SVX日記

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2023-02-28(Tue) 九四ドライブ10日目

  今日も6時起き。すっかり早起きが定着。宿に備え付けのレンジを借りて、昨日に準備した「袋のまま立てて温められる」という惣菜を温めようかと思ったら、庫内の高さが足りず不可。仕方ないので頭をひねり、レジ袋に惣菜を入れ、そこに熱湯を注いで湯煎したらいい感じに温まった。食ったら狭い部屋をやりくりして荷物をまとめ、すぐに出発。

  走り出して、すぐにエネオスのセルフで給油。燃費は18.61km/lと、前回とほぼ同じ。もうちょっと延びても良いような気もするが。

  最初の目的地は本土最南端という佐多岬。直前で伊座敷トンネルに入ってしまったが、そこは旧道を行けばよかったな。岬へ続く道路は、佐多岬ロードパークなどという妙な名前で、途中のトンネルが少し狭い以外、贅沢過ぎる道。しばらくして、佐多岬公園駐車場に到着した。

  後で知ったのだが、この佐多岬、当初は私企業により観光地として開発されたものらしい。佐多岬ロードパークという名前はそれに由来する。最初は、本土最南端という特別な場所を私物化するなんて、と思ったが、経緯を追っていくと開発の苦労も少なくなく、最後には町に譲渡しており、むしろ偉業に思えてきた。今回、当然な顔して無料で訪れてしまったが、この経緯を知った上でありがたく訪れたかったな。

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  駐車場には観光案内所という名の売店があった。まずは、だいだいソーダというクラフトファンタオレンジを流し込む。その先はソコソコの距離を徒歩で進む必要がある。遠くにある、右の矢印が展望台、左の矢印が灯台守の官舎跡地だ。開聞岳も見える。展望台へ向かい、さらに到達できる最南端である官舎跡地まで行ったが、平日で誰もいない。途中、足を踏み外して転落したら、行方不明になって終われるな。

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  たっぷり1時間ほど散策して、無事、観光案内所に戻った。何か昼飯になるようなものが要るんだが、そういう類のものは売っていない。仕方なく雄川の月という菓子を買う。後で気づいたが、せっかく本土最南端まで行ったのだから、何か最南端グッズのようなものも買っておけばよかったな。

  さて、ここからが本日のメインイベント。素直な道を行かず、ちょっとヤバそうな海っぺりの道で北へ向かうのだ。いざ行ってみると「延々」である。最初はそれほどの険道でもなくクネクネを楽しめるのだが、いくらなんでも続きすぎ。長野県道8号も延々だったが、その軽く倍以上。しかも、後半は険道レベルが相当に上がってくる。最後の少しが通行止めで北へ押し出されたが、その先にある快走路で感じた開放感はモノスゴいものがあった。いや、楽しかったけれど、さすがにもう一度、走りたいかと問われれば、うーむ……まぁ、遠いから考えても仕方ないが。

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  しばらく快走路を行くが、予想通りコンビニ等は見当たらず。昼を過ぎたのにロクな手持ちの食料はないが、岸良展望所という美しい砂浜の絶景を見下ろせる場所で昼飯にすることにした。長らく持ち歩いていた、あか巻と、さっき買った、雄川の月と、家から持ってきた魚肉ソーセージという寂しい食事だが、好天の下の絶景がスパイスとなって、強く印象に残った昼飯であった。

  本当は、IHIスペースポート内之浦という場所で昼飯にしようと目論んでいたのだが、いざ通りかかると全面舗装されていて雰囲気が変わっているし、チェーンで入れないようだった。さっきの場所で食ってよかった。その後、なんとなく道の駅くにの松原おおさきで休憩、しばらくして志布志。フェリーで大阪とつながる場所だ。なにかあれば、ここからショートカットして帰ることも考えていたが、現状その必要はないので通過する。

  海っぺり好き、港の橋好きとしては、福島大橋を通るしかあるまい。ちょっと道を間違えつつ、港町を抜けしばらくすると岬だ。岬好きとしては、向かうしかないのだが、途中にゲートがあり、考える間もなく400円も取られた。なんでも、都井岬には御崎馬という野生馬が放し飼いになっていて、その保護に対する協力金らしい。実際、野生馬が脇をうろつく道を進んでいく。肝心の都井岬は、そこそこ観光地化されているものの、特段の印象もない。展望台化している灯台は有料だが、そもそも工事中で入れないようだ。大して散策する余地もなく、そそくさと次の目的地へ向かう。

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  そこからの道もなかなかのものである。延々と右に美しい海を見ながら進む快走路だが、徐々に右側の海に鬼の洗濯板が現れ始めるのだ。あれを最初に見た時は、どうみても人工物にしか見えず、誰が何の目的で作ったのかと、頭の中が大混乱した記憶がある。

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  宿が近づいてきたところで、脇道に逸れて道の駅フェニックスで休憩。フェニックスってカッコいい名前だが、南国だし火の鳥のイメージから? と思ったら、不死鳥のイメージを持つヤシ科の樹木の名前が由来らしい。自分は道の駅で買い物することは少ないのだが、この時はカップに山盛りのきんかんが気になって購入。400円。確か皮を食べるんですよね? なんて、レジの人に確認したら、すっぱいが種に注意すれば中身も食べられるとのこと。ほほーん。

  今日の宿は予約なしでラブホの予定だったが、3日目のラブホがイマイチだったので、途中で予約したルートイングランティアあおしま太陽閣。裏に駐めたら妙なところに迷い込んでしまい、獣道を通ってフロントまで。正直、部屋は古くて痛みも多いが、一昨日や昨日に比べてむやみに広い。

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  すぐさま散歩に出る。広い砂浜を歩きながら青島へ。鬼の洗濯板を歩いて、日向青島灯台へ。目に入ると行きたくなってしまう性分なのだが、鬼の洗濯板のヌメリで滑ってズッコケる。くそー、鬼め。鬼殺隊に入ったろか。と、くだらないことを考えつつ、灯台にタッチしてから戻って島を一周。

  例によって、全国旅行支援のクーポンが2000円出ているので、晩飯は居酒屋で豪勢にやろうかと思っていたのだが、開いている店が極端に少ない。地図では賑やかな通りに見えたのだが、平日だとこんなもんなのか。結局、コンビニで晩飯を調達したが、クーポンを余らせてしまった。

  ちなみに、宮崎のクーポンは使うためにアプリを入れなければならず、衝撃的な面倒くささで、使い方も衝撃的なわかりにくさだった。コンビニのレジの手前で操作のために数十分も立ち尽くしてしまったほどだ。自分はスマホを使い慣れていないが、岡山と広島で出たクーポンは、アプリなしでスコンと使うことができたのだ。いつの世にも、頭のいい人と頭の悪い人は存在し、どちらも同等に活躍できる可能性はある、という新たな知見が得られたわ。

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  そんなことを考えながら、真っ暗な中を延々と歩いてホテルに戻る。またもや、ちょっと歩きすぎたな。食後に夕方に道の駅で買ったきんかんを食してみると、皮が驚愕の甘さ。これはウマい。しかし、中身がすっぱいのはツラい。でも、いいなぁ、きんかん。手持ちの冷蔵庫に入れ、ちまちま食べつつ、土産に持って帰ろう。

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  例によってノートPCで明日のルートをおさらい。明日のルートは誠に慎重な検討を要するのだ。そして早めのおやすみである。

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  本日の走行距離は313.2km。累計距離は2360.0km。