SVX日記
2009-06-04(Thu) ムキィーッときて、バキッっと抽出
……元々、オイラはアーケーディアンなので、せっかくのゲームも、パッド類では100%楽しめないのである。例えるなら、デーンと鎮座する巨大なステーキ(=攻略しがいのあるシューティングやアクション)を、プラスチックのナイフとフォークで食っている……シナってイライラして、せっかくの料理も味どころではないッ!! そんな感じだろうか。別に、パンケーキ(PRG)やポテトサラダ(パズル)なら、食器は選ばない。あくまで、微妙な操作が必要とされる状況に限ってのハナシだ。
しかし、アレだ。ジョイスティックは、PCのキーボードと同じく、手に馴染んだものを、末長く使うべきだと思うのだが、ゲーム機の機種が変わる度に、再購入を強いられるという現実がある。んなもん、USBに統一するべきやん、と、思うのだが、ゲーム業界には、ゲーム業界の都合があるようで、そうなってはいない。ナンタルチア。
そうなると、自然と(?)自分で作るゼ!! となるのだが、せっかくなら最高のモノを作ろう、と思って、いろいろ調べると、パーツ自体、結構高い。個々にはそんなに高くないのだが、合算すると、4,5千円してしまう。既製品を買っても変わらない値段というのは、非常にオモシロくない。
実は、一度、音がちゃんと出なくなり、電池室にラインジャックを付けて配線をやり直し、ついでにACアダプタ仕様にしたが、それでも直らなくって、仕方なく寝かせてあった(4年間だ!!)、という経緯があるのだが、コイツのレバーを移植してしまうのである。
2009-06-07(Sun) ヴァリアブル・ジョイスティック「JS-1V」完成
時期的には、扇風機を、早々に完成すべきなのだが、職場が「日中寒め」のせいで、イマイチ、モチベーションが上がらず、こっちを優先してしまうのであった。ちゅーか、いい加減……
さて、ジョイスティックの製作を優先してしまうのには、もうひとつ理由がある。というのも「完成がみえると、興味がなくなる」の法則である。一応、C言語で、シリアル送受信、PWM制御、LCD駆動、ロータリエンコーダ処理のまで、各要素自体は動かせちゃったんだよね。
そう。別に、心から扇風機が必要というワケではなく「作ってみたいから作る」のが趣味というモノなのである。これは「山があるから登る」のと同じである。また「そこにヒコーキがあり、オイラはライセンスを持っているのに、なんで近くでハンバーガを食わねばならんのだ」と、ハンバーガを食べに隣の空港まで飛んでったツワモノの例もある。まさに「手段のためなら目的を選ばない」のが趣味人として正しい姿なのである。
そういう意味では、今回のジョイスティックの自作は「気分よくゲームをする」という「目的」のためである。だから「完成すること」が重要であり「趣味」よりは「作業」の側面が強いのだ……と、ひととおりノーガキをタレたら、買い物に行こう。
今回、木箱にデカい穴を空ける必要があるため、ホールソーを買いに行く。100円のダイソーである。別に穴を空ける手段はホールソーに限らないが、さすがに「100円で買えるんなら買うっきゃない」のである。ついでに、使えそうな工具やら、パーツやらを大量に買い込む。品質に期待はできなくても、ないよりマシという工具は、いくらでも存在するのである。
さらに、大須で主要なパーツを買い込む。レバーは再利用するが、ボタンはゲーセン仕様のモノをオゴる。ブツは
レバー部分のアップ。実は、いったんは廃棄したドナーのトップカバーの一部を切断して取り付けている。というのも、レバーのパーツのネジ穴のフランジが、取り付け高さから微妙に距離のある位置、オマケに4カ所のうち1カ所は特別に距離のある位置にあり、強度に不安を感じたためである。
そこで、ドナーのトップカバーに元通りレバーを取り付け、そのネジ止め位置のすぐ脇にネジ穴を開け、トップカバーを取り付けステーとして利用するのである。ただし、特別に距離のある1カ所の部分については、トップカバーを破壊してしまっているので、まったく別の部分の「柱」をカジり取ってきて、長さを調整、一方に3mmのネジ穴タッピングして取り付けた。
というわけで、中は結構アクロバチックなことになっているが、表面的にはスッキリだ(ネジの位置はやや微妙だが)。レバーのボールが外せないので、大きな穴を開ける必要が生じたが、目隠しに金色の厚紙(ブランデーの箱の内装)を入れてゴマかしてある。
ボタン部分のアップ。自然に自分の手を置いて、指の位置を中心にボタンを並べた。まさにオーダメイド。そういえば、どこかのサイトで、ジョイスティックの自作用に、既存のジョイスティックのパネルの図面を配布していたが「それは逆」じゃないかと思う。自作するからには「自分の手に合わせる」絶好のチャンスではないか。
メインは3つのボタンの右2つ。ゼビウスや魔界村では、このふたつを使う。一番左のボタンはグラディウスのパワーアップなど「ここ一番」用に少し離した。一方で、1P/2Pボタンはワザと近くした。押しが固いので、通常の利用には適さないが、3つ以上ボタンが必要な場合に限って、流用も可能なように考えてのことである。
ブレッドボード部分のアップ。これが今回のミソ「ヴァリアブル」のネーミングのモトである。昨日のエントリに書いたように、ジョイスティックは、PC のキーボードと同じく、手に馴染んだものを、末長く使うべきである。そこで、ゲーム機の機種が変わっても、速やかに対応可能なよう、回路の大部分をブレッドボード上に構成してしまう仕様とするのである。
これならば、ゲーム機の機種が変わっても「乗っ取り」基板を交換するだけで、ジョイスティック側の工作は不要になる。また、A/Bボタンの反転はおろか、スペハリの上下逆などの、奇妙なアサインも設定し放題。なにしろ、線を「植えればいい」だけなのである。オマケに、マイコンを載せれば、連射装置やコマンドマクロも組み込みも、その取り外しも容易だ。うっしっし。
最後に、今回は「Wii乗っ取り」用の部材が入手できなかったので、ドナーとなったゲーム機の機能を復活する。基板をどうやって載せようか迷ったが、これまた、いったんは廃棄したドナーのボトムケースに基板をネジ止めする形にし、扱いを容易にしてみた。出力は再度RCA端子化し、ケースに組み込む。基板側の配線も、あらかたやり直した。やっぱり、熱収縮チューブでまとめ、先端はすべて半田メッキ加工する。
さて、今回の製作費だが、ほとんどが流用なので、恐ろしく安い。現在、装着されている部品だけだと、大きなボタン(350円)3つ+小さなボタン(130円)2つ、ブレッドボード(409円)、電池ボックス(84円)のみ。シメて1803円。今回、新たに購入した工具、ホールソー(105円)2種や、ハンダ、ケーブル、ネジ、スペーサなどのコマゴマしたものを入れても、2500円はかかってないだろう。自作するなら、こうでなくては。
早速、ゼビウスで遊んでみる。うぅむ、ソルバルウの機動の鋭さが違うというものだ。これなら、以前は為しえなかった、16エリアのクリアも可能かもしれない。満足満足。
2009-06-10(Wed) 「JS-1V」Wii対応化
肝心の「Wii乗っ取り」用の部材が入手できず、いまだ「既存のゲーム機のガワ交換」に過ぎない状態の「JS-1V」であるが、本日、Amazonからイケニエバーチャルコンソールゲーム用コントローラが届き、いそいそと工作を始めるのであった。
購入したブツはコレだ。この製品には、元祖ファミコンカラーを含む4色がラインナップされているが、正統にWiiらしいヤツを選んでおいた。というのも、将来的に「JS-1V」を元祖ファミコン対応にする際(!?)に混乱しないための配慮である。
なお、事前の噂で、妙に十字の押しが固いと聞いていたが、確かにかなりの固さであった。しかし、乗っ取るんだからオレには関係ない。連射を有効にすると全ボタンに対して作用してしまうという制限があるようだが、連射回路はそのうち自分で作るつもりなのでオレには関係ない。また、正式な任天堂ライセンス製品ではないらしいがオレには関係ない。むしろ安いのならば大歓迎……と、動作確認が終わったところで、作業に移ろう。
……ガワがゴクフツーのネジ止めであるばかりか、基板上にパッドまで存在しているーッ!! まさに、乗っ取ってくれといわんばかりの親切構造ではないかッ!! 一本取られたな、こりゃ。素直に利用させていただくことにしよう。
本体から出ているケーブルの根本の両脇に、ピンバイスでφ3mmの穴を開け、パッドからの配線を引き出せるようにする。左脇からは、上下左右, SELECT, L, GND の7本。右脇からは、ABXY, HOME, START, Rの7本。
コントローラの本体は、ジョイスティック本体の箱の中に収めるので、内部に固定するためのプラ版をくっつける。両面テープでもいいけど、せっかくなのでネジ止めにしよう。本体の裏側にタッピングツールで3mmのネジ山を掘る。厚みがわずかなので短いネジが必要になるが、ここで先日購入した電工ペンチがリングに上がるのである。ボルトカッターって、こーゆーモンなのか。ネジ込んでバチンなのね。思ったより力も必要なかったし、加工もキレイだ。今後は、切断を前提に、長めのネジを買っておくことにしよう。ダイソーで400円の工具だが、これはお勧めかも。
完成したら、早速、ダライング。んが、最初、ボムが出ないことに首をヒネってしまった。いろいろ試したところ、不思議なことにジョイスティックのフタを閉めるとボムが出なくなる。少しでも浮かすとボムボタンが効く。ホンの少し……であっても浮かせば効くぅ!? ……ん?あーッ、ジョイスティックの内側の部品が、ちょうど中のコントローラのAボタンに当たって押しっぱなしになってんじゃん……アホな理由。
よしッ、これはイイッ!! シルバーホークが手足のように操れる。バーチャルコンソールのPCエンジン版ダライアスは、最初にダライアス・プラスが出たときに飛びつき、後に出た戦艦26体が出現する完全版はダウンロードしてないのだが、このジョイスティックで遊べるのならば、改めてダウンロードする価値があるといえよう。
遊ぶのが久々のクセに、挑発的に「A-B-E-H-L-R」というコースを通ったせいで、Lでタコってしまったが、Lの地形が縦に狭い部分をスイッと抜けることができて快感。これは、ジョイスティックならではだ。これはイイ。やっぱイイ。最高。
そういえば、いまだカバードコアが抜けられない、PCエンジン版グラディウスIIも、このジョイスティックならばなんとかなりそうだ。PCエンジン版だけに、せっかくの3ボタンが活用できないのは残念だけれども。
それはそうと、オイラが初めて正式にファミコンを入手したのは、ファミコン版のグラディウスIIが出た時だったりする。でもって、その時もファミコンの十字コントローラにムキィーッときて、バキッっとやって「ムリヤリに自己流でジョイスティックをつなげてた」りするんだよね。
2009-06-11(Thu) カバードコア撃破
それから、ボスラッシュ面。のっけから、ザブはヤバいくらい出てくるし、ビックコアはフェイントかけてくるし、ゴーレムは微妙に速くて追い詰められそうになるし、テトランは腕の先から出す弾が避けづらいし、ガウは堅めで長期間レーザーの雨を避けなきゃならんし、イントルーダも分離してから今一歩ネバるからアセらされるし、カバードコアのミサイルに至っては当たり判定がデカい上に速度が速い……気がする。
2009-06-15(Mon) 「JS-1V」大工する
一応の完成をみた以後も、我ながら「JS-1V」への愛着に驚いている。似たような工作をしている人は、ネット上に多数いるようだが、それらと比べても、最高のコストパフォーマンス&最高の見た目ショボさを誇る、我がアイテムながら、今までの工作物にはなかった愛おしさを感じている。
いわんや、お金をかけていそうな愛機に対して、他の方々が同じように抱く愛着は、きっと想像以上のモノがあることだろうな。遊ぶ道具とはいえ、体の一部ってことなんだと思う。ハーロックの「レビC12D」みたいなモンかもしれない。
それから、電源ジャックと電池ボックスも取り付ける。昔のラジカセよろしく、ジャックインすれば、電池ボックスからの電源供給は停止し、電源が切り替わる。組み込みのゲーム機や、将来的に連射装置等に供給する電力に利用する予定だ。動作はあくまでブレッドボード上の回路に依存するが、今のところ、右奥に装備したトグルスイッチで、電源のオン/オフできるように組んである。
2009-06-17(Wed) ギアボックスを自作?
……で、中年力を鍛えたくって、アテもなくロータリエンコーダを買ったり、ジャンクのパドルコントローラを買ったりしつつ、あーでもない、こーでもないと考えていた。
我ながら、数年に渡って考え続けているコトにも感心する。そりゃ、パドル同梱のDS版アルカノイドが出ているのは知っている。しかし、オイラはオリジナル版(に近いヤツ)をやりたいのだ。そうなると、コントローラは自作するほかない。
ロータリエンコーダをUSBマウスに直結するのは容易だ。しかし、安いロータリエンコーダにそこまでの分解能はない。失礼ながら、私にはこうなってしまうことは想像がついていた。昔のゲーセンのゲームの画面解像度は200〜300ドット。一周で数十カウント(=数十ドットの移動)ではゲームにならない。せめて、10倍くらいに加速しなくては。
つーわけで、安いロータリエンコーダを「単なる軸」として使い、「ギアボックスを組んで」マウスのロータリエンコーダを駆動してしまうことを考えた……んが、これには工作精度が要求される。かつてない難度の工作になりそうな予感だ。
まずは、歯車を入手する。以前に、イッペイに買ったオモチャを引っ張り出してきて、マブチで後輪を駆動している部分の歯車をサルベージする。オモチャとしては、歯車を3つ使った減速機が組まれていたが、3つまでは不要であろうと判断し、2つを逆に使った加速機を組むことを目論む。
ロータリエンコーダをバラし、裏ブタの部分にドリルで穴を穿ける。小規模ながら金属加工になるが、できるだけ丁寧に作業する。一方で、ロータリエンコーダの軸側のプラの中心にもドリルで穴を穿ける。そこにシャフトを通し、歯車を駆動するという寸法だ。
ケースには、缶コーヒーのオマケにアルファロメオのミニカーが入っていたプラスチックのパーツを使う。最近、ケースに流用できそうなゴミは取っておくクセがついたが、これが意外と役に立つことも多いんだよね。
しかし、ケースに収めて軸を回転させてみる……と、軸が微妙にフラついてしまう。うーむ、工作精度が足りないということか……そりゃ、目分量でピンバイス使ってるんだもんなぁ。しかし、根本の方ならフラつき量は許容範囲だろう。とりあえず、作り直さずコレで行こう。
次に、ジャンクボックスにUSBのボールマウスを探しに行っ……たが、そんなものは存在していなかった。最近は光学マウス全盛だし、そもそもオイラはワイヤレスマウス好きだからなぁ。ワイヤレスマウスも悪くはないんだけど、ここは確実にワイヤードを使いたいシチュエーションといえよう。
2009-06-18(Thu) 技術書についてブッてみる
先日、そんな金があるなら買いたい本がある、などと書いたが、本屋で立ち読みしたDebug Hacksが想像以上に面白そうで、これを機に詳解Linuxカーネル第3版と併せて買ってみることにした。いやなに、オライリー・ジャパンから直接購入する場合、1冊だけだと送料300円かかってしまうのだよね。オイラは、普通ならなんでもかんでもアマゾンで買うのだけど、今回ばかりは、その筋の関連でオライリーに直接に注文すると割引が効くもんで、欲しい本が2冊揃うまで待ってたような、そうでないような。
それはそうと、私の目に止まった限りだが、アレゲな連中はやたらと技術書を買い漁るものらしく、昼飯を削ってまで、とかいうカキコミをよく見る。しかし、個人的には、何をそんなにまでして買いたい本があるのだろうと不思議に思っているのが正直なトコロだ。事実、ここ数年、オイラは本屋に行っても、欲しいと思う本なんてほとんどないのだよね。
まぁ、興味のない分野が多いというのもあるんだろう。OSはLinux、環境は各OSS、言語はRuby、マイコンはPICと、ひととおり習得してしまうと、オイラが何かをやりたくて、それに伴って、新たに本で仕入れなければならない体系的な知識というものは「もうほとんどない」のだ。いずれも、資料はオープンになってしまっているし、いくらでもWebから情報が得られる、このご時世だし。
逆にいうと、詳解Linuxカーネル第3版に関して言えば、共用の本棚にもあるけども「敢えて買った」ということになる。本棚に取りに行くのがオックウだから調べない、というのを避けたかったからだ。事実、第2版も、同様の状態で敢えて買い、十分に活躍してもらっている。
なお、オイラのコダワリは「買ったらサッサとカバーを捨てること」である。話によると、あのペラペラとしたカバーは「本屋の流通の都合」で付いているものらしい。返本された際、汚れていたら交換して「見た目を復活」させ、再度、書店に並べるためだとか。
読んでいるとズレたりし、戻すのに手間取ったり、スポーンと抜けて床に落としたり、イラつくコトこの上ないので、時間や脳力の節約のためにも、みなさんも買ったらサッサと捨てることをお勧めする。カーネルの本などは、かなり厚さであるから、下手にスポーンするとツマ先を骨折する可能性もあるし。
ちなみに、Binary Hacksは、実用というよりは、読み物として非常に面白かった。奇しくもOh!mzクサいというべきか。
その下の、プログラミング言語Cは、振り返ると中古で再入手したものだが、結局のトコロあまり読んでない。これも、ヒマな時の読み物としては面白い。
一番下の、ADSLによるLinuxインターネットサーバー構築ガイドは、オイラが初めてLinuxをイジる際に買ったもの。なかなかどうして、始めるに当たっては過不足なく十分に練られた内容で、なかなかの名著である。Linuxにおいては、私の知識のベースなので、縁起物として一番下に敷いてある(?)。
……などと、ブックレビューのつもりが、書籍媒体の否定に近い内容になってしまったが、なにしろ電子工作が好きで、本屋では頻繁に関連コーナーを眺めつつも、未だに購入した書籍は、電子工作という趣味自体を始めるに当たって購入した図解・わかる電子回路「だけ」というオイラだからなぁ(雑誌は除く)。これは今でも時々は読み返す……いや、面白い本があれば買いたい気持ちがないワケではないんだけどさ。
2009-06-20(Sat) ジャンク狙い打ち
つーわけで、週末なので大須にジャンク漁りに行った。「イッペイもいくー」というので、イッペイも連れて行く。
まずは運よく、オモワクどおりUSBボールマウスが100円で入手できた。一方で、プレイステーションのコントローラも200円と激安。上下ボタンの反応が悪いという「好条件」付き。店員から「部品取り用ですが」と確認されたので「部品取り用ですよ」と答えて買ってきた。ほくほく。
あとは、ケース用の座金付きLED。200円くらいはすると思っていたら、黄色ばかりながら、見切り品で50円だったので、6個も買ってきた。一方で、くやしいのは、サンワのゲームボタン。前回、買った店のすぐ脇で、こちらも見切り品ながらφ30が150円、φ24が90円。そのくらいで買えていたならば、6ボタンにはしないまでも、また、違った構成にしていただろうに。
リード線は大量に使用したので補給用。580円。ツマミは今回のパドル用に大きめのヤツを買ってみた。240円。逆作用ピンセットは、最近読んだWeb上の工作記事でやたら便利そうだったので安いヤツを買ってみた。622円。
帰り際、オモチャ屋でイッペイにバスを買わされた。うまいこと千円くらいのヤツで収めようとアレコレ持ちかけたが、ガンとして2千円弱の都バスを離さない。コノヤロ無駄に目が高いな。今回の買い物額の半分近くがバスかよ。まぁ、仕方ねぇなぁ、ボーナスだ。
2009-06-21(Sun) 「JS-1V」内蔵ゲーム、壊れる
ゴミ箱に捨ててあった、バキッとやった「Namco TV Classics - Ms. Pac Man」のガワがイッペイに見つかって「壊しちゃダメじゃん、直してぇー」と詰め寄られてしまったのだ。「いや、これは壊したんじゃなくて、直したんだよ」とかなんとか、言い訳しつつ、中身はこっちに入れ替えたんだよ、遊んでみる? ……と、そこまではよかった。
車好きのイッペイなので、ポールポジションをやらせてみた。レバーをヒネってハンドルを切ることを教えると、意外なほど上手に運転する。んが、一度、コース脇の看板にぶつかって車が爆発すると、それが楽しくなってしまったらしく、コース脇ばかり走るようになってしまった……と、そこまでもよかった。
悲劇はその後。イッペイが調子よくコースを爆走するが、その空が曇り始めた……モノクロ化? と、思うまもなく、ちょっと化けパターンが表示されたかと思ったら、そのままブラックアウト。ウンともスンともいわなくなってしまった。
「電池なくなっちゃったの?」と、イッペイに妙に的確な診断を下され、電池を交換してみたが、直らない。「ちょっと壊れちゃったみたい。また直すよ」などとツクロいつつ、マジでヤバそうな予感も……電源をアダプタに切り替えても無応答だし……ようやく復活させたのに、ロクに遊ぶ間もないままサヨナラか? ……それは悲しすぎる。
ついでに、回転検出部を配置するための基板をレイアウトしてみる。小さく基板をカットして、基板にタッピングツールでネジ穴を掘る。必ずしもネジ穴を掘る必要はないのだが、ナットを締めるにはちょっと場所が狭いもんで。
2009-06-22(Mon) パドル動作、しかし……
どうにか、センサ側の3本の足と、投光LED側の2本の足をすべて継ぎ足して、それなりの位置にセンサを配置する。さらに、太めのスズメッキ線を針金代わりにし、反対側の軸受けを整形する。非常にプアに見えるが、これだけ軽量な部品の、しかも中心を保持するだけだから、意外とどうにかなる印象だ。
2009-06-23(Tue) 「JS-1V」内蔵ゲーム、修理する
先日、突如としてウンともスンといわなくなってしまった「Namco TV Classics - Ms. Pac Man」の「内臓」であるが、捨ててしまうにはどうにも惜しい。なんというか、ここまでいろいろ手をかけてきたのに、壊れてもらっては困る。まさに、困る。直ってもらわないと、困る。どうにも「困る」という気持ちでイッパイだ。
困ると言えば、作ったあげくにイマイチ動作がシブい、パドルコントローラにも、かなり困っている。ロータリーエンコーダへの主軸の取り付け精度が甘いのが原因なのはわかっているが……ちゃんとしたボール盤があればなぁ……つーか、マキタ製でも、一般向けのヤツならソコソコで買えるみたいじゃん。そのうち買おう。でも、今それがないから困っている。
んが、単に困っていても仕方ない。まずは、もうひとつ、ロータリーエンコーダを出してきて主軸の取り付けをやりなおそう。別に、新たな工夫があるワケじゃない。単に「気合い」を入れてマッツグに穴を穿けるっつうだけことよ。べらんめい。
それに伴って、ロータリーエンコーダの上側のガワが交換になったので、側面にハナクソボンドでくっつけてあった短いシャフトが取れてしまった。再びハナクソボンドでくっつけなおす。例によって、中年力を発揮し、明日まで放置。
そこで、すかさずゲーム機の面倒を看に戻る。まずは、本体の箱の中からゲーム機の内臓部分を取り出す。ついでに、内側に取り付けたパドルコントローラの部品と、ブレッドボードが微妙に干渉するモンで、ブレッドボードも外し……てしまうと、ソコソコ整然とパーツや配線が設置してあった「JS-1V」の中身は、もうグッチャグチャである。ビジュアル的にかなりショックな状態。そもそも「JS-1V」自体、ジャンクパーツの集合物なのだが、ホントにゴミみたいな見た目になってしまった。ここ何日か、入れ込んでいるだけに、かなりの精神的ダメージ。ううぅ。
しかし、近日の復活を夢見て、前向きに作業しよう。ゲーム機の基板に、5Vのアダプタから電源を供給し、様子を見る。ビデオ端子とオーディオ端子はテレビに接続してあるが、何も映らないし、何も聞こえない。ただし、電源を入れると、画面の右上の「ビデオ4」の文字が微妙に乱れる。まったく信号が行っていないというわけでもないらしい。
つーか、そもそもこのゲーム機の動作電圧はいくつなんだ? 使う電池が単三4本なんだから、自然に考えれば5Vだ。LEDに直列に配置してある抵抗が330Ωというのも、供給電圧がその前後であることを裏付けている。
電源を入れて、デカ目のコンデンサの両足の電圧を測ってみる……1.7V前後……1.7V前後ぉ!? いくらなんでも、そんな電圧が必要な理由がわからない。回路を見直しても、複数のデカ目のコンデンサが太いパターン上に載っており、これが主の電源供給ラインであることに間違いはない。
つーことは、5Vのレギュレータチップが死んだのか。いかにもそれらしいチップが電源供給ラインの端の付近に位置している。あやしいのはコイツだ。コイツがイカれて、電源電圧が低くなってりゃ、現在の症状もわからなくはない。
2009-06-24(Wed) ワレ目標を完遂セリ
昨日、パドルコントローラの主軸の取り付けをやりなおし、ハナクソボンドが乾くまで待っていたわけだが、今日になってイジってみると、明らかに主軸の取り付け精度が上がっていた。かなり、回転がスムーズになっている。
無駄に長くしてあった、パドルコントローラとマウス基板との間のケーブルを切り詰め、両端をハンダメッキ。完成したパドルコントローラ本体、ブレッドボード、および、マウス基板を本体内に固定し、ブレッドボード経由で双方を接続、マウス基板から延びるUSBケーブルをPCに接続する。
まずは、ダイヤルを回して、マウスの動きを確かめてみる。うむ、前回より、数段、スムーズだ。これはイケるかも。おもむろにmameを立ち上げる。落ち着け……いや、落ち着けねぇ。なにしろ「4年越し」の野望の実現だ。んが……
sdlmame0132 $ ./mame -dial_device mouse arkanoid
2009-06-25(Thu) コトバにできない……
……そッ、そんなバカな……いくらなんでも、オイラ、こんなにヘタだったっけ? 4年前には、ワンコインで5面まで行ったという記録があるぞ。ほ、本気を出すか……
……なッ、なぜだッ!! いくらなんでもおかしい。しかし、バウスはちゃんと動いている。ちょっと動きが鈍い? いや、感覚として鈍くはない。エミュレーションだから? 液晶ディスプレイだから? USB接続だから? いろいろ考えても、コレという理由は見つからない。パドルの感度を上げてもやっぱりダメ。正直、かなり、ツマらんッ!!
よく、液晶テレビだから、とか、無線コントローラだから、とかで、遅延がどうこうで(格闘ゲームの)技が決まらない、などというコメントを読んだことがあるが、正直、ホンマかいな、と思っていた。しかし、もしかすると、現在の状況がそれなのかもしれない。
……え。えぇぇ!? なんだそりゃ!? そんなに気合いを入れたわけでもないのに、ビシバシとエナジーボールをハジき返せてしまった。PCの仕様上、かなりひどいプチフリが出るのだが、にもかかわらず、である。正直、かなり、楽しいッ!!
2009-06-28(Sun) 「JS-1V」内蔵ゲーム、修理完了
先日、イッペイをポールポジションで遊ばせてからというもの、しきりに「クルマのゲームやるー」とプレッシャーをかけられている。いい加減「まだ壊れてるんだ。もうすぐ修理するから、治ったら遊ぼうね」と答えるのが苦しくなってきた。つーわけで、治し方のアタリはついていることだし、日曜の夕方、イッペイが遊び疲れて昼寝に入ったスキに、電源回路を作り直して治すことにする。
一応、できるだけ理論的な治し方を考えようと、基板の見た目を少し回路図に起こし始めたが、こんなものでも多層基板のようで、早々に限界に突き当たってしまった。先の「あやしい」チップも、三端子レギュレータのようには見えるものの、今となっては正しい出力電圧もわからんし……えぇい、やっぱり、平滑コンデンサの足に+5Vを直結でいいや。
ちなみに、前回、電圧を供給した場所は間違っていた。これは、平滑用でなく、ビデオ出力のカップリング用のようであった。前回は、確かにココで動かしたんだがな……まぁ、電源電圧はどこからでも回り込むものだし、そういうもんかな……壊れなくてよかった(汗)。
さて、今回の電源回路用に、端切れ基板をさらに小さく切ったものを用意する。+5Vのレギュレータは、安かったのでやたらストックのある表面実装用のモノを使う。今回はなんとなく、逆電圧防止用のダイオードも入れてみた。それにしても、表面実装の部品を使うときは、裏側が実装面になるので、逆付けには注意だ……
……やっちまった。出入りを逆。テストしたら壊れてツーツーになっちまった。ヘタに紙のメモ書きを頼りに作り始めたのがマズかったか。ちょっとした回路でも、Bschで書いて、反転図面も用意しておいたほうが無難だったな。やりなおし。
例によって「やりなおした」基板の裏は、それなりにキッタないことになっているが、表の見た目には問題ない。ケースにネジ止めして、動作を確認。うむ。アダプタからでも、電池からでも、ちゃんと+5Vが供給され、問題なく動くようになった。最大の目的であるポールポジションで完走もできた。よしッ!! 修理完了ッ!!
しかし、翌早朝、起き抜けに「クルマのゲームやるー」というイッペイに「おうきたッ!! 治ってるぜッ!!」と、遊ばせたところ、1プレイ目で、またもやレバーのヒネりを戻すためのバネが外れてしまった。うーむ、オイラは一度も外したコトないんだけどな。構造的にも、とても外れるようには見えないんだけど……なんでぇ?
2009-06-30(Tue) エヴァ破
んが、期待しすぎたせいで、期待ほどではなかった。そりゃ、期待しすぎりゃ、期待に添うのは難しい。あまり、逸脱してはエヴァではなくなってしまうだろうし。ただ「大きく変わっている」というレビューをマトモに受け止めすぎると、既視感の強さに、チョット肩すかしを食らうのではないだろうか。