SVX日記
2024-09-26(Thu) 淡路出雲ドライブ最終日
宿からちょっと戻る形で鳥取砂丘へ。駐車料金をケチって山の上に駐めたら、リフトに乗る必要が生じてトントンに。リフトは砂丘の上を行くわけではなく境界部までで、別に眺めは良くはない。砂丘は広いものの、見渡す限りというわけでもない。奥に高い丘があるがそこまでは行かず。ラクダを眺めるだけで済ませた。浜松にもあるしな。
すぐ近くの「砂の美術館」に行く。今回の行程では、大塚国際美術館、足立美術館に続き3つ目。入館料は800円と結構するし、今は「フランス編」とのことだが、なんでフランスなんだよ、なんだか俗っぽいなぁ……と、ややネガティブなイメージで中に入ったのだが……いや、これはスゴいわ。圧倒されてしまった。
大塚国際美術館は、複製画に煮詰められた美しさ。足立美術館は、美しさに加え書き直せないという画法から受ける迫力。砂の美術館は、砂の彫刻という制限の大きい表現法から受ける迫力。砂の彫刻のモチーフは複製なので、なんだか美術館が「三竦み」みたいな状態になったように思える。画に描いたようなオチ。すごい面白いところに着地したなぁ。有意義だったわ。
そして、アドリブで目的地に加えた余部鉄橋へ。4日目のエントリに「98年の1月末頃にブルートレインの出雲で来た」と書いたが、既にその時に「列車が恐ろしく高い鉄橋を通る」と知っていて、ちょっとワクワクしていた場所なのだ。まぁ、その時は夜に寝付けず、早朝の通過だったので、寝過ごしてしまったのだけれど……。その後、コンクリート橋に架替えられたことも聞いていたが、遺構が残してあることも知っていての訪問である。
いやぁ、思った以上に残してある。依佐美の鉄塔はガッカリするくらいしか残ってなかったけど、こっちは当時を偲ぶに十分だ。性質上それほど人気スポットになるとも思えないが、エレベータまで付いている。来てよかった。しかし、そこはかとなく漂うカサンドラクロス感。鉄橋は壊れてないけど、実際に列車が落っこちてるしな。