年)
7. 『モンスターズ・ユニバーシティ』 (2013年)
8. 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』 (2016年)
9. 『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』 (2018年)

  1, 3, 4, 6はプリクエルであることを知っていた作品だ。確かにそのとおりだな。納得。さらに、ChatGPTに訊いてみる。「日本のアニメ作品ではどうでしょうか?」。

1. 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』 (1991年)
2. 『エースをねらえ! ファイナルステージ』 (1989年)
3. 『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生』 (1997年)
4. 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』 (2015年)
5. 『Fate/Zero』 (2011年)
6. 『コードギアス 亡国のアキト』 (2012年-2016年)
7. 『マクロス ゼロ』 (2002年)
8. 『テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス』 (2016年)
9. 『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(2020年)
10. 『刃牙』シリーズ (2001年)

  0083かぁ。知ってたけど、これも言われてみれば、だなぁ。それとは知らずに妙に作画のイイ、リックドムのシーンを見かけて、んなぁ!? と、驚いたことを思い出す。自分の記憶に限ってだが、確かにあれより前にはそういうスタイルの作品は見なかった気がするな。オイラ的にはイマイチだったけど「マクロス ゼロ」もだいぶ古いんだな。

  まとめ。

・そういう作品は「プリクエル」と呼ばれる
・19世紀にフランスの群像劇に事例がある
・著名なのは1970年前後の西部劇「明日に向って撃て」と「スターウォーズ」
・アニメでは1990年の「ガンダム0083」

  ならばよしッ!


2024-09-07(Sat) 是弾不射、然火可発、撃ーッ!!

  これはゼヒとも発火させないとイカンなぁ、ということで、火薬を手配して発火させてみた。純正の火薬は100発分で千円弱なので、撃つ分には気にせずパンパンできる程度のコストだ。

  火薬の装填方法は説明書に書いてあるが、雷管(プライマ)に相当するOリングの付いた後側の部品を具体的にどうするか書いてない。弾頭ではなくケースの方に入れてからネジ込むのが正しいらしい。

  一応、銃の撃ち方的な動画を探し、正しい銃把の握り方、もう片方の手の添え方などを確認。せっかくなので初回からデジタルカメラで動画撮影してみる。一応、弾は本物と同じく7発装填できるらしいが、弾が5発しか付属していないので、5発すべてに火薬を仕込み、マガジンに装填する。それでは……イザッ!!

  画像の説明 画像の説明

  一発目、OK。二発目、妙に弱いがブローバックはした。三発目、OK。四発目、OKだが、最終弾のローディングに失敗。というような結果だった。

  モノスゴイ音が出たら困るな、と思いながら、家の中で撃ったが、常識的な範囲の音だと思える。それにしても、反動は少ないのに、ちゃんとブローバックが再現できているところには心底感心する。火薬の匂いもイイなぁ。

  最終弾は手で排莢させてしまったので、再度マガジンに詰める。以前に「ロシアンルーレットで勝負だッ!!」とオート拳銃を渡される、というギャグ漫画を見たことがあるが、一発だけに火薬を詰めたら、ロシアンルーレットできるじゃん、と思いながら、発火済みの弾もすべてマガジンに詰めて撃ってみた。すると最終弾で発火。スライドストップはかかったが、排莢には失敗。まぁ、でも、最初からこの調子なら十分だろう。

  メンテが重要ということなので、すぐにバラして水で洗う。銃で遊ぶのって、豪快なのか、地味なのかわからんなw。でも、バラす作業こそが楽しみなんだから、それでいいんだけどね。

  せっかく撮影したのでYouTubeに上げてみる。ついでに動画編集の勉強もしてみよう。「Shotcut」というアプリはLinuxでも使えるし、YouTubeにもチュートリアルが多いのでよさそうだ。起動、映像ソースの読み込み、カット、フェード、トランジション、テロップ、書き出しなど、基本的な事項を学び、試行錯誤でトリミング、スローの効果を加えて完成。最初だしこんなもんだろう。アップロード、公開。

 

  いやー、最近はトンと「新しいこと」をしてなかったが、モデルガンも動画編集も、なかなかに「新しい」経験だったな。モデルガンはそう深みのある趣味でもないだろうが、しばらく前からやってみたかったことなので満足だ。しかし、オートはガバメントでよしとして、リボルバも欲しくなるなぁ……。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

横須賀のアランプロスト [モデルガンはストレスが溜まるんですよね~。 火薬のカスが付く。ジャムる。発火しないとかw そういえば、今年、クラ..]

フルタニアン(管理人) [アレコレ調べると、ジャムらないよう調整するのもモデルガンの楽しみだとか。 そういやキミもオイラも弓道が好きだし、飛..]


2024-09-10(Tue) RubyでDigest認証クライアントを作る

  ちょっとした理由でウェブアクセスするクライアントを書き始めたら、相手にDigest認証を求められた。

  あれ。Rubyの標準ライブラリにはBasic認証の機能しかない。TLSの普及につれ、Digest認証が廃れて、Basic認証が復活してくる傾向とは思っていたが、相手サーバがDigest認証で固定なら、それに対応せざるをえない。

  標準ライブラリになくたって、誰か書いているだろう、と思ったが、検索してもRailsはよくわからんし、WEBrickはサーバ側の話だろうし……まぁ、自分で書くかと。車輪の再発明だとしても楽しいしな。

  Digest認証が面倒なのは、認証に先立って相手からnonceというチャレンジコードをもらう必要があるので、最初に失敗アクセス(401:Unauthorized)を行うことが必須であることだ。Basic認証ならば、最初から認証情報を送ることができるので、失敗アクセスは必須ではない。

  RFCを眺めつつ、既存のRubyのライブラリに近い使い勝手で実装する。できた。

require './http_digest_auth'
res = nil; auth_res = nil
uri = URI.parse('http://localhost:8080/digest/')
req = Net::HTTP::Get.new(uri.path)
3.times {
    auth_res = req.digest_auth('username', 'password', res, auth_res)
    res = Net::HTTP.start(uri.host, uri.port) {|http|
        http.request(req)
    }
    puts(res.code)
    res.code.to_i < 400 and break
}
puts(res.body)

  既存のRubyのライブラリでBasic認証する場合のサンプルコードが以下なので、できるだけ近づけた。ただし、最初に失敗アクセスを行うことが必須なので、ループしたり、認証情報の引き渡したりする処理が入るのは仕方ない。逆に、上記のスタイルでもBasic認証は動く。

require 'net/http'
uri = URI.parse('http://localhost:8080/basic/')
req = Net::HTTP::Get.new(uri.path)
req.basic_auth('username', 'password')
res = Net::HTTP.start(uri.host, uri.port) {|http|
    http.request(req)
}
puts(res.body)

  ライブラリのコードは以下。RFCのまんまといえば、RFCのまんま。

require 'net/http'
require 'digest/md5'
 
class Net::HTTPGenericRequest
 
    attr_accessor :secret_data
 
    def digest_auth(username, passwd, res, auth_res = nil)
 
        @nc ||= 0
        @secret_data ||= 'secret-data'
 
        @auth_res = auth_res || {}
        if(res and res.header['www-authenticate'] =~ /Digest\s+(.+)/i)
            $1.split(/,\s*/).each {|kv0|
                kv = kv0.split(/\s*=\s*/, 2)
                kv[1].strip =~ /^\"(.*)\"$/ and kv[1] = $1
                @auth_res[kv[0]] = kv[1]
            }
        end
 
        if(@auth_res['realm'])
            ha1 = Digest::MD5.hexdigest('%s:%s:%s' % [username, @auth_res['realm'], passwd])
            ha2 = Digest::MD5.hexdigest('%s:%s' % [method, path])
            nc = '%08X' % [@nc += 1]
            cnonce = Digest::MD5.hexdigest('%s:%s' % [Time.now.to_f, @secret_data])
            qop = 'auth'                                                                        # TODO
            response = Digest::MD5.hexdigest('%s:%s:%s:%s:%s:%s' % [ha1, @auth_res['nonce'], nc, cnonce, qop, ha2])
 
            auth_req = []
            auth_req << 'username="%s"' % username
            auth_req << 'realm="%s"' % @auth_res['realm']
            auth_req << 'uri="%s"' % path
            auth_req << 'algorithm=%s' % 'MD5'                                                  # TODO
            auth_req << 'nonce="%s"' % @auth_res['nonce']
            auth_req << 'nc=%s' % nc
            auth_req << 'cnonce="%s"' % cnonce
            auth_req << 'qop=%s' % qop
            auth_req << 'response="%s"' % response
            auth_req << 'opaque="%s"' % @auth_res['opaque'] if(@auth_res['opaque'])
 
            @header['authorization'] = ['Digest ' + auth_req.join(', ')]
        end
 
        @auth_res
    end
end

  なかなか美しく書けた気がする。ふぅ。


2024-09-11(Wed) RubyでDigest認証クライアントを作らせる

  昨日、RubyでDigest認証クライアントを作ったわけだが、ふと、流行りのAIのお手並みでも拝見してみようかと思いついた。

  で、そのまんま「httpクライアントとして、digest認証を行い、htmlを受信するRubyスクリプトを書いてください」と問い合わせてみる。それに対する回答は以下。

もちろん、以下はRubyでHTTPクライアントとしてDigest認証を行い、HTMLを受
信する簡単なスクリプトの例です。このスクリプトでは、net/httpライブラリ
とnet/http/digest_authライブラリを使用します。
 
まず、必要なライブラリをインストールしてあることを確認してください。
 
require 'net/http'
require 'net/http/digest_auth'
require 'uri'
 
以下がスクリプトの例です:
 
require 'net/http'
require 'net/http/digest_auth'
require 'uri'
 
# 認証情報を設定
uri = URI('http://example.com/protected')
username = 'your_username'
password = 'your_password'
 
# ネットワーク接続の設定
http = Net::HTTP.new(uri.host, uri.port)
http.use_ssl = (uri.scheme == "https")
 
# 初回リクエストを送信して、401 Unauthorizedレスポンスを受け取る
request = Net::HTTP::Get.new(uri.request_uri)
response = http.request(request)
 
# Digest Auth用の認証ヘッダを作成
digest_auth = Net::HTTP::DigestAuth.new
auth_header = digest_auth.auth_header(uri, response['www-authenticate'], 'GET', username, password)
 
# 認証ヘッダを追加し、再度リクエストを送信
request = Net::HTTP::Get.new(uri.request_uri)
request['Authorization'] = auth_header
response = http.request(request)
 
# レスポンスの表示
puts response.body
 
このスクリプトでは、次のステップを行います:
 
  抽出用にURIオブジェクトを作成し、認証情報を設定します。
  最初のリクエストを送信して、401 Unauthorizedレスポンスを受け取ります。
  401 UnauthorizedレスポンスからDigest認証用のヘッダ情報を取り出し、新
  しいリクエストに対して認証ヘッダを作成します。
  再度リクエストを送信して、認証後のページ内容(HTML)を取得します。
 
このスクリプトを実行する際は、適切なURL、ユーザー名、パスワードに置き
換えてください。また、サーバーがHTTPSを使っている場合は、http.use_ssl
をtrueに設定してください。

  ほら、出たよ。もっともらしく、ありもしない「net/http/digest_auth」を使ったりして……って、んッ!? もしかして、RubyGemsにあったりするのか!?

$ gem search digest | grep http
net-http-digest_auth (1.4.1)

  それっぽいのがあるなぁ……インストールしてみよう。

$ bundle init
$ bundle add net-http-digest_auth

  書いてもらったコードをそのまま動かしてみる……が、エラーが出た。

$ bundle exec ./digest_test
ArgumentError: wrong number of arguments (given 5, expected 3..4)
  /home/user/develop/digest_auth/vendor/bundle/ruby/2.6.0/gems/net-http-digest_auth-1.4.1/lib/net/http/digest_auth.rb:76:in `auth_header'
  /home/user/develop/digest_auth/digest_test:22:in `<top (required)>'

  しかし、完全に的外れっぽいエラーのようには見えない。ライブラリのコードを確認してみる。

def auth_header uri, www_authenticate, method, iis = false
  nonce_count = next_nonce
  user     = CGI.unescape uri.user
  password = CGI.unescape uri.password

  ライブラリの側ではusernameとpasswordをuriインスタンスから得る形になっている。これは後から修正したっぽい感じだな。もしかしたら、前のバージョンなら動いたのかもしれない。直してやる。

$ diff digest_test.org digest_test
9,10c9,10
< username = 'your_username'
< password = 'your_password'
---
> uri.user = 'your_username'
> uri.password = 'your_password'
22c22
< auth_header = digest_auth.auth_header(uri, response['www-authenticate'], 'GET', username, password)
---
> auth_header = digest_auth.auth_header(uri, response['www-authenticate'], 'GET')

  なんとッ!! これだけの修正で動いてしまった。おぉ……なんというか、やるなぁ。ここまで来ているんだなぁ。素直に、スゴい。ダメ出ししてやるつもりだったのに、当てが外れてしまった。

  そもそも、RubyGemsも探さずに、検索でもうまく見つけられなかった自分も不甲斐ないが、それ込みで回答内容には誤った部分はなく非常に有用だ。ちょっと悔しいくらいだな。コードの記述方法は自分が書いたスタイルのほうが圧倒的に美しいと思うが、それはライブラリに対する難クセであって、回答内容とは関係ない。あまり粘着するとラッダイト野郎になるしな。ここは素直に認めておこう。

  でもね。別にいいのだよ。いくら自動運転が発達しようと運転するのは楽しいし、いくらボーカロイドが発達しようと歌うのは楽しいし、いくら将棋AIが発達しようと将棋を指すのは楽しいのだろうし、いくらコード生成AIが発達しようとプログラミングは楽しいのだ。そう。自分にとってプログラミングは仕事じゃないので。

  しかし正直、複雑な気分ではあるなぁ……。


2024-09-13(Fri) 「こんなんなったら、『いっき』じゃ!。」

  運動習慣が付く前はヒョロだったので、際限なく白米の量を減らして収支を調整し、一時期は寿司一貫分くらいしか食わない日々だった。

  ところが、筋トレとジョギングを始めて運動習慣が付いてからは、食っても容易には太らなくなったので、ドンブリメシを食えるようになった。50代からの食べ盛り。ウソのようだがホントの話。むしろそのくらい食わないとドンドン体重が落ちてしまう。見た目カッコイイ体を目指して始めた運動ではあるが、ストレスなくドンブリメシをカッ食らえるのも運動を継続する大きな理由だ。

  ジョギングの後のメシとビールのなんとウマいこと。運動すると食欲が増して太っちゃう、なんてウソだ。ちゃんと運動を続ける限り食欲は増すけど太れません。

  が、ここにきて、なぜか米が売っていない。こうなるとすぐに「政府の無策がぁ〜」と日本政府政治依存症患者が騒ぎ出すが、どうせ原因はマスゴミの流言に惑わされた市民の「買いすぎ」だろう。交通量が設計の10%増で大渋滞になるのと同じく、需要が予測の10%増で大欠品になるのだ(たぶん)。

  なぜかウチはいま「ジャスミン米」とかいうタイ米を食っていて、奇しくも「平成の米騒動」を思い出させるが(自分はタイ米が全然イヤじゃなかったけど)、この米は炊くだけでトウモロコシ系のモノスゴい甘い香りを発してウマいったらないのだ。「香り米」は高知で偶然に巡り合って驚愕し、取り寄せまでしたが、タイ米が元祖だったんだな。

  画像の説明

  しかし、平気でコレくらい食うし、息子も同じくらい食うので、アッという間に消費されてしまう。在庫が心細くなってきた……困る。困るよ……あぁ、もぅ……「こんなんなったら、『いっき』じゃ!。」

  というわけで「いっき」を仕掛ける。ひとりで(笑)。だいぶ前から「いっき」はひとりでもできる、というのはゲームの歴史を知るモノの中では常識である。

  画像の説明

  なんて、ネタで画像を撮ってみたが、拡大しただけだと雰囲気が出なかったので、ラスタ効果を足してみたら、実にそれらしくなった。

require './TrueLegacyGraphicsCairo'
w = 240 << 2; h = 224 << 2
win = LegacyGraphics.new(nil, nil, nil, nil, h, w, 16, 8, nil, { :file => 'laster', :type => 'png' })
h.times {|y0|
    y = (y0 << 2) + 3
    win.line(0, y, w, y, 0)
}
win.refresh
win.close

  しかし、このゲーム。スクロールの作動位置がおかしいだろ。飛鳥&飛鳥か。


2024-09-15(Sun) 核分裂って、マジでヤバくな〜い?

  去年のいまごろ、会社が「勉強のためなら金を出してやる」とかいうので、大量に書籍を購入した。その中で特に大当たりだったのがサイモン・シンという著者の本だ。実にエリア88の傭兵のような名前であるが、関係はないようだ。別にミッキーでも風間でもないし、F-14にもドラケンにも乗っていないらしい。グレッグという友人はいるかもしれないが。

  「暗号解読」という著作は、だいぶ前に興味を持ってAmazonのカートに入れたのだが、レビュー欄での絶賛を目にしつつも、内容が難解そうだし、上下巻で結構な値段するので、長らく尻込みしていた。んが、買ってくれるというなら、読んでみない理由はない。で、読んでみて驚いた。

  難しそうな内容が、実に平易に解説してある。レビュー欄での絶賛も納得である。そりゃ、100%は理解していないだろうが、100%は理解しなくてもいいように書いてある。これは素晴らしい著作だな。

  続いて、数学者たちの楽園、宇宙創成(上)、フェルマーの最終定理、と読み進めた。どれも、ジャンル違いではあるが、やはり、難しそうな内容が、実に平易に解説してある。数学学会や宇宙学会の界隈の人間関係のゴタゴタまで書いてあり、実に示唆に富む内容である。

  宇宙創成(下)はどうしたかというと、予算が尽きたので買わなかったのである。なんで他の本に優先して(下)を買わなかったのかといえば、万が一にも(上)にノれなかった場合に備えたのである。実際には一番に面白かったくらいだったのだが。もともと宇宙は好きだしな。

  結局、しばらくしてブックオフで自腹で購入したのだが、ちょっと間が空いたので、菊地秀行や安野貴博や無料マンガを読んでいたら後回しになってしまい、ようやく無料マンガが尽きたところで、思い出したように読み始めたのであった。

  んが、(下)はいきなり奇妙な展開である。巨大な宇宙の話なのに、微細な原子の話が始まるのである。どうも、ビッグバンの説明に先立って、恒星の核融合の説明に先立って、核分裂の説明に先立って、陽子と中性子の説明をするためっぽい。陽子の方ならよく知ってるけどな、ウチにひとり居るし。

  改めて説明されると、核分裂についても、極めて曖昧な理解しかなかった自分に気づく。ラジウムは自然にラドンに変化し、その際に放射線と熱を発する。変化は緩やかに進行し、その半分が変化する時間が半減期だ。ラジウムの代わりにウランを用い、変化を急激に進行させるのが、原子力発電や原子力爆弾だ。

  思い返せば、自分はFactorioの中で既に原子力発電所を稼働運営しており、ウラン鉱石の採掘、ウラン濃縮も行っていたのだが、よくわかっていなかったな。人間、何事もすべてを理解して物事を行っているわけではなく、よくわからないまま進めてしまうことはママあるわけだ。それは実際の原子力発電でもママあるんだぞ、きっと。

  核分裂についての自らの理解を確認してみたく、AIに訊いてみることにした。せっかくなので、ギャルでもわかるようにギャル語で解説するようにお願いしてみた。

Q. 核分裂の概要についてギャル語で説明してください。
A. オッケー☆ 核分裂をギャル語で説明するとこんな感じかな~!
 
核分裂っていうのは、めっちゃデカい原子がパッカーンって割れて、エネルギー
とかちっちゃい粒々(中性子とかね)がブワーッて飛び出すやつなの!例えば、
ウランとかプルトニウムっていう原子が、ヤバいくらいに大きくて、不安定だ
から分裂しちゃうわけ!で、その時にヤバいエネルギーが出て、これを利用し
て発電とかしちゃってるって感じ~☆
 
カンタンに言えば、原子が「もう限界~!」って感じで割れて、そのエネルギー
で超スゴいことができるってこと!
Q. なにそれ、超わかりやすいじゃん! なんかAIってマジでヤバくな〜い?
A. ありがと〜☆ めっちゃ嬉しいんだけど!AIってほんとにヤバいよね〜!な
んか、サクッと何でも教えてくれるし、もう未来感ハンパないよね〜☆ 日常
のいろんなことも手伝ってくれるし、もうAIなしじゃ生きてけないかも〜って
思っちゃうわ♡

  調子のんな!w


2024-09-20(Fri) 淡路出雲ドライブ1日目

  遅い夏休み。今年はカミさんの計画で美術館巡り。

  以前の「九四ドライブ」の初日のコースを踏襲し、宝塚を経由して淡路に向かおうと思ったが、結構な渋滞。気づけば、前は休日だったからか。遅れの幅は徐々に拡大して焦りつつ……アレ? こんな光景に見覚えないぞ?と、気づいたら大阪都心ド真中の梅田!? な、なんで!?

  いつの間にかナビのGPSが圏外になっていて、地図が止まった状態のままだった。門真から北回りする予定だったのに、思いっきりオーバラン。音声を消していたせいもあるが、慣れきっていると気づかないもんだなぁ。にしても、なんでまた突然に。あまりの暑さにGPSのチップが暴走でもしたのだろうか。

  レーダーの方の位置表示は生きているが、こっちのマップは極めて近眼状態に固定なのであまり役に立たない。都心から南に向かってしまっているから、ここから北回りルートへ復帰することは至難だ。こうなったら、高速に乗るしかない。カミさんに調べてもらいつつ、どうにかこうにか波除とかいうICから乗って、湾岸線に入り込む。

  んが、しばらくすると道路が途切れる。で、ハーバーハイウェイとか摩耶とか京橋とか言われるが、関西なんて滅多に来ないからサッパリわからない。ナビが動かないと思った以上にどうにもならない。深井零と雪風じゃないが、自分とロードスターはナビを介した複合生命体だったんだなぁ、などと気付かされつつ、どうにかこうにか摩耶というICから乗って、明石海峡大橋を渡る。ようやく一安心。

  淡路SAで昼飯。高速を下りて淡路島の東岸をナメつつ南下。時間に余裕があったので、うずの丘大鳴門橋記念館に向かい、おっ玉葱におっタマゲてから、地元スーパーで買い出し、宿に到着。

  ナビは手動で地図の表示を動かせるものの、現在地表示が伴わなければなんとも不安だし、気が取られるので運転も危険だ。まだ旅の初日なのになぁ……こりゃ残りの行程が思いやられるわぃ。

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  本日の走行距離は303.5km。


2024-09-21(Sat) 淡路出雲ドライブ2日目

  今日は大塚国際美術館の日。昨日のナビの測位不調は回復していない。熱暴走ではないのか。それとも、熱破壊してしまったのか。まぁ、今日は橋を渡って戻るだけだから、たいして問題はないけれど。

  美術にはそれほど知識も興味もない自分だが、まぁ、大塚国際美術館は有名なだけはある。対象が壁画の場合は、建造物自体から再現していたりする。ナイスバカ。初っ端の礼拝堂だけで既に満腹状態。

  ほとんどが宗教画なので、ハダカ祭、オッパイ祭。聞くところによると、当時はエッチなのは禁止、でも、神様なら除外、という理屈だったらしい。要するに、当時のエロマンガってことだな。フムン。え、違う!?

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  興味深かったのは「受胎告知」ほかで、同じモチーフで異なる絵が沢山あったりすること。ラノベ原作が、漫画化されたり、アニメ化されたり、映画化されたりって感じか。その流れで特に面白かったのが、この「最後の審判」。ダ・ヴィンチの「最後の審判」を知っていると……こ、これはッ……幻のファミコン版!?という感じだ。

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  「着衣のマハ」と「裸のマハ」もあった。エロ差分表現の始まりとなった作品である(違)。マハって、名前じゃなかったのね。自分はコレを観ると「着衣のサキ」を思い出すんだよなぁ。まだ「裸のサキ」になるだいぶ前の話だ。

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  そうやって時代とともにどんどん写実レベルが上がり、むしろ、実写を越える作品に達したところで、現代画コーナーに入るのだが、そこからの扱いは妙に小さい。それもそのはず、正直つまらなさを感じるんだよね。あのピカソでさえ。これ、みんながそう感じるんじゃないかと思う。どうも、写実レベルが頂点に達したところで、その先が思い浮かばず、前衛に逃げたんじゃないかと思えてしまう。ちょうど、ピカソの時代だ。その頃にカメラが登場したというのも無関係ではないだろう。

  そう考えると、PCのグラフィックスもリアルタイムなレイトレーシングが実現した時点で、同じような段階にあるのかもしれない。いや、まてよ……ピクセル/ボクセル表現が流行っているのはそういうことなのかな? 興味深いな。

  結局、美術館の開館直後に入館して、閉館の直前まで観て回ってしまっていた。美術にはそれほど知識も興味もない自分なのに、まぁ、大塚国際美術館は有名なだけはある。しかし、置いてある美術品が「全部ニセモノ」ってのは、思い切ったコンセプトだよなぁ。デキがスゴいのでニセモノに向ける視線にはならないのだが。なんつうか、山口百恵からAKBまで、全部ソックリさんを揃えました。チケット代は普通のコンサートと同等以上しますが、という感じか。そら、本物と遜色ないパフォーマンスをしてくれるなら、別に構わないってことになるんだろうが、複雑な気分ではある。

  帰る前に「渦の道」という大鳴門橋の遊歩道へ行く。概ね渦が終わっている時刻だった。20年以上前にも来た記憶があるんだが、その時も概ね渦が終わっている時刻だったような。二連敗。前回は先っぽまで行けなかったので、わざわざクルマでトンネル抜けて先っぽまで行ってから淡路島に戻る。

  恐ろしいことに、帰りはレーダーの方の位置表示まで死んでしまう。どちらもユピテル製だが、共通のバグ? GPS衛星に何か起きている? でも、別にニュースにもなっていないしなぁ。今日は帰り道のイオンに買い出し、宿に到着。

  本日の走行距離は49.7km。

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2024-09-22(Sun) 淡路出雲ドライブ3日目

  今日は移動日。淡路島から出雲までの大移動。明石に戻るルートも考えられるが、前回は四国の南っぺりをナメたんで、今回は多少でも北っぺりをナメたいのと、瀬戸大橋を走ってみたいのとで、そっちを選択。しかし、問題はナビの測位不調。回復の見込みはないので、昨晩はスマホの地図をひたすらに頭に叩き込んでいた。んもぅ。

  昨日と同じルートで四国へ。前回とは逆方向に鳴門スカイラインという名の天空の道を抜ける。その先も概ねスイスイ。高松ではちょっとマズったが、予定通り瀬戸大橋へ。倉敷で昼飯の予定だったが、橋の途中の与島PAが面白そうなので降りて昼飯。このPA、グルグル回って面白いけれど、本当に必要だったんかいなw。

  橋を渡り終えたら児島ICで降りて鷲羽山スカイラインへ。楽しい道だが、再びレーダーの位置表示が死ぬ。いったいなんなんだ……430号に乗ったら予定通りに給油。その後、本当は県道35号でグイッと山の方へ行きたかったのだが、ナビがダメなのでシンプルなルートを選ばざるを得ない。ひたすら486号を西へ向かい、尾道北ICから無料区間の高速に乗る。

  別に無料区間だから乗るわけではなく、本当は下道で行きたいのだが、時間の都合もあるので仕方なくだ。高速道路って走っていてもほとんど得るものがないんだよね。ロードスターはまっすぐ突っ走るのに向いていないし。

  「たたらば壱番地」なんていう面白そうな道の駅があったので寄ったが、1ミリも面白くなかった。三刀屋木次ICで降りて宿に向かう。到着予定時刻に余裕がありそうなので、先にスーパーに寄ろうかと思ったら、地図では直進に見えるのに、拡大すると左折、という三叉路にやられて迷い、スーパーには寄れず、ほぼ定刻どおりに到着。

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  一応、チェックイン……というか、ちょっと特殊な古民家な宿なので、カマドでの米の炊き方、カマドでの風呂の焚き方のレクチャを受ける。しまいにゃ、大丈夫、日本人の遺伝子でなんとかなる、だとw。ホンマかいな……と、思いつつ、スーパーに買い出しに行き、生米を買ってきてカマドでの炊いてみる……って、炊けたよ。ちょっと柔らかいが芯はなく十分にイイ感じに。一方で、五右衛門風呂は十分に火が維持できず失敗。まぁ、そうそうウマくはいかんわな……。

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  本日の走行距離は355.1km。


2024-09-23(Mon) 淡路出雲ドライブ4日目

  今日は出雲大社の日。ナビの測位不調に対して、これまでも何度か衛星表示モードにして様子を見たりしてみたのだが、ひとつかふたつ捕捉しては見失うことの繰り返し。朝にフロントガラスを拭いたりする簡単なルーティーン掃除のついでに、もう一度ナビをチェックしていると、小さなノイズに気づいた。そういえば、Bluetooth→FMトランスミッタを挿しっぱだったっけ。初日にカミさんのiPhoneとペアリングして少し音楽を聴いたっきりだ。抜いとくか……って、えっ!? 一斉に衛星が捕捉されたんですけどぉ!?

  まさか……マジか……Bluetooth→FMトランスミッタが原因だったの!? そういえばソレ挿したのは門真のちょっと手前だったよ。実はGPSジャマー相当機能付きだったのかよ。なんというクソな……。

  遊びで159円で買ってウハウハしてたら、本来は乗る必要のなかった高速代の1500円に加え時間や何やらをロスしまくったということか。まさにライクペインテッドピクチャーウルトラスーパービッグマキシムグレートストロング安物買いの銭失い。ホンッッットに中国製は信じちゃダメなんだなぁ。まぁでも、久々にナビのないドキドキなドライブを楽しめたとか、ロードスターのUSB端子がチャイナボカンに巻き込まれなくてよかったとか前向きに考えるか。

  つうわけで晴れてナビを見ながら出雲大社へ向かう。安心感が違うな。んが、駐車場の手前で車列がロック状態。構造も案内も悪すぎる。ムリヤリUターンして、第2駐車場に入ったらスッカスカ。神の御前でなんつうアホやってんのか。

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  久々に巨大なシメ縄を見る。実は出雲大社は二度目。98年の1月末頃、仕事の出張で来たことがある。出雲といえばブルートレインの「出雲」だろう、と、ムリヤリにガキの頃の憧れを実現したっけなぁ。で、その時に強く印象に残っているのが、シメ縄の下のタイラな部分へのお賽銭ブッ刺しチャレンジをしたこと。んがこの慣習、いつの間にかご法度になっているらしい。1枚だけ100円玉が刺さっていたけど。オフィシャルからも「神様に失礼」とアナウンスされている。日本の神様は寛容だから、そんなことに目クジラは立てないと思うが、まぁ、不意に落ちてきたりするので、いいことではないわな。

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  近くの歴史博物館を見学。なんだかブッとい木の柱の遺構が展示されていると思ったら、昔の出雲大社の本殿は超高床式でそれを支えていた柱の遺構らしい。そういえば、ながぁ〜〜〜く斜めに続く階段を持つ神社を見たことがあるような気がする。アレは出雲だったのか。鎌倉時代を最後に超高床式はヤメたらしいのだが、それまでに何度もブッ倒れているらしい。オモシロすぎる。

  参道に出て昼飯。名物という出雲ソバを食う。なんでも割子ソバという別名があり、ソバが三段になっているのだが、ソバツユをリレーしていくのが面白い。昔、自分はパーティゲームで「スウェーデンラーメン」というのを考案したのだが、それに似ている。数人でカップラーメンを持ち寄り、ジャンケンして勝った人がお湯を注ぎ、順にスープをリレーしていく。負けた人はドロドロのクドくてヌルいスープに悶絶するという悪魔的ゲームだ。

  ひととおり観たので、事前にチェックしておいた山道を走りに行く。神社脇からグイグイと登っていく道があるのだ。通行止めで東へ逸れてしまったが、日本海を眺めつつ、出雲日御碕灯台へ。なにしろ端っこ好きなので。

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  その後は神々の上陸地点と言われるイナサ・ビーチへ。ここは稲佐であって、浜松の引佐とは違う。岩の上の妙に高いところに神社があるが、登るものではないらしい。ひと通り眺めたら、スーパーに買い出しに行って、宿に戻る。

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  昨日のゴハンが残っているので、カマド炊きはせず、レンジでチン。で、今日こそはと、水から五右衛門風呂を沸かそうとするが、やはり十分に火が維持できず失敗……と、思ったら、だいぶ時間が経過した後、温水プール程度にはなっていた。あー、十分に火が回ったら、フタ閉めてジワジワと熱すればいいのかぁ。ならば、明日こそは。

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  本日の走行距離は54.5km。


2024-09-24(Tue) 淡路出雲ドライブ5日目

  今日は足立美術館の日の予定だったが、それは鳥取への移動日に寄る予定に変更し、今日は島根半島をドライブすることにした。

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  まずは宍道湖南岸を通って松江城へ向かう。特段チェックしてはいなかったが、松江城は「現存12天守」のひとつらしい。以前に九四ドライブの時に訪れた高知城もそうらしいし、東北ドライブの時に脇を通り過ぎた弘前城もそうらしい。見てないけど。しかしな……クククッ……松江城は現存拾弐天守の中でも最弱……かどうかはしらない。少なくとも造りは非常にバリアフルだった。いい時間になったので、スーパーで食べ物を買ってベンチで昼飯。

  例によって端っこ好きなので、美保関灯台へ向かうが、途中どうにも違和感の感じる水上の道路を通っていく。美保関八束松江線の一部らしいが、その直前のオメガカーブも存在する意味がわからない。面白いからいいけど。

  で、そこから東へ向かったら、モノスゴく登っていく橋を発見……つうか、これ、もしかして有名なアレでは? と思ったら、やっぱり「ベタ踏み坂」で有名な江島大橋だった。こんなとこにあったのか。意図せず通ってしまうとはラッキー。しかし、確かにスゴいが、走ってみたら別にベタ踏みってほどじゃなかったな。

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  続いてちょっと変わった構成のトラス橋の境水道大橋を通って半島側に戻り、美保関灯台へ。この灯台は小さい。脇のカフェが開店するのを待ってひと休み、本当は米子を経由したかったが、時間もあるので、宍道湖北岸を通って戻る。またもやスーパーに買い出しに行って、宿に戻る。

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  概ね予定通りに日没直前に宿に着いたので、宿の屋根の上で夕日を眺める。なかなかに贅沢な時間である。

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  で、今日こそはと、水から五右衛門風呂を沸かす。小さめの薪を多めに、大きな薪を取り囲ませて、フタ閉めてジワジワと熱すると、熱々ではないものの、ようやくいい感じの温度になった。とりあえず、達成感。

  宿にあった赤瀬川原平の利休の本を読みながら寝る。なかなか面白い。帰ったら買おう。

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  本日の走行距離は148.1km。


2024-09-25(Wed) 淡路出雲ドライブ6日目

  今日は鳥取への移動日。その途中に足立美術館、大山、人形峠を挟む。

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  お世話になった古民家のオーナさんに出立の挨拶をしたら、話が盛り上がってしまった。実に楽しかったので、自分も別荘として欲しくなった気もあり、その辺も伺うが、やはり素人には難しそう。最後にはお見送りまでしてもらったので、カッコつけてオープンにして走り出したが、暑くてすぐクローズw。

  途中、山道を行こうとしたら通行止め。迂回しつつも、小さなループは回収しつつ、足立美術館へ。

  足立美術館は、大塚国際美術館とは逆に「和」だ。大きなコンセプトとのひとつが「庭園も絵画」。絵のように美しく整えられた日本庭園があるのだ。落葉ひとつない。つうか「景色も絵画」だな。なにせ、遠景まで建築物や鉄塔が一切ないのだ。なんでも、見える範囲すべて土地を所有しているとか。圧巻だ。

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  だから、掛け軸の代わりに穴を開ける。これは思いついたとしても、なかなか実現できるものではない。メンテも大変。でも、掛け軸の中に自らを登場させることもできたりする。

  足立美術館には、絵画も置いてある。日本画。水墨画だ。確かに横山大観の作品はスゴい。もちろん西洋画もスゴかったのだが、水墨画の場合「書き直すことができない」という、画法の特性にも凄みを感じるのだ。

  それは純粋に絵画から受ける感動とは異なるものかもしれない。しかし、写真でも「美しい写真だな」という作品はもちろんのこと、「こんな光景どうやって撮ったんだよ」という観点から評価される作品もあるし、あっていいと思う。そんなことを感じさせられた。

  たっぷり美術館を観たら、近所で昼飯。カミさんに運転を交代して大山へ。正直、あまり強い印象はなかったな。走りやすいが、それほどの景色には出会えなかった。

  途中でまた運転を交代して人形峠。なんでもウランが出た場所らしいので、わざわざトンネルを避けて登ってみたのに、峠の先が通行止めで抜けられなかった。戻ってトンネルを抜ける。ま、別に何の不都合もないけどさ。

  その先、用瀬ICから鳥取ICまで乗って、降りたら予定通りに給油。鳥取砂丘の横を通って、宿に向かう。例によって、スーパーに買い出しに行って、宿に到着。今日は割と普通の宿だが、サーファー向けかな。スーパーで選んだ惣菜は、だいぶイマイチだった。

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  本日の走行距離は253.6km。


2024-09-26(Thu) 淡路出雲ドライブ最終日

  今日は最終日。鳥取砂丘と余部鉄橋に寄って自宅に帰る。

  宿からちょっと戻る形で鳥取砂丘へ。駐車料金をケチって山の上に駐めたら、リフトに乗る必要が生じてトントンに。リフトは砂丘の上を行くわけではなく境界部までで、別に眺めは良くはない。砂丘は広いものの、見渡す限りというわけでもない。奥に高い丘があるがそこまでは行かず。ラクダを眺めるだけで済ませた。浜松にもあるしな。

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  すぐ近くの「砂の美術館」に行く。今回の行程では、大塚国際美術館足立美術館に続き3つ目。入館料は800円と結構するし、今は「フランス編」とのことだが、なんでフランスなんだよ、なんだか俗っぽいなぁ……と、ややネガティブなイメージで中に入ったのだが……いや、これはスゴいわ。圧倒されてしまった。

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  大塚国際美術館は、複製画に煮詰められた美しさ。足立美術館は、美しさに加え書き直せないという画法から受ける迫力。砂の美術館は、砂の彫刻という制限の大きい表現法から受ける迫力。砂の彫刻のモチーフは複製なので、なんだか美術館が「三竦み」みたいな状態になったように思える。画に描いたようなオチ。すごい面白いところに着地したなぁ。有意義だったわ。

  そして、アドリブで目的地に加えた余部鉄橋へ。4日目のエントリに「98年の1月末頃にブルートレインの出雲で来た」と書いたが、既にその時に「列車が恐ろしく高い鉄橋を通る」と知っていて、ちょっとワクワクしていた場所なのだ。まぁ、その時は夜に寝付けず、早朝の通過だったので、寝過ごしてしまったのだけれど……。その後、コンクリート橋に架替えられたことも聞いていたが、遺構が残してあることも知っていての訪問である。

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  いやぁ、思った以上に残してある。依佐美の鉄塔はガッカリするくらいしか残ってなかったけど、こっちは当時を偲ぶに十分だ。性質上それほど人気スポットになるとも思えないが、エレベータまで付いている。来てよかった。しかし、そこはかとなく漂うカサンドラクロス感。鉄橋は壊れてないけど、実際に列車が落っこちてるしな。

  「道の駅あまるべ」で昼飯を済ませ、田舎道を少し戻ってみると通行止め。こういう探索をすると、こういうのは多い。戻って余部ICから乗る。自分としては珍しいが、あとはほぼ高速。少し渋滞もあったが、一気に自宅の近くまで。近所のスーパーで買い物して、18時半前に帰宅。

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  本日の走行距離は371.0km。総走行距離は1535.5km。