SVX日記
2004-09-30(Thu) 「Namco TV Classics - Ms. Pac Man」レビュー
さて、今日はカミさんの家族と焼肉を食べに行ってしまい、特に工作ネタがないので、遅まきながら例の「Namco TV Classics - Ms. Pac Man」のレビューをするのである。この機種は有名な5つのナムコのゲームができるが、今日はそのハードウェアと2つのゲームについてのレビューである。なお以下、本製品を「今作」、以前の「Namco TV Classic 5 in 1 Games」を「前作」と記すのでそのつもりで。
ハードウェア
今作は前作の続編的な位置付けながら、電池ボックスが底面から背面に移動しており、前作のものとは大きく形状が異なっている。これは大きな変化ではあるが、持ちにくい形状であることに変わりはない。ケーブルは前作と同じくRCAピンの黄色と白。もとのゲームがモノラルであるからこれで問題ない。レバーに関しては、ポールポジションのためにレバーを「ヒネル」入力が可能となっている。例えるならSNKの「IKARI怒」のような動きであるが、そこはハンドルであるからして手を離せばバネで中央に復帰する。こんなレバーは初めてみたが、8方向移動+ヒネリという入力デバイスはうまく生かせば面白いアクションができそうである(ソルバルウを横に向けたりできるとか!!)。あ、そうそう、前作では「ボスコニアン」が8方向レバー仕様のゲームであるにも関わらず、ハードは4方向レバーというスカポンタンなオチがあったが、今回は清く正しく8方向レバーである。安心して欲しい。その一方で、ボタンに関しては前作と同じく比較的重く、カチカチと音を立てるクリック感のあるタイプで、大きさもやや小さいため連射しにくい。「ゼビウス」「ギャラガ」等、前作のラインナップより連射の必要性が高くなっているゲームが多いので、若干ツライところではある。なお、今作も右レバー、左ボタンと配置が一般のアーケードのものと逆になっているので、人によってはやりにくく感じるだろう。最後に、前作に引き続きリセットスイッチが存在するが、これについては大いに改良されていて、ハードウェアリセットのボタンでなく、リセットメニューを開くためのボタンとなっている。リセットメニューではCONTINUEとQUITを選択することができ、当然ながらその間ゲームは停止するため、ポーズ機能の代わりにも利用可能だ。個人的にはポーズ無しの方が緊張感があって好みだが、一般的には大きな改善といえよう。また、リセットスイッチの位置も手前に移動しており、プレイ中に誤って押す可能性を排除している。たかがオモチャであるが、この辺りの改善を怠らないところは大いに評価できる。
ミズパックマン
実はこのゲームはnamco純正のゲームでなく、正式にnamcoからライセンスを受けた米MIDWAY社製作のゲームである。そのため、日本ではあまり有名ではないが、こうやって続編の看板として(ゼビウスを抑えて!!)登場するのだから、米国では続編としてかなり認知されているのであろう。私は今作が初プレイなので、ゲームの再現度の評価はできないので、ゲーム内容のレビューになってしまうが、残念ながらあまりデキのよいゲームとはいえない。前作ではまだ飽きていないほど気に入った「パックマン」であるが、この「ミズパックマン」はその「パックマン」の細部まで煮詰められたゲームバランスを再認識させてしまうデキである。レバーの先行入力のアルゴリズムが悪いため自機が予期せぬ動きをしたり、モンスターの動きが読みにくかったり、デモムービーやターゲットフルーツにセンスがなかったり。というわけで、当初の予想に反し、一番に飽きてしまったゲームであった。2番目のデモムービーまでは確認したが、その後ほとんどプレイしなくなってしまった。
ポールポジション
個人的には良くも悪くも採用に意外性を感じた本作である。原作(アーケードゲーム)はコックピットタイプの贅沢な機種で、ほぼ初めて製作された3次元表示のレースゲームである。原作には続編の「ポールポジション2」が存在し、自車が青、爆発がハデ、コースは4種から選択(含む鈴鹿)という違いがあるが、本作は元祖ポールポジションということで、自車は赤、爆発は地味、コースは富士のみである。ゲームを開始すると、やはり海外モノということで「予選スタートです」ではなく英語でしゃべる。実は私はこのゲームもほとんど原作をプレイしていないので、ゲームの内容レビューに近いものになってしまうが、ゲーム的には1箇所あるヘアピン以外はフルアクセルで曲がれてしまうため、比較的単調なゲームになってしまっている。また、本戦ではラップタイムが表示されないという信じられない仕様(たぶん原作どおりなのだろうが)になってしまっており、このあたりで最速ラップを刻むというやりこみ要素がスポイルされてしまっているのが残念なところだ。なお、レバーをヒネってハンドル、ボタンでギアチェンジという操作性は、以外と良好で特に問題は感じなかった。