SVX日記

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2008-06-03(Tue) Fedora9、キーボードチューン

  さて、一応、インストールは完了したわけだが、普段ギンギンにチューンしたWindows環境を快適としているオイラにとってはまるで使い物にならない。まずは、入力環境から煮詰めていく。

  その前に、ちょっと失敗だったのは、昨晩、アップデートを開始してから寝なかったこと。リリースされたばかりのFedora9だが、山のようにアップデートが出ている。何も考えず、GUI環境から「開始」を押せばアップデートできるのだが、これまたコンパクトフラッシュ環境では1〜2時間が必要なのだ。基本的に大量のライトアクセスが発生している状況下では、マトモに操作できなくなる、と考えておいた方がいい。フロッピーディスクを使っているつもりになっておく必要があるだろう。ガコガコとはいわないけれど。

  ちなみに、インストール直後の状態では、11Gのルートパーティション中、3.6Gが使用中となった。決して余裕はないが、まぁ、狭すぎるということもないといえよう。

  さて、まずはキーボードの配列。X40で、しかも、英語キーボードだから、イジるところがないかといえばさにあらず。CapsLockの位置へのCtrlの配置は当然ながら、遙か彼方のエスケープキーもどうにかせねばならない。オイラは普段FKB8579を愛用しており、いわゆるHHKの「ちょっと変態な英語配列」が好みなので、右上周辺も少しイジる必要がある。

  こーゆーのはxmodmapあたりでどうにかするのが一般的だろうが、オイラはもっと根本から変更する。「/usr/share/X11/xkb/keycodes/xfree86」を書き換えるのだ。変更点は以下の通り。

raven.itline.jp:/usr/share/X11/xkb/keycodes # diff xfree86.org xfree86
14c14
<     <BKSL> =  51;
---
>     <BKSL> =  22;
23c23
<     <TLDE> =  49;
---
>     <TLDE> =  67;
37c37
<     <BKSP> =  22;
---
>     <BKSP> =  51;
54c54
<     <CAPS> =  66;
---
>     <CAPS> = 109;
83c83
<     <RCTL> = 109;
---
>     <RCTL> =  66;
90,91c90,91
<     <ESC>  =   9;
<     <FK01> =  67;
---
>     <ESC>  =  49;
>     <FK01> =   9;

  しっかし、ThinkPadは「7列フルサイズ・キーボード」や「心地よいクリック感」などとエバっているけど、オイラはそれほど評価しないなぁ。今まで使っていたLavieAのキーボードの出来に非常に満足しており、その柔らかめのキーに慣れてしまっているからかもしれないが、それはさておいても「7列」は、正直うっとおしいわ。そんな遠くのキーなんて一生押しゃしねぇだろうから、あるだけ邪魔だし。

  ThinkPadでは、左上から「Esc」「F1」「~`」という配列だが、上記の設定では、これを「F1」「~`」「Esc」という配列に変更している。見た目的にF1の位置がかなり異常になるが、使用頻度からしてそうせざるをえない。やはり、無理に「7列」なんかにしないで「Esc」「F1」「F2」……と並べるのが自然だと思うけどね、オイラは。「Esc」キーは、パンピーだってよく押すでしょ。

  そのほかには「Backspace」とその下の「|\」。それと「CapsLock」と「右Ctrl」を交換した。左下のCtrlはAltとの同時押しに便利だから残した。

  以上はX上での設定。使用頻度は低いがコンソール上の方も変更しておこう。こっちは全然違うファイルへの設定が必要。「/lib/kbd/keymaps/i386/qwerty/us.map.gz」だ(英語キーボードの場合)。gzip圧縮がかかっているので、一度gunzipして、以下のように修正して、gzipで再圧縮する。

raven.itline.jp:/lib/kbd/keymaps/i386/qwerty # diff us.map.org us.map
10c10
< keycode   1 = Escape
---
> keycode  41 = Escape
26c26
< keycode  14 = Delete
---
> keycode  43 = Delete
37,38c37,38
< keycode  41 = grave            asciitilde
< 		   control				 keycode  41 = nul
---
> keycode  59 = grave            asciitilde
> 		   control				 keycode  59 = nul
40,41c40,41
< keycode  43 = backslash        bar
< 		   control				 keycode  43 = Control_backslash
---
> keycode  14 = backslash        bar
> 		   control				 keycode  14 = Control_backslash
51c51
< keycode  58 = Caps_Lock
---
> keycode  97 = Caps_Lock
53c53
< keycode  97 = Control
---
> keycode  58 = Control

  F1キーは、別途includeされる「/lib/kbd/keymaps/i386/include/linux-keys-bare.inc」で定義されているので、こっちも変更が必要。なぜかこっちはgzip圧縮されてないので、そのまま書き換えればいい。一応、バックアップをとってからのがいいぞ。

raven.itline.jp:/lib/kbd/keymaps/i386/include # diff linux-keys-bare.inc.org linux-keys-bare.inc
21c21
< plain keycode  59 = F1
---
> plain keycode   1 = F1
33c33
< shift keycode  59 = F13
---
> shift keycode   1 = F13
45c45
< control keycode  59 = F25
---
> control keycode   1 = F25
66c66
< alt keycode  59 = Console_1
---
> alt keycode   1 = Console_1
78c78
< control alt keycode  59 = Console_1
---
> control alt keycode   1 = Console_1

  キーボードが「オレ的に」快適になったところで、今日はここまで。