SVX日記

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2005-04-29(Fri) RFモジュレータの仕様をアバけ!!

  どーも、イカん。今までも時々あったのだが、突如として脱力感に教われ、なんにもヤル気がなくなってしまっている。ぼーっとして、メシ食って、酒呑んで、テレビ観て、寝る……って、これじゃ、なんの変哲もないオッサンやんか……。

  力を振り絞って、カミさんと柏にお出かけ。特に用事はないが、最近できたビックカメラに行ってみる。以前のオイラなら、カメラ、パソコン、ゲーム、わーい……と、よろこんで駆け回るトコロであったが、電子工作野郎にクラスチェンジしてからというもの、トンとそーゆーモノに興味が薄くなってしまったので、オモシロくないったらない。気づくと中古およびジャンクコーナを探している始末だ。そんなコーナ、ビックカメラにあるかっつーの!!

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  なんとか興味を引いたのが、このセルフデジカメプリントの機械。別にプリントしたい写真があったワケではないのだが、1枚30円でプリントできるっつーから、手元のデジカメからSDカードを引き抜いて、2枚ほどプリントしてみた。当然のように画質補正とかトリミングとかはできない。一般人にはそんな機能は不要なのであろうが、オイラにとってはストレスが溜まってしゃーない。待つ間もなくプリントは仕上がったが、あまり期待していなかったにも係らず、それ以下の質であった。どーも、勝手に適当な画質補正を施してプリントする仕様のようだが、かなりコッテリした画質で、偽色が目立ってしょうがない。まぁ、モトがISO400相当で撮っているから仕方ないのかな……。

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  柏にはケンタッキーフライドチキンがあるが、なぜかそのスグ隣のスーパーのベランダにツインズ状態になっているオッサン達。よーわからんが、なんだか笑える。

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  さて、かーなりウダウダしたのだが、突如として工作欲が復活した。なんとなく、例の先日ジャンクビデオデッキからバラしたRFモジュレータをイジりたくなってきたのだ。ラジオペンチでケースの合わせ目をカリカリしてすこーしユルめたら、カパッと外れた。裏も同様にパッカリ外れる。おぅ。エエ感じやん。

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  当面の目的は、左下に出ている4本のピンアサインを知ること。少なくとも、電源ラインだけはワカらないと、せっかくのパーツをイキナリ壊しかねない。テスターでアチコチ探る……グランドはすぐに判明。これはピンでなくガワで取っているようだ。しかし、それ以外がまったりとワカラン。表の電解コンデンサがパスコンであると仮定すれば、その+極が電源なのだろうと推測できるが、そういう感じでもない。むむぅ……。

  どうもオイラの頭では理詰めでワカりそうもないので、ICの型番から情報戦を仕掛けるコトにした。ICの表記は……読み取りニクいが「A11560」とある。その上のマークは日立っぽい。例によってGoogle様にお伺いを立てるが……そーゆー部品の存在は確認できたモノの、仕様が追えるまでの情報には行き当たらない。頼みの綱のDatasheetArchiveも答えてくれない。日立といえば今のRunesasだが、コッチもとりつくシマがない……ダメか……まてよ……そーだッ!!

  例の秋月の回路図集にヒントがあるかも!! ってコトで「VHFトランスミッタキット」の説明書を開いてみる。このキットは廃品のRFモジュレータの出力を高周波アンプで増幅しアンテナで飛ばしてしまうモノで、まさにオイラが作りたいのがコレなのである。このキットが既にディスコンなのでこんな苦労をしているのだが、もしかするとこのRFモジュレータと同じ仕様かも……ダメだ。違う石を使っている。説明書には「TOSHIBA TA8637BP」とあった……しかし、かなり回路構造も近そうなんだよな……ダメもとでDatasheetArchiveにTA8637BPで検索をかけてみたら出てきた。ダメもとで内容を確認する……。

  ……くっ……くっ、くっ、くぅーッ!! やったー!! これって、いわゆるピンコンパチってヤツじゃんよッ!! 手元のA11560は東芝でなく日立、DIPでなくフラットパッケージだが、各ピンに接続されている外付け部品の状況が、TA8637BPのデータシート内にある適用例に酷似しているのだ。こりゃ、間違いないっしょ!! そーなると、こーなって、上から2番目が+5V、一番下がビデオ入力に間違いない。いやホント、こーゆーのゾクゾクですわ。絶対に解けると保証されていない謎を、ネットの海に沈む情報を元に、頭をフル回転して引っ張り出す。今回の謎は幸運が重なったが、幸運も実力のウチなんじゃいッ!!

  ここまでワカったら、動作確認するしかない。ACアダプタからRFモジュレータに5Vを供給、出力をテレビのアンテナ端子に送り込みつつ、テレビを2chに合わせ、ゲーム機のビデオ出力がRFモジュレータ経由でテレビに映ることを確認するのである。オーディオのピンはまだ不明だが、残りのピンは2本だ。どっちかに決まっちょる。試してガッテンすりゃエエんじゃ。

  ……が、しかし、映らん……ウンともスンともだ。悩む……悩む……(散々悩む)……むッ!! 4本のピンは電源、ビデオ、オーディオと……ナンだ? このRFモジュレータにはアンテナ入力がある。というコトは、入力切替ピンか? この一番ハジのピンが非常に怪しい。グランドにプルダウンすればビデオ入力になるのかもしれん、やってみよう……ダメか……んじゃ、+5Vにプルアップ……。

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  「う、映ったーッ!!」

  バッチリである。テスト用のICクリップとほっそーいコードによる結線であるが、かなりキレイに映った(画面のノイズはゲーム機の電池が消耗しているからだ)。音もバッチリ出た。というワケで、各ピンの正体は、一番上から「プルアップでビデオ入力イネーブル」「+5V入力」「オーディオ入力」「ビデオ入力」と判明したのであった。いやー、これでまた工作を次のステップに進められるってモンである。

  残りの懸案は、高周波回路の工作の難しさと、高周波アンプに使う石の選定だ。ココまでくれば秋月のキットに使用されていた、MAR-1とMAR-6を使って安易に仕上げたいトコロではあるが、コレまた不運なことに今は秋月で扱っていないときている。現在、秋月で扱いのある似たような石には、MAV-3、uPC1677C、GN1021あたりがあるが、いまひとつ詳細な仕様が不明である。そんなに高くないコトもあるし、2個くらいずつ買って試行錯誤するしかないかなぁ……というあたりで、久々に興奮の一日を終えるのであった。では、おやすみである。