SVX日記

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2020-03-05(Thu) コロナに乾杯

  このところネット上がバカの見本市のようになっていて不快だ。ゲームの運営を批判するが如く、政府を批判し続けるバカども。建設的な内容が皆無だから、ただひたすらに見苦しい。そりゃ、殴り返してこない相手に強く出ることは簡単だわな。それにしても、なんでそんなに政府を批判しながらも遵法意識が高く、指示待ちなのか。政府がアホなら言うことなんて無視して、自分の頭で判断して行動すりゃいいじゃん。人間の底が知れる。そもそも自分は遵法意識が低いので、政府が何をしようが冷めた目だ。

  まぁ、大半の国民はマトモで、表面に出てきているのはバカの上澄みなんだろうとは思う。しかし、情報を得ようとニュースを見ると、やたら目に付くからかなわない。この観点だと、NHKがだいぶマシであることに間違いはない。

  それにしても、なんでみんなトイレットペーパの確保に困っているのか不思議だ。みんなのおウチにはウォシュレットないんですか?

  自分は逆張りな性格なので、花粉症用の手持ちのマスクが残っているにもかかわらず、マスクはしていない。横着な自分の場合、口の回りにモノを触れさせているほうが危険だと思っていることもあるけれど。

  平日はテレワークや時差通勤などの対処をしつつ、休日は空いている各所に遊びに行ったりしている。こんな時だからこそ、タイミングを見てお気に入りの居酒屋にも行きたい。

  画像の説明

  あー、コロナビールが風評被害(バカだね〜)と聞いて、コロナビールが呑みたくなってしまった。なので、買ってきた。というわけで、万感の思いを込めてコロナに乾杯、である。


2020-03-09(Mon) 痛い字……もとい、異体字含有文書ジェネレータ

  職業がら「LinuxはUnicodeに対応していますか?」という問い合わせをよく目にするのだが、この問い合わせを発する人ほど、文字の仕組みについて何もわかっていない人が多く、辟易するのである。

  一口に文字情報といっても、バイト列として右から左へ渡すだけのアプリ(例えばsendmail)にとっては、対応もクソもないし、画面に表示、検索、編集までするアプリ(例えばウェブブラウザ)にとなると、使っているフォントが対応しているかどうかという問題にまで飛び火する。とはいえ、大概Linuxはサーバとして使われるのでフォントまでは関係せず、対応の可否は「アプリの文字情報の扱い方次第」ということになる。しかしながら「文字の仕組みについて何もわかっていない人」にそれを言っても何も進まないので……まぁ、適当にそれっぽい回答をして終わらせることになるのだ。

  それはさておき、Unicodeは絵文字を入れだしてから、世界的な大喜利が始まったみたいになっていて、目が離せない。そろそろ、各企業のロゴを入れてやるから金払え、というビジネスをやりだしそうでワクワクが止まらない。

  そんなことをアレコレと考えていたら「異体字」という仕組みに興味を持った。調べてみると、いろいろと面白い。

・字の示す意味は同じであるが、字形(デザイン)だけ違う字
・文字列検索などでは、区別されないべき
・当該の文字コードの直後に「字形選択子」を記述することで表現
・字形選択子という存在自体はUnicodeで規定する、が
・字形選択子の各々にどんな字型を割り当てるかは各国で適当に決めな
・最近のLinuxでは対応しているアプリ/フォントが増えている

  と、こんな感じらしい。

  とはいえ、意図的に表示させなければ、それが表示されていることを確認することも難しいわけで、その表示方法を体感する意味でも、異体字を含む文書を生成するツールを自作してみた。名付けて「異体字含有文書ジェネレータ」。実行すると、指定する異体字のカタログライクなHTMLファイルを出力するというもの。

  あとは、それを各アプリで読んでみればいい。対応しているFedora31のFirefox71ではこんな表示になる。左の列以外は字形に差がないが、これはフォントが対応していないということである。標準のVLゴシックはかなり対応している反面、古いmacからぶっこ抜いたOsakaが対応していないのは当然として、最新のIPAM-incho(ipa-mincho-fonts-003.03-15)が対応してないのは割と意外。

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  一方で、アプリとして対応していない古いoperaだとこんな表示になる。

  画像の説明

  emacsは対応しているとのことだがこんな表示になる。ない文字は「ない」ことをと明示する方針というか、字形選択子の部分だけコピペすることもできるようだ。これでも、文字列検索で同一視する動作は行われる。

  画像の説明

  というわけで、意外と「異体字」を扱う仕組みは整備されいてる印象である。というわけで、一番の受益者であろう「葛……」もとい「葛󠄁飾区」のサイトに行ってみる。なるほど。ちゃんと「人」が入っている字だな……って「ヒ」の字も混在しているぞ? まさか「人」が入っている字は画像中だけ? ……ていうか、わたしの予想に反して、この「葛」と「葛󠄁」が同じに見えていないでしょうね?

$ wget -O - http://www.city.katsushika.lg.jp/ | od -t x1z | grep f3

  画像中だけやーん! せっかくUTF-8を使ってんのに意味ないやんけ!(たぶん)一番の受益者のはずなのにぜんぜん活用していない!

  しかし、どうにも釈然としないのが、むしろ一般的すぎる異体字の扱いである。「髙(はしご高)」「﨑(立つ崎)」「𠮷(土吉)」など。なんでこれらは「異体字」扱いされず、異なる文字コードを振られてしまっているのだろうか。高橋さんも、髙橋さんも、宮崎あおいも、宮﨑あおいも、吉野家も、𠮷野家も、区別なく検索されるべきだよね。

  つうわけで、スクリプトその出力結果(html)を置いておく。各自の環境、ブラウザ、アプリでアクセスするなどし、この先は君の目で確かめてくれ!


2020-03-12(Thu) まさに、アポカリプス、ナゥ

  こんな時なのに、というほどでもないが、だいぶ前にリバイバル上映されると知ってから、ぜひ観に行きたいと思っていた「地獄の黙示録」を、趣味の合う後輩と観に行くことにした。

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  そもそも、20:05〜23:20というレイトのリバイバル上映だから、そう入ってるはずもないと思っていたが、さすがに入らなさすぎではないか。券売機では、選択できる座席が市松模様のようになっているが、わずか3席しか売れてない。

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  チケット買ってからメシを食いに行く。きしめん屋に入ったが、食い終わるまで、客は自分たちふたりだけ。周囲の店も、入っていて2〜3組というところ。ちょっと気の毒なくらいである。

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  それにしても、日本人とは、お上の言うことによく従い、実に統率の効く民族であることよ。自分は人の言うことに従いやしないタイプであるということを再認識させられた気分。

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  映画館のある建物に隣接するグローバルゲートは、それなりの規模の商業複合施設。なぜか、エヴァンゲリオンの立像があるということで見物する。それにしても人がスカスカだ。うん、なるほど、立像だ。6mくらいらしいが、ガンダムほどの衝撃はない。大きさもあるのだろうが、オモチャ感が強い。造形のエッジが立っていなかったり、ディテールの細かい部分がなかったりするのが理由だろうか。

  グローバルゲートには屋上庭園もあるらしいので、施設内を散策しつつ向かう。3階は、上級なレストラン街だが、ほぼ閑古鳥。寿司職人も、鰻職人も、呆然と立ち尽くしている。ある意味、イジメちゃうか。これ。

  案の定、屋上庭園も無人だ。後輩とふたりタラタラと散歩する。まるで、少女終末旅行だ。少女じゃなくてオッサンだけど。いやしかし、なかなかに得難い体験だな、この雰囲気を味わうというのは。本当に「この数ヶ月あまりの感染拡大で、総人口の半分が死に至らしめられた……」場合をシミュレーションしているようだ。何とも楽しい。みんな、過剰にコロナを怖がってないで、出てくればいいのに……といって、実際にそのようになると、この状況自体がなくなってしまうわけなので、強くは言わないが。

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  映画館に戻って、着席。ロビーが完全に無人なのが、笑えるやら、泣けるやら。ポツンとしている係員に券を渡し、最奥のスクリーンへ入場。後輩の好みに合わせて、中央の少し後ろを選んだのだが、やっぱり自分は、前ブロックの最後列あたりで「視界全部がスクリーン」という状況が好きなので、CM中に勝手に移動してしまった。それにしても、IMAXレーザの画質はスゴいな。鮮やかさもコントラストも一皮剥けたようだ。さすがに映画本編は、その古さから、デモ映像ほどではないが、それでもスゴい解像度だ。つーか、ドットがクッキリしすぎて、字幕の文字のジャギーが視認できるほどだ。IMAXレーザの解像度は4Kらしい。つまり、4Kだと、ここまで延ばしてもこのレベルのジャギーに収まるってことか。つまり、家庭用の2Kとか4Kとかは完全にオカルトってことだな。

  一方で音もスゴイ。特に音量が。カミナリなんぞ、本物のように、音の圧力を感じるほどだ。肺に来るのだ。以前に立川で観た極上爆音上映よりは多少マイルドであるが、このくらいで十分である。これでも、人によっては限度を超えているレベルだと思うが、これだけでも、劇場に観に来る価値があると思える。

  映画の内容は、かなり断片的にしか覚えておらず、ファイナルカットとの差を認識できるレベルですらないが、こんなんだったっけ? 前半の活劇は思った以上にワクワクさせられたものの、中盤のフランス人で中だるみし、後半は哲学的な内容になって、あまりの長時間試聴に自分もダレてやや眠くなりイマイチ。でも、こういうのでいいんですよ。

  観終わって、後輩と話ながら、コンビニにビールを買いに向かう。雰囲気的にバドワイザーかと思ったが、反米的な内容でもあるのだからと、ハイネケンをチョイス。残念ながらビンは置いてなかったのでカンで。そして、歩きながら呑みながら駅まで。そう寒くもなく、なんと爽快なことよ。

  帰りの地下鉄では、何度か目で観かけのエンゼルハートを、クライマックス付近までPSPで試聴。これも好きなんだよなぁ。気づけば、乗り換えた先は終電だ。アブねぇ。

  てなわけで、むしろコロナのおかげで、かなり強い印象に残る映画鑑賞経験となった。


2020-03-15(Sun) 仁柿峠を走る

  2018年の11月初旬、通行止めで引き返してから、ずっと走ってみたかった仁柿峠を走りに行った。

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