SVX日記
2026-08-13(Thu) 楽しかった、入院生活ぅ〜
体重は前回以上にドカンと2〜3kg減ったが、まぁそれについては、もう少し回復傾向になってから考察をまとめたいと思う。
結構な出来事のひとつに、首の傷痕がある。右の頸動脈に対して「ねじ式」みたいなシリツ(動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈))をしたので、それなりに目立つ傷が生じている……んだけど、実を言うとそれが全然イヤじゃないんだよね。というのも、自分はごく子供の頃から松本零士作品に触れていたせいもあって「傷痕は目立つほどカッコいい」という価値観がテッテ的に刷り込まれているからだw。
まぁ実際には「盛大にぬい目の残るやり方で」とは言わなかったけど、気持ちはそんなだった。だから傷痕をまったくネガティブに感じていない。とはいえ、現状はまだ盛り上がりも大きいし、カサブタが汚いし、周囲にも痣が多いので、驚かれないようにちょっとスカーフで隠してはいるけれど。最終的にどんな傷痕になるのか楽しみにしてるくらいだ。
一方で、いろいろと書いてきたように、かなり快適な入院生活ではあった。看護師さんは全員がよくしてくれて、何ひとつの不満もなかった……んが、今回の状況では、それは普通のことなのであろうが「基本的チン権」が遵守されないのには参った。「脱がされない」「見られない」「触られない」のいずれの権利も、容易に踏みにじられるw。
全身麻酔を伴う手術では、アレコレが垂れ流しにならないよう、オムツを履かされるのだが、小の方の出口には管を挿入される。挿入されるのは全身麻酔の後であるから意識がないとはいえ、意識がなくなった途端にパンツまで脱がされて、その処置を施されたのだと思うとどうにも恥ずかしい。
そして手術の翌日にはまだベッドから下りられないので、体を拭かれるのだが、これは完全にフルオープンにされて念入りに拭き上げられる。あまりに突然の状況に理解が追いつかないまま終了してしまったが、恥ずかしいというよりは、なんだか申し訳なかった。えーん。
脳血流SPECT検査も二度受けたが、この検査には足の付け根からの動脈採血が必要で、やっぱりオープンにされてソレのすぐ脇から針をブッ刺される。相手が動脈だけに、採血後は強く圧迫して止血されるのだが、出しっぱなしのソレのすぐ脇を5分間前後も指で強く押され続ける。ぐすん。
最後は挿入された管を抜かれる時。2回抜かれたが、なんともいえないアイダダダダダッ……が伴う。2回目は終わりましたよ、といわれてしばらく放心していたら、ソレは出しっぱなしのまま、さっさといなくなってるし……終わったら被せといてよぉ。ふぇーん。
そう思うほどに気になったのが同室の患者たち。たぶん年齢は自分より上で、症状も重い。3人のうち2人は自力で歩けないので、大きい方もその場で致すのだが、2人が同時にアクティヴになったところで「お食事でーす」って昼飯が運ばれてきたときにはホントに参った。
で、それほどにお世話になっておきながら、彼らは話しかけられても反応が薄いし、感謝の言葉もない。後遺症が原因でそうなっている感じでもないし、フテ腐れているのだろうか。残りの1人も、1時間以上も頭の悪い内容の電話を続けたり、消灯後にテレビを点けたまま寝たりと、神経がなさすぎる。夜通し鼻が壊れるかと思うほどのイビキを聞かされるのは仕方がないとしてもだ。
とはいえ、そんな大部屋がトータルでイヤだったかというと、そうでもない。なにしろ、会話内容が筒抜けなので、それはある種のエンターテインメントでもあったのだ。聞くほどに、高血圧だの高血糖だの煙草はやめられないだの、そらそうなるのも不思議はないだろう、という自責な方々の勢ぞろいで、その会話から得られる情報は非常に多かったからだ。
先にも書いたが、自分の場合は今回の発症に対する自責はゼロだと思っているので、ある意味、起きることのすべてを気楽に楽しめてしまえたのかもしれない。んが、その一方で、少なくない自責を感じている当人だとしたら、ベッドの上で大きい方を致して、若い看護士に拭いてもらうなど、とんでもない後悔の念に襲われているのかもしれない。そんなことも考えさせられた。
というわけで、自分にとっては、総じて今回の入院は実に楽しい経験であった。いろいろと自分について気づいたことも多い。仕事をしなくても、趣味プログラミングで十分に楽しく過ごせて、ベッドの周囲と病院内だけでも、筋トレや散歩、階段登りをしたりで、意外と苦ではなかったり。ビールは呑まずとも気にならなかったけど、コーヒーは絶対に必要だったり。カミさんも……ある意味でも絶対に必要だったりw。これまで精一杯に生きてこれたから、これからはいつ死んでも後悔はないと確信できたのもよかった。



