SVX日記

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2006-05-13(Sat) 久々に指先を痛めつける

  先日、ギターのチューナを自作したが、そりゃもちろん、ギターをまた再開するために作ったワケで……で、やっと注文していたギターが、今日になって届いた。

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  ヤマハのサイレントギターのフォークモデル「SLG-100S TLR」。色は例によって赤。トランスルーセントレッドというヤツで、深い赤の中に木目が透けて見える。こりゃ、憎いほどにイイ色だ。思いッきり、フォークギターっぽくはないケド……それにしても大胆なデザイン……しかし、スゲェ、カッコイイ。

  さて、早速、チューニングして弾き始めてみよう。例によって自作チューナでカッチリとチューニングする。自画自賛で恐縮だが、素晴らしいチューナだな、コレ……で、ジャランとやる。やっぱり、意外と大きな音がするなぁ。ピックでガーンと弾いた場合、アパートの隣の部屋まで聴こえるかといえば、やっぱり深夜に壁が薄い場合にはちょっと気になるくらいかもなぁ。しかしまぁ、親指の腹で弾く分には、そんなに時間を気にしながら弾くほどの音はしない。もちろん、本体のイヤホンジャックからは盛大に音が出るから、問題はないんだけど。

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  しかし、ギターを弾くのは何年ぶりだろうか……7年? 結婚する前、無理矢理カミさんに村下孝蔵の「陽だまり」を聴かせたことがあるような気がする。その頃は、ソコソコは弾けていたハズだが……コードはキレイサッパリ忘れてしまっているぞ。コード表を印刷した紙を見つつ、Cを弾く、Em、Amを弾く……左の指先がイテェ……このイテェ感じ……そう、この感じだけはシッカリと覚えているぞッ!!

  フォークギターを触ったことない人にはワカらないと思うので、どんな感じかを説明すると、左の指の一番の指先、一番イタイであろうと思える場所で、思いっきり弦を押さえる、という感じだ。当然、指はヘコむ。それなのに、思いっきり痛いくらいに押さえているのに、まだゼンゼン押し方が足りない感じ……そんな感じだ。特に人差し指で全部の弦を押さえるコード(セーハ)なんて、痛みをコラえて渾身の力で押さえても、笑っちゃうくらいに押さえられない。ホントに押さえられる日が来るのか……というくらいに押さえられない。さらに、コードチェンジの時には、コレをコンマ数秒のうちに済ませなければならないんだゼ? 現状、秒単位で時間がかかるのに……どう考えても無理だと思う……それが、まさに今のオイラの状態である。

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  ちなみにこのヤマハのサイレントギターだが、発売当初は、これほどの圧力を要求されるスチール弦のフォークモデルは存在せず、ナイロン弦のクラシックギターモデルしか出てなかったらしい。しかし、そのあまりの人気に後からフォークモデルが発売になったとのコトだが……いっそのコト、フォークモデルが発売にならなければ、クラシックギターモデルでガマンしたのに……フォークモデルが出ているなら、そっちを買うしかないじゃないかッ!! ……そして、今日も指が痛いのである。

  しかし、最初にフォークギターを考えたヤツは何を考えているんだろう……と思う。ギターを試作した時点で、こんなに指が痛いのはマズいだろう、そもそも到底押さえられるワケないだろう……と思わなかったのか? もしオイラなら、練習する前に、ギター自体をどうにかする方向に進むと思うんだよな、絶対……

  ……などと、心の中でブツブツと文句をいいつつ、ジャラジャラと雑に音をさせながら、再び指先の先を硬質化させるために「指先を痛めつける目的で」弾く……これ、冗談でなくホントに必要な過程だと思う。確かに7年前にもそれをして、指先からホヨホヨと指の皮がほどけてきて、それを繰り返すことで、多少はちゃんと弦を押さえることができるようになったと記憶しているからだ。

  もうひとつ言うと、ギターを弾く場合、左手の指はスゲェ深ヅメをしなくてはならない。反面、右手は結構ツメを伸ばさねばならない。ホント、なんだか楽器をヒトツ弾くだけで、肉体改造って感じだ。

  そして、この文章をガンガンと打ち込みながら、キーボードを打つたびに、左手の指先に、痛いような、シビレるような、妙な感覚を覚えているのである。指先、早く、硬くなれぇ。