SVX日記

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2005-08-17(Wed) 使い放題じゃない、京ポンを考える

  突然だが、今日は京ポンにふさわしい料金コースについて考える。そりゃ、使い放題にしてしまえば、思考を停止してもいいが、さすがに使い放題とはいえ、5,000円を払う気にならないオイラがココにいるのである。まずは、前提条件。

昼得コース、基本料金1,871円、
標準コース、基本料金2,126円(昼得との差額255円)
スーパーパックS、基本料金2,598円(昼得との差額727円)、通話料1260円が込み

  まず、パケット通信を考えよう。どのコースも基本はAIR-EDGE PHONEセンタ利用なので、1パケット(128バイト)は0.105円。ただし、別途IIJmioと契約し月額300円を払えば、1パケットは0.0525円と半額になる。この損益分岐点は、以下のようになる。

        0.1050円 x 5,714パケット = 600円
300円 + 0.0525円 x 5,714パケット = 600円

  月額の300円は、5714パケットに相当するので、

5,714パケット x 128バイト = 731,392バイト

  731kバイト以上使うならば、IIJmioと契約したほうがいいことになる。

  一般のウェブサイトのトップページのサイズを調べてみる(カッコ内は画像抜き)。Yahooが76k(46k)、Impressが270k(103k)、SlashDotが83k(57k)。10ページ前後の閲覧で、731kに達するため、IIJmioとの契約は必須であるという結論になる。

  次に、64kPIAFS通信を考える。こちらは接続形態で差が出る。直接接続だと、10.5円で70秒〜20秒、PRINを使えば、15.75円で60秒、DALを使えば、10.5円〜13.65円(19時以降)で60秒、ただしIIJmioの月額300円が必要。

  オイラはYahooBBに契約しているので直接接続が最も安いが、安いためには常に市内のアクセスポイントに接続している必要があり、状況が限られるし、設定が面倒なので却下。よって接続場所を問わないPRINとDALに限定して考える。

  別途IIJmioと契約し月額300円を払えば、DALが利用できPRINよりは安くなるが、時間帯の制約が厄介。全部を昼、全部を夜と仮定して、損益分岐点を算出する。

        15.75円 x  57分 =  897.75円 (PRIN)
300円 + 10.50円 x  57分 =  898.50円 (DAL昼のみ)
        15.75円 x 143分 = 2252.25円 (PRIN)
300円 + 13.65円 x 143分 = 2251.95円 (DAL夜のみ)

  昼の利用がメインの場合は57分、夜の利用がメインの場合は143分以上使うならば、IIJmioと契約したほうがいいことになる。

  しかし、昼得コースとスーパーパックSとの差額は727円である。57分も使ってしまった時点で、この差額を超えてしまうため、昼得コースの意義はなくなる。よって、昼得コースを使うなら、2日に1回、3分程度のWeb閲覧にとどめる必要がある。

  さて、パケット通信と、64kPIAFS通信について、個々に考えたところで、両者を比較してみよう。100kのウェブサイトの閲覧を考える。

  まず、パケット通信での閲覧。

100,000バイト / 128バイト = 782パケット

  必要なのは約800パケット。42円または84円だ。

  次は、64kPIAFSでの閲覧。64kbpsは、通信効率90%とすると、7200バイト/秒である。

100,000バイト / 7200バイト = 13.89秒

  通信速度だけを考えれば、たった14秒である。その後、46秒間、通信せず、ただ閲覧していたたとしても60秒。PRIN利用で15.75円だ。しかも通信速度はパケット通信の倍速、実際には接続直後から、閲覧が可能である。ほとんどのサイトのページは60秒で読み込み完了する計算であるから、読み込みが終わった時点で、接続を切ってゆっくり閲覧するスタイルをとるなら、ほとんどのサイトは1ページ15円で閲覧できる、と考えることもできる。

  なんと、世間一般の携帯データ通信方式である、パケット通信方式に逆行して、PIAFS通信を行ったほうが、従量料金体制の中では、断然有利だという結論になるのであった。おぉう!!

  先ほど、昼得コースを使うなら、2日に1回、3分程度のWeb閲覧にとどめる必要がある、と書いた。オイラ的には、さすがにもう少し利用したいと思う。そこでリングに上がるのが「スーパーパックS」である。基本料に含まれる無料通話分1260円を接続時間に換算すると、

1,260円 / 15.75円 = 80分

  80分も無料なのである。つまり、概ね月に80ページは無料で閲覧できるコトになる。

  逆に、昼得コースとの差額である、727円を接続時間に換算すると、

727円 / 15.75円 = 46分

  46分の料金で、80分が利用できる……では「スーパーパックS」が得なのか?

  ここでさらに深みにハマっていくのである。それは「オプションメール放題」の存在である。なんと、525円を追加することで、メール限定ながらパケット通信がまるごとタダになるのである。

  「スーパーパックS」と「標準コース」との差額は472円。さして525円と変わりない。「昼得コース」には「オプションメール放題」が付けられないから、「標準コース」に「オプションメール放題」を付けてしまうのである。月額2,651円。

  いままでウェブ閲覧の話をしていたのに、なぜココでメールをタダにする話をするのか? そりゃ、あーた、自宅サーバをウェブメールプロキシにしてしまうんですよ!! メール本文にurlを書いて自宅サーバに送ったら、自宅サーバからhtmlを返送するようにするんです。レスポンスは最悪だが、サイトをどれだけ閲覧しようが無料!! 名づけて、ビンボーつなぎ放題[0.01x]コース、ってトコですか!?

  しかし、こーなると、月額2,900円の「ウィルコム定額プラン」が浮上してきてしまうのであった……というわけで、続く……。