SVX日記
2004-09-03(Fri) シリアルポート切り替え機+α「EX232CP」ついに完成
まずはメビウスだが、朝に近くのシャープのサービスセンターに電話して、修理に必要な左側のプレートについて聞いてみた。結果、修理部品のみ代引きで送ることもできるし、取りに来てもらってもよいとのこと。ただ、さとう玉緒似の声のお姉さんによれば、パーツの値段は3,000円ではなく2,400円で、もしかすると昨日のモノとは違う可能性があり、口頭だけの確認でパーツを注文して違うものを代引きで送ってしまうと返品がきかないので、近所であることだし、パーツがサービスセンターに到着後に取りにくることを勧めてくれた。
私としては、写真なりを電子メールしてそのパーツがホントに必要としているモノなのか確認したいところであったのだが、サービスセンターには電子メールがないらしく、ファックスならばと……いまどき電子メールなしでファックスだけかよ!! まぁしかし、かなりフレキシブルな対応をしてもらえたので十分満足である。パーツ入荷の連絡を楽しみに待っていることにしよう。センキュー、玉緒っち。
で、それはさておき、昨日ヘコみにヘコんだ、シリアルポート切り替え機が動かない問題、厳密にいうと通信時のみ光らせたいLEDが点灯しっぱなしになってしまう問題である。どーにも気になって仕方なく、仕事前にひとテストして、通勤中に悩みまくり、仕事中にも悩みまくり、昼休みに回路図引きなおし、午後は仕事にならず、夕方になって持参した参考書の一点に目が止まった。
スタートビットはLowでしょ、だから-8V……いや違う、秋月の簡易レベルコンバータ回路は、極性が反転するとあった。コード読んだら反転してないじゃん、と思ったけど、やっぱり反転してたんだ、そういえば、PC側のTxDって非通信時-8Vだったような気も……。つまりは、スタートビットは0(Low)で+8V、ストップビット(非通信時)は1(High)で-8Vなのだだだだだっ!!
結局、基本的な常識がない私なので、スタートビットは正電圧、ストップビットが負電圧ということを読み違ってしまい、LEDを反転制御しようと通常使わないPNP型トランジスタを持ち出してしまっった時点ですでに間違っていたのである。結局RTS-CTSと同じく、NPN型トランジスタでフツーに組めばそれでよかったのである。ぐわしゃーん。
ただ、ここでただ転んではイケナイ。回路の修正の前になぜ現在の回路でLEDがまったく「消灯」しないか確かめなければ。わたしのカンが確かならば……というわけで回路はそのままに、できるだけHigh……じゃなくてLow(やっぱりまぎらわしいッ!!)の瞬間が多く出現するようにアスキーコード0x6Fの'o'(小文字のオー)を連続送信してみた。……よく見ると微妙に発光が弱くなっている、回路としては正しく機能していたのである。ついでにトランジスタのスイッチングスピードを上げるため、スピードアップコンデンサをハサんでみる……が、これは変化を確認できず。結局、人間の目には残像があるため、10%の点灯は確認できても、10%の消灯は確認しヅラいということだったのだ。
あらためて、回路の修正である。もー、ギタギタである。そりゃ、もともとギチギチに組んだ回路を2回も修正すればギタギタになって当然である。もう一度最初から組みなおしたいような気もするが、とりあえず、動かすことを優先である。もー、ランド剥がれまくり、基板焦げまくりで、汚らしいことこの上ない。
しかし今回は勉強になった。盲目的に使っていた10kΩの終端抵抗やプルダウン抵抗の意味、RS-232Cの詳しい仕様、スピードアップコンデンサの復習。結局ムダだったとはいえ、PNP型トランジスタを使ったのも初めてだし、分圧回路でLEDを駆動する場合の非効率さも体験できたし、ダイオードをうまく使えばもう少し定電圧電源回路を作れるってことも復習できた(読んだはずなのに忘れてたよ)。なんだかんだいって参考になったのがこの本「図解・わかる電子回路」だ。今から1年チョイ前、私が電子工作を始めるに当たってとりあえず購入したブルーバックスである(後にも先にもコレだけ)。私はPICによるデジタル回路がメインのため、この本にある多くのアナログ回路は参考にする程度ではあったが、やはり知っておくべき知識である。