SVX日記
2004-09-10(Fri) 続々・シリアルポート考察
またまた、シリアルポートの考察である。上流側の制限抵抗の値がわかると、一定の電圧を確保しながら流せる最大の電流がいくらかということも導けることに気づいた。つまり、短絡すると30.6mAの電流を流すことができるものの、短絡回路の電圧は0Vになってしまう。今回はシリアルポートから実用的に使用できるいわば「バスパワー」を計算してみるのである(なお、あくまでウチのメビウスでの計算結果である)。
シリアルポートの電圧は最大8.04Vであり、正規化されていないので電流を引き出すほど電圧が低下してしまう。実用的に考えると5Vのシリーズレギュレータをかますことになるだろう。すると、回路の電圧を6Vに維持しつつ使える最大電流値を計算するのがよいだろう。
ゲッ。たった7.5mAである。よく赤色LEDを光らせる時は470Ωをかませて、(5V - 2V) / 470Ω = 6.4mAなんてやるが、それだけでほぼギリギリである。PIC自体の消費電流も調べてみよう。私は12F675と16F819を4MHzで内蔵オシレータにより動かすことが多いが、12F675で0.8〜1.1mA、16F819で1.1〜1.4mAである。PICでLED制御するとそれだけであっぷあっぷということだ。USBは1ポートあたり500mAも流せる規格であるから、シリアルポートから引き出せる電流はビビタルモンデュアルといえよう。昨日計算した通信時の電流は、抵抗なしで1.6mA、オレ仕様の2.2kΩで1.1mA、秋月仕様の10kΩだと0.5mAであるから、少しでもバスパワーを引き出したい場合、RTS-CTSとRxD間の抵抗はギリギリまで大きくしたほうがよいということになるわけだ。
今までシリアルポートといえば「つなげばつながる不思議なコネクタ」という認識だったが、こうやって外部からちょっかい出すだけで、内部の構造が浮き出てくるというのは新鮮な発見であった。これ読んでて興味を持った人は自分のPCのシリアルポートの仕様を調べてみてはどうだろう。RS-232Cの規格はいいかげんなので、各PCで仕様は(たぶん)バラバラだろうから、きっとオモシロいぞ。短絡を許容する仕様だからよほど危険はないしね。
さて、今日はカミさんが職場から古いPCを格安で入手してきてくれた。具体的な値段は伏せるがマジで格安である。スペックはPenIIIの500MHzで、愛用のメビウスの倍速だ。うれしいことにシリアルポートもついていて、ドッキングベイ形式でフロッピーとCDROMを装備できる。とりあえずWin2kをインストールしたが、かなり快適。うちのPCの中ではかなり高速な部類に入る(^^;)。しかし、メビウスを苦労して修理したところなので、意地でも乗り換えない。乗り換えないったら乗り換えない。
話題は変わるが、私はビール党である。とりあえずビールというのもありだし、じっくり呑むのもありだと思っている。で、じっくり呑むにはやっぱりギネスなのである。最初このビールを呑んだときは、あまりの苦さに悶絶したが、慣れてしまうと日本製の黒ビールなど黒ビールの水割りにしか感じなくなってしまうから不思議だ。このギネスビールはアイリッシュであり、つまりアイルランド製だ。私はビール以外にもスコッチウィスキーが好きで高いシングルモルトを時々呑むが、これはスコティッシュであり、つまりスコットランド製だ。アイルランドとスコットランドはどちらもイギリスである。イギリスという国は料理はロクなもんがないのに、酒は素晴らしいというのが面白い。しばらく前までギネスを呑める店は大変少なかったが、最近アチコチにアイリッシュまたはイングリッシュスタイルのパブができて呑めるようになったので嬉しいトコロだ。というわけでみなさん、素直に焼酎ブームに乗って浮かれるのでなく、ひとつギネスを呑もうではないか。うまいぜ。