SVX日記
2024-08-27(Tue) 当世ガン事情
小学生くらいだっただろうから、ヒドい出来だったろうが、妙に記憶に残っている。それほど緻密に銃の構造を再現していたわけでもなかったのだろうが、なかなかに興味深かった。ガンプラでも、その仕組みを自らの手の中で扱うのが、その楽しさの一部だと思う。変形機構なんかがあるものは、特に。
で、また作ってみたくなったのだが、当然というか何というか、現在の多くの模擬銃はサバイバルゲームに用いるために発射機能のあるもので、内部構造についての再現度は低そうだ。高価だし。それでも「モデルガン」というジャンルでは、極力内部構造を再現したものもあるが、よりニッチなだけに大人向けの高級志向であり、やっぱり高価だ。
そんな経緯でしばらく放置状態だったのだが、先日、ヘリのゲームの新作が遊べないかと、手元のLinuxマシンにダメモトでSteamをインストールしてみたところ、アッサリとインストールできてしまったものの、肝心のヘリのゲームはWindows専用で遊べない。とはいえ、Linuxでもゲームが動くことを確認してみようと、無料ゲームを検索してみたところ「World of Guns: GunDisassembly」というタイトルを見つけた。あれ? これ……って、もしかして、そういうオイラにうってつけのゲームなんじゃないの!?
それがゲームであるかどうかは微妙な内容ではあるが、ひたすらに銃をバラし、バラしきったら、また組み立てる、という内容はまさにやりたかったことだ。画面の中とはいえ、発砲することもでき、それをスローで鑑賞することもできる。うーむ。こういう趣味って、一般的ではないにしろ、普遍的なものなんだなぁ。
銃については詳しくなく、西側はM16、東側はAK-47、ルパンはワルサーP38程度の知識しかなかったが、同ゲームにおける「リュウ」は「コルト・ガバメント」だった。そういやガキのころ、なぜか「ガバメント」という英単語に「銃」のイメージを感じていたのはこれが原因だったのか。「政府」という単語に火薬の匂いが被るのが、どうにも不思議だったのだが「官給品」から来ているのね。なるほど。
ゲームの中でバラしてみると、意外にパーツ数が多く、容易には手順は覚えられないが、何度もやっているうちにわかってくる。実際に目の前に銃が現れたら、初見でもバラせそうな気さえしてくる。んが、やっぱり実際のパーツを手で感じながらやりたいよなぁ。画面の中では感じ方に限界がある。
で、せめてそれっぽいオモチャはないかと検索してみると、なんだか木製のパズルにたどり着いた。こっちはリボルバーな形状だが、素直に魅力を感じる形状でもある。中国製だが、レビューを見ても悪い評価がほとんどない。安価だし、とりあえずポチってみた。
1ヶ月かかるといわれつつ、1週間くらいで届いた。さっそく組み立てる。いやはや、パーツの精度は想像以上に高く、どれもカッチリと固定される。数時間で組み上げたが、接着剤なしにもかかわらず、恐ろしいほどのシッカリ感だ。個体差もあるだろうが、少なくとも自分の手元にあるものについては、難クセひとつ付けられないレベルであった。安物感はない。優雅な時間だったなぁ。