SVX日記
2004-10-04(Mon) X68kキーボード変換アダプタケース製作
さて、基板ができたところで、次に行うのはパッケージングである。ケースの穴にケーブルを通して、ケーブルを基板にハンダ付けするのだ。とりあえず、7pinDINジャックのピンに5本のワイヤをハンダ付けし、ケースにハメ込み、裏からナットで固定する。固定ができたら、ケースに基板が収まるかどうか確認だ。……んが、予想外の自体。電解コンデンサの高さが1mmほど高すぎて、ケースが閉まらない。ぐぐぅ、高さ方面だけは多少余裕があると思っていたのだが……。
そう考えても入らないので、仕方なく現在の100uFのモノを外し、手持ちの……おぉ!! SVX用のエアコン修理用の予備として買っておいた高さのないコンデンサがこんなトコロで役に立つとは。22uFと多少容量が小さいが、こんなもん回路の安定のためのオマジナイみたいなもんだから、問題なしだ。
ついでに、基板を固定するためのネジを通す穴も加工する。こんな小さな基板の4隅を留めるのはナンセンスなので、基板の空いている箇所に1本だけφ3mmのネジが通る穴を空け……って、それだけでも十分なスペースがないんですけど。仕方ないので、既存の配線をちょっと迂回させて、空いた場所に3mmのドリルで穴を開ける。するとなんと、基板の左半分のランドの使用率が100%になったぞ。芸術的だ。
基板とジャックがケース内に収まりそうなことを確認して、基板を固定するためのケース側の穴を空ける。基板を固定したい位置に置き、穴を通してエンピツで印をつけ、簡易ボール盤でドリドリ。簡易ボール盤だけあって、非常に動きがしなやか……もとい「しなる」ので狙ったところに落ちるのか心配だったが、概ねOKであった。ちょっと工作精度を要求されるとやはり簡易ボール盤ではツラいですな。
今回のケースは厚みがあることなのでイッチョマエに皿ネジを使ってネジの埋め込み処理をしてみた。といっても、以前から探しているものの皿ネジに合うように円すいにエグるビットに適当なものがない(高かったり、デカかったり、軸がルータに太すぎたり)ので、ありあわせの工具を使い私流の方法で円すいにエグる。といっても簡単。手持ちの一番太いドリル刃(φ6.5mm)を直接手持ちで穴にあてがってグリグリするというもの。ただ、それだけだと心持ち各度が浅く、脇が空き頭が出るので、順にφ6.0,5.5,5.0mmのドリル刃を当てて少し角度を深くする。ちょっと面倒だが、どうよこの仕上がり。ツラからマイナスコンマ数ミリに水平で完璧だ。おまけに中でVccにネジが接触してしまっているので、ネジから5Vが取れるという高機能ぶりだ(アブネーから後でシールでも貼ろう……)。
さて、皿ネジ加工でクリティカルヒットを繰り出したので、そのまま気分良くPS/2側のケーブルを通す穴を空ける。PS/2のキーボードコネクタは「ワイヤレスキーボード&マウス、ただし到達距離10cm」という腐れガジェットからチョン切ってきた(Logicoolコロス)。穴は新兵器のリーマでちょっとずつ広げ、ギリギリケーブルが通るように調整。通した後は配線の配置を間違えないようにハンダ付け。