SVX日記
2018-09-02(Sun) シャウト・カラオケ・オン・ザ・カー
出会いは対戦格闘ゲーム「ストリートファイターII」のCMソング「バトル野郎~100万人の兄貴~」のシングルCDの購入だった。そしてしばらくして、なんとなく「筋少の大水銀」を買って、本格的に気に入ってしまうのだ。
CDを買う前は「ガンガンとやかましいパンクロック&コミックソング」というネガティブイメージだったのだが「君よ!俺で変われ!」を聴いて気がついたのだ。こりゃ、単なるウケ狙いの歌詞なんかじゃなく、ヒネって一回りした直球のラブソングなんじゃないかと。
気に入ると歌ってみたくなる、が、基本がシャウト系ボーカル。普通の歌い方しても意味がない。しばらく遠慮していたのだが、とあるカラオケでヤケクソ状態に陥り「君よ!俺で変われ!」を歌ってみたところオオウケ(ある意味で、だが)。
その後、カラオケに行く機会は激減したが、いつか歌いこなしたいと思って、ちょいちょいシャウトを練習しつつ……あれ? 本当にあとからジワジワと来てしまったぞ。今さらだが「心の折れたエンジェル」「踊る赤ちゃん人間」とか曲も歌詞もいいなぁ。
しかし、大槻ケンヂのボーカルはヘタウマのようでそうでもないのだ。もちろん、普通に歌うのも簡単ではないのだが、シャウトにはまた別の難しさがある。オマケにどうしても声量が上がるので、自宅での練習はしにくい。かといって、カラオケボックスに通えば金がかかる……となれば、クルマがベストなわけだ。愛車がオープンなだけに渋滞中にシャウトしてたらヤバい人だが、田舎道を走行中なら思い切りシャウトしても特に問題ない。
というわけで、曲を流して一緒にシャウトしていたのだが……ボーカル入りだとどうしても耳がそっちを拾ってしまって、練習にならないんだな、これが。ここは、絶対にカラオケを流すべきなのだ。つまり、カラオケ・オン・ザ・カー。
さて、そうなると、次はどうやってカラオケ音源を入手するのかということになる。ひとつは、古典的なボーカルキャンセラ装置を通す方法があるが、それを通したら極端に音質が落ちた記憶がある……ん? そういえば、以前にNintendoのWiiUでちょっとカラオケやった気がする。今だとスイッチ版が出ているんじゃないだろうか? そいつを録音してしまえばいいではないか。
と、ネットで調べると……あるッ! しかも「夏の大型リニューアル記念キャンペーン」とやらで、無料開放デーがあるらしい! いつ!? って、今でしょ!! って、残り15分じゃねぇかよ、気づくの遅えよ……と、いうのが昨18日の夕方の話。カラオケアプリ本体をダウンロードして、1曲試したところで終了してしまった。なんつぅタイミング。
しかし、通信カラオケだけあって、曲のカバー率はスゴいな。筋肉少女帯だけでも百曲以上ある……というわけで、日を改め、イザ録音するのであった。チケットは3時間をチョイスして324円。基本的な手口はコレ。今回は、テレビのライン出力をLinuxノートのマイク入力に挿し、GUI上で「サウンドの設定」の「入力」の「入力レベル」を調整してから「$ rec -c 2 -r 44100 karaoke01.wav」という感じで録音。録音したらcccdctでチョキチョキ切ってlameでmp3化。
cccdctは、実に14年前に作ったプログラムだが、我ながら使えるヤツだ。今回、曲を自動分割するサポートプログラムauto_splitを作りつつ、分割マーカを目視できる機能を追加してみた。
2018-09-06(Thu) 古典的ボーカルキャンセラで掛け合いカラオケ
先に、カラオケ音源の入手方法に際して「古典的なボーカルキャンセラ装置を通す方法があるが、それを通したら極端に音質が落ちた記憶がある」などと書いたが、それは往年の「メガCDカラオケ」に搭載されていた機能に基づいた記憶だったりする。
件の装置は、結構なレアモノな気がするが、当時、何故か持っていた。結局、お試し程度にしか使わなかったのだが、どういう経緯で買ったのかもよく覚えていない。ただし、定価で買うほど、熱心な気持ちではなかったことに間違いはない。
でもって「メガCDカラオケ」には、歌入りCDをセットして、ボーカルキャンセルボタンを押すと、ボーカルが消えるという機能があったのだ。しかし、それを使うと、確かにボーカルパートは小さくなるものの、全体としてかなりコモった音になった記憶がある。おそらく、センタパートのキャンセルとイコライザによる特定音域の音量抑制の複合効果と推測する。
んが、時は過ぎ、今やアナログ処理でなく、wavファイルをラクラクとデジタル処理することが可能な時代、自分でボーカルキャンセルフィルタを書いてしまうことは容易ではないのか? ちょうどいいことに、自分はcccdctを作る過程でlibwav.rbという自製のwavファイル操作ライブラリを書いていることだし、それを使えば数行で書けてしまうのではないのか?
require 'libwav'
ARGV.size < 1 and (warn('Usage: vocal_cancel target.wav > karaoke.wav'); exit)
wav = WavFile.new(ARGV[0])
wav.save_phrase_filter {|gain|
gain[1] = gain[2] = gain[1] - gain[2]
gain
}
わっ、ホントに数行で書けてしまった。肝心のフィルタ処理なんてたった1行だ。まぁ、実際にはlibwav.rbの側にsave_phrase_filterメソッドやencode_gainメソッドを追加しているし、オーバフローの処理も必要なのでガチで1行というわけではないが。本質的にはコレだけだ。
$ ./vocal_cancel kumono_ito.wav > kumono_ito_vc.wav
……おおおぉおぉッ! 消えたッ! 思った以上にシッカリと消えたぞッ!こんなフザけたような1行のコードなのに、素晴らしい仕事っぷりである。性質上、モノラルになってしまうので、音の広がりはなくなってしまうが、コモった音になった感じはしない。
サンプルとして、筋肉少女帯の「蜘蛛の糸」の一部を上げてみる。元の音、フィルタ後の音。「笑ってろ、見てろよ」は、原曲で左右にパンしているので残っているが、その前の「大丈夫、大丈夫」はキレイに消えている。
スイッチのカラオケでは、サブのボーカルまでカラなので、筋少の曲だと、ひとりで歌うとカッコのつかない曲が多くなるんだよな。しかし、このフィルタで消せば問題ない。それより、スイッチのカラオケだと、オケのイメージが原曲とかなり異なるものも多いが、それを回避できるのもイイ。筋少の曲は、ボーカルの音消えた時、やっとオケの凄さに気づくのさ。
2018-09-22(Sat) チープなDTMアプリを修正
が、これまで自分の音楽に対する意識は、エモーショナルな方向というよりは、音楽的文法や、空気の波形としての音など、テクノロジカルな方向を向いていたので、イザ始めるとなるとわからないことだらけ。なんとなくわかったのは、ボーカルはスポーツに近いということ。ボイストレーニングというのは、文字通り、トレーニング、主に「発声器官」を鍛えること、なんだな、と。
などと知りつつも、性格的に意識をテクノロジカルな方向から外すのは難しく、ボーカルの音を採るツールを作ったり、解析したくなってしまうのであった。で、取り出したのが、つい先日も、体操するための楽曲を作るのに利用した自作のDTMスイートである「cuickdtm」。
とりあえず、俗に言う「hiA」と呼ばれる、男性のカラオケにおいて、音の高さがひとつの壁となる音階「440Hz/A4」を出してみようと「melod/konk」を立ち上げてみた……が、謎すぎるキーボードへの音域の割り当てと、謎のオクターブ表記に、過去の自分の音楽知識のなさを実感することになる。
つうわけで、キーボードへの音域の割り当ては、一般的なボーカルの音域に合わせた「F2/lowF〜A#5/hihiA#」に変更、オクターブ表記も、数字を後付けする形に是正した。パッケージを置いておく。
以前は、キートップのプラスチックの黄ばみを利用して半音キーを識別できるようにしていたのだが、いつしか全部が黄ばんでしまい、識別できなくなってしまっているので、とりあえずシールを貼ってみる……が、ダメだな、コレ、すぐに取れてしまう。
ちなみに、実際に出ている音が正しいことの確認のため、PCからのライン出力をライン入力につっこみ、自身で再生した音を自身で録音、wavファイルとして保存、audacityでスペクトル解析してみたところ、ちゃんと、440Hzにピークが来ていた。よっしゃよっしゃ。
で、リニューアルしたcuickdtmのお試しとして、レミオメロンの粉雪という曲の音を採ってみる。なんでも、この曲、サビに例の「hiA/440Hz/A4」が出てくることで有名らしい。konkではちょうど「Y」のキーが「hiA」になる。弾いてみるとこんな感じ。
2018-09-30(Sun) 卓上カレンダ定期保守
そろそろ、ということで、4ヶ月ぶりに、またもや自作の卓上カレンダを印刷する。思い返せば、自作のカレンダを使うようになって、もう丸2年が経つのか。今期は「エイリアンシンドローム」「ホッピングマッピー」「レイフォース」「Mr.Do」モチーフである。
生成されたPDFを置いておく。
■ nekosan [3月の図柄でグッときました。 あのゲーム、ゲーム性自体もよかったですし、いろいろ裏技が発見されているのもよかったなぁ..]