SVX日記
2005-04-01(Fri) 空気をキレイにするPC
化石プロッタプリンタのUSB対応化工作の途中ではあるが、先日購入したFU-R51CH-Sという空気清浄機を眺めていたら、フト思いついてしまった。この空気清浄機はPCケースとしてピッタリなのではないか? という事実にである。
前面のカバーを外すと現れる吸気部分、つまりエアフィルタの面積が、以前に秋葉のジャンク専門ショップで購入した、\2,000のマザーボードを配置するのにピッタリのサイズなのである。この機種が使用するエアフィルタは表面が非常に硬質で、下穴を空けてタッピングをするのに十分な強度を持っている。空気清浄機として考えれば、フィルタにキズをつけるのは決してホメられた行為ではないだろうが、マザーを固定するネジの長さを考えればフィルタの厚みの中程までネジ穴を掘るだけで十分である。やっちゃえ!!
どーよ、コレッ!! 基板の左端をフィルタの左端に位置すれば、前面カバーを少し切り欠くだけでコネクタを引き出すコトができるだろう。これは都合がいい。偶然だが、空気清浄機本体とキーボード、マウスの色調のマッチングも最高である。そしてなんといっても好都合なのが、CPUファンが不要だということ。ちょっと試した限りだが、前面カバーにある縦に長いスリットを通過する風の量は、かなりの風速に達するようだ。空気清浄機を最弱のひとつ上あたりのモードに設定すれば、少し大きめのヒートシンクを装着するだけで、なんとかPenIIIの500MHz程度のCPUなら冷やせる程度の風量が確保できそうなのである。そして、なんといっても相手は最新の家電製品だ。発生する騒音には細心の注意を払って設計してあるから、そんじょそこらのPCマニアの静穏対策の2ランクは上をいっている静かさ。こりゃ最高だぞ!!
簡単に空気清浄機内部の回路を確認したトコロ、当然ながら都合よく12Vと5Vが用意されているワケもなく、マザーに供給する電源については別途追加する必要がありそうだ。しかし、NLX電源を設置する程度のスペースは、背面の空気吹き出し口の奥に確保されているのを確認済み。ラッキーなコトに、ココは大型ファンのすぐ脇だから、NLX電源本体のファンは外装ごと外しても構わないだろう。NLX電源はそれ自体が小型のため、電源本体のファンの風切り音が高めで気になるんだよね。
残る問題はボードの高さ方向に余裕がないこと。PCIボードは例えハーフハイトでも、装着不可。前面のカバーが閉まらなくなってしまうからだ。しかし、最近のマザーはオンボードでいろいろな機能が付いているし、かなりのトコロまでUSBでカバーできるので問題ないだろう。だいたいリビングに置くPCに拡張性を求めるコト自体が間違っている。一番の問題はメモリモジュールだったが、さすがにメモリ無しでは使い物にならないので、これは前面のカバーにあるスリットから少し外部にハミ出させるように工夫した。少しスリットを削るコトになったが、比較的キレイに加工できているのではないだろうか。
フロッピーやCDROMは無し。HDDは2.5インチのモノをマザーの脇部分に設置する予定だ。現在SVXに積んであるものの、あまり使っていないUSB接続の無線LANモジュール(紫色のヤツ)も、ちょうどHDDの脇に設置できそうではある。さて、久々の大工作になりそうな予感。これほどリビングに違和感なく溶け込むPCも珍しいぞぉ。うまく完成したら、秋葉のどこかのPCショップにゲテモノPCとして展示してもらえるかもしれない。明日からプロッタの工作と並列して製作作業に入る予定である。乞う、ご期待ッ!!
しかし、マザーボードをフィルタに固定するのは大変であった。いくら硬めだとはいえ、相手はフィルタであるから、勇気さえあればタッピングするコトは十分に可能だが、なにせこの機種の交換フィルタは\9,000もするのだ。そう簡単に穴が開けられるワケがない。ガムテープで止めてあるに決まっている。ガムテープで真っ直ぐ止めるのには苦労したし、後からレタッチで消すのにも大変だった……というワケでこの工作はウソです。信じた人、すいましぇ〜ん。<br>よろしければ、以前にやった3画面ゲーム機のウソネタはコチラ。<br>http://www.itline.jp/~svx/diary/?date=20041025<br>目覚ましに232Cコネクタを取り付けるという、ウソのようなホントの話はコチラ。<br>http://www.itline.jp/~svx/diary/?date=20041222<br>今日もプロッタの改造作業は行いますが、それは明日まとめて書きます。あしからず。