SVX日記

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2004-12-24(Fri) どんなアクロバットか爆速起動……しかし

  さて今日はクリスマスイブなので、工作はお休みである。

  それはそうと、以前にPDFのビュアーであるAcrobatReaderについて書いた。主な論点は「起動するだけで数十秒って、何の権利があって貴重な私の時間を消費するんだ」と「紙の概念を何の考えもナシに画面に持ち込んでいるダケじゃねーか」ということである。

  画像の説明

  そんな中、12月の頭に「起動時間が高速化されたAcrobat7.0」というニュースが流れた。

  「わかってたんじゃねーか!!」

  いや、上のコメントは怒り半分、嬉しさ半分である。基本的に、バージョンアップを重ねるにつれて遅くなるのはドアホのやることだと思っている。バージョンアップとはいえ、ソフトの基本機能が変わるわけじゃないのだ。せめて前バージョンと同じような速度で動くのは、法律として制定してもらいたいくらいである。

  しかし速くなって文句を言うわけではないが、いくらなんでも「速すぎる」ぞ。特に2度目の起動の速さときたらサギレベルである。むー、どんなマジックを使っているのであろうか? ウワサによると爆速起動を担うミドルウェアにはスパイウェア疑いがあるという話も聞くがホントだろうか? むー、今のところ便利に使えてはいるが若干引っかかるトコロではある。

  それはそうと、高速化についてはそれでもいいが「紙の概念を何の考えもナシに画面に持ち込んでいるダケじゃねーか」ということについてはナニも変わってはいない。この点についてはPDFのデータの都合上、どーにも改善できないのであろうか? というか、そもそもナゼオイラは「紙の概念」が不便だと思うのか? この点についてもう少し掘り下げてみると意外なコトに気づいた。それは「ページを開いたまま次のページが見られない」ということである。つまり「紙の概念」というよりは「冊子の概念」であることが、使い勝手の悪さを助長しているということだ。

  これを解決する方法は単純で「ウィンドウ内ウィンドウ」をヤメればよい。こんなのイマドキ流行らないっつーの。エクセルだってワードだって、いつの間にかヤメているのだ。そもそも、このワケのワカらん概念は初期のウィンドウズの仕様を引きずっているだけなのだろ? まったくアホくさい。頼むから、同じ文書だろうがジャカスカと別ウィンドウで開いちゃってくれ。

  いっそ「しおりアイコン」をデスクトップ上に置けるようにするというのはどうだろうか? PDF内の特定のページへのショートカットのようなものである。それを実行することで即座に特定のページが別ウィンドウとして開く。既にそのページが開いている場合には「それをアクティブにする」という動作でもよいだろう。「しおりアイコン」の操作方法としては「ページをつかんでデスクトップにドラッグ」で決まりだ(もしやデキるかも!?と思いやってみたがやっぱりダメだった)。これにより「冊子の概念」は「バインダに綴じられたマニュアルの概念」へと昇華するのである。

  しかしそれは考えたら当然なのだ。「バインダに綴じられたマニュアル」の形態はそれが便利だからそういう形態をしているのだ。既にある物理的概念が優れているのに関わらずそれをPC内というバーチャル空間に投影しないのは実装側のサボりである。なぜならPC内というバーチャル空間だからこそ「物理的概念を超えた便利な概念」を取り入れること(たとえばハイパーリンク)すら可能だからだ。

  つーわけで、起動が速くなったことについては手放しで賞賛したいが「まだまだヤルことは残っているぞ」と言いたい。デファクトスタンダードになったからといってふにふにとしていないでいただきたい。できれば、IEに対するOperaカモーンである。ぜひ、PC上での快適なマニュアル閲覧を可能にしていただきたいものである。