SVX日記

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2023-02-26(Sun) 九四ドライブ8日目

  今日は朝からカミさんを長崎空港に送っていくので、6時に起きて準備だ。朝食も済ませ、7時40分に出発し、1時間ほどで到着。長崎空港の駐車場は30分まで無料だったので、カミさんを送るついでに、空港の中を少し見て回る。何だか、朝からエラい混雑だったので大丈夫かいなと思っていたら、手続きの渋滞で離陸の遅延にまで至ったらしい。何だそりゃ。そんなこと知らない自分は、少し朝食が足りなかったので、空港でおにぎりを買って追加インストールしつつ、ひとり旅の幕を切る。

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  諫早市内まで戻って南下。雲仙を左に見て海っぺりを走る。そして遂に来ました。初のフェリー乗り場。人生で初じゃないかな。クルマと一緒に海を越えるのは。事前に乗り方についての情報をサイトで仕入れていたが、まずは一般駐車場へ駐めて……て、あれ? 予定よりひとつ前に乗れそう?

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  クルマを乗船用のレーンに並べ直し、係員に15分前までにクルマに戻ればいい旨を確認、事前に車検証を移しておいたクリアファイルを持って窓口へ。切符を買ってクルマに戻る。出航の15分前くらいに乗船が始まる。エンジンを始動し、窓を開けて切符を見せて、桟橋を渡ってフェリー船内へ。誘導に従ってクルマを駐めて、ちょっと強めにサイドブレーキを引く。係員の人が輪止めをセットしてくれる。一輪だけだし、エラく適当に見えるが。ちなみにフェリーは前後に口があるので、下船する時にバックする必要はない。世の中のすべてのフェリーがそうなのかは知らないが。

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  クルマを駐めたら、船室に移動しなければならないルールだ。階段を上り船内へ。口之津港から鬼池港までは、30分前後の乗船なので、船は小規模。売店はない。初めての体験なので、あちらこちらを見て回るが、それほど広いわけでもない。しばらくは船室にいて、後半は甲板に出て風を感じながら到着。案内の放送に従って、階段を下りて乗車。前方の口が開いたら、エンジンを始動し、順に下船する。特段の手続きはないので、そのまま走り去る感じだ。あー、おもしろかった。でも、今日中にもう一度、乗る予定なんだけど。

  昼を過ぎたので、すぐ先にあった道の駅でうどんの昼飯を済ましつつ、何となく見た目の面白い「あか巻」という和菓子を購入。天草名物らしい。こういうのが買えるのが道の駅のイイトコだよな。とはいえ、しばらくは食べる機会もなく、クーラーボックスで持ち歩くことになるのだが。で、そのまま海っぺりを走り、ひとつめのデッパリとおっぱい岩はスルーしたものの、ふたつめのデカいデッパリに城跡があるとのことで立ち寄ることにした。

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  が、この富岡城跡には、意外と印象深い歴史があった。実際に一揆軍と戦い守り切ったり、足助(近所だ)出身の鈴木重成という城主が名君として語り継がれていたりする。偶然だが、観光するのも大事な経験だな。

  で、どんどこ南下する。基本、海っぺりを走るのだが、それをガンバリすぎると、とんでもない酷い道を行くことになる場合があるので、その選択が難しい。その選択をいい感じにこなしつつ、海を横目に走っていると、次のフェリー乗り場に近づいてきた。最近の港には海上をパスする橋がある場合が多いが、この港にある牛深ハイヤ大橋は、橋上にT字路があったり、そこまでループで上ったりと面白い構成だ。うまく両方とも通過しつつ、フェリー乗り場に着く。よっしゃ。

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  そして、人生の初フェリーから、4時間を経ずして2回目のフェリー。すっかりベテラン気分で乗り込む。牛深港から蔵之元港までは、30分前後と同程度で、船の規模も似たようなもの。やっぱり、あちらこちらを見て回り、到着したら下船。船の前方の口が開くのを待って、そのまま走り去る。走り去る時の開放感がいいな。

  蔵之元港の地形的に、下船した車は、ほぼ南に向かうことになるので、フェリーから出たまんまの隊列でしばらく走ることになった。で、淡々と走っていると、あ、ここだ、となって停車。実は、事前に洗車スポットをチェックしていたのだよね。広島での洗車から6日経って、だいぶホコリまみれになっている。コイン洗車場も2回目だが、なんだか前回とだいぶ様子が違う。多くの車が自動洗車機に並んでいるのに、ジェット洗車コーナには誰もいないし、ジェット洗車コースがたったの100円だし、水の出もだいぶおとなしい。

  前回同様、備え付けのバケツを借りて、いつも通りの手順で雑巾で洗車しようとしたが、全ブースにバケツが備わってないので、隣のブースのバケツを借り、そこにジェット水流を溜めて洗い始めるが、だいぶバケツが小さいため、すぐに水がなくな……じゃない、バケツの底に穴があいてるんだ。つうか、これ備え付けのバケツじゃなくて、誰かが捨ててったヤツか。もう100円払って水を溜め、水漏れの速度と戦いながら洗車完了。携帯バケツがあったらよかったんだな。

  その後、やっぱり事前にチェックしてあった、エネオスのセルフで給油。燃費は18.64km/lと、普通よりちょっといい程度。まぁ、妥当。

  さて、ぼちぼち宿が近づいてきたし晩飯の調達をしなきゃ、と思ったのだが、ちょっと遅かった。コンビニがない。道の駅はあるが、食堂は早く閉まるし、晩飯っぽいものが売っていない場合もあり、実際に売ってなかった。結局、そのまま今日の宿である竹屋旅館本館に着いてしまう。

  おぉ、しかしすごい宿だな。玄関を入った瞬間から硫黄の匂いがすごい。すぐにいい感じのおばあさんが出てきてチェックイン。元々は旅館ではなく湯治場ですからね、なんて説明もされつつ、晩飯を買うなら、西にはない、南に向かえばある、とのこと。早速、南に向かうが、だいぶ想像とスケール感が違い、コンビニまで10km弱もあった。適当に晩飯と朝飯を買って宿に戻る。

  戻ると18時半。ここんとこ、ずっと走ってなかったし、せっかくジョギングシューズとか持ってきたので、ちょっと時間が遅いが走るか。と、走り出した。コンビニからの帰り道、宿から5kmのポイントをチェックしたので、そこまで走れば10km走ることができる。

  しかし、やはりちょっと時間が遅かった。行きの時点で真っ暗。街灯も少なくだいぶヤバい。んが、自分はヤリだすと目標にコダわるタイプなんだよな。結局、5kmのポイントまで到達して、戻る。今回も、時々iPhoneのマップを見つつ走ったが、試しに経路案内を使ってみたら、最後のキツい上りの場面でいきなりシャベリだして肝を冷やした。トンネルが見えた時は心底ホッとしたわ。

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  戻ったらすぐに風呂だ。これがまた、時代が付いていてホントにいい味を出している。ひとりでのんびりと入る。これはゼヒまた来たいなぁ。

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  部屋は4畳半と狭いが、むしろ落ち着く感じ。モノで足の踏み場もなくなりながらも、晩飯をかき込んだら、荷物整理を済ませる。無線LANはないのでテザリングにより、例によってノートPCで明日のルートをおさらいしつつ、早めのおやすみである。

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  本日の走行距離は259.1km。累計距離は1653.8km。