SVX日記
2023-02-22(Wed) 九四ドライブ4日目
今日もイベント満載なので6時起き。が、古いラブホテルだからか、どの設備もボロくて、昨晩に切った物販用の冷蔵庫以外に、持込用の冷蔵庫も加湿機もエアコンもすべてうるさく、掛け布団も少し薄くて寒くて、寝れなかったわけではないものの、快眠できたとは言えない。安いだけのことはあったな。
さっさと準備して朝食を済ませて7時過ぎには出発。下関の関門トンネルに向かう。だいぶ前に人道を歩いて九州に渡ったことがあるが、今回は自動車用のトンネルだ。ウキウキと通過。何のことはなかったが、ずっと下って、ずっと上って、っていう感じなんだな。
門司港は二度目だが、どうにも雰囲気が良い。旧い建物なのに古びておらず、現代的な設備を取り込みつつも現役なのだ。こんなことが可能なんだなぁ。これで、街全体が美しくまとまってしまうのならば、現代的な街並みってなんなんだ。
などと、駅や街並みを見て回っていると9時になったので、九州鉄道記念館の開館と同時に入場する。規模はそれほどでもないが、車両の中に入れたり、展示内容は濃い。すぐ後に入った兄ちゃんがいたので声を掛けたら北海道から来たそうだ。さくらの寝台の展示の前だったので、若そうだがブルートレインに乗ったことがあるかと尋ねたら、ギリ乗り損ねたとのこと。思わず少しばかりの想い出を語ってしまった。自分は、出雲、あさかぜ、北斗星、サンライズほか、何回か乗ったが、東京到着直前に並走する満員の通勤電車を眺めながら、のんびり朝飯の弁当を食うのは楽しかったよ、なんて。
さて、ザックリ見て回ったので、次は軍艦防波堤に向かうのだ、市内はひどい渋滞。そんな中、昔確保した「よつんばい」鉄塔を見つける。え。いま走っているのはあそこなのか(ストリートビュー)。その近くには「鳥居型」鉄塔も。なんと懐かしい。実に四半世紀も前に見たまんまだ(ストリートビュー)。
ようやく渋滞を抜け、若戸大橋を渡って軍艦防波堤に着く。おぉ、確かに軍艦の形そのままだ。大きさを体感できるがずいぶん小さいな。ここでサイコメトリ能力を持っていたら何かが見えただろうか……などといらんことを考えながら歩いていたら、足元にあった雨水の溜まったフライパンに気づかず、蹴っ飛ばして右足がびしょ濡れになってしまった。うげぇ。なんでそんなものがあんだよ。
帰りは若戸トンネルを通って小倉駅に戻るのだが、再び渋滞に巻き込まれ、時間を気にしつつ、カミさんとのランデブーポイントである小倉駅自動車整理場に到着。少し時間に余裕を持たせたのは、駅にあるキャプテンハーロック、鉄郎、メーテルの銅像を見るためだ。なんか、イタズラしてあるのかと思ったら、像に花束が挿してあった。奇しくも、松本零士氏の訃報に接したのは、この旅行中。松本ブームに育った自分には、生き様の多くの部分で彼の作品の影響を強く受けており、彼を第二の親父だと思っているほどだ。またいつか遠く時の輪の接する処でお会いできたらと思います。
とかやっていたら、北九州市漫画ミュージアムを見て回る時間がなくなってしまった。入り口をチラと見ただけで、入場はせず、新幹線の改札口に向かい、無事にカミさんと合流する。で、そのまま、高速の入り口へ向かう。と、その時、視界の角に500系が。まだ走ってたのか。これはラッキーな遭遇。すぐに小倉駅北ICから高速に乗ってブッ飛ばす。しばらく走って、自分だけ昼飯がまだだったので、鞍手PAの松屋でハンバーグ定食をかき込んだら、再び佐世保までブッ飛ばす。高速はつまらん。2時間ほどブッ飛ばして、佐世保中央ICで下りる。すぐ目の前の海上自衛隊佐世保史料館を見て回る。カミさんもオイラも軍艦好き、近代史好きなのだ。ゆっくりと見て回ったら、これまたすぐ近所のホテルリソル佐世保にチェックイン。
一息ついたら、すぐ散歩に出る。駅を抜け、港に出て、佐世保バーガーを食べる。そういえば佐世保バーガーって、何を持って佐世保バーガーなんだろうと、定義を調べたら、作り置きはしないという程度で、特段の定義はないそうだ。そのまま、晩飯に何を食おうかと考えながらアーケード街を歩いたが、レモンステーキを食う気もせず、ジンギスカン少しつまんだ程度でホテルに戻る。思うに、佐世保って名物らしい名物がないので、無理に名物としてデッチ上げたのが佐世保バーガーとレモンステーキなのではないか。だって定義がない名物なんて、あり得ないだろ? とはいえ、なんにせよ佐世保バーガーは定着しているようなので、別にケチをつけるつもりはないのだが。