SVX日記

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2004-10-20(Wed) 部品サルベージ、水晶発振!!

  夕方は台風の接近で大雨。ちょうど定時ごろ職場に「ヒマこいとるヤツ、ハヨ帰れ」という旨の放送がかかったことだし、遠慮なく帰ることにする。しかし、私の職場は駅まで徒歩15分。悪いことに先日、本屋でビッグサイズの傘をどこかのクズに持っていかれてしまい、妙に小さな傘を使うハメになっている。おまけに、私はレインウォーカーという素晴らしく履き心地のよい靴を履いているのだが、これは名ばかりで実際は雨の中を歩くとすぐ中まで染みてくる靴なのだ。

  しかし、そんな各要因は実際に問題ではなかった。職場を出て100mと進まないうちに、股下から下はズブ濡れ、靴の中は大洪水になってしまったのだ。久々に「ガッポンガッポン」という感覚を味わうことができた。マンガのように車から水をハネかけられ、マンガのように「うひゃー、ばっきゃろー」と叫んでしまう始末。まぁ、たまにはこーゆーのも面白いんだが。

  家に着いてすぐ、靴を立てかけて乾かす。が、明日の朝までに乾くとは思えないので、買い置きしてある新品のレインウォーカーを出し……て、あれ? これストームウォーカーって書いてあるぞ。ギャグか!? にしても絶妙なタイミングのギャグだな。雨ですら染み込んでくる靴だっつーのに。まぁ、履き心地が素晴らしいからいいのだが、そこだけはリーボックに激しく物言いをつけたいトコロである。

  さて、そんなこんなで昨日のブレッドボード上での実験結果を踏まえて、実際の開発基板上の水晶を載せ替えたいと思う。ただ、その前に昨日の「中身確認」のために水晶を取り去り、事実上壊してしまったモデムボードから、各種部品をサルベージしてみたい。モデムボードだけあって、結構おもしろい部品が付いているのだ。

  画像の説明 画像の説明

ステレオジャックx1
モノラルジャックx1
2連モジュラジャックx1
圧電ブザーx1
コンデンサ 330pFx2
ZNR?x1
トランジスタ 2N3906x1
トランジスタ 2N3904x2
抵抗270 1/4Wx1
抵抗39K 1/4Wx1
抵抗18K 1/4Wx1
抵抗7.5K 1/2Wx1
抵抗?K 1/2Wx1
電解コンデンサ 1uF 16Vx1
電解コンデンサ 10uF 25Vx1
電解コンデンサ 47uF 50Vx2
電解コンデンサ 10uF 50Vx11

  モジュラージャックは2連というのがとっても用途が微妙だが、そーゆーものほど「部品先行型」になんらかの工作アイデアが浮かぶものだ。例えば、電話の通話ログ(受けた切った)をシリアルポート経由でPCに送るとか、加えてそれに同期して会話内容をすべてPCに録音してしまうとか(うひひひ、これで東芝も脅し放題だ)。

  コイルらしき部品を外すときに足を抜いて壊してしまうというトラブルがあったが(コイルなんて使い方わかんないからいいんだが)、それ以外は概ねキレイに取り外すことができた。大漁の電解コンデンサは10uFのものが多く、小規模な回路の電源安定用にちょうどいい容量だ。うほほ。

  部品のサルベー時にハンダ吸い取り線を使い切ったので、予備を巻く。口金つきの製品を毎度買うのはもったいないので、180円で買える簡易包装のヤツを買って、口金つきのリールに巻き直すのだ。簡易包装のヤツは手が熱くなるし使い勝手も悪い。黙ってシコシコと巻く。蛍の光、窓の雪、部品のサルベージ、手巻き吸い取り線〜、てなもんである。あぁ、ビンボーくさ、こんなこと書くんじゃなかった。

  画像の説明

  で、やっと本題の水晶の交換である。既存の水晶とその脇の100pFのセラミックコンデンサを外し、替わりに15pFのセラミックコンデンサと15pFと51pFで正しく発振することを確認済の水晶を取り付ける。で、開発基板にPICを刺して電圧を与える……おぉ!! バッチリだッ!! LEDはキッカリ1秒間隔で点滅を繰り返した。あれだけ悩んでいたのがウソのようだ。このバカ水晶め……と、そこでフト疑問が湧いた。この水晶も15pFなら発振するんじゃないの? すかさずブレッドボードに刺してみる。

  ……動くじゃん。結局、水晶には問題がなかったから交換する必要もなかったってことだ。100pFというPICのマニュアルにある推奨容量がおかしかったのね。いずれにせよ、クロック回路は意外とデリケートであるということがわかった。発振回路には鬼が棲んでいると心に刻んでおこう。しかし、これで明日からはファームウェアの開発に移れるぞ。うぴうぴ。