SVX日記

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2024-09-01(Sun) ガンプラ、もとい、プラガン完成

  エラくデキのいい木製パズルではあったが、所詮は割りバシ鉄砲の延長……などと考えながら、あれこれと見ていると、マルシン工業という会社のコルト・ガバメントM1911A1が目に入った。それにしても組み立てキットで15,000円とは……子供の頃に作ったプラモデルの10倍する。まぁ、ギリ出せないこともないけどもなぁ……と、ホビー通販のサイトに見にいくと、どれも25,000円オーバ……なんでッ!? 転売か!? ……とか、思いながら流れ着いたYouTubeの動画で謎が解けた。

  これ系の商品は何年かに一度、再販され、その都度に仕様が少しグレードアップし、値段も上がるものらしい。で、今回の上げ幅が1万円だと……つうか、オフィシャルサイトの情報が値上げ前ってのはどうなのよ……と、そんなことよりも重要なことは、これ系の商品は再販の都度ほぼ瞬殺されるものらしいということだ……買わなければ3年後……いやいや、それにしても25,000円て。

  画像の説明

  しかし、さっき観たYouTubeの動画がよくなかった。サラッと観た感じ、ほぼ実銃と同じ部品構成っぽかったのだ。いや、ゲームで経験した範囲の話ではあるけれども、実際のパーツを手で感じながら組み立てられるなんて、それこそが是非とも経験しておきたいことだったんだよなぁ……うーむ……うーむ……うぅーむ……うぅー……ポチッ……やっちまった。シルバータイプ。残り1点だったんだし、仕方がないのだ。それはね。仕方のなかったことなのだ。うん。

  すぐに届いた。まずは、組み立て説明書を見ながら、部品が揃っているかの確認だけする。似たようなピンやスプリング部品が多いので、頭から順に組み立てると取り違えをしそうだからだ。しかし、この時点で驚愕。本当に、ほとんど実銃と同じ部品構成なのだ。本体はプラスチックだが、それ以外、ほとんどが金属パーツ。本体のプラスチックも恐ろしく硬質で、ステンレスを模したメッキも強靭。容易に削れたり剥がれたりしそうにない。すごく高価なだけのことはあるなぁ。

  自分はカメラもシルバーが好きなので、今回の銃でもシルバーを選んだが、シルバータイプはメッキを施す必要上、ボディのパーティングラインを消す加工が済んだ状態になっているようだ。文句のない仕上がり。ちょっと値段が高いのはそのせいか。

  何日か寝かせた後、意を決して組み立てを開始する。初っ端は、エジェクタの組み立て、という工程。実銃にはない部品。小さな金属板を、金属ボディのスリットに入れ、2本の金属ピンで固定する、というだけの工程なのだが……軽く1時間以上かかった気がする。

  もともと部品の精度はあまり良くない、と聞いていたが、金属パーツは目視ではわからない程度……0.05mmでもズレていれば入らないものは入らないのだ。ノギスはそういう世界のためにある。結局、金属板の方をヤスリで削って対応したが、金属板だけに容易には削れてくれなかった。工作の経験は多いほうだと自負しているが、いきなり想定外の事態だな、これは。

  その後も、ほとんどの工程で苦戦する。むしろ部品の精度が高すぎてピンが入らないともいえるのか。図面からは容易に読み取れないコツも必要だったりするし。しかし、本当にやりたかったのはこれなんだよ。どの部品がどのバネに作用しているのか、体感できるのだ。なるほどなぁ。

  しかし、慎重にやっても間違ってしまう。トリガが引けなくてはやり直し、ハンマが落とせなくてはやり直し、終いにはスライドを組み込んでも動きがシブすぎる……気づくと2時半を回っていた。疲労は作業品質を落とすし、ゴリ押しに向かいがちになる。グっとコラえて明日に回そう。

  画像の説明

  翌日。再び夜更けに始動する。自分でも不思議なほどだが、もう一度、始めからバラしてからやり直したいほどに気力が復活している。まぁ、疲労というのはそういうものだよね。それなりに仕組みもコツも頭に入っているので、丁寧かつ着実に組み立てが進む。意外なほどサクサクと完成。昨晩、マトモに動かなかったスライドも、納得できる程度の手応えで動作するようになった。

  思ったよりもズッシリとした重量。それでも実銃の半分くらいの重さらしいが、これはなかなかの存在感である。組立の時にちょっとイラついてプラのヘラでコジってしまった部分もあるが、プラスチックもメッキも想像以上の強度を持っていたので、目立ったキズにはなっていない。初めてのモデルガンであり、反省点も多くあるが、それにしては悪くないデキである。

  5発の模擬実包を弾倉へ装填する。あー、なんだか思い出すなぁ。見たら日記に書いてあったわ。撃った射撃場のサイトも見つかった。実包の装填からやらせてくれたんだよね。よく覚えていないが「9mmと45口径を16発ずつ」って書いてある。空薬莢をもらって持って帰ってきたが、見つからない。16発ずつも撃ったかなぁ。45口径を16発も装填できるハンドガンなんてあるのかね。撃ち切ってもう一度、装填したっけ? 撃ったのはガバだった可能性も高いが、そこまで覚えてないなぁ。

  弾倉を銃に装填する。ハンマを落とし、トリガを引く。カチッ。火薬は込めていないので、ブローバックはない。手動でスライドを引くと、景気よく排莢される。おぉー、やってみたかったのはコレなんだよぉ。ジャキッ、カチッ、ジャキッ、カチッ、ジャキッ……あれ? 戻らなくなった? ……と、思ったら、最後の弾が排莢されると、スライドストップがかかって戻らなくなるのは仕様だった。うん、ちゃんと動作している。

  しかし、ここまでやって気づいたが、これはゼヒとも発火させないとイカンなぁ。ポチる時は、別に発火なんてさせなくたって、って思っていたけれど、そんなことないわ。これは火薬を買わなければならないな。絶対。

  とりあえず、その前に、もう一度、完全バラシをやるかな。全体構成がわかったところで、ちゃんと注油してみたいのだ。