SVX日記
2006-09-01(Fri) 胃カメラ呑んでデュアルする
先日、人間ドックを受診した。結果は……健康すぎるほど健康ッ!! ただひとつ「中性脂肪」が基準値「以下」であることを除いてだ。ここ1年で体重を70キロオーバから、徐々に65キロアンダーまで落とした甲斐もあったのかな? なにしろ、何の問題も……
……と、いいたいトコロだが、実はひとつ大きな問題が……胃のレントゲン写真に「隆起」が発見されたらしいのだ。オイラの職場は巨大なので、その中の医療施設はちょっとした病院並みなのだが、そこの健康相談室で、先生からジカにレントゲン写真をマウスカーソルで指しながら、その「隆起」について説明してもらったから間違いない。素人目には、よくわからなかったが。
一方で、素人目にちょっと面白かったのが、カルテの記載。人間ドックでは、見落としの確率を減らすために、3人の先生が個別に所見を述べるシステムらしく「隆起」「隆起」「問題なし」と3つの所見が並んでいた。まるでボクシングの判定である。で、どうやら2vs1で「勝者、隆起ッ!!」ってコトになったようだ。
とゆーわけで、今日の胃カメラである。正直、すっごく憂鬱……ではなくッ!! すっごく楽しみであるッ!! 自分の胃なんて見ようと思って見えるものではないし、ココ一番、腹が黒くないことを確認するよいチャンスでもある。単純にスゴく興味があるし。タダで受けられるなんて富士急のアトラクションよりイイじゃないか。
診療所に着くと注意事項の紙を渡された。なに? 喉を麻酔して、注射で息の根を……じゃなかった、胃の動きを止めるとな? へー、そんなコトするんだ。何事も体験しないとわからないものだねぇ。喉の麻酔は注射でなく、喉の粘膜から3段階で行う。まずは、うがいだ。嫌ったらしいオレンジ色の液体でガラガラする(以下はイメージ写真、実はイッペイの風邪薬)……と、舌先の感覚がヘンになってきた。舌全体を焼けずったような……ん!? 喉の感覚もヘンだ……ツバが呑み込めない。呑み込めないのか、呑み込んでいるのに自覚できないのか?
なんだか、セキがでるような、非常な不快感……ネコのようにゴロゴロと喉を鳴らしつつ、しばらく待機……していると、今度はネトっとした2段階目の麻酔薬を喉に吹き付けられた。オマケに、胃の動きを止める注射を射たれる……妙に痛いぞ……ゴロゴロ……ゴロゴロゴロ。
いま水と飲んだらムセて噴水になるだろうな……などと考えていたら、ようやく内視鏡室に呼ばれた。ベッドに横になると目の前にはモニタがッ!! やったッ!! コレを楽しみに来たんだもんねッ!! 床の一部が映っている……ということは、ココにプラプラしているのがカメラだな……チョイとイジったら、看護婦さんにクスリと笑われた。
「余裕があったらモニタを見てるといいですよ」……って、そりゃ、そのために来たんですからッ!! プローブが口に入ると、ベロ、奥歯、アッという間にその奥へ、ココで「オぇっ」となるが、その後はさほどの違和感はない。おぉ、なんだ!? 尻の穴のようにツボんでいる場所があるぞ!? コレが胃の入り口なのか!? おもしれぇ!!
自分でプローブを操作していないので、カメラがどのヘンを映しているのか見当がつかないが、印象的だったのは海面のように不規則な網状の組織。どうも胃の表面らしい。ヌメっと、ツルっとしているかと思っていたので意外だった。脳ミソの表面ようなウネウネした模様をしていた。ただし、凹みでなく凸状だ。オモシロいね、コリャ。なんだか「沙羅曼蛇」な感じだといえばわかってもらえるだろうか(わかる人には……以下、イメージ映像)。
常に「オぇっ」となりつつも、文字通り「自分の内面を見つめる」コトを楽しんでいると早くも終了。即座に結果を告げられた……結果、何でもないそうだ。むしろ、キレいな胃だとホメられたくらい。オイラは、ちょくちょくスコッチを生でやっているが、そんな程度ではオイラの胃は平気なようだ。
しかし、診察が終わってもまだ喉はおかしい。ムセずに水が飲めるようになったら食事をしていいらしいのだが……トコトコと渋谷の「はなまるうどん」に向かう。ホントは久々に「ムルギー」に行きたかったんだが、金曜は休みなんだよなぁ、名古屋に帰る前にもう一度くらい食いたい……などと考えながら、うどん屋に着く頃には、いつしかツバを飲み込めるようになっている。
で、今日はエィっとばかりに「デュアル」してしまうのである。映画「UDON」に関係なく、オイラは10年程前から強烈なうどんファンなのだが、そのキッカケは出張先の香川で食べた「小懸家」にサカノボる。ソコで食った「しょうゆうどん」のウマかったコトッ!! 基本的には単なる冷やしうどんなのだが、コシが最高なのである。ヒトクチ目はこんなにコシがあったら食いにくいじゃねーか、っつーくらいの印象だったが、これがウマいったらないのだ。
残念なのは、店が四国であるコト。ちょっと昼飯を食いに行くというワケにはいかない。しかし、長らく東京でも食えないかと思っていたトコロ、ほぼ同様のうどんを食える場所を見つけたのである。それが「はなまるうどん」だ。安いからといってココのうどんをバカにしてはイケない。オイラ的にはかなりのクオリティだと思うぞ。何度もそこかしこの店で食っているがバラつきもほとんどない。いつも間違いなく単にウマい。
ただ、難点はサイズが「小」「中」「大」の3サイズしかないこと。オイラは決まって「しょうゆうどん、冷やし、大+からあげ」を頼むのだが、大でもちょっと物足りないのだ。そして胃カメラに備え、昨晩から何も食っていない今日こそ、どかーんと4玉を食ってやるのである。つまり、ひとりで「中をふたつ頼む」という暴挙に出てしまうのである。
「小」が1玉で約200円「中」が2玉で約300円「大」が3玉で約400円なので「中をふたつ」だと約100円のロスが生じるがやむをえまい。ちょっとテレながら店のオヤジに「オヤジ、しょうゆうどん、冷やし、中、ふたつくれ」と告げる。すると、すかさず「ひとつで十分ですよ」「いや、ふたつだ」「ひとつで十分ですよ、わかってくださいよ」というやりとりが始まった……りはしなかった。ちょっと驚いた顔をされたが、フツーに出てきたよ、デッカード。
2006-09-03(Sun) スタンドをいじりつつ、アルカノイドにリベンジ開始
さて、しばらくの間、放置してあった「ミュージックスタンド」イジりを再開する。しかし、とりあえず内部の基板を取り出してみたものの、回路が読めない。たいした機能じゃないだろうに、多層基板なんて使ってるんだもんなぁ……仕方ない、どーせ中で接点をテケテケとつなぎ直すだけでなんとかするつもりなのだから、7個の接点をすべて外に引き出して、そのままPCを稼動状態にして、テスターとオシロで各ラインのアサインを調査してしまえ。
基板上の各接点にフラットケーブルをチマチマとハンダ付けして、外に引き出す。ほんでもって、通電する前に各ライン間の抵抗値を調査する。左から数えて、4番と7番が導通。明らかに基板のダダッピロイ部分との導通も確認できたので、これはGNDにまちがいないだろう。
次はPC側の接点間の抵抗値を調査する。左から数えて、2番と4番と7番が導通。なるほど、なるほど。すると、2番はPCの設置を検出するための接点なのではないか? スタンドの2番をGNDに落とすと、スタンドの電源が入る、みたいな。
ここでPCをスタンドに載せ、スタンドに通電して、各ラインの電圧を計測する。テスターのマイナスリードは明らかにGNDと思われる7番に固定。おっと、1番でイキナリ+13Vが出た。おそらくコレが充電用の接点であろう。いや、順調順調。
PCをスタンドから下ろし、スタンドは通電状態のまま、2番と9番をショートする。でもって、スタンドの背の部分の左右のスイッチを指で押さえる。ぴこっとLEDが点灯した。あっけなく、スタンドはPCがそこにあるモノと認識し、電源が入ったようだ。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
+15V | SW | ? | GND? | ? | ? | GND |
さて、昼過ぎからガキよけフェンスを物色に、近所のリサイクルショップに出かける。ウチのイッペイは、まだハイハイこそできないものの、巧みにコロコロと転がって部屋を移動する程度に進化してきたので、危険な生物に変貌しつつあるのだ。放置しておくと、サーバにキックを食らわせたり、LANケーブルをカジったりするという大人気ない行動に至りかねないので、そろそろ放牧用の柵が必要なのである。
ちゅーのも、以前から中年力を鍛えたくてアルカノイドをしたくてたまらなかったのだ。しかし、コントローラがマウスでは、どーにもやる気にならない。以前、自作しようと、なんとなくロータリエンコーダを買ってはあるのだが、一番問題なのはガワなのだ。ファミコン用だろうがなんだろうが、ちゃんとしたガワさえあればどうにでもなる。欲しかったんだよなぁ。
2006-09-06(Wed) 異文化の折り畳み傘でズルッとスベる
突然だが、以前、グアムに家族で旅行したことがある。ウチの妹は「スーパーレイニーガール」で……まぁ、つまりは「強力な雨女」で、この時も能力を余すことなく発揮し、旅程2日目にして、なんと大型台風が直撃である。グアムではさほど珍しいコトではないらしいが、レンタカー屋から電話があり「車を置く場所には気をつけろ」と注意された。なんでも、車が壊れるとか……なんだそりゃ? よくわからんが地下駐車場に止めておく。
で、台風が来てみて驚いた。何が驚いたって、コッチのホテルの正面ドアには重なる部分がないのだ。つまり、左の写真のような構造になってなくて、右の写真のような構造になっている。実際に写真のように引き戸ならピシャッと閉じられるが、これが開き戸なのだ……数ミリのスキマが避けられんわな……すると……スキマから雨が吹き込んでくるんだよッ!! 当たり前じゃないかッ!! だから、一番手前の部屋はビシャビシャである……チャモロ人はナニを考えて……いや、ナニも考えてなさすぎなんだよッ!!
台風が去った後にも驚いた。ホテルのフロントが床上浸水しとる。オマケに電源がやられたのか停電しており、ローソクを灯して業務を行っている。何も考えずに駐車してあった車は、飛来物にヤラれたのかフロントガラスが粉々。これが「車を置く場所には気をつけろ」の意味か……なるほど。街に出れば、電柱に付いている街路灯はそこかしこでバキベキと折れまくっている……台風が来るのは珍しいコトではないんじゃなかったの!? たぶん、シッカリした対策を取るよりは「壊れたら直せばいい」という方針なんだろうな。非常に大陸的な考え……って、大陸じゃねぇけど。
さて、脱線したが、本題は台風の直撃中の話。ヒマなのでテレビで台風の状況を眺めていたのだが、日本のようにサービス満点の映像はない。ひたすら台風の渦巻いている衛星映像と、左下隅に表示されている台風の数値的データ……画面の左半分を占めて海に浮く巨大な「バーガーキング」のロゴ……って、いくら島国だとはいえ、スポンサーだとはいえ、このデカさはナニよ……すべてがツッコミドコロ満載。イメージとしてはこんな感じだった(誇張なし)。
あまりにツッコミドコロ満載で、また脱線してしまったが、ホントの本題は台風の数値的データなのだ。日本と同じように風速と速度が表示してある……74だ。こっちはマイルだから……74x1.6=118.4ね……ん、んんんぁッ!? あんだそれはッ!? コッチの台風はそんなに強烈なのかッ!? だから、ハナからシッカリした対策なんてあきらめてるのかッ!? 大陸的なんてバカにして悪かったよ……
……と、ここでイキナリ、先日購入した折り畳み傘の話題に移ってしまう。長らく愛用していた自動折り畳み傘「RAIN SHUTTLE」を電車に忘れて以来、100円ショップで買った超安物の折り畳み傘でしのいでいるのだが、コレが使うたびにどこかが壊れるという優れもの。先の「RAIN SHUTTLE」は、徐々に骨のジョイント部のリベットが飛び、最後にはすべての骨のリベットを自分で修理して使っていたが、その状態でさらに数年間は利用できた。弱点はあってもいいが、根本的な安物は長くは使えない。ココはやはり、そろそろ「所有する喜びも与えてくれる」ような優れものの折り畳み傘を手に入れなくては……
……と、ネットで情報を集めまくり、たどり着いたのがコレ。「シェッドレイン(SHEDRAIN)社」の「WindJammer」シリーズだ。この傘のキモは、天辺が二重構造になっており、下から風が作用すると弁のようにスキマが開いて風を逃がす構造。よく台風の時に傘がソックリ返ってしまう現象が発生しないというコトらしい。メーカはコレを「Vented canopy designed to resist inversion(通風天蓋設計為抵抗逆転!!)」と銘打っている。実際の効果はわからんが、なかなかに「その筋」なアイデアであり、なんにせよ「所有する喜びも与えてくれる」印象だ。
サイズを確認すると、44だ。あっちはインチだから……44x2.54=111.76ね……お、おおおぅッ!! デカいッ!! アッチの傘はそんなにデカいのかッ!? そりゃ、アメリカ人はデカいし、それだけのデカさがあれば二重構造も必要だろうさ……ポチッとAmazonで注文する。大きく3グレードあって、完全自動開閉のモノは7,800円と非常に高価。6,000円位のヤツもあるが、違いがわからん。オイラは別に手動で十分なので3,000円チョイのヤツをチョイス(とはいえコレも開きは自動だ)。さて、早く届かないかなぁ〜っと。
……そっか、直径か……アッチの傘は直径表示だったのかッ!! ……トホホホ。日本で傘のサイズといえば、大抵は親骨の長さ……つまりは半径だ。よく考えたら、半径で100cmオーバなんてあるワケねぇよなぁ……やっちまった。通販ではモノが見えないから注意しなければならないという、超基本的な罠にハマってしまった。とはいえ、この折り畳み傘は、異様にガッシリした作りだ。勝手に期待ハズレ扱いにしてしまったが、モノ自体は素晴らしそうである。しばらく使ってみなくては真価は語れないが、末永く愛用させて頂こうと思っている……
2006-09-14(Thu) 海外ガチャポン事情
オイラは以前に何度か米国のThinkGeekで買い物をしたコトがあるが、今もちょくちょくサイトをのぞいている。しかし、最近はあまり食指が動くようなアイテムがない。ちょっとオモシロいなぁ、と思っても、買おうとまでは思わないんだよねぇ……あまり小遣いが多くないって事情もあるんだけど(PCローンとかギターローンとかのせいなんだが……)。
あえて挙げるなら、コレなんか面白いかな。例によってゲーム機だが、この小ささでホントにゲームできるというのがスゴい。コレで中身のゲームがナムコだったら……まぁ、以前に購入しているんで買わないけど。実用面ではコレも面白い。コンパクトなUSBハブで機構もかなりユニーク……って、よく見ると別にコンパクトでもねぇか。ウチにはPICライタ付きUSBハブ(?)があるし。
また、最近の傾向として日本のアイテムが増えてきたってのもある。オイラは日本在住であるから、日本で容易に手に入るモノをワザワザThnikGeekから購入する理由はないワケだが、逆にそういうラインアップを横目で眺めつつ「なるほど、なかなかいいアイテムに目をつけてるじゃないの、ThinkGeekさんよ」なんて感心したりする。ん? コレはつまり、海外発のオモシロアイテムの割合は減っているというコトなのかな? よくわからんが。
そんな中、感心したアイテムのヒトツがコレとかコレ。いわゆるガチャポンである。そういえば、以前にガチャポンが海外に進出したというニュースを聞いたことがあるような。ただし、かなり「販売形態が特異」なのでお客の理解を得るのが大変だとか、国民性によってはそういう買い方は受け入れられないだろうとか、そんな考察が加えられていた気がする。
なので、例によってThinkGeekでも「ガチャポン」の概念については、購入ボタンのそばに赤字で注意書きが付記してあり、ページの下に大きくFAQが加えられている。今日はそいつを和訳してみたので読んでみてほしい。いやいや、自らの文化について外人視点で再認識するのも楽しいものである。あ、例によってバルーンヘルプ法(訳文中の「。」などにマウスカーソルを当てると原文が表示される)で記述してあるので参考にしてみて欲しい。では、どーぞ。
・「ガチャポン」ってなに?
「ガチャポン」とは、カプセルの自動販売機で売られている小さなオモチャのコト。たくさんの種類があるので、コレクション性も高い。ThinkGeek ではコレを日本から直接輸入している。どれも限定版だから、売れちゃったらもう手に入らないよ。
2006-09-18(Mon) 健忘症なPhotoshopを矯正ッ!!
オイラは毎日、昼休みにIT関連のニュースサイトをチェックすることを日課としている。ImpressとITmediaと@IT。いずれも微妙に性格が違い、全部を回るとちょうどよい。基本的には趣味で読んでいるのだが、オイラは仕事でLinuxという比較的「趣味的性格の強い」OSを扱っているので、一般に報道されているニュースも多く、半分は仕事でも読んでいるようなモンだ。なんだか、昔うらやましく思っていたゲームの開発室みたいだなぁ、ゲームをするのも仕事、みたいな。
さて、今日も何気にサイトをチェックしていると、Adobe社の画像編集アプリであるPhotoshop Elementsに新バージョンが発売されるというニュースを発見した。うぅむ、なんだか強烈に欲しい……通常パッケージ版で14,490円、ダウンロード版で9,600円、乗り換え/アップグレード版だと6,600円……ろ、6,600円ならどうにか……オイラは初代Elementsの正規ユーザなんだけどアップグレード対象ユーザに当たるのかな……お!? いわゆるくそみそアップグレードOKってヤツかぁ……考えるなぁ。
オイラは一時期、写真にハマっていたコトがあり、Nikonの一眼レフカメラ等を数台、レンズ一式を揃え、送電鉄塔を撮りまくっていたが、その際、写真の取り込みにはフィルムスキャナNikon COOLSCAN IIIを利用していた。Photoshopとの出会いは、そのスキャナに付属していたPhotohsop4.0LE-Jが最初である。それまで噂には聞いていたが、使ってみるとこりゃあスゴい。数千ドット四方の画像編集から、数ドット四方のアイコン編集まで、極めて快適に作業ができる。アッという間に手に馴染み、その時からオイラにとって必須のツールとなったほどだ。
だが、しばらくはシアワセに使っていたのものの、アンドゥが1回しかできないという制限が気になり始め、新しく出たPhotoshop5(数十万!!)を横目で眺め始め……とッ!! そのタイミングで発売されたのがPhotoshop Elementsだった。機能を削り1万前後に価格を抑えた廉価版……といいつつも、どの機能を削ったのかワカラン程の高機能を備えているのだ……ん?
そもそも、どの機能を削ったのかワカラン程の高機能を備えているのに、なんでオイラはバージョンアップしたいと思っているのだろう? 新機能を見て欲しくなったのか? ちがうな。だって、新バージョン発売インタビューを読んでも、Adobe社からのすべてのコメントに対して「それがどうした。そんな機能、おれには関係ない」と深井零のごとくコメントしてしまうオイラなのだから。
自分の深層心理にダイブしてみる……次々に文字が浮き出し、周囲から集まってきて、文章が浮かび上がる……
……そッ、そうなのだッ!! オイラがいま使っているPhotoshop Elementsに唯一不満なのは、アプリを正常終了しなかった場合に「ツールパレットの位置を含めた全設定がリセット」されてしまうコトッ!! 不満はタダそれだけなんだよッ!!
ほんじゃ、ちゃんと正常終了すりゃあいいんじゃん、というなかれ。そう多くないとはいえ、ブルースクリーンや、フリーズ、バッテリ切れなど、Windows自体を強制終了してしまう事態はそこそこある。オイラの場合、このSVX日記に載せる写真はすべてPhotoshop Elementsでトリミング、レタッチしているから、Photoshopの使用頻度は高く、基本的には立ち上げっぱなしなのだ。つまり、Windowsを強制終了した場合、99%の確率でPhotoshop Elementsも強制終了するハメになるのだ。
そういえば、何度かAdobeのサイトに修正パッチがないかと探しに行った気もする。あー、むかつくわ。よく考えたら、なんでそんな「環境設定を忘れないで欲しい」というだけの理由で、追い銭してバージョンアップせにゃあならんのじゃあッ!! どあほぅ!! そもそも、バグ直せっつーんじゃゴルァ!!
……と、今まで少しずつ鬱積してきた怒りが爆発して、とうとうオイラは……名案を思いついてしまったよッ!! そう、どこかにある設定ファイルを見つけ、好みの設定を含んだ状態でバックアップを取っておき、起動前にその内容を強制的に書き戻してやればいいんじゃないか!?
早速、その設定ファイルらしきモノを探してみる……「C:\Program Files\Adobe\Photoshop Elements」の下あたりにiniファイルはないか? ……ない。んが……ん? 「Photoshop Elements お読みください.wri」なんてファイルがあるな、なになに……んんッ!?
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ユーザガイドに記載されていない情報
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初期設定および環境設定ファイル
Photoshop Elements の環境設定ファイルは、次の場所にあります。
Windows 2000:
C:\Documents and Settings\<username>\Application Data\Photoshop\Elements\Adobe Photoshop Elements 設定
いきなり説明があるじゃないかよッ!! 「ユーザガイドに記載されていない情報」って「記載しておけ」よッ!! どっちにしろ、別にバグをフォローさせるために説明がしてあるワケじゃないのだろうが、とりあえず助かった。試しにパレットの位置をキチンと並べてPhotoshopを落とし、設定ファイルをバックアップ、再度Photoshopを立ち上げてパレットの位置をグチャっとしてPhotoshopを落とし、設定ファイルをバックアップから戻して、三度Photoshopを立ち上げると……できたッ!! パレット位置は元通りキチンと並んでいる。
ただ、毎回この作業を手作業でやるなんざ、バカバカしくてやってられない。当然、自動化する必要がある。一番簡単なのはWindowsのバッチファイルだが、オイラはCygwiner(シグウィナー!?)なので、Cygwin上で快適に利用できるようにする。
$ ln -s /cygdrive/c/Program\ Files/Adobe/Photoshop\ Elements/PhotoshopElements.exe /usr/local/bin/pse
$ pse
成功。こうすれば、コマンドラインから「pse」と打つだけで、Photoshopがフツーに起動してくる。なお、起動後にコマンドラインでCtrl+Cすると、上げたアプリを強制終了するコトもできるようだ。編集中のイメージがあっても強制終了してしまうという、とっても潔い挙動をするのでちょっぴり危険だが、まぁ便利は便利。イヤなら「pse &」すりゃいい。
不思議なことに、Cygwin上でシンボリックリンクを張る(作る)とWindows上からはショートカットとして見え、どちらの環境からも問題なく利用できるようである。Windows上から見たサイズとCygwinのbash上から見たサイズが違ったりして、なんだかヘンなコトをしていそうだが、動作的には問題ないのであまり考えないでおこう。
しかし、なんだかLinux上でX-Windowを使っているようである。つーか、下手にランチャソフトを導入してチマチマと起動するより、すべてのアプリをこのように立ち上がるようにしてしまおうか!? なんで今まで気づかなかったんだろう……まぁ、いいや。とりあえず、先に進もう。次は、シェルスクリプト経由で上がるか確認。シンボリックリンクを一旦消して、シェルスクリプトの中身に起動設定を書く。
$ rm /usr/local/bin/pse
$ vi /usr/local/bin/pse
1 /cygdrive/c/Program\ Files/Adobe/Photoshop\ Elements/PhotoshopElements.exe &
$ chmod 755 /usr/local/bin/pse
$ pse
次は、最終目的。起動前に設定ファイルを所定のファイルで上書きする動作を加える。ここでネックなのが、設定ファイルのファイル名に漢字が使われていること……「Adobe Photoshop Elements 設定」……ファイル名に空白文字どころか漢字まで使うなんぞ非常に悪趣味だが……こっちもシンボリックリンクを張ってCygwinから扱いやすくしてみる。
$ cd /cygdrive/c/Documents\ and\ Settings/mitsu/Application\ Data/Adobe/Photoshop/Elements/Adobe\ Photoshop\ Elements*
$ ln -s Adobe\ Photoshop\ Elements* PhotoshopSetting.psp
さて、ここまでできたら、Photoshopを立ち上げて、ココロ行くまで好みの設定を行う。設定が終わったら一旦Photoshopを落とし、設定ファイルをコピーして、自分のお気に入りマスター設定ファイルを作る。
$ cp Adobe\ Photoshop\ Elements*.psp MyFavSetting.psp
$ vi /usr/local/bin/pse
1 cd /cygdrive/c/Documents\ and\ Settings/mitsu/Application\ Data/Adobe/Photoshop/Elements/Adobe\ Photoshop\ Elements*
2 cp MyFavSetting.psp PhotoshopSetting.psp
3 /cygdrive/c/Program\ Files/Adobe/Photoshop\ Elements/PhotoshopElements.exe &
$ vi /usr/local/bin/pse
1 cd /cygdrive/c/Documents\ and\ Settings/mitsu/Application\ Data/Adobe/Photoshop/Elements/Adobe\ Photoshop\ Elements*
2 cp MyFavSetting.psp PhotoshopSetting.psp
3 /cygdrive/c/Program\ Files/Adobe/Photoshop\ Elements/PhotoshopElements.exe
4 cp PhotoshopSetting.psp MyFavSetting.psp
「設定を書き戻すようにもできる」なんて、スゴそうに書いたが、気がつきゃ「これがアタリマエの動作」である。なお、書き戻しは、Photoshop終了後までシェルスクリプトが生きている必要があるので、3行目のケツの「&」を削除しておく必要があり、起動時に以下のようにして起動しないとシェルに返ってこない。
$ pse &
2006-09-21(Thu) プチ・ダライアスる
オイラは無類のダライアス好きである。ダライアスとは1986年にタイトー社が発売したゲームセンター用のビデオゲームで、テレビ画面を横に3つ継ぎ目なくつなぎ合わせるという特殊筐体が特徴の横スクロールシューティングゲームである。オイラ的にはその「神秘的」ともいえるイメージにゾッコンなのである。
ベストゲームを挙げろといわれれば、ためらいなくダライアスを挙げる。アーケードゲームをひとつやるといわれたら、ダライアスをもらう。飛行機をやるといわれたら、シルバーホークを希望する。ダライアス星人になりたいか、と問われたら「なりたい」と答える。それくらい好きである。
ダライアスは元祖に限る。ダライアス2、ダライアス外伝、Gダライアスのいずれも、元祖には多少なりとも劣る。家庭用のジャリは一部を除いて激しく劣る。なお、オイラはダライアサーであり、エキストラバージョナーではないから、エキストラバージョンも基本的には不許可である。ウェーブは好きだが、元祖でもウェーブにデキないワケではない。
そんなオイラであるから、LとかPとかSとかの文字に多少のコンプレックスを感じるものの、すべてのゾーンはクリア済み。かなり前に出版されたキワモノの「ダライアス写真集」も持っているし、ほとんどの音楽CDも持っている。なにせ、PCエンジン版のスーパーダライアスまで持っている(遊べないが聴くことはできる)。ダライアス、ダライアサー、ザ・ダライアシストと、比較級も完璧。ダライアさ-ない、ダライアし-ます、ダライアす-とき、ダライアせ-ば、ダライアそ-う、てな具合で5段活用もマスターしている。好きな偉人はダライラマ。好きなたらいはカナダライ。アクエリアスやサジタリウスやシリウスにも親近感を覚えるし、BIOS画面に入る時にもちょっとドキッとするし、アライアス(alias)も大好きなのでbashではたくさん登録しているほどでアス。
ちゅーわけで、職場の同僚が手に入れた最近話題の有機ELのミニキーボードの「Optimus mini three keyboard」なんぞは、オイラの目にはダライアス筐体以外には映らない。抜く手も見せずにダライングである。ちょっと各画面が離れぎみだが、オイラはダラ・イ・アスであっても許容する度量を持つダライアニアンであるから、この小さなプチ・ダライアス、略して「プッチダラ」でも萌え萌えなのである。ではまた。
2006-09-23(Sat) デジタル文明開化……退化?
改めて書くのもおこがましいが、世はデジタル真っ盛りである。んが、オイラがPCを使い始めた1983年頃は、PCで「音」を扱うこともままならなかった時代であった。ましてや、「動画」を扱うなんてもってのほか。一部のゲームなどは目をパチパチとまばたきする効果を入れた程度で「アニメーションッ!!」なとど銘打っていたくらいである。あぁ、旧き良き時代。
当時は、動画どころか静止画像ですらかなりままならなかった。当時はよくて640x200の8色表示が限度であったから、肌色を出すだけでもヒト苦労。巧みに赤と黄色と白を交互に配置(タイリング)して作り出していた。つまり、写真を取り込むなんてコトは考えられなかった。当時のオタッキーはLINE命令やPAINT命令を駆使し「数10分かけて」画面にラムちゃんの絵を表示させ喜んでいたっけ。思い返しても意味不明で、いったいアレにはなんの意味があったんだろうか、と考える次第である。
当時、音で突き抜けていたのは、テクノソフトのゲーム「サンダーフォース」のX1版。このゲームはシャベったのである。今で言うとサンプリング音声の再生を特別なハードの支援なしで実現していた。仕掛けは簡単で、グラフィックRAM(今で言うビデオRAM)上にベタのサンプリング(PCM)データを置いておき、PSG(今でいうサウンドカード)にタレ流しているだけ。しかしココでの着目点は、グラフィックRAMの全域がサンプリング音声に使われていたコト。ちなみにグラフィックRAMの容量は48KByte。だから、全域を使っても再生できるのは2秒間に過ぎない。「さんだぁ〜ふぉ〜すっ」のヒトコトだけ。
ココで改めて考察すると、サンプリングスペックはおそらく「約24kHzの8Bit」とであろうと逆算できる。でもって、CPUは4MHzだったから、インストラクションサイクルは1M/sec。40命令程度でループを組んでいたことになる。ふむふむ。そんなにキツくはないよな。ヒトリ勝手に納得。もヒトツ考察すると、この48KByteのサンプリング音声をテープからデータとして読み込むのには「48KByte → 49512Byte → 393216Bit / 2700bps → 145.6sec」が必要だと逆算できる……おいおい、あのヒトコトを発声するために2分半ものロード時間(メディア読み込み時間)を費やしていたのかよぉ。むむぅ……ヒトリ勝手にいまさら不満爆発。
さて、そんな時代を経て、今やすべてがデジタルである。PCの能力は飛躍的に向上し、処理範囲は静止画、音声、動画にまで拡大した。そんな中、長年かけて徐々に浮上してきた問題が、デジタルコピーの問題。現在ホットなのはふたつで、アングラ方面の「ピアツーピア」と、陽の光の下で延々と不毛な討論をしている「コピーワンス」。オイラは基本的に前者にはあまり興味はなく、後者に興味があるので、ココでは後者について書いてみる。
イキナリ結論から言うと、単純に「締め付け過ぎ」だと感じる。なんでもかんでも規制すればいいというものではない。世では「規制緩和」なんていうキーワードも流行っている今日この頃だぞ。規制によって衰退し、規制緩和によって隆盛した文化なんていくらでもあるのだ。黒船だったiTMSから何も学ばないという意味がわからない。
つーか、電波塔から発信されたデジタル動画ってのは、その時点で不特定多数にバラ撒かれているのである。不特定多数にバラ撒いておきながら、その後の取り扱いをコントロールしようなんてのは、単純に考えてムシがよすぎる。イヤなら最初からバラ撒くな。これは、ハナから特定の人に対価を払って観せている映画やDVDのコピー問題とは、まったく別の問題だといえよう。
基本に立ち返って、なんで最近になってコピーが問題になってきたかについて考える。そりゃ、デジタル情報は一切の情報の劣化が発生しないからだ。今までのアナログ情報ならば、コピーをすれば少なからず劣化した。アナログだから許せる。デジタルだから一切のコピーは許さない、というワケか? もし、それが理由ならば、アナログのコピーをシミュレートしちゃえばいいんじゃないの? アナログコピーライクに、コピーするにつれどんどん画質が悪くなるようにしちまったら?
例えば、一度コピーすると、1920x1080から960x540、音声のビットレートも半分になるようにしてしまうのである。それを放送電波を録画した時点から始めてしまう。つまり、手元のHDDレコーダにはイキナリDVDより少し上程度の録画しか残らない。で、外で携帯映像再生機器で見ようとコピーすれば、更に半分の480x270。これはワンセグより少し上程度。しかし、携帯機器であるコトを考えれば、データ量はむしろリーズナブルでもある。
大抵の場合、ユーザが自由にできるのはこの3世代目からなので、いっそのこと、この状態ならどう扱われてもいいことにしちゃおうよ。例えばWeb配信やYouTUBEライクな投稿サイトも含めて自由にさ。それ以上を求める人は、別途HD-DVDを買うなりなんなりしてくれと。一般のユーザはそこまでしないと思うけど。
どーも、映像・音楽業界全般の人間の認識と、一般ユーザとの間には温度差がありすぎる気がする。業界の人間はいわば最高のオタクだが、だからこそ消費者もオタクばかりだと思っているフシがある。だから、ハイビジョンでコケたり、DVD-Audioが普及しないんでクビを傾げたり、地上デジタルなんてものを強引に推し進めたりするんじゃないの? 前にも書いたかもしれないけど、CDが成功したのは、圧倒的な音質の変化が理由なのではなく、取り扱いが簡易になったせいなんだぜ(たぶん)。DVDも同様だ(たぶん)。
実は、ある意味でCCCDもそうなんじゃないだろうか。CCCDといえば音質が悪いとか、プレーヤが壊れるとか、そんなトコロばかり取り上げられていたけど、よく考えれば「コピーさせろや」ってのが本心には違いない。別に悪用すると限ったわけじゃないんだし、ユーザは不便なのがガマンがならないのだ。結果、業界はユーザがセンシティブになっている部分を狙って踏みにじるコトを繰り返しているワケだ。
実はオイラ、地上デジタルについてもユーザが増えたあたりで「チャンネルチェンジのマッタリさ」が問題になってくると思っているんだよね。その結果、チャンネルをパカパカと変えるようなザッピングスタイルで視聴する人は、テレビを観るのがおっくうになったりもすんじゃないか、と。再度いうけど、一般ユーザが求めているのは質より利便なのだ。なんだかねぇ……時報がマトモに機能しないとか、そういう退化をしてまで改革しなきゃならないとはとても思えないんだけどなぁ。
2006-09-26(Tue) アマバイダ、暁の脱出
いつものようにスラドを流していたら、なにげに懐かしいプロバイダの名前が……って、おいッ!! 夜逃げってなんだよッ!! ……ってゆーか、別に驚かないけどね……むしろ、よく今までお客がいたと関心こそすれ……「良心的な」が聞いて呆れるワイ。
実はオイラ、ココにお世話になっていたコトがあるんだよね……運営側が脱出する前にコッチが脱出しておいてよかったよ……なんだっけな、自分がかなり前に書いたブログ(?)をググってみる……あった、コレだ。「アマバイダからの脱出(ページの最後)」。詳しい経緯は読んでのとおりだが……まぁ、やってるコトが心底ムチャクチャである。この延長上に夜逃げがあると考えると、むしろ自然なナリユキだと納得してしまうほどである(今回の被害者の方には申し訳ないが)。
日付を見ると、事件が発生し、私が見切りをつけてcdsに駆け込んだのが1999年7月……どうも、この時はみんな一斉にcdsに駆け込んだらしいが……それから7年。あんな運営陣で、よく今までお客がいたもんだ。やっぱ、アレかな……ドメイン名がカワイかったのがお客を引き止めたのかな。「xxxxx@angel.ne.jp」というメールアドレスはシンプルかつラブリーだ。オイラも「http://www.angel.ne.jp/~xxxxx/」というURLともども、とてもお気に入りだったよ。だけどやっぱり、ラブリーエンジェルの正体は、ダーティペアだった……いや、ペアじゃなくてトリオらしいけど。
ちなみにangelもcdsも横浜のプロバイダで、オイラは一切ダイアルアップしたことがない。両者とも利用できるウェブコンテンツの配置容量が平均より桁ひとつ大きかった(30MB)ので、ウェブサーバとメールサーバ、いわゆるレンタルサーバ的に利用していたのだ。当時はあまりそういう運用をしている個人はいなかったと思う。事実、私はつくば在住だったので契約する時に確認された記憶がある。なお、cdsさんには今でもお世話になっているが、ココのサポートはなかなかである。オイラもサポートを本業としているからよくわかる。
あぁ、混沌の中に消えていった天使にサヨウナラ……ん? それってカオスエンジェルズ!?
2006-09-27(Wed) 疾風のようにテッカマン
先日からYahoo!動画で「宇宙の騎士テッカマン」というアニメを無料で放送している。オイラは、このアニメを子供の頃に比較的熱心に見ていた記憶があり、なんとなくSF色の濃い良作だという印象が残っている。
しかし、だからといって26話を全部を観通すほどヒマではない。とりあえず、1話、2話あたりで導入部を確認しつつ、盛り上がって終局へと進んでいく20話以降あたりを押さえればいいんじゃないかと思い、ライトな気持ちで観始めてみた。
しかし、かなりイージーな作りだなぁ……まぁ、大人の視聴も視野に入れている現代のアニメと比べるのはちょっと酷ではあるが。それにしても、ワルダスター(悪だスター?)とか、ランボス(乱暴ボス?)とか、ちょっと安易にもホドがある。とはいえ、主人公の乗る宇宙船「ブルーアース号」は、マスドライバーのようなスロープから2段階の切り離し式ブースターで宇宙に上がり、宇宙で別のブースター(これは見た目も設定上もイオンジェットらしい!!)とドッキングしたりと、今でも通用しそうなカッコよさもある。
盛り上がったのは23話のラスト。必殺技の「ボルテッカ三段返し」……ちょっとこのネーミングもどーよ(ボルテッカ=ボルテックス(渦)+テッカマン)とか、努力の末に編み出した技というわけでもなく突然かよとか、ツッコミどころはあるものの……なにしろ三段返しを放った後、主人公は宇宙空間に放り出され、変身エネルギーが切れて装甲を失い、生身になってしまうのである……どうなるッ!? しかし、残念なことにココからが非常に安易な展開。主人公は相棒のロボットの「ペガス」の中でいとも簡単に復活。代わりにペガスはご都合主義的に「主人公を復活させた結果、大破」するのである……いったい、どういう理屈だよ……?
まぁ、いいや。テッカマンへの変身に必要な相棒ロボであるペガスを失った主人公はどうなるッ? 終局に向かって盛り上がって……と思ったら、またもや安易。24話の最後には「特に説明もなく復活したペガス」が飛んできて敵を殲滅……終局に向かう展開だと思ったのに、これで元の木阿弥である。
そしてこの24話では、残り3話という状態なのに、新たにガキがレギュラーキャラとして加わるのである……いったい、どーなっとるんじゃ!? そして迎える最終話の26話。タイトルからして絶句である……「勝利のテッカマン」……バラシてどーすんねんッ!! 内容は、宇宙の彼方に見つけた第二の地球に、敵から奪ったばかりのリープ航法メカを搭載したブルーアース号で向かうのだッ!! ……と、これまた25話と何のつながりもなく唐突に語られる。フツーこーゆー主軸となる展開はストーリーの中で徐々に進捗するものだろ……と思いつつ、そこにワルダスター強襲!! ……って、気がつくと残り放送時間10分を切っているんですが……急遽、宇宙に上がるブルーアース号ッ!! その直後に破壊されるマスドライバーッ!! なにはともあれ、後戻りできない雰囲気で、イッキに盛り上がってきたぞッ!!
……んが、ここで残り放送時間が5分を切っているんですが……なんでッ!? あぁ!! 敵のボスであるランボスとテッカマンが一騎打ちッ!? オレを置いて第二の地球に向けてリープしろという主人公。後ろ髪をひかれながらも、テッカマンを残してリープ航法に突入するブルーアース号……この時点で残り3分ッ!? どうやって収拾すんだよ、この盛り上がりをッ!?
……お、おぃ……ちょ、ちょっと、ちょっと、ちょっとッ!! 敵に向かっていくトコロで終わりッ!? 勝負の行方は? 第二の地球は? 人類の運命は? ……って、今回のタイトルは「勝利のテッカマン」じゃなかったのかよッ!? 勝ってねーじゃんよッ!! ひッ、ヒドすぎる……こんなラストなら観るんじゃなかったよぉ……オイラの子供の頃の夢はボルテッカを食らって粉砕だよぉ……とほほほ。
■ きり [なんか読み返しててたら、あーそういえば、 たがみよしひさのGREYも最後、敵要塞に突入するところで 終わってたなぁ…..]
■ Zephyranthes [ テッカマンは番組打ち切りにならなければ何故ワルダスターが地球を襲ってくるのかも描かれ、最後は生きていた父恒星がワル..]