SVX日記
2005-02-26(Sat) 調光器キット製作開始
突然ではあるが、かなり以前に秋月で「トライアック万能調光器キット(35A)」を購入してあったのを思い出した。あの直後に、もう少し容量の大きい40Aタイプが、よりかさばらないパッケージのトライアック使用で、35Aタイプより\200安く出たので、ちょっと落ち込んでいたのだ。そもそもオイラの用途では20Aタイプで十分だったんだけどな……。久々に、よく考えないで買って失敗したのであった。
んが、んなことでヘコんでいても仕方ない。OLIMEXに製作を発注したFT232BMの変換基板が届くのはまだ先だし、今日はまとまった時間があるので、おもむろにキットの製作に入るのである。しかしここで「おぃおぃ、他にも放置中のプロジェクトがあるじゃねぇか」というツッコミはなしでお願いしたい。日記スタイルだとゴマかし効かねくてイケねぇや……とほほ。
電子工作キットの製作の場合、なにしろ重要なのがパッケージングである。電子工作というと、イキナリハンダ付けから始まると思われがちであるが、部品を載せてしまうと極端に基板のハンドリングが悪くなる。ハヤる気持ちをぐっと抑え、まずはパッケージングから始めるのである。だいたい、キットの場合は大概プリント基板上に製作するコトになっており、完成する大きさが決まっている。しかし、回路設計から行う場合には、パッケージングにあわせて回路デザインをすることもあるくらいだ。シツコイがパッケージングは重要である。
で、手持ちのプラケースを物色してみる……大きさが足りない。プリント基板のサイズとピッタリ同じではどうしようもない。今回のキットの場合、AC100Vが流れる配線があるため、ムキ出しは絶対にマズい。オマケにトライアックは放熱が必要だ。できれば金属のケースを使い、ヒートシンクを兼用したい……これは……サンマのカバ焼の缶詰だ。サイズ的にはなかなかヨイが、ちょっと高さが足りない。缶のフタを剥がすと元に戻らないのも調子が悪い。オモシロそうな見た目にはなるだろうが、残念ながらダメである。
そこで発見したのが、ウィスキー的には選択を誤ったMcCLELLAND'S-ISLAYの瓶の外箱。そこそこ高級なスコッチは遮光のためか、こういう紙のケースに入っているのだが、これがなかなかシッカリした箱なのである。今まで上下1/3辺りでブッた切ってペン立て等に利用したりもしていたが、こいつをケースにしてはどうだろう? 上下は金属でできているから放熱にもバッチリだし、上のフタはかなりキッチリと閉まるのだ。高さは自在に調節できるしうってつけではないか。
早速、高さを決めてカッターでブッた切る。どうしてもサイズ的にプリント基板が入らないので、キット添付のプリント基板を使うことを惜しげもなくあきらめた。替わりにユニバーサル基板を少し折り去って円筒内に収まるようにする。基板の片側に固定用のネジ穴を空けなおし、ケースの下側に基板固定用の穴を空ける。上側のフタにはトライアックとボリュームをマウントするための穴を空ける。どうよ!! コレ!!