SVX日記
2004-12-21(Tue) マウス、ジャブジャブ
とーとつだが、オイラはほんの少しだが料理する。ま、料理といっても概ね「1パスか2パス」で終わる程度のものがほとんどではある。うどんを「茹でる」とか、スパゲティを「茹でて、絡める」という程度だ。しかし、うどんやスパゲティはコシや歯ごたえが命。茹で加減には秒単位でコダわっている。反面、ツユや具にはぜ〜んぜんコダわらない。
そんな私であるから、料理法は「ID野球」ならぬ「ID料理」を実践している。「Information & Data」つまり情報と事実に基づいた理論的な料理法である。そしてその適用の一例を以下の温泉タマゴで示そう。
温泉タマゴの理論とは「特定の温度では黄身は白身より早く凝固する」である。よって「特定の温度を与え続ける」必要があるわけだ。しかしそんなことはサーモスタットでも使わない限り難しい。最近ハード系に興味を持っているオイラにはうってつけのテーマではあるが、そんな面倒なコトせずに作りたい。よって「特定の温度を与続ける」を「特定の温度を作り出し、長時間保温する」という方法にスリかえ妥協するのである。
ここで問題になるのが「特定の熱を作り出す」というトコロ。温度計で測るなんて面倒クセーのである。そこで1年を通じて簡単に作り出せる温度からその特定の温度を作り出すのだ。わかりやすくいうと「沸点である100度」と「冷蔵庫の温度」から作り出すのである。そしてその双温度を特定の温度に釣り合わせるためのパラメータは「タマゴの数と大きさ」「沸騰した湯の量」である。タマゴの大きさは概ね同じであり、数は3つだと固定すると「タマゴの固まり加減」は「沸騰した湯の量」との線形関係としてまとめることができるのである。
あとは残りの「長時間保温する」という条件を整えるのだ。夏と冬では室温が異なるが、この影響を最小限にするため、木製のダイニングテーブルの上に木製の鍋敷きを置き、その上にプラスチック製の保温性能が高い容器を配置。朝にセッティングを決めて夜まで放置する。これでデキたのが上記の温泉タマゴである。完璧なデキだ。
以上のことから我が家は「冷蔵庫から出したての3つのタマゴに沸騰した湯を750mlを注ぐ」というレシピを完成している。保温容器や周辺環境の違いは誤差となるため、マネする人は上記の計算方法を考慮の上、考慮の上、熟慮の上、試行錯誤して欲しい。できれば、タマゴの比熱から湯の量を求めたり、保温容器の熱抵抗を考慮するとよりアレゲである。
最後に、直接タマゴに熱湯をかけるとヒビ割れを生じやすい、デキ上がった温泉タマゴは生タマゴと区別するためにキン肉マンの顔を書いておくとよい、温泉タマゴを食す際には醤油より原液の白ダシがよい、という重大な助言を与えておこう。ではまた。
……と、思わず温泉タマゴで終わってしまうところであったが、今日はもうひとつネタがあるのである。先日のキーボード洗いの続編ではないが、今度はマウスを洗うのである。
このマウス、かなり以前にデスクトップ機を使っている時に愛用していたのだが、デスクノートであるジャンクメビウスを主力にしてから、ずーっと放りっぱなしであった。なにせ、レシーバがデカすぎてノートには不釣合いなのである。
しかしながら、私の好みであるボールマウスであるし、なにせ当時7,000円近く出して購入した記憶があるLogitechブランドの高級マウスだ。先日のワイヤレスマウス修理の際に職場のデスクトップPCのマウスからホイールのエンコーダパーツを抜いてから使い勝手が悪くてかなわないので(←アタリマエだっつーの)このマウスを復活させるのである。
お約束のバラしである。確かに7,000円するだけあって、スゴイ部品数だ。ホイールも光学エンコーダだし、安物のマウスによくある片持ち構造ではなく、しなやかに垂直に下りるバネ形式になっている。基板も3枚に分かれている。このヘンがボールマウスが敬遠されつつあり、光学マウスが主流になりつつある理由なのだろうな。ボールマウスだとマウスの形状からして1枚基板で作ることは難しいのだ。
両脇のゴムの部品には手垢がネッチョリと付いているので、CD-Rのスピンドルケースのフタに部品をまとめて突っ込んでボディソープでガラガラと洗う。ホテルYRPで温存しておいた安物の歯ブラシの出番だ。ガシガシとコスる。気の済むまでコスったら、キッチンペーパの上で乾かす。気の短いオイラはカメラに使うエアーブロワーで水気を吹っ飛ばす。気の長い人はちゃんと乾くまで待とう。