SVX日記
2023-02-15(Wed) ChatGPTに問う
黒澤明は、日本映画史上最も重要な監督の一人であり、多くの傑作を残しまし
た。ここでは、代表的な3つの作品を紹介します。
『七人の侍』(1954年) - 時代劇映画の傑作で、村を襲う盗賊から身を守る
ため、7人の侍が集まって戦う様子を描いています。西洋映画にも大きな影響
を与えた作品であり、世界中で高く評価されています。
『羅生門』(1950年) - この作品は、同名の芥川龍之介の小説を原作として
います。物語は、強盗殺人事件の真相をめぐる複数の証言から、真実を探る様
子を描いています。黒澤の映画美学を最もよく表した作品の一つとされていま
す。
『生きる』(1952年…
「1943」というゲームは、1987年にカプコンからリリースされた縦スクロール
シューティングゲームであり、プレイヤーは第二次世界大戦中の太平洋戦争を
舞台にした戦闘機パイロットを操作します。したがって、「1943」には最終面
のボスは存在しません。最終面には、最後の敵の本拠地を攻撃することが目的
であり、最後に出現する敵はボスではありません。最後に登場する敵は、一般
的に「ボス」ではなく、ゲームの最後の難関として配置されている敵と考えら
れます。
「ニャームコ」は、任天堂の人気ゲームシリーズである「スーパーマリオシリー
ズ」に登場するキャラクターの一つです。ニャームコの初登場は、1992年に発
売されたスーパーファミコン用ゲーム「スーパーマリオワールド2: Yoshi's
Island」です。ニャームコは、このゲームで初めて登場し、主人公のヨッシー
が敵キャラクターである「ネコババ」と戦った後、産まれた卵から孵化して登
場します。以降、ニャームコはスーパーマリオシリーズの様々な作品に登場し、
人気を集めています。
2023-02-17(Fri) タイヤ問題を振り返る
ちょっと前、タイヤ問題で1年以上もゴタゴタしていた、と書いたが、その経緯をメモ代わりにまとめておきたい。
発端は、昨年1/9のタイヤの交換のための組み換え。ヤメときゃいいのに(なんて今でもぜんぜん思っていないがw)自分での組み換えに挑戦した。
十分に動画サイトで作業方法を予習し、近所のタイヤチェンジャが使えるレンタルピットを借りて作業を行った。4時間半もかかったし、ピットのレンタル代を考えると、業者に任せたほうが安かったかもしれないが、(その時点では)特段の失敗もなく作業を完了できたので、大変な作業ではあったが、あー、楽しかった、で済んだ。
その後、それなりの重作業をコナせたことに味をしめ、サスの交換作業にまで手を出す。これも何とか、特段の失敗もなく作業を完了する。
が、問題は半年後の6/4に起きる。左リア(A)のタイヤの空気が抜けていることに気づく。自分で持ち込んで取り付けたアルミのクランプインバルブのゴムパッキンが割れたためだ。というか、バルブのナットの締めがユル過ぎたのが原因だ。
空気はかなりの速度で抜けるので、すぐに交換用のパッキンを手配し、その翌週末にはタイヤだけレンタルピットに持ち込んで修理を行った。この時点では、締め方が足りない、という明確な認識はなかったので、それでもややユルめに締めた状態で作業を終えた。
そして、その3ヶ月後の9/11に右リア(C)のタイヤの空気が抜けていることに気づく。状況はほぼ同じ。この時点で、バルブのナットの締めがユル過ぎたことが原因と確信する。前回と同様にその翌週末の9/17、タイヤだけレンタルピットに持ち込んで修理を行ったのだが、3度目ということで作業をナメていたためか、タイヤを外す際に、タイヤのリムを載せるところを間違えていることに気づかず、ムキになって力任せな作業をしてしまい、タイヤやホイールにダメージを与えてしまう。その因果かはわからないが、ビードも一発でうまく上がらず、ちょっとトラウマを抱えてしまう。
さらに悪いことは続く。10/30に左リア(A)の空気が抜けていることに気づく。思い返せば10/13にタイヤの外側に釘状のものが刺さっていたので抜去したのだが、それが原因かもしれない。その翌日、左フロント(D)の空気がだいぶ抜けていることに気づく。こっちはまたもやバルブだ。まさに踏んだり蹴ったり。その週末はカミさんと遠出の予定があったのだが、タイヤに不安を抱えて向かうわけにも行かず、アクセラで向かった。いい季節なのにもったいなかった。
11/4にダメ元で左リア(A)のタイヤを外して石鹸水をかけてみた。そう容易ではなかったがシツこく観察を続けたら、タイヤの外側の肩に近い部分の溝部分から空気が漏れていることを特定できた。原因はパンクで確定。この頃になると、空気圧を計測するのが日課になってしまい、空気の抜け具合が予測できるようになり、スローパンクチャを制御しながらドライブに出かけられるようになる。ちっとも嬉しかないが。
翌日の11/5。スローパンクチャを起こしている左リア(A)は棚上げして、左フロント(D)の修理のためにレンタルピットへ。前回のトラウマを抱えつつの出撃だったが、割とスムーズに作業完了。タイヤを外すコツは反対側のビードをしっかり下げることだ。
この時点で、左リア(A)、右リア(C)、左フロント(D)のバルブを修理済みだが、右リア(B)は未修理で、左リア(A)はスローパンクチャを起こしている。思い切ってリアの2本を新品に交換しようかとも思ったが、パンクの程度は十分に軽いので、内側から自転車用のパンク用パッチを貼れば修理できると踏み、パッチと接着剤を手配する。
そしてすべての問題の解決を目指して11/26にピット作業。内容は、左リア(A)のパンク修理と右リア(B)のバルブ修理。なので、自走して向かう。ついでにローテーションすべく4輪ジャッキアップし、割とスムーズに作業完了。パンクも直った模様。が、ここで大事件。右リア(C)を右フロントに移動する際に、内側側面にコブができているのに気づいてしまう。位置が変わって、右フロント(C)は、先に作業に手こずりムキになって力任せな作業をしたヤツだ。無理にビードをメクり上げた時にカーカスコードを切ってしまったのだろう。しゃーない。とりあえず、そのまま帰宅。
悪いことに12/1には2度目の車検を予約していた。が、こんなコブ持ちタイヤでは車検は通らないかもしれないと、事前に確認したところ、残り溝が残っていることが基準なのでコブは問題ないとのこと。お役所仕事的だが、とりあえず助かった。言葉通り、マツダのディーラー車検は無事にクリア。
そんなこんなをやっているうち、パンタジャッキにイヤ気が差してきて、安いフロアジャッキを購入。やはり、すごくラク。というわけで、コブ持ちタイヤを外して、コブの様子の観察と、石鹸水によるパンク箇所の特定を試みる……と、なんとパンク箇所はコブ周辺でなくリムであった。そんなことあんのか。
いずれにしてもコブはリスクなので、タイヤの交換は必須だ。問題はこの時点で、タイヤ交換から7000km走っており、残りの寿命が80%というところ。トレッドはそれなりにすり減っており、新品のタイヤとは直径が変わっているのである。こういう場合、反対側とセットで2本交換するのがセオリーとされている。しかし、反対側の左フロント(A)はパンクを修理したばかりだ。割と賭けに出た修理方法ながら、ワザワザ修理をして直したんだからなぁ……と、悩んだ挙げ句、1本だけ新品タイヤに交換することに決める。
が、ここでまたとんでもなく運の悪いことに、ジークス(ZIEX)のZE914Fがディスコンのようで買えなくなっていた。同じジークスのZE310Rというのは買えるようだが、製品としては別物のようだ。左右で違うタイヤというのも、だいぶ避けるべき状況に思える。やはり反対側とセットで2本交換するしかないか。
と、グズグズとした思いを抱えながら、ダメモトでヤフオクを眺めていたら、なんと、中古のZE914の195/50R16が1本だけ税込み送料込みで5000円で出品されているではないか。山は多めに残っている(=多少は減っている)ということで、中古であることがよりプラスに働いている状況である。こんなとんでもなく運の良いことってあるものなのか。慎重に考えても、多少のリスクはあるとはいえ買わない理由はない。ということで、12/14にポチる。で、翌日に届いたタイヤはZE914ではなくZE914「F」であった。ますますラッキー。
あとは、このタイヤに交換するだけだが、ふと、スローパンクチャの原因がホイール側にあった場合、またもや再修理が必要になってしまうことに気づいてしまう。車検の時に「旧い仕様のパーツも買える」と聞いたので、実際ホイール1本がいくらで買えるか聞いてみると16000円+税とのこと。実はモノタロウでいくらで買えるかは知っていたのだが、特に値上げもなくその値段であった。タダではないが、ホイールとしてはだいぶ安い。
というわけで、注文し、一週間弱ほどで届いたのが1/28。その翌日、今度こそすべての問題の解決を目指してピット作業を済ませ、その後は何の問題も出ていない。コブ持ちタイヤはそのまま工房に置いてある。スローパンクチャも起こしているが、ローテーション作業や、イザという時にテンパータイヤとして100km前後を走る程度のことには使えるはずだ。あとはホイールの観賞用w。
で、改めて気づいたことをいくつか。タイヤを外す場合、表から外すのと、裏から外すのでは、難易度が異なる。普通はしないだろうが、バルブの修理をする場合、裏側に外すと、完全に外さなくても修理できるので、そうしたくなるのだが、ホイールの断面は、表と裏では異なり、表側のがリム裏の落差が大きい。つまり、裏側だとビードが内側へ入る量が少なくなるので、外しにくいのだ。こういう「表 L_/| 裏」こと。
それと、今回、右フロント(C)だけ中古タイヤに交換して心配だったのが、左フロント(A)に比べてトレッドの減りが少ないこと。溝の様子から1mm前後は少なく、つまり、直径が2mm前後大きいということだ。2*PIで、1回転で6mmくらい差が出る計算になる。外形600mmなので、ちょうど1%程度。最悪、直進する際にハンドルのセンタがズレたりするのか、と思っていたが、実際には何も起きなかった。
が、考えてみれば、FR車の場合、フロントタイヤなんて付いているだけに近いわけだから、仮に1cm差があったって、直進している限り、距離に対する回転数が変わるだけだわな、と気づいた。リアだとLSDが付いており、フロントとは状況が異なるので、ローテーションするかどうかは迷うところだが。
2023-02-19(Sun) 九四ドライブ1日目
発端は、会社から二週間の連休をもらえるので、カミさんに「どこか旅行したいところある?」とブン投げたところ、長崎、佐世保、ハウステンボスとか、2月ごろに、という答えが返ってきたこと。それ、ロードスターで行けば、未知の体験ができるんじゃね?
さすがに全行程カミさんを付き合わせるのはムチャなので、九州で合流する形にする。カミさんの行程を組み込む形で前後の行程を組む。フムン。行きは中国地方、帰りは九州、四国ってのが無駄がない。問題は積雪だが、山陰側に行き過ぎなければ大丈夫だろう。直前にひどい降雪があれば中止すればいい。最悪の場合のために布チェーン(オートソック)は手配しておくとして、行程は二週間もあるのだからあまり考えすぎても仕方ない。
概ね毎日300km程度の走行を想定して、コースを詰めて行く。第一案。日数を増やして余裕を持たせ、少し観光を入れて、第二案。安い宿を拾いながら、最終案。Etherpadを立ち上げ、カミさんとも共有する。
しばらくは走り慣れた道である。だが、早朝なので混雑しがちな四日市にも素直に突入し、案の定スムーズに抜け、名阪国道へ。そこからは、走ったことのない道だ。伊賀一之宮ICで下りて163号へ。大阪の北側を回る。それほどの混雑はなし。万博記念公園の脇を通りながら太陽の塔を眺める。宝塚付近の和食さとでうどんの昼食。
時間に余裕があるので、岡山国際サーキットの前でも通ってみるか、と南下。そこから今日の目的地である津山へ向かい、無事、ホテルルートイン津山駅前に到着。いやー、走ったな。後半は雨が上がったのでオープン走行できたし。ちなみに、基本、高速道路は使わないポリシである。
チェックイン後、すかさず散歩である。まずは駅の南にある、津山まなびの鉄道館。既に閉館、かつ、月曜休みなので中に入れないのが痛いが仕方ない。城見橋という歩行者用の橋を渡って商店街へ。アルネ津山、えびす通りという雰囲気が良い路地を抜ける。先日M1で優勝したウェストランドを祝う垂れ幕を見かける。彼らは津山出身なんだな。さらに、東の古い町並み、出雲街道まで遠出してホテルに戻る。既に周囲は真っ暗。だいぶ無茶して歩いたな。
2023-02-20(Mon) 九四ドライブ2日目
ところが津山城に着いたら開店前。早すぎるのも考えものだ。が、待ってても無駄なので、さらに先へ。衆楽園という和風庭園を周る。無料。工事の方や掃除の方が作業中だった。再び、えびす通りを通って、ホテルに戻る。
自分は基本、道端などスマホをイジるのをみっともなく思うので、スマホが好きじゃないんだが、とはいえ散歩中の「マップ」は実に強力無比だな。これがあれば、気になった場所へフラフラと向かえるし、時間も見積もれるし、帰り道の心配もない。旅の前には十分に事前準備をしておく、というのが基本であることに変わりないが、散歩コースまで事前準備することは難しい。こればかりはすっかりスマホの便利さにやられてしまったわ。
チェックアウトして出発。すぐに近くの道の駅久米の里に寄る。これは偶然ながら事前にチェックしていたのだが、ちょっと前に話題になった個人製作のゼータガンダムがあるらしいからだ。自分はガンオタではないが、だいぶ大きく、見ごたえのあるものであった。
そして走りに走る。途中、気になる場所もあるが、イチイチ寄っていたらキリがないのでスルーする。で、もうすぐ昼、というところで、ちょうど通りかかった道の駅遊YOUさろん東城で昼飯にする。広島牛ソバというソバの大盛を食う。朝が早いので、昼前に道の駅で食うというのはベターな選択だ。空いているし、道の駅の昼飯は、そう高くもなく、そう外れることもなく、現地にちなんだものが食える場合も多いからだ。
さらに走り、三次市にさしかかる。三次といえば、雪のイメージだが市内は大丈夫のようだ。しかし「三次」と書いて「みよし」。今回の旅で、つくづく日本の地名はクソであるという結論に思い至った。いくつも読み方は考えられるが、それ以外の場合も多いのだ。結局は知っていなきゃ読めない。キラキラネームと何も違わん。
だいぶ早く目的地に来てしまったので、事前にチェックしておいたコイン洗車場で洗車することにした。コイン洗車場を利用するのは初めてだ。普段はバケツと雑巾で洗う人なのだが、コイン洗車場を使わせてもらう以上、ジェット水流に課金するのは礼儀だ。水洗車コース5分で400円。すごい水圧が出るものなんだな、と、ひととおりナメたが2分半くらい余る。が、雨の中を走って付いた水垢はジェット水流じゃ落ちない。結局、拭きとりコーナーに移動して、備え付けのバケツを借りて、いつも通りの手順で雑巾で洗車した。雑巾は、いつも使っているものをビニル袋に入れて持ってきたのだが、これは大正解だった。30分くらいで終わらせ、いつものアレルギー薬を服用、間食の魚肉ソーセージを食ってから、ファミリーロッジ旅籠屋広島店に到着。今日も全国旅行支援のクーポンが2000円出た。
今日も散歩に出る。広島はアストラムラインという新交通システムが通っていて、市の中心地から宿まで1本で戻ってこれる。ほんじゃ、というわけで市の中心地へ向かったが……ちょっと無理しすぎたか。歩けども歩けども着かない。なにせ12km以上ある。途中からムキになりつつ、原爆ドームまで辿り着くが、すっかり暗くなっていた。そのへんのお好み焼き屋で広島風お好み焼きを食う。あまりに無茶して歩いたので、一杯目のビールは瞬殺。二杯呑んでクーポンを使い切り、アストラムラインで宿に戻る。
2023-02-21(Tue) 九四ドライブ3日目
今日も早起きして朝食をかき込み、7時25分には出発である。目的地はマツダ本社。マツダミュージアムの見学を申し込んであるのだ。しかし、平日の市内の朝。事前にグーグルマップで調べた通りの、極めてヒドい渋滞である。そういえば、昔、工事中に橋ゲタを落っことして下の車を3台ツブしてしまった事故があったが、あれはこの上のアストラムラインで起きたものだったのだな。これだけ渋滞するなら、そりゃ、交通を止める選択肢はないわなぁ。
集合は9時15分なので余裕はみてあるのだが、大した距離でもないのに1時間以上を要して到着。さすがは世界一の自動車メーカ。キレイなロビーである。ロードスターやCX-90が置いてある。しばらくして時間になり、バスに乗ってください、となったが、平日なのに20人前後もの参加者である。
ミュージアムまでバスで移動なんてご丁寧な、と思ったらトンでもなかった。想像以上に大規模な工場で、バスは延々と走り続ける。そもそもミュージアムは川を渡った先にあり、マツダ社内の専用橋を渡って向かうのである。その橋も思いっきり大規模な橋だ。
ミュージアムは、歴代の車から、現行の車、要素技術の紹介、生産ラインの見学という流れだが、塗装技術の展示の中で「ソウルレッドプレミアムメタリック」と「ソウルレッドクリスタルメタリック」の違いが目を引いた。自分のロードスターはいわゆるND2で、クリスタルに変更になった直後のモデルなのだが、ここまで陰影の強さが違ったとは。
最後は生産ライン。ホントに混流生産しており、ロードスターも流れている。自分のロードスターもここを通ってきたのか。目を引いたのはダッシュボードの取り付け作業。床下から完成品が上がってきて、補助アームに乗せたら車内に滑り込ませ、一発でポン付けだ。なるほどなぁ。
見学が終わったところで、そういやマツダ社内でしか買えないお茶や水があると言っていたような気がするが、ミュージアムショップには見当たらないな、と思っていたら、奥の自動販売機で売っていた。お茶のパッケージがブリティッシュグリーンのNAロードスターになっている。うーむ、いっそのこと「SKYACTIV-T 0.5」とかの商品名にしたらよかったのに。
SKYACTIV-Tを飲みながら、再びバスに乗ってロビーへ。正確に11時半に解散。すぐさま先を急ぐ。バイパス等もあり、割とスムーズに市街地を抜ける。宮島口付近で少し混雑したがさほどでもない。と、そろそろ昼飯だな、と思ったところで郊外に出てしまった。先を急ぐので素早く牛丼でもかき込みたいところだが、としばらく進んだら、すき家があったので10分前後で牛丼をかき込んで先へ。
基本、ひたすら国道2号を進むのだが、意外とスムーズだ。ひたすら進み、道の駅潮彩市場防府で休憩。そして宇部を過ぎた辺りの決断ポイントに差しかかる。北西に向かい角島大橋に行くのか、そのまま山陽を行くのかである。積雪に当たると面倒だが、ええぃ、行ってしまえ、と、北西に向かうことにした。
結果、雪はなく、交通量が少ない道をひたすらブッ飛ばすことになった。なぜかこの辺りのガードレールは黄色に塗装されているな、などと思っているうちに角島大橋だ。「かどしま」ではなく「つのしま」だ。なかなかに長大な橋で海を渡るのは気分がいいが、あまり時間がないので、橋を渡った先で小休止したら、トンボ帰りである。
その後は南下して川棚温泉を目指す。ちょっとドキドキなのは、今晩は宿の予約をしておらず、近所のラブホテルへの宿泊を予定していることだ。が、18時過ぎに着いてみればなんてことはない。空室に滑り込んで一安心である。先払いすれば外出可能ということだが、扉をロックされてしまって外に出られないので、フロントに確認するとロックを解除してくれて、戻ったら電話すれば開けるとのこと。なるほど。
そして散歩に出る。山道を下って川棚温泉へ。川棚温泉には「瓦そば」という名物があるのだ。最初に食ったのは新婚旅行で行ったマウイ島だったか。その後、なにかのついでにここ川棚温泉で食べた記憶があるが曖昧だ。これが、なんともいえないウマさなのだよ。
だいぶ暗くなってきたが、スマホのマップを頼りに店に辿り着くと、ラストオーダが19時半との記載。いまは18時半。ちょっとまだ腹が減ってないので、先にコンビニで朝食を調達して、と思ったら、直近のコンビニが営業していないではないか。次に近いコンビニまで1.5kmもあるぞ。うーむ、朝飯がないのは困るし、食ってから行くのも面倒だし、腹ごなしのジョギングついでに走るか。いつも走っているペースなら20分前後で戻ってこられる。走る。走る。走る。
予定通り19時には戻り、元祖瓦そばたかせ川棚南本館へ。瓦そば、竜田揚げ、瓶ビールを注文。瓦の熱量がスゴく、食べるタイミングの調整でパリパリになるソバがうまいのなんの。去年、職場の近くでも瓦そばを食べたが、こんなにウマかったっけな。やはりさすがは元祖なのか。
2023-02-22(Wed) 九四ドライブ4日目
今日もイベント満載なので6時起き。が、古いラブホテルだからか、どの設備もボロくて、昨晩に切った物販用の冷蔵庫以外に、持込用の冷蔵庫も加湿機もエアコンもすべてうるさく、掛け布団も少し薄くて寒くて、寝れなかったわけではないものの、快眠できたとは言えない。安いだけのことはあったな。
さっさと準備して朝食を済ませて7時過ぎには出発。下関の関門トンネルに向かう。だいぶ前に人道を歩いて九州に渡ったことがあるが、今回は自動車用のトンネルだ。ウキウキと通過。何のことはなかったが、ずっと下って、ずっと上って、っていう感じなんだな。
門司港は二度目だが、どうにも雰囲気が良い。旧い建物なのに古びておらず、現代的な設備を取り込みつつも現役なのだ。こんなことが可能なんだなぁ。これで、街全体が美しくまとまってしまうのならば、現代的な街並みってなんなんだ。
などと、駅や街並みを見て回っていると9時になったので、九州鉄道記念館の開館と同時に入場する。規模はそれほどでもないが、車両の中に入れたり、展示内容は濃い。すぐ後に入った兄ちゃんがいたので声を掛けたら北海道から来たそうだ。さくらの寝台の展示の前だったので、若そうだがブルートレインに乗ったことがあるかと尋ねたら、ギリ乗り損ねたとのこと。思わず少しばかりの想い出を語ってしまった。自分は、出雲、あさかぜ、北斗星、サンライズほか、何回か乗ったが、東京到着直前に並走する満員の通勤電車を眺めながら、のんびり朝飯の弁当を食うのは楽しかったよ、なんて。
さて、ザックリ見て回ったので、次は軍艦防波堤に向かうのだ、市内はひどい渋滞。そんな中、昔確保した「よつんばい」鉄塔を見つける。え。いま走っているのはあそこなのか(ストリートビュー)。その近くには「鳥居型」鉄塔も。なんと懐かしい。実に四半世紀も前に見たまんまだ(ストリートビュー)。
ようやく渋滞を抜け、若戸大橋を渡って軍艦防波堤に着く。おぉ、確かに軍艦の形そのままだ。大きさを体感できるがずいぶん小さいな。ここでサイコメトリ能力を持っていたら何かが見えただろうか……などといらんことを考えながら歩いていたら、足元にあった雨水の溜まったフライパンに気づかず、蹴っ飛ばして右足がびしょ濡れになってしまった。うげぇ。なんでそんなものがあんだよ。
帰りは若戸トンネルを通って小倉駅に戻るのだが、再び渋滞に巻き込まれ、時間を気にしつつ、カミさんとのランデブーポイントである小倉駅自動車整理場に到着。少し時間に余裕を持たせたのは、駅にあるキャプテンハーロック、鉄郎、メーテルの銅像を見るためだ。なんか、イタズラしてあるのかと思ったら、像に花束が挿してあった。奇しくも、松本零士氏の訃報に接したのは、この旅行中。松本ブームに育った自分には、生き様の多くの部分で彼の作品の影響を強く受けており、彼を第二の親父だと思っているほどだ。またいつか遠く時の輪の接する処でお会いできたらと思います。
とかやっていたら、北九州市漫画ミュージアムを見て回る時間がなくなってしまった。入り口をチラと見ただけで、入場はせず、新幹線の改札口に向かい、無事にカミさんと合流する。で、そのまま、高速の入り口へ向かう。と、その時、視界の角に500系が。まだ走ってたのか。これはラッキーな遭遇。すぐに小倉駅北ICから高速に乗ってブッ飛ばす。しばらく走って、自分だけ昼飯がまだだったので、鞍手PAの松屋でハンバーグ定食をかき込んだら、再び佐世保までブッ飛ばす。高速はつまらん。2時間ほどブッ飛ばして、佐世保中央ICで下りる。すぐ目の前の海上自衛隊佐世保史料館を見て回る。カミさんもオイラも軍艦好き、近代史好きなのだ。ゆっくりと見て回ったら、これまたすぐ近所のホテルリソル佐世保にチェックイン。
一息ついたら、すぐ散歩に出る。駅を抜け、港に出て、佐世保バーガーを食べる。そういえば佐世保バーガーって、何を持って佐世保バーガーなんだろうと、定義を調べたら、作り置きはしないという程度で、特段の定義はないそうだ。そのまま、晩飯に何を食おうかと考えながらアーケード街を歩いたが、レモンステーキを食う気もせず、ジンギスカン少しつまんだ程度でホテルに戻る。思うに、佐世保って名物らしい名物がないので、無理に名物としてデッチ上げたのが佐世保バーガーとレモンステーキなのではないか。だって定義がない名物なんて、あり得ないだろ? とはいえ、なんにせよ佐世保バーガーは定着しているようなので、別にケチをつけるつもりはないのだが。
2023-02-23(Thu) 九四ドライブ5日目
ちなみに、昨日からカミさんが合流しているが、決して余裕はないものの、ふたり分の荷物はロードスターのトランク内になんとか納まっている。4日分の着替え、洗面道具、ノートPC関連、カメラ、ジョギングシューズ、ソフトクーラーボックスなど。ソフトクーラーボックスは小さめのものだが、宿にいる間は冷凍庫/冷蔵庫に移すことで、冷えた状態を保ちつつ移動できている。
8時過ぎに出発。軍艦好き、近代史好きにとって佐世保と言えば戦艦武蔵である。吉村昭の小説によれば、港はすり鉢状の地形の中心にあり、周辺のどこからでも見下ろせてしまうので、秘匿のために大量のシュロの葉でドックを覆ったらしい。ドックは今も現役なので、自分も近くの山の上から見下ろしてみようと、当たりをつけた山に登ってみた。結果、鵜渡越展望所というところからでは港すら見えずで、もうひとつ奥の弓張岳展望台まで行ったら、港は見えたものの武蔵のドックは見えず、という感じだった。まぁ、そんなもんか。
そして、生月サンセットウェイでその先に。ほとんど交通量がなく景色の良い快走路。ほどなくして北端の大バエ灯台に到着。大「バエ」って何かと思ったら突き出した地形、つまりは岬という意味らしい。最近の人だとインスタバエと誤解しそうだ。今回のドライブは基本、海っぺりを走るポリシなので、多くの岬を訪れたが、そういう意味ではこれが最初に訪ねた岬ということになるな。
ひととおり散策したら、今度は島の東側の道を通って戻る。平戸島は隠れキリシタンの潜伏場所だったので教会が多い、と聞く割には、道路上からは見かけなかったので、カーナビの観光地検索でヒットした平戸ザビエル記念教会というのに行ってみる。なかなかに立派な教会で、中に入ることができた。
さて、今日はハウステンボスで少し遊ぶ予定もあるので、サッサと次へ向かう。基本、帰り道は可能な限り違う道というポリシなので、北松やまびこロードという道で南下する。これがまた、いい感じの道なのだが、こういう道は往々にして途中で切れていたり、案内が中途半端だったりするのだ。結局、途中から予定したルートを外れてしまい、市街地に戻ってしまった。まぁ、ハウステンボスには、無難に到着したけれど。
ちょっとイイホテルにチェックインして、ハウステンボス内の散策に向かう。あまりテーマパークに興味がある方ではないのだが、まぁ、退屈はしない。VRコースターは待たされた割にしょうもなかった。晩飯はペッパーランチで安く済ませてホテルに戻る。
ちょっとイイホテルなので設備はさすが。ちょっとイイコーヒーが飲めるネスプレッソも置いてある。一服してから、入浴のためハウステンボス温泉に向かったが、こっちはちょっとイイホテルとは関係なく、ひどい混雑でイモ洗い状態。行くんじゃなかった。
2023-02-24(Fri) 九四ドライブ6日目
今日は、午前中はハウステンボスをまわる予定なので、割とノンビリ。ちょっとイイホテルなのでちょっとゴージャスな朝食を楽しむ。で、早めにハウステンボスに入って、スナイパーゲームというアトラクションに挑む。いわゆる射撃場で、エアガンのライフル等で紙のマンターゲットを撃つというもの。自慢じゃないが、何度か海外で本物を射ったことがあるので、あまりの反動のなさに弾出てなくない? などと何度か確認してしまった。後でマンターゲットを確認したら全弾命中。だけど、どうもスッキリしない気分だったわ。
園内で適当に昼飯を済ませて出発。が、すぐ近所の浦頭引揚記念館を見学する。引揚記念館は各地にあるが、要するに太平洋戦争の終戦後、国外に居た日本人の帰還を処理した港湾施設について説明する内容だ。主に痛々しい内容だが、せめてそういう知識も頭の片隅に持ち合わせておくべきだな。記念館は小高い丘の上にあり、件の浦頭埠頭が見渡せた。引揚者は、この浦頭埠頭で下船し、現在のハウステンボスの位置にあった引揚援護局まで7kmの山道を歩かされたそうだ。実際に調べつと、確かに7kmくらいあるし、アップダウンもある。疲労困憊の身にはキツかっただろうな。現在の浦頭埠頭はというと、エラくハデな構造物が見えるが開港前とのこと。時は流れるな。
長崎に向け南下する。しばらくして巨大な塔が目に入る。針尾送信所という無線通信施設の跡の電波塔らしい。自分は子供の頃に依佐美送信所の近くに住んでいたので、なんとなく親近感を覚える。あっちは鉄製だったからか解体されてしまったが、こっちは残っているのね。ちょっと近くで見たかったな。
国道206号を南下する。この206号、渋滞どころか信号も少ないし、そこそこカーブもあるのだが、長崎に向かう唯一の道なので、何しろ前後のメンバの入れ替わりがなく、延々と同じメンバで走り続ける感じで、つまらないことこの上ない。まれに止まる信号が、むしろイベントとして楽しく思えるくらいだ。こんなこともあんだな。
長崎に近づくにつれ、交通量も増え、何となく道幅も狭くなったような気がしてくる。山の間の狭い隙間に無理に作った街という印象を受けるが、それは気のせいではないだろう。今日、泊まる宿に駐車場はないので、別に調べておいた時間貸し駐車場に向かう。念のため裏から回ったのだが、まぁ、これがスゴい道だ。まさに長崎の土地事情を体感することができた。
で、今回、泊まる宿はちょっと特殊で、定刻通りに宿の前で待機する必要があるのだが、相手がいない。まぁ、そんな方法でのチェックインなら、そりゃ、そういうことも起きるわな。だいぶ待たされて、ようやく宿に落ち着いた。まったくもう。まったくもって、まったくもう。
そして、今日もすぐさま散策に向かう。いまはもう出ていない、出島だ。なんでも、最近、元々あった入口の橋が再現されたらしい。むしろ、長らくなかったことのが驚きだわ。出島の中はなかなかにみどころが多く、ゆっくりと見て回る。
2023-02-25(Sat) 九四ドライブ7日目
今日は7時起き。軍艦島上陸ツアーへの参加予定なので、まずは軍艦島デジタルミュージアムに向かう。で、いきなり「ツアーで接岸できるか微妙」と告げられる。接岸は天候の影響に左右され、そもそも島の周回すら中止になることもあるらしい。最終決定はもう少し後らしいのだが。ムムム。
それはそれとして、この軍艦島について、自分的にはだいぶ複雑な思いがある。自分は、1997年発売のプレイステーションのゲーム「クーロンズ・ゲート-九龍風水傳-」のプレイを通じて、廃墟に魅力を感じ、2003年には香港に旅行した際に九龍城砦公園や重慶大厦を訪れていたりもして、軍艦島は観光地化されるずっと前から訪れてみたいと思っていた場所だからだ。当時は、漁船に頼み込んで仮に接岸できたとしても、上陸は不法侵入であり、探索の危険度も非常に高いという状況だった。それが、そんな廃墟マニアの聖地から一転、一般人が上陸できる観光地へ。キレイな遊歩道が作られ観光地化されたことに対するガッカリ感や、廃墟がブーム化していくことで薄れる特別感にちょっと寂しさのようなものを感じてもいたからだ。
にしても、この軍艦島デジタルミュージアムは、クドい。いい意味で。手抜き感がない。ちょっとヤリすぎ感を受けるほど。デカいスクリーンの前で生解説する方の軽妙な語り口もスゴくいい。思ったよりは、廃墟という扱いよりも、島の歴史的事実にフォーカスしている感。で、驚かされたのは炭坑の位置。島の真下のとんでもない深さまで潜り、そこから斜めに延びている。炭坑が島の下にあるというよりは、島は単なるマンホールの蓋に過ぎないという感じだ。そのスケール感には恐ろしさを覚えるほどだわ。
たっぷりと時間をかけて見て回ってから、普通の観光地へ。まずは、グラバー園。と、ここで唐突だが、戦艦武蔵を作ったのは佐世保ではなく、長崎だったことに気づいた。吉村昭の小説に、武蔵が船台から進水する時に対岸に衝突しないよう苦労した、とあったが佐世保には該当する対岸がない。で、帰宅して、グラバー園の高い場所からなんとなく撮った港の写真の端に、戦艦武蔵を作った第二船台が写っていた。左端の橋形クレーンがそうだ。確かに小説にあるように、港はすり鉢状の地形の中心にあり、周辺のどこから(このグラバー園から)でも見下ろせてしまうので、秘匿のために大量のシュロの葉でドックを覆った、というのはよくわかる。予習が足りなかったな。
グラバー園を後にする頃、軍艦島上陸ツアーの出航中止が伝えられた。正直、デジタルミュージアムでだいぶお腹いっぱいだったし、恐ろしく船酔いしそうな気配なので、キャンセルで助かった気分。オランダ坂を通り抜け、中華街で昼飯のつもりが大混雑で、中華街を抜けた先の台湾系カフェで昼飯を済ます。
時間が余ったので、軍艦島を目視で見ようとクルマで南にドライブすることにした。結局、目視でも意外と見えるなぁ、なんて言いながら、結局、半島のほぼ先端まで行き、結局、そこにあった軍艦島資料館を見て回る。軍艦島の資料館いくつあんだよ。しかし改めて不思議なのは、よくもまぁこんな優良コンテンツを長らく放っておいたなぁ、ってことだ。いまや軍艦島は長崎が全力で担いでいる観光資源であるが、数年前まではまったく見向きもされてなかったのだ。そう考えると、村おこしの方法なんて星の数ほどもあるんだと思える。
カフェで少し休憩して、北に戻る。ついでなので女神大橋を渡って、南から稲佐山公園へ登っていく。なかなかに微妙な道なのが楽しい。まだ明るいうちに稲佐山公園駐車場から歩いて展望台へ向かう。途中、鹿と猿にエサをやったり。展望台の中は暖かいが、外はどうにも風が強くて寒い。週末だから、結構な混雑度合いだ。ひととおり暗くなり、徐々に夜景が完成していくのを見る。本当にエラい狭いところに張り付いた行き止まりの街なんだだなぁ。帰りはスロープカーというのに乗って駐車場に戻って山を下りる。
自分のベストアーティストのひとりである村下孝蔵の楽曲に「坂道から」という曲がある。彼の楽曲の中では、ひときわ明るい曲なのだが、これが長崎のことを歌った曲なのだということに旅立つ直前に気づいた。「オランダ坂を登り 誰か探していたよ 縁切山と思案橋と 春の教会前に見てた」。気づいたきっかけは、思案橋という特徴的な地名が歌詞に入っていたこと。で、縁切山とは夜景を見た稲佐山のことらしい。んが、春の教会が大浦天主堂だとすると、それらを一度に前に見る場所って、だいぶ大きなスケールになってしまう気がするが。なんにせよ、曲調も含め、自分の持ち歌に組み込むくらいに改めて気に入ってしまった。
2023-02-26(Sun) 九四ドライブ8日目
今日は朝からカミさんを長崎空港に送っていくので、6時に起きて準備だ。朝食も済ませ、7時40分に出発し、1時間ほどで到着。長崎空港の駐車場は30分まで無料だったので、カミさんを送るついでに、空港の中を少し見て回る。何だか、朝からエラい混雑だったので大丈夫かいなと思っていたら、手続きの渋滞で離陸の遅延にまで至ったらしい。何だそりゃ。そんなこと知らない自分は、少し朝食が足りなかったので、空港でおにぎりを買って追加インストールしつつ、ひとり旅の幕を切る。
諫早市内まで戻って南下。雲仙を左に見て海っぺりを走る。そして遂に来ました。初のフェリー乗り場。人生で初じゃないかな。クルマと一緒に海を越えるのは。事前に乗り方についての情報をサイトで仕入れていたが、まずは一般駐車場へ駐めて……て、あれ? 予定よりひとつ前に乗れそう?
クルマを乗船用のレーンに並べ直し、係員に15分前までにクルマに戻ればいい旨を確認、事前に車検証を移しておいたクリアファイルを持って窓口へ。切符を買ってクルマに戻る。出航の15分前くらいに乗船が始まる。エンジンを始動し、窓を開けて切符を見せて、桟橋を渡ってフェリー船内へ。誘導に従ってクルマを駐めて、ちょっと強めにサイドブレーキを引く。係員の人が輪止めをセットしてくれる。一輪だけだし、エラく適当に見えるが。ちなみにフェリーは前後に口があるので、下船する時にバックする必要はない。世の中のすべてのフェリーがそうなのかは知らないが。
クルマを駐めたら、船室に移動しなければならないルールだ。階段を上り船内へ。口之津港から鬼池港までは、30分前後の乗船なので、船は小規模。売店はない。初めての体験なので、あちらこちらを見て回るが、それほど広いわけでもない。しばらくは船室にいて、後半は甲板に出て風を感じながら到着。案内の放送に従って、階段を下りて乗車。前方の口が開いたら、エンジンを始動し、順に下船する。特段の手続きはないので、そのまま走り去る感じだ。あー、おもしろかった。でも、今日中にもう一度、乗る予定なんだけど。
昼を過ぎたので、すぐ先にあった道の駅でうどんの昼飯を済ましつつ、何となく見た目の面白い「あか巻」という和菓子を購入。天草名物らしい。こういうのが買えるのが道の駅のイイトコだよな。とはいえ、しばらくは食べる機会もなく、クーラーボックスで持ち歩くことになるのだが。で、そのまま海っぺりを走り、ひとつめのデッパリとおっぱい岩はスルーしたものの、ふたつめのデカいデッパリに城跡があるとのことで立ち寄ることにした。
で、どんどこ南下する。基本、海っぺりを走るのだが、それをガンバリすぎると、とんでもない酷い道を行くことになる場合があるので、その選択が難しい。その選択をいい感じにこなしつつ、海を横目に走っていると、次のフェリー乗り場に近づいてきた。最近の港には海上をパスする橋がある場合が多いが、この港にある牛深ハイヤ大橋は、橋上にT字路があったり、そこまでループで上ったりと面白い構成だ。うまく両方とも通過しつつ、フェリー乗り場に着く。よっしゃ。
そして、人生の初フェリーから、4時間を経ずして2回目のフェリー。すっかりベテラン気分で乗り込む。牛深港から蔵之元港までは、30分前後と同程度で、船の規模も似たようなもの。やっぱり、あちらこちらを見て回り、到着したら下船。船の前方の口が開くのを待って、そのまま走り去る。走り去る時の開放感がいいな。
蔵之元港の地形的に、下船した車は、ほぼ南に向かうことになるので、フェリーから出たまんまの隊列でしばらく走ることになった。で、淡々と走っていると、あ、ここだ、となって停車。実は、事前に洗車スポットをチェックしていたのだよね。広島での洗車から6日経って、だいぶホコリまみれになっている。コイン洗車場も2回目だが、なんだか前回とだいぶ様子が違う。多くの車が自動洗車機に並んでいるのに、ジェット洗車コーナには誰もいないし、ジェット洗車コースがたったの100円だし、水の出もだいぶおとなしい。
前回同様、備え付けのバケツを借りて、いつも通りの手順で雑巾で洗車しようとしたが、全ブースにバケツが備わってないので、隣のブースのバケツを借り、そこにジェット水流を溜めて洗い始めるが、だいぶバケツが小さいため、すぐに水がなくな……じゃない、バケツの底に穴があいてるんだ。つうか、これ備え付けのバケツじゃなくて、誰かが捨ててったヤツか。もう100円払って水を溜め、水漏れの速度と戦いながら洗車完了。携帯バケツがあったらよかったんだな。
さて、ぼちぼち宿が近づいてきたし晩飯の調達をしなきゃ、と思ったのだが、ちょっと遅かった。コンビニがない。道の駅はあるが、食堂は早く閉まるし、晩飯っぽいものが売っていない場合もあり、実際に売ってなかった。結局、そのまま今日の宿である竹屋旅館本館に着いてしまう。
おぉ、しかしすごい宿だな。玄関を入った瞬間から硫黄の匂いがすごい。すぐにいい感じのおばあさんが出てきてチェックイン。元々は旅館ではなく湯治場ですからね、なんて説明もされつつ、晩飯を買うなら、西にはない、南に向かえばある、とのこと。早速、南に向かうが、だいぶ想像とスケール感が違い、コンビニまで10km弱もあった。適当に晩飯と朝飯を買って宿に戻る。
戻ると18時半。ここんとこ、ずっと走ってなかったし、せっかくジョギングシューズとか持ってきたので、ちょっと時間が遅いが走るか。と、走り出した。コンビニからの帰り道、宿から5kmのポイントをチェックしたので、そこまで走れば10km走ることができる。
しかし、やはりちょっと時間が遅かった。行きの時点で真っ暗。街灯も少なくだいぶヤバい。んが、自分はヤリだすと目標にコダわるタイプなんだよな。結局、5kmのポイントまで到達して、戻る。今回も、時々iPhoneのマップを見つつ走ったが、試しに経路案内を使ってみたら、最後のキツい上りの場面でいきなりシャベリだして肝を冷やした。トンネルが見えた時は心底ホッとしたわ。
2023-02-27(Mon) 九四ドライブ9日目
荷物をまとめ、クルマに向かうと霜が下りていた。寒いわけだ。すぐに身支度をして、昨日は暗くてよく見て回れなかった温泉街を散歩。西郷さんの訪れた湯という、これまたいい感じに時代の付いた温泉もある。近くに展望台という案内があるので行ってみると、確かにそれなりに見渡せる場所に行きついた。なんとも味のある温泉街だ。近所じゃないのが悔しい。
今日はとんでもない距離を走る予定なので、そそくさと宿に戻り、7時過ぎには出発。トンネルを通りたかったので温泉街を一周してから西へ向かう。そして走りに走って、一気に野間岬まで。しかし、こういう岬もあるんだな。岬といえば大概、堤防まで遊歩道があるものかと思ったら、野間岬はまったく観光地化されていない。車がギリギリ走れる道が途中まであるだけだ。どうも、以前は風力発電の風車がたくさん設置してあったらしいが、数年前に撤去されてしまったようだ。もう少し奥まで行けそうだったが、ヤバそうなので広場で引き返す。というか、この広場は5番目の風車があったところみたいだ。
その後、海っぺりを南下すると、お魚センターという案内が見えたので寄ることにした。まだ昼前だが、朝飯を6時に食っているのだから、本来これくらいの時間に食うべきだ。空いているだろうし。というわけで、市場の中の食堂で刺身定食を食う。甘い醤油だったが、別にイヤじゃないな。なぜかご飯とうどんと両方付いていたが、別にイヤじゃないな。
西に向かって走ると、目の前にデカい山が現れてくる。開聞岳だ。地図を見ると後から取って付けたような地形で、年輪のように美しい等高線の通り、横から見てもホントに美しい形をしている。別名、薩摩富士と呼ばれるらしいが、確かに富士山を彷彿させる。そして楽しみにしているのが開聞岳を南回りで走り、最後に開聞トンネルを走ることだ。ストリートビューで予習してしまっているが、ぜひとも生でその不思議な雰囲気を味わいたいのだ。
いよいよ開聞岳の麓に差しかかる。少し道幅が狭くなり、怪しい感じになったと思ったら、その先でドンと広くなったりして、道幅が安定しない。珍しい作りの道だな、と思って走り続けると、もうすぐトンネルという辺りで、いきなり道幅が半分に。まぁ、これくらいなら、とさらに進むと、
なんだか分岐のようなそうでもないような微妙な場所から、ダートのようなそうでもないような微妙な路面になり、急激に落ち込む形になっている。勢い余って鼻先が入ったが、本当に進んでもいいものか躊躇してしまった。戻るとすればだいぶあるし……と、意を決して進む。結局、少し進むと路面は多少マシになり、安心すると同時にトンネルの入り口が見えてきた。トンネル内は、路面が荒れているので落ち着かないが、想像以上に不思議な雰囲気だ。これは来られてよかった。対向車が来たら面倒だが、まず来ないような雰囲気もある。しばらくして反対側に出ると、放し飼いの馬がいるのに驚きつつ、その先で「長崎鼻」という奇妙な地名を目にする。長崎なら数日前に行ったが、何でこんなところに? そもそも鼻ってなんだよ、なんて呟きながらスルーしてしまったのだが、ここでいう「鼻」は「バエ」と同じく「岬」という意味だったらしい。後から調べたら、薩摩半島の最南端として、そこそこちゃんと見て回れる場所だった。行って「岬これくしょん」に加えるべきだったな。
ちょっと間違えつつ先に進み、道の駅で休憩するが、その先は市街地。いまひとつスカッとしない道が続いたところで、指宿スカイラインという案内を発見。特段チェックしてなかったが、そもそも「指宿」ってなんて読むんだ? 入口はまだ先のようなので、クルマを駐めて指宿スカイラインの概要を調べる。有料のようだが、だいぶよさそうな道で、時間短縮にもなりそうだ。乗ってみよう。
これが大正解。たった100円で、早いのなんの。どこまでも続くし。むしろ乗らなければ大変なことになっていた。ちなみに「指宿」は「いぶすき」と読むらしい。これまたグレートなクソ読み地名だな。「ゆびやど」に「いぶすき」要素がなさすぎて覚えるのも困難だわ。
あまりのブッ飛ばしロードなので、駐まるのももったいないが、駐まらないのももったいないと思い、気まぐれに樋高展望台で駐まってみたらスゴい景色が。巨大過ぎる石油タンク基地。これはエースコンバットで全基破壊してみたいもんだわ。
どこまでも続くと思われる指宿スカイラインも終わりが近づいてくる。アドリブで乗ったので、詳しい道路仕様がわからず谷山ICで下りて市街地へ。しかし、市街地に入ったところで猛烈な渋滞。裏道へ逃げるも、そうは変わらず。どうやら、指宿スカイラインは、もう少し無料で行けたし、もう少し払えば鹿児島ICまで行けたようだが、どっちにしろ市街に下ろされるので、どうにもならかったかな。
しばらくして郊外に出ると、また快走路になり鹿児島湾を回り込む。しかし、この景色はスゴい。地図で見た地形を頭に浮かべつつ、デカすぎるスケールに、心持ちまで大きくなる気分。鹿児島の人が羨ましいな、などと思っていると、桜島に差しかかる。ここから、グルッと右回りするのだ。
火山活動で生まれた島であり、現在も火山活動は続いているが、ごく普通に街もある。道の駅で一休みし、ゆるく煙を吐く火口を見上げ、植えてある桜島大根の巨根に驚き、周回を継続する。一周してから南に向かうが、重複する部分はわずかに数百メートル。そして少し進むと、今日の宿である古民家の宿たるみずだ。あー、今日はホントに走ったなぁ。
さて今日の宿は、純粋に伝統的だった昨日の宿と違い、古民家といいつつ現代的な部分が取り込まれている感じだ。部屋に鍵は掛かるし、五右衛門風呂も薪で沸かしているわけじゃない。五右衛門風呂の入浴は時間での割り当てになるので、空いていた19時を予約。あ、それっていつも走り終わる時間じゃん。と、今日もジョギングすることにした。
着替えて海っぺりへ。iPhoneで5kmの位置を確認しながら南へ向かう。松崎川の河口が丁度の位置だな。狭いところもあるが平坦で走りやすい。河口まで到達した帰り道、だいぶ暗くなってきた頃、海側の背後から鳥のVの字編隊が追い抜いて……え、10以上の編隊で300羽くらいが一斉に飛び立っていく。これはスゲえもん見たな。戻ったら19時過ぎなので、すぐに風呂。狭いがなかなか楽しい。温まったところで、目の前のコンビニで適当に晩飯と朝飯を買って宿に戻り、晩飯。
しかし、今日はまだやることがある。洗濯だ。宿にランドリーがないので、洗濯物をまとめ、事前にチェックしておいたコインランドリーまでクルマで向かう。歩きたかったが、夜にちょっと遠すぎる。洗濯中はヒマなので、コンビニでコーヒー買って飲んだり、電子書籍でマンガ読んだりして過ごす。乾燥は……ちょっと生乾きだが大丈夫かな、と撤収。
2023-02-28(Tue) 九四ドライブ10日目
今日も6時起き。すっかり早起きが定着。宿に備え付けのレンジを借りて、昨日に準備した「袋のまま立てて温められる」という惣菜を温めようかと思ったら、庫内の高さが足りず不可。仕方ないので頭をひねり、レジ袋に惣菜を入れ、そこに熱湯を注いで湯煎したらいい感じに温まった。食ったら狭い部屋をやりくりして荷物をまとめ、すぐに出発。
最初の目的地は本土最南端という佐多岬。直前で伊座敷トンネルに入ってしまったが、そこは旧道を行けばよかったな。岬へ続く道路は、佐多岬ロードパークなどという妙な名前で、途中のトンネルが少し狭い以外、贅沢過ぎる道。しばらくして、佐多岬公園駐車場に到着した。
後で知ったのだが、この佐多岬、当初は私企業により観光地として開発されたものらしい。佐多岬ロードパークという名前はそれに由来する。最初は、本土最南端という特別な場所を私物化するなんて、と思ったが、経緯を追っていくと開発の苦労も少なくなく、最後には町に譲渡しており、むしろ偉業に思えてきた。今回、当然な顔して無料で訪れてしまったが、この経緯を知った上でありがたく訪れたかったな。
駐車場には観光案内所という名の売店があった。まずは、だいだいソーダというクラフトファンタオレンジを流し込む。その先はソコソコの距離を徒歩で進む必要がある。遠くにある、右の矢印が展望台、左の矢印が灯台守の官舎跡地だ。開聞岳も見える。展望台へ向かい、さらに到達できる最南端である官舎跡地まで行ったが、平日で誰もいない。途中、足を踏み外して転落したら、行方不明になって終われるな。
たっぷり1時間ほど散策して、無事、観光案内所に戻った。何か昼飯になるようなものが要るんだが、そういう類のものは売っていない。仕方なく雄川の月という菓子を買う。後で気づいたが、せっかく本土最南端まで行ったのだから、何か最南端グッズのようなものも買っておけばよかったな。
さて、ここからが本日のメインイベント。素直な道を行かず、ちょっとヤバそうな海っぺりの道で北へ向かうのだ。いざ行ってみると「延々」である。最初はそれほどの険道でもなくクネクネを楽しめるのだが、いくらなんでも続きすぎ。長野県道8号も延々だったが、その軽く倍以上。しかも、後半は険道レベルが相当に上がってくる。最後の少しが通行止めで北へ押し出されたが、その先にある快走路で感じた開放感はモノスゴいものがあった。いや、楽しかったけれど、さすがにもう一度、走りたいかと問われれば、うーむ……まぁ、遠いから考えても仕方ないが。
しばらく快走路を行くが、予想通りコンビニ等は見当たらず。昼を過ぎたのにロクな手持ちの食料はないが、岸良展望所という美しい砂浜の絶景を見下ろせる場所で昼飯にすることにした。長らく持ち歩いていた、あか巻と、さっき買った、雄川の月と、家から持ってきた魚肉ソーセージという寂しい食事だが、好天の下の絶景がスパイスとなって、強く印象に残った昼飯であった。
本当は、IHIスペースポート内之浦という場所で昼飯にしようと目論んでいたのだが、いざ通りかかると全面舗装されていて雰囲気が変わっているし、チェーンで入れないようだった。さっきの場所で食ってよかった。その後、なんとなく道の駅くにの松原おおさきで休憩、しばらくして志布志。フェリーで大阪とつながる場所だ。なにかあれば、ここからショートカットして帰ることも考えていたが、現状その必要はないので通過する。
海っぺり好き、港の橋好きとしては、福島大橋を通るしかあるまい。ちょっと道を間違えつつ、港町を抜けしばらくすると岬だ。岬好きとしては、向かうしかないのだが、途中にゲートがあり、考える間もなく400円も取られた。なんでも、都井岬には御崎馬という野生馬が放し飼いになっていて、その保護に対する協力金らしい。実際、野生馬が脇をうろつく道を進んでいく。肝心の都井岬は、そこそこ観光地化されているものの、特段の印象もない。展望台化している灯台は有料だが、そもそも工事中で入れないようだ。大して散策する余地もなく、そそくさと次の目的地へ向かう。
そこからの道もなかなかのものである。延々と右に美しい海を見ながら進む快走路だが、徐々に右側の海に鬼の洗濯板が現れ始めるのだ。あれを最初に見た時は、どうみても人工物にしか見えず、誰が何の目的で作ったのかと、頭の中が大混乱した記憶がある。
宿が近づいてきたところで、脇道に逸れて道の駅フェニックスで休憩。フェニックスってカッコいい名前だが、南国だし火の鳥のイメージから? と思ったら、不死鳥のイメージを持つヤシ科の樹木の名前が由来らしい。自分は道の駅で買い物することは少ないのだが、この時はカップに山盛りのきんかんが気になって購入。400円。確か皮を食べるんですよね? なんて、レジの人に確認したら、すっぱいが種に注意すれば中身も食べられるとのこと。ほほーん。
今日の宿は予約なしでラブホの予定だったが、3日目のラブホがイマイチだったので、途中で予約したルートイングランティアあおしま太陽閣。裏に駐めたら妙なところに迷い込んでしまい、獣道を通ってフロントまで。正直、部屋は古くて痛みも多いが、一昨日や昨日に比べてむやみに広い。
すぐさま散歩に出る。広い砂浜を歩きながら青島へ。鬼の洗濯板を歩いて、日向青島灯台へ。目に入ると行きたくなってしまう性分なのだが、鬼の洗濯板のヌメリで滑ってズッコケる。くそー、鬼め。鬼殺隊に入ったろか。と、くだらないことを考えつつ、灯台にタッチしてから戻って島を一周。
例によって、全国旅行支援のクーポンが2000円出ているので、晩飯は居酒屋で豪勢にやろうかと思っていたのだが、開いている店が極端に少ない。地図では賑やかな通りに見えたのだが、平日だとこんなもんなのか。結局、コンビニで晩飯を調達したが、クーポンを余らせてしまった。
ちなみに、宮崎のクーポンは使うためにアプリを入れなければならず、衝撃的な面倒くささで、使い方も衝撃的なわかりにくさだった。コンビニのレジの手前で操作のために数十分も立ち尽くしてしまったほどだ。自分はスマホを使い慣れていないが、岡山と広島で出たクーポンは、アプリなしでスコンと使うことができたのだ。いつの世にも、頭のいい人と頭の悪い人は存在し、どちらも同等に活躍できる可能性はある、という新たな知見が得られたわ。