SVX日記
2005-02-28(Mon) PC上の電卓について考える
なんと、ヤフーニュースのコンピュータカテゴリに、電卓アプリが取り上げられているではないか。なんでもタスクバーに電卓の表示部が出現するというアプリらしい。うぅ、強烈な違和感。別にこのアプリに文句があるワケではないが、オイラがずっと前から忘れていた、カユい部分をちょっと突かれた気分なのである。ホメてるワケじゃないぞ。なんともなかった部分を一気にカユくされてしまった気分なのだ。うぉ、なんだか腹が立ってきた。
突然だが、PCの前に電卓があるヒト手を挙げて。ヒィフゥミィ……たくさん、ハイ結構。ハッキリ言って、これはたいへんにオカシイ状況である。だって、PCは電卓の親玉なのだ(Intel系に限らず)。PC的にはボケェ〜っとしている状況でさえ、一般的な電卓からしたら想像もつかないほどのモノスゴイ量の計算をしているのだ。電卓程度の計算は、PCにやらせるのがスジというモノであろう。
名機X68000の誕生から、ちょうど18年が経とうとしている今日この頃であるが、このX68000というパソコンにはOSレベルで「隣り合うOPT.1キーとOPT.2キーの同時押しによりポップアップする電卓」が装備されていた。DOS画面では「マウスの右クリックによりソフトウェアキーボードまで出てくる」のである。むぅ。文明開化のこの世にあっても、なお鮮烈な印象を与える機能ではないか。ちなみに電卓の数字のフォントは「7SEGタイプ」と「標準タイプ」から選択できた。さすが「電卓のシャープ」。憎いばかりの遊び心である。
そして文明開化のこの世のあっても、Windowsの電卓はVBのサンプルアプリレベルのデキにとどまり、引き出し(=スタートメニュー)の奥にしまいこまれ、大衆はUSB経由でPCにつながるリアル電卓を買い求め、ショッピングセンタの駐車場でSVXはミニバンの陰にすっぽり隠れ、オイラは果てしなく愛車を探し回るのである……ったく、なんて時代だ!!
んじゃ、どうすりゃいいのか。そりゃ、まずは「ポップアップ・アゲイン」である。電卓はリアルデスクトップ(=机の上)にも常備すべきアイテムである。ポップアップするするために専用ホットキーを設ける価値は十分にあるだろう。例えば、左Altキー+Shiftキーが「押されている間だけ電卓がポップアップ」するのだ。さらにノートPCによくあるNumキーの動作も併用してしまおう。電卓ダイアログのポップアップ中、メインキーの7,8,9の以下はテンキーエリアに変貌するのである。ここでのポイントは「押されている間だけ電卓がポップアップ」である。これで電卓を「しまう」という動作を省略できる。電卓を両手で叩く人はいないであろうから、それで必要十分なのである。
さらに小技を繰り出すぞ。電卓ダイアログのポップアップ中にスペースキーを押すとカーソル位置に計算結果が入力されるのである。オマケに左Altキー+Shiftキーを離すと自動的にポップアップ電卓は消滅するのだが、その際に左Altキーを先に離すとクリップボードに計算結果がコピーされるのである。Shiftキーを先に離すとなにもなし。当然ながら、このヘンはユーザが動作をコンフィグできるようにしておくべきであろう。
ついでに必要なくなったNumキーには新たなる使命を与えよう。なんとNumキーを押すとソフトウェアキーボードがポップアップする……と、見せかけて「バーチャルポケコン」がポップアップするのであるッ!! このバーチャルポケコンはシャープのポケコンPC-1350相当の機能を持っており、24文字x4行の表示エリアで簡単なプログラミングまでできてしまうのである。当然ながら関数計算もOKで、イニシエのプログラムポシェットのゲームまで動くホドの互換ぶりだ。なお、フリー版はPC-1350固定であるが、別途シェアウェアのアドインを購入することで最新のポケコンPC-G850Vにも変更できるようにしてしまう。PC内のポケコンでPICプログラミングとは風流よのぉ……。