SVX日記
2005-06-13(Mon) トリィをチューンアップ!!
昨日「完成ッ!!」などと書きつつも、どーにもシコリが残っているハロである。実は昨晩「オシロで実際の波形を見たらエエやん」というコトに気づいたのだ。せっかくosziFOXという簡易オシロを持っているのだし、挙句の果てには自分で使いやすいようなアプリまで書いてしまっているのだから、コレを使わなくてどうするよ。つーか、アプリを書いてから数ヶ月、コレが初めての実践かよ……ったく、もったいねぇ。
と、その前に昨日の誤りを正しておかねばなるまい。昨日「クロックの速度倍率は105.665%だから、26.316us / 105.665% = 24.905us」と書いたが、タダでさえ速いのに命令数を削ってどうするよ。逆だ、逆。正しくは、26.316us * 105.665% = 27.807us。コレで少し多めにNOPを入れるコトになる。コレが正しい。
上の緑色のラインがPICの出力ポートの電圧を計測したモノ、下の水色のラインがIRLED上流の電圧を計測したモノだ。osziFOXは1チャンネルしかないので、両者はまったく別のタイミングで計測したものであり、時間的な相関はない。波形の幅を計測するためだけにデータを取った結果である。なお、双ラインは互いに論理反転している。
現状、オイラのアプリには、波形の幅を計測する機能が付いていないので、ウィンドウのスナップショットをPhotoshopに読み込んで、波形の幅のドット数を測り、時間に変換する(めんどくさ……)。結果、点灯時間が11.25us、消灯時間が12.50us、周期は11.25us + 12.50us = 23.75us、周波数は1sec / 23.75us = 42.11kHzとなった。うわ。逆に補正してしまった結果、むちゃくちゃ速くなっとるわ。ソニーのテレビ、よくコレで動作したモンだ……。
この状態から、NOPの数を増やし、38kHzに近づけていく。点灯期間にNOPをふたつ、消灯期間にもNOPをふたつ追加する。理論的には、若干遅すぎるぐらいだが、実測して38kHzならエエんじゃ。ナニも考えずにPICに書き込み、再びオシロで観察する。
観察結果を上と同様にまとめる。今度は点灯時間が14.33us、消灯時間が13.33us、周期は27.67us、周波数は36.14kHzとなった。うわ。今度は遅めに補正しすぎた。むちゃくちゃ遅い。しかし、ケーブルチューナが動作するようになった。そっか。ケーブルチューナは遅い側には許容領域が広いのだな。しかし、カシオのラジカセ、東芝のエアコンは動作しない。やはり38kHzに調整しよう。
今度は点灯時間が12.63s、消灯時間が13.13us、周期は25.76us、周波数は38.83kHzとなった。まぁこんなモンだろう。実機でテストする。よっしゃ。ラジカセも動くようになった。エアコンだけは若干シブいが、コレだけ動けば許容範囲であろう。今度こそ完成である。パッケージをココに置いておこう。
ハロが仕上がったトコロで、今度はトリィをイジるのである。なんと、今日はその筋からお風呂テレビの実機を借りてきてしまっているのだ。テレビの実機がないのに、VHFトランスミッタを作ってしまうオイラもオイラだが、まーそれは、そう、オモシロいテーマならそれでよいのである。
初めて「マトモなアンテナを持つテレビ」での受信実験である。いつものようにテスト信号発生器をスタンバイし、VHFトランスミッタを通して電波を発信する……おぉッ!! 3〜4mの距離ならノイズは皆無であるッ!! 我ながら、かなりの性能に驚いた。フムーン。
ただ、デキればもう少し飛ばす距離を伸ばしたいというコトで、少しだけチューンアップする。現在使っている高周波アンプへの電圧制限抵抗を、220Ωから150Ωに取り替えるのだ。これにより、少しはゲインが増すだろうというモクロミである。
その結果、アンプへの作用電圧は3.7Vと以前より0.1Vアップし、MAR-8AのデータシートにあるTypical値とまったく同じになった。しかし、送信距離は……あまり変わらない感じだ。まぁ、0.1Vだからなぁ……データシートによると4.2Vまではかけても大丈夫とある。単純に電圧を上げれば電波が飛ぶ距離が伸びるのかどうかはサダかではないが、もう少し小さい抵抗に交換してみてもイイかもしれない。
それよりチョット気になるのは、今回手持ちの部品の関係で、容量1/6Wの抵抗器を使ったのだが、それで足りているのかというハナシである。抵抗の両脇の電圧を測る……5.28V。5.28V / 150Ω = 35.2mA。35.2mA * 5.28V = 0.186W。1/6Wって、0.167Wだよな……マズー……越えとるやんけ。つーわけで、そのうちもう一度、容量の大きな抵抗器に交換するコトにしよう、そうしよう。とほほほ。