SVX日記

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2005-07-13(Wed) 中年力で勝ってみる

  しょーりゅーけんッ!! しょーりゅーけぇーんッ!! ……はぁはぁ。まだ拳から火が出るようにならないが、オレも歳だしこんなもんだろう。

  そう、次の事例は「ストリートファイターII」だ。これは、直接に友人に指摘された。「オマエ、体力ゲージがほとんど残ってないのに、そこからネバるなぁ」と。そうなのだ。以前のオイラなら、体力ゲージが1/4あたりを割った時点で、そのラウンドを捨てていた気がするのだ。そして、既にヒトツ黒星が付いていたら、そのゲームをアキらめていた気がするのだ。しかし、気が付けば、体力がキッカリゼロ。つまり、必殺技で削られるだけでKOされる状態にも関わらず、勝負を捨てないオイラがいるのである。これも中年力である。

  逆境に置かれても、決して最後まで勝負を捨てない。今なら理解できるぞ。ハーロックの「男には負けるとわかっていても戦わなければならない時がある」というセリフの真の意味が。そして、負けたとしても、自分の理解のなかで負ける。ベストを尽くしたのならば、それで仕方ないではないかと。そして、それは次の戦いにフィードバックされるのだ。負けた時に、自分の理解のなかで、潔く負けられるように、今、ベストを尽くしておこうとッ!!

  具体的になにがどうとは書かないが、以前、ある高い目標を掲げ、2ヶ月以上という長いスパンを戦い抜いた時も、自らの中年力を認識した瞬間である。思うように事が運ばず、ヘコんだコトもあった。多少のゲインのあと、長く停滞する期間が続いたときは、心が折れそうもになった。若い頃ならば、アセる気持ちを抑えられずに、イチかバチかの行動に出て失敗したり、いっそアキらめてその後の努力をやめてしまっていたことだろう。そこを、耐え抜くことができたのも中年力である。

  体勢が悪いときは、何もしないというのも、正しい選択肢のひとつであるコトと知ったのも中年力である。先日のアルカノイドでいえば、最後にひとつ残ったブロックは「狙う」のでなく「待つ」という意識だ。ボールを落とさなければ、必ず当たる。そう考えるのだ。こう考えるとアルカノイドは中年力養成ギプスである。アルカノイドのプレイぶりで、性格判断ができる。御社でも、入社試験にアルカノイド、どうすか?

  とはいっても、地球は自分を中心に回っているわけではない。リアルはゲームと異なり、必ずエンディングにたどり着き、勝利できるという保障はないのである。しかし、そこが、おもしろい。おもしろいと思えるようになったのも中年力である。だから、自分のできる範囲でベストを尽くすのだ。そして、勝利をこの手に掴み取るのだだだだッ!!

  さて、そんなこのSVX日記の運営も「Powered by CHU-NEN」である。始めた当初、ぜんぜんカウンタが回らなくても、ヘコまないのである。毎日の日記のクオリティにバラツキがあっても、気にしないのである。どうしても書けないのならば、書かずに済ます勇気もまた、中年力なのである。ちゃんと毎日更新することを自らに義務付け、守れずに自分に腹を立て、ヤメてしまってはどうにもならない。そこはファジーにゴマかし、ゴマかしてしまうことで、継続を可能にし、質×量で最高点を目指す。オイラのベストはそこにある。それに気づき、実践できるようになった、これこそまさに中年力なのである。

  最後に、ココまできて、かなり名文を書いてしまったような気がして、こんなコトなら最初から「中年力」なんてヘンなコトバじゃなく、もっとカッチョエエ単語、例えば「年巧力」とかにしとけばよかったとか、思い返してしまうのに、そこをアキらめてしまうのも、これもまたひとつの「中年力」の形である。むはっは。