SVX日記
2020-03-05(Thu) コロナに乾杯
このところネット上がバカの見本市のようになっていて不快だ。ゲームの運営を批判するが如く、政府を批判し続けるバカども。建設的な内容が皆無だから、ただひたすらに見苦しい。そりゃ、殴り返してこない相手に強く出ることは簡単だわな。それにしても、なんでそんなに政府を批判しながらも遵法意識が高く、指示待ちなのか。政府がアホなら言うことなんて無視して、自分の頭で判断して行動すりゃいいじゃん。人間の底が知れる。そもそも自分は遵法意識が低いので、政府が何をしようが冷めた目だ。
2020-03-09(Mon) 痛い字……もとい、異体字含有文書ジェネレータ
一口に文字情報といっても、バイト列として右から左へ渡すだけのアプリ(例えばsendmail)にとっては、対応もクソもないし、画面に表示、検索、編集までするアプリ(例えばウェブブラウザ)にとなると、使っているフォントが対応しているかどうかという問題にまで飛び火する。とはいえ、大概Linuxはサーバとして使われるのでフォントまでは関係せず、対応の可否は「アプリの文字情報の扱い方次第」ということになる。しかしながら「文字の仕組みについて何もわかっていない人」にそれを言っても何も進まないので……まぁ、適当にそれっぽい回答をして終わらせることになるのだ。
それはさておき、Unicodeは絵文字を入れだしてから、世界的な大喜利が始まったみたいになっていて、目が離せない。そろそろ、各企業のロゴを入れてやるから金払え、というビジネスをやりだしそうでワクワクが止まらない。
・字の示す意味は同じであるが、字形(デザイン)だけ違う字
・文字列検索などでは、区別されないべき
・当該の文字コードの直後に「字形選択子」を記述することで表現
・字形選択子という存在自体はUnicodeで規定する、が
・字形選択子の各々にどんな字型を割り当てるかは各国で適当に決めな
・最近のLinuxでは対応しているアプリ/フォントが増えている
とはいえ、意図的に表示させなければ、それが表示されていることを確認することも難しいわけで、その表示方法を体感する意味でも、異体字を含む文書を生成するツールを自作してみた。名付けて「異体字含有文書ジェネレータ」。実行すると、指定する異体字のカタログライクなHTMLファイルを出力するというもの。
あとは、それを各アプリで読んでみればいい。対応しているFedora31のFirefox71ではこんな表示になる。左の列以外は字形に差がないが、これはフォントが対応していないということである。標準のVLゴシックはかなり対応している反面、古いmacからぶっこ抜いたOsakaが対応していないのは当然として、最新のIPAM-incho(ipa-mincho-fonts-003.03-15)が対応してないのは割と意外。
emacsは対応しているとのことだがこんな表示になる。ない文字は「ない」ことをと明示する方針というか、字形選択子の部分だけコピペすることもできるようだ。これでも、文字列検索で同一視する動作は行われる。
というわけで、意外と「異体字」を扱う仕組みは整備されいてる印象である。というわけで、一番の受益者であろう「葛……」もとい「葛󠄁飾区」のサイトに行ってみる。なるほど。ちゃんと「人」が入っている字だな……って「ヒ」の字も混在しているぞ? まさか「人」が入っている字は画像中だけ? ……ていうか、わたしの予想に反して、この「葛」と「葛󠄁」が同じに見えていないでしょうね?
$ wget -O - http://www.city.katsushika.lg.jp/ | od -t x1z | grep f3
しかし、どうにも釈然としないのが、むしろ一般的すぎる異体字の扱いである。「髙(はしご高)」「﨑(立つ崎)」「𠮷(土吉)」など。なんでこれらは「異体字」扱いされず、異なる文字コードを振られてしまっているのだろうか。高橋さんも、髙橋さんも、宮崎あおいも、宮﨑あおいも、吉野家も、𠮷野家も、区別なく検索されるべきだよね。
つうわけで、スクリプトとその出力結果(html)を置いておく。各自の環境、ブラウザ、アプリでアクセスするなどし、この先は君の目で確かめてくれ!
2020-03-12(Thu) まさに、アポカリプス、ナゥ
こんな時なのに、というほどでもないが、だいぶ前にリバイバル上映されると知ってから、ぜひ観に行きたいと思っていた「地獄の黙示録」を、趣味の合う後輩と観に行くことにした。
そもそも、20:05〜23:20というレイトのリバイバル上映だから、そう入ってるはずもないと思っていたが、さすがに入らなさすぎではないか。券売機では、選択できる座席が市松模様のようになっているが、わずか3席しか売れてない。
映画館のある建物に隣接するグローバルゲートは、それなりの規模の商業複合施設。なぜか、エヴァンゲリオンの立像があるということで見物する。それにしても人がスカスカだ。うん、なるほど、立像だ。6mくらいらしいが、ガンダムほどの衝撃はない。大きさもあるのだろうが、オモチャ感が強い。造形のエッジが立っていなかったり、ディテールの細かい部分がなかったりするのが理由だろうか。
案の定、屋上庭園も無人だ。後輩とふたりタラタラと散歩する。まるで、少女終末旅行だ。少女じゃなくてオッサンだけど。いやしかし、なかなかに得難い体験だな、この雰囲気を味わうというのは。本当に「この数ヶ月あまりの感染拡大で、総人口の半分が死に至らしめられた……」場合をシミュレーションしているようだ。何とも楽しい。みんな、過剰にコロナを怖がってないで、出てくればいいのに……といって、実際にそのようになると、この状況自体がなくなってしまうわけなので、強くは言わないが。
映画館に戻って、着席。ロビーが完全に無人なのが、笑えるやら、泣けるやら。ポツンとしている係員に券を渡し、最奥のスクリーンへ入場。後輩の好みに合わせて、中央の少し後ろを選んだのだが、やっぱり自分は、前ブロックの最後列あたりで「視界全部がスクリーン」という状況が好きなので、CM中に勝手に移動してしまった。それにしても、IMAXレーザの画質はスゴいな。鮮やかさもコントラストも一皮剥けたようだ。さすがに映画本編は、その古さから、デモ映像ほどではないが、それでもスゴい解像度だ。つーか、ドットがクッキリしすぎて、字幕の文字のジャギーが視認できるほどだ。IMAXレーザの解像度は4Kらしい。つまり、4Kだと、ここまで延ばしてもこのレベルのジャギーに収まるってことか。つまり、家庭用の2Kとか4Kとかは完全にオカルトってことだな。
一方で音もスゴイ。特に音量が。カミナリなんぞ、本物のように、音の圧力を感じるほどだ。肺に来るのだ。以前に立川で観た極上爆音上映よりは多少マイルドであるが、このくらいで十分である。これでも、人によっては限度を超えているレベルだと思うが、これだけでも、劇場に観に来る価値があると思える。
映画の内容は、かなり断片的にしか覚えておらず、ファイナルカットとの差を認識できるレベルですらないが、こんなんだったっけ? 前半の活劇は思った以上にワクワクさせられたものの、中盤のフランス人で中だるみし、後半は哲学的な内容になって、あまりの長時間試聴に自分もダレてやや眠くなりイマイチ。でも、こういうのでいいんですよ。