SVX日記

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2004-11-01(Mon) エンジニヤの食卓

  明日はちょっと遠くまで仕事で出張のため、早く寝なきゃならないので、本格的な工作は休み。でも、本格的でない工作はしてしまうのであった。そう、ベンツネジドライバを入手したので昔使っていた「テガッキー」をバラしてしまうのである。

  この「テガッキー」という機械。ザウルスのようなペンタッチにより手書きの図形を書いてメールできるというPHSで、月千円という激安プランだったため、秋葉で彼女と対で1台1円で買ったものだ。この端末、音声通話不可だからといってバカにしてはいけない。最近の携帯の主用途はメールである。このテガッキーはメールの入力効率が異様によいのだ。あたしゃ、今でも携帯のボタンをプチプチ押してメールを書くのにモノスゴイ抵抗がある。なぜならこの「テガッキー」を経験しているからだ。携帯の画面をタッチパネルにした機種が出ないもんかねぇ。NINTENDO-DSが売れたら考えて欲しい。マジで。

  それはともかく銀杏とスコッチをツマミに、そのテガッキーをバラす。まさにエンジニヤの食卓である。というか、いつも食事が終わってから、食卓で作業をしているのだが、呑みながら作業したのは初めてだな。ラジオペンチで銀杏をツブしては、スコッチをチビチビしつつ、テガッキーをバラすのである。

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  結果、スピーカ、コリコリピッピ(?)、振動モータ、リチウム電池を部品としてサルベージすることができた。ホントは液晶パネルwithタッチパネルを再利用したかったが、さすがに仕様もわからんしこれは無理そうだ。コリコリピッピは外すときにコネクタを破損してしまったので、バラしてみる。ほほー。先日のマウスのホイールのロータリーエンコーダみたいだな。

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  しかし、電池がおいしそうだな。充電の方法がわかれば、再利用したい……というところで、かなりへべれけっぽくなってきたのれ、おやふみではる。


2004-11-02(Tue) YRP野比よーん

  今朝は6時前に起きて出張である。行き先は「YRP野比」。正式な地名でないとはいえ「YRP」なんていう地名ありか!? ヨコスカリサーチパークだそーだが。なんだかな。わしゃ以前に「つくば」に住んで仕事をしていたが、当時は「つくば」っていうヒラガナ地名にも違和感を感じたものだ。こういう研究所を誘致するようなハイカラな場所は名称から入るモンなのかねぇ。

  それはそうとなかなかいい場所だ。京急で向かう車窓もかなり美しい。山と海に挟まれた観光地っぽい地形。イナカなのに巨大なビルがボボーンと建っているのが違和感バリバリだが。それはつくばも似たようなモノである。

  それはそうと、仕事は調子よく進んでサクッと帰ることができた。今後、しばらくの間はちょくちょくYRPでの仕事となる。最初は気乗りしなかったが、たまにはこういうのも面白いかも。

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  帰りは上野で待ち合わせてカミさんとイングリッシュパブでギネスを2杯。うま。


2004-11-03(Wed) 近所のリサイクルショップでわっふー

  今日はプラプラと買い物である。以前から気になっていた近所のリサイクルショップに行ってみた。このところガジェットの分解が楽しくて仕方なくなってしまったので、ネタ探しのためもある。

  行ってみたら驚いた。思いのほかボロがたくさん置いてある。今スグこれは買わなきゃ!! というモノはないのだが、ここにあることを覚えておけば後日また買いにこれるだろう、という感じだ。セガマーク3、メガCDなどが、雑多なコントロールパッドと共に転がっている。こりゃオモロイわ。で、2階もあるということで、上がってみるとこれがまた別の意味でスゴい。雑多な家具がゴロゴロしているのだが、どれもイイ感じにホコリを被っており、奥には首のないマネキンが数体!! デジカメがあったらスゴい絵になるですよ!! しかも番号が振ってある謎のドアが!! うぉー、サンルームのような場所は天井も美しくもベロベロしてて、ヘンな廃墟に忍び込むより刺激的だッ!! 妙に興奮してしまったが、今度デジカメ持ってこっそり来よおっと。

  それはそうと、買い物である。とりあえずめぼしい物はなかったが、アナログメータに使えそうな乾電池の容量チェッカを発見。90円だというのでゲットする。また、棚に電池がゴロゴロしていて「電池90円」という表示があるのでノゾいてみると、単1から単4まで、2本組みや4本組みが雑多にゴロゴロ。1本90円だと安くないよなぁ、と思い聞いてみるとオヤジは気のいい声で「どれでも1つ90円ね」などと、これまたスーパーアバウトなことをいう。単1電池って普通1本100円が相場なので、4本組みだと激安なんですけど。灯油のモータポンプ用の電池の予備が欲しかったので、単1のマンガン電池4本組みを2パックゲットである。ついでに、奥のほうにホコリを被りまくっているサンドペーパーセットがあったのでいくらか聞くとこれも90円。迷わずゲットする。何度かホームセンターで買おうとしたんだけど、種類がありすぎて選べなかったのだが、このセットは10種類ほども入って90円なのだ。うれしくって、びよょーん。LIBERTYなどというまったく無関係のCDショップの袋に入れられたアイテムを手に、ルンルンで店を後にした。よく見ると店のオモテには「90円ショップ」って「ビニールテープ」で書かれていた。もー、わっふー、である。

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  しかし、ここの気のいいオヤジと常連との会話がまたタマランかったなぁ。「これ、そう、プラスネジがあれば治るんだけどさ」「これなんかさ、これとまとめてさ、90円で売っちゃいなよ」「いやー、それが無くなるとなんだか寂しくってさぁ」……イイッ!! ゴミ屋敷寸前だが、まるでオレみたいなヤツッ!! おいらもお金の心配さえなければ、ゴミ屋敷寸前のリサイクルショップを開いて廃品に囲まれながら、日がな一日X1turboでマシン語プログラミングをしたり、フラットケーブルを1本ズラしてハンダ付けしてガチョーン、なんてトボけていたいトコロだ。

  そんなこんなで家に帰ってさっそく電池チェッカをバラしてみた。もう、半分バラけているようなケースのスキ間に爪を入れるとパッカリふたつに割れる。す、すばらしい空中配線である。秀逸なのはバネ仕掛けのアームのバネが、配線を兼ねているところ。抵抗3本はどれも数十オームで、見たところ第4色帯は誤差10%の「銀」のようだが、初めて見たなぁ。

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  ぜひ欲しいのはアナログメータなので、丁寧にバラしたパーツのバリを取ったりしてみる。マヌケな絵の書かれているメータパネルはイイ味を出しているのでそのまま使うかなぁ。しかし、1.5Vで内部抵抗のある電池が相手だとはいえ、ちょっと各部で使われている抵抗値が小さすぎるような気がするんだけど……。

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2004-11-04(Thu) 再びYRPよーん

  今日も朝からYRP野比でお仕事である。今晩はYRPのホテルで泊まる予定で、このホテルにはLANが引いてあるとのことなのでPCを持っていく。残念ながらメビウスは思う存分ヘビー級なので、先日劇安で手に入れたCOMPAQのARMADAが今回のお供だ。

  いきなり京急のファーストクラスに座れてしまった。運転手の真後ろの席である。ウツラウツラしながらも、横須賀の絶景を見ながらの電車の旅。いやー、楽しいですな。

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  今日は昼休みに時間があったので、オモテに出て少し散歩。つくばもスゴかったけど、このYRPのギャップもたいしたものだ。下の左右の写真はほとんど同じ場所から方向をかえて撮ったものだ。明日は早起きして散歩しようかしらん。

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  そんなこんなで、仕事はアッサリと終わって、ホテルへ。ネットへはDHCPでサクッとツナがった。シャレでブロードバンドスピードテストをしたら……30Mbpsオーバー。うっほー、光っすか。仕事の都合でオープンオフィスをインストールするも、ダウンロードは一瞬。さすがに、快適っすなぁー。いかに上戸彩に勧められようと当分は自宅に光など引くつもりはないが、ちょっとええなぁ。

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  ホントはPICライタを持ってきて例の「SHAKENS YOU UP!」のファーム開発をしたかったのだが、実は愛用のメビウス用に先日製作した「EX232C」が使えないとなるとアダプタやらケーブルやらが異様にカサばることに気づいてヤメた。とりあえず、シミュレータ使ってちょこちょこ進める予定である。


2004-11-05(Fri) 一夜明けてYRPよよーん

  一夜明けて、またYRPである。請負の立場ではあるが、昼休みに館内を思う存分ぷらぷらしてしまう。妙にカッチョええエレベータがあるのだ。乗らずにおれるか。

  ほとんどがガラス張りのオッサレーな館であるから、最上階を右へ左へうろうろ。階段を降りる時に目に入ったのが下の景色。道路からガクンと下のほうにテニスコートがあるのだ。時間もあるし、降りてみることにする。

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  どうも、このテニスコートは洪水時の貯水池の有効利用のようだ。水が多くなった時にここに流れ込ませ一時的に溜め込むことで、他の場所が水浸しになるのを防ぐのだ。河川敷みたいなモンだな。ふと見上げると、DoCoMoのビルが逆さ富士のようになっていた。パチリ。

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  ちなみに、そこからちょっと裏手に行くと……日本むかし話かよッ!! てな感じのこんな具合の風景になる。ギャップがイイっすねぇ。

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  仕事は順調に終わって、定時に帰途につく。例によってカミさんと待ち合わせて上野で牛タン食って帰る。また、来週からYRPで仕事である。へっくし。


2004-11-06(Sat) S端子を斬るッ!!

  ナゼかおフクロが松竹の株を買っていて、株主優待券をくれたので映画を観に行くことにする。と、その前に株主優待というモノだが、あたしゃ「株主サマ」に献上するワイルドカードのようなイメージを持っていたが、意外とそういうモノではないということを知って驚いた。

  松竹は株主優待として映画の無料入場券をくれるのだが、土日祝ほか封切日などは使えないのだ。こういう傾向は松竹だけでない。吉本ではルミネの漫才の観覧券だが混んでいる時はダメだ。コナミなんかも、ゲームソフトをくれるがプラットホームやソフトの種類はお任せだ。まぁ、そんなモンらしい。

  ただ電話をして確認をしたところ、今回は土曜日だが使ってよいとのことなので、多少不本意ながらも「隠し剣、鬼の爪」を観にいくことに。藤沢周平原作、山田洋次監督のほのぼのサムライムービーだ。内容は、以前に観た「たそがれ清兵衛」とほぼ同じだった。なかなか面白いんだが、こういう映画は寅さんと一緒で意外性がないほうが安心して観られるんだろうな。客層も結構年齢が高かったし。面白くないわけではないが、いわば年寄り向けのゴレンジャーである。

  さて、明日はちょっと車で遠出、かつ秋葉原に寄っていきたいので、カーナビを使いたく、ひさびさに車載PCを載せたいトコロだ。しかし、実は8/21のSVXのエアコン故障と同時に画面が映らなくなる症状が出たまま放置してあったりする。原因追求のために、ナムコのゲームをつないだところ画面は映った。どうもPC側のマザー上のビデオ関係の回路が壊れたっぽいのだ。しかし、そんなもん直せるワケもない。よって、復活させたかったらマザーを買いなおさねばならんのだが、それはあまりにイタい。

  というわけでイキナリだが、とりあえずの復活を目指してコンポジットビデオのスグ横のS端子からビデオ出力ができないか考えてしまうのである。画像出力の回路がダメならやっぱりダメな可能性も高いが、S端子から画面が出せれば儲けモンなのだ。

  で、必死でWebを検索するが、自作したという記述がほとんど見つからない。S端子からコンポジットに変換するアダプタが存在することは言及されているのに、なんか複雑な回路を組んで実現したとか書いてある。ホントにそこまで必要なのか!?

  んなもん、ピンアサインがわかったらウリャーだッ!! だいたい、3次元YC分離回路がどうとか、聞いたことがあるが、なにしろYとCを分離したまま送るのがS端子だろ? S端子のピンアサインは記述を参考に、手ヒネリでコンポジッてみる。適当なS端子ケーブルをぶっちぎって、芯線同士をコンポジットの芯線に、ガワ線同士をガワ線に接続ッ!!

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  S端子で出力する映像機器として、プレイステーション(マニアタイプ?)を使って、コンポジットに入力してみた。映るじゃん。しかも、かなりキレイに。

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  で、こんどは実機で試してみる……やっぱりダメか!? あれ、ちょっと映った。LCDパネル側の端子をグリグリする。映った!! というか、もしかして……コンポジットでも映るじゃん!! というか、PCの信号の方が神経質だからか、接触が悪いために映像が流れてしまっていただけのようだ。

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  というわけで、ちょっとLCDパネルの中の配線にも若干の問題があったが、とりあえず解決である。まぁ、S端子の件も勉強になったし。というわけで、明日はナビを使いつつお出かけできそうである。

  ところで、KeiBoardって携帯をイメージしてるんだけど、やっぱり時節柄で運転中にイジるとお縄になるんでしょうかねぇ!?


2004-11-07(Sun) SVXで秋葉なのよん

  今日は昼から遠出である。昨日、車載PCが動くことを確認したので、カーナビとして使えるようSVXにセットアップする。先日から、センターコンソールのLCDパネルを引っ掛ける引き出し部分が奥にメリ込んでしまっていたので、ソルダーアシストのカギ爪を使って無理矢理ヒッパリ出したりもする(ボロい……)。相変わらず、トランクに12Vが引っ張れていないので、インバータで100Vに昇圧、ACアダプタを介してPCを接続する。あちこち暫定工事だらけだが、ちゃんと動く。動けばOK。

  自宅を13時すぎに出発、若干6号が渋滞したが、秋葉には14:45に到着。ナビのおかげもあって、スマートにくることができた。秋葉は前回の10月17日以来の3週間ぶりだが、車で来るのは初めての経験だ。駐車場が1時間待ちとか聞いていたので十分に下調べしていたのだが、目当てのパーキングは一杯。しかし、運良くヤマギワリビナの駐車場に滑り込むことができた。ほっ。いやー、予想以上に車での秋葉はラクラクだ。ヤマギワリビナから鈴商は目と鼻の先だ。車を降りたら数分で秋月である。うっはー、心の準備ができてない。何か買うものあったっけ?

  そうそう、これからしばらくは仕事でホテルに缶詰、しかしおそらく夜はヒマ、という状態なのでキットでも買おうと思っていたのだ。前から欲しかったコンデンサの容量計のキットを購入。他にはちょっと面白そうな大容量のコンデンサを買ってみる。なんに使うのか。それは私にもわからない。電解コンデンサはプラマイ逆につなぐと吹っ飛ぶらしいので、そのうちそれもやってみたいな。

  容量計キットを購入したら「オマケです」と、ACアダプタとそれ用のジャックをくれた。ACアダプタには「クリアベール専用ACアダプター」とか怪しい記載があるので、ほぼジャンクという位置付けなのだろうが、ホントに秋月は商売っ気を感じさせないねぇ。ますます忠誠心が増すというモンだ。ついでに運転中の携帯電話用にイヤホンマイクも買ってみる。あまり使うとは思えないけど、200円ならSVXの中に放り込んでおく価値はあるだろう。

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秋月電子通商
デジタル容量計キット\2,500
ヒートシンク\90
電気二重層コンデンサ 1.0F 5.5V\200
電気二重層コンデンサ 0.47F 5.5V\100
携帯電話用イヤホンマイク\200
\3,090

  ハッと気が付くと千石だ。最近、買うものがないなぁと思いつつも、ちょっと奮発してニッパを買ってみた。いやなに、いままで細かい作業をする際はタミヤのニッパを使っていたのだが、プラスチック用なので使うにつれて刃が欠けまくりになり、最近はより線が一発で切れなくなってしまったのだ。スキバサミかっつーの。ニッパは使用頻度が高いので比較的よいモノを、ということでHOZANのモノを買ってみた。それでも1,660円だ。

千石電商
HOZANミニチュアニッパ\1,660

  で、ついでにラオックスによって、書籍を購入。以前から読みたくて、昨日、立ち読みし、ついに購入することを決めた「CPUの創りかた」である。いわゆる「萌え本」の一種で、文体も砕けまくっているのだが、内容は素晴らしいことこの上ないのだ。少々高いがお買い上げの価値は十分ある。

ラオックスComputer館
CPUの創りかた\2,940

  今日は、駐車料金がかかるし、あまり用もないのでゼビウスしないでソソクサと車に戻る。1時間といなかったが、駐車料金は800円。うぅ、便利とはいえ高いなぁ。そのまま、山手線を横断して、首都高速に乗る。ただいま15時半である。

有料道路
首都高速(本町〜羽田)\700
首都高速湾岸線(羽田〜並木)\600
横浜横須賀道路(並木〜佐原)\1,050
\2,350

  そのまま高速を乗り継いで、横須賀は佐原まで向かう。途中、羽田でモノレールと併走するわ、横浜ベイブリッジを渡るわ、景色はいいわでたいへん楽しい爽快なドライブであった。やっぱり、SVXには高速道路が似合うなぁ。最近はオトナなのですっ飛ばしたりはしないけどね。で、YRPに到着したのは17時前。自宅からの走行距離は100kmチョイというトコロ。

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  ホテルにチェックインしたあと改めて買出しに行く。3泊分のビール、お茶、つまみ等を購入。お茶にマクドナルドのタダ券がついていたので、晩飯はマクドナルドにしてみた。SVXにも給油してあげて、マクドナルドでマックグランとかいうセットを購入。ホテルに戻る。

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  ハンバーガをパクつきつつ「CPUの創りかた」をパラパラ。おいらはあまり系統立てて電子工作の知識を得たわけではないので、初心者向けの記述にも新鮮な発見があったりする。というか、この本の切り口がかなり鋭いのだな。書くべきことと省略すべきことの取捨選択が素晴らしいのだ、たぶん。

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  食い終わって、早速、秋月の容量計キットを開いてみる。う。意外と難しそうな回路だ。驚いたのは基板を2つに切断して、表示部として独立させることができるように配慮されていること。なるほど、容量計ってテスターの一種なのだから、キレイにケースに入れるに越したことはないよな。んが、基板を2つに切断しろっつったって、こないだ自作したテーブル丸のこ(≒ビデオデッキ)なんて持ってきてないよ。ケース加工などはハンダ付けを始める前にしなきゃイカンしなぁ。ヒマつぶしのために買ったキットなのに、結局なんにも手が出せん。ありょー。

  仕方ないので、長らく放ってあった「SHAKENS YOU UP!」のファームをまたプチプチと組み出す。現時刻を表現するLEDの点滅動作を実際に確認。シミュレータで動くことは確認していたが、一発で動いてしまった。実際に動くとこれがまたウレシイ。LEDの点滅だけで現時刻を表現するので、非常に読みづらいのだが、なんとか実用的に読めるレベルになっている気がする。明日は割り込み関連を実装して、時計として完成させたいところだ。

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  しかし、せっかくハンダゴテまで持ってきたのになぁ……とほほん。


2004-11-08(Mon) フルタニアンの目がテン

  理科番組が好きだ。古くは「面白ゼミナール」あたりから「特命リサーチ200X」まで、毎週必ずというわけではないが、チャンネル替えて映っていればほとんど観た。家のサーバで番組を録画できるようになってからは、毎週日曜朝7時から放送している「所さんの目がテン」がお気に入りだ。ここのところ溜まっているが、毎週欠かさず観ている。見るに値する面白さだ。

  先日、なにげなくテレビをつけるとテレビ東京で「ウルトラ実験隊」とかいう理科番組をやっていた。液体窒素がどーとかで、液体窒素の中にうなぎを漬けるとか言っている。これは面白そうだと思って観ていると、うなぎを液体窒素に漬け、数秒後に引き上げ、通常の水に戻していた。カキンコキンのうなぎは、数秒後には元気に泳ぎだし、皆が驚きの声をあげる。なるほど。そこまではよかった。驚いたのはその現象の説明。

  「うなぎは皮が厚いので」

  一瞬、ふーんと思ったが……ちょっとまてッ!! 皮が厚いことが「凍死せず、水に戻して数秒後に泳ぎだす」理由なのか? 温度の伝導率とかそういうのは無視なのか? こういうことをいうと「細かいことを気にするヤツだ」と思われるかもしれない。しかし「目がテン」を観ていて、そーゆーふうに疑問を感じたことはないぞ。思い返しても一度もない気がする。

  数週間後、またその番組がやっていた。今度は「体を洗ったあとにリンスを洗い流すと、体にリンスが付着したままとなり、背中にニキビができやすくなる」というネタだ。これもまことにウサン臭い。そんじゃぁ、頭皮はどうなるんじゃ。頭皮のほうが圧倒的にリンスが残りやすいのではないか? 洗い流した際、背中側だけでなく胸側にはリンスは付着しないのか? 「だから江戸時代から頭を洗ってから体を洗ぇっていわれてるんですね」って、江戸時代にリンスがあるかよッ!! そのテキトーな説明、ヤメレーッ!!

  よく考えたら「目がテン」は、放送開始から何十年も経つ名門の番組だ(と思う)。早朝の番組はゴールデンに比べて、しょうもなくても長続きする可能性は高いが、理由はそれだけではないだろう。それだけ、番組の質が高いのである。司会の所ジョージもオチャラケているとはいえ、理科番組の崇高さを損なわない、素晴らしい司会ぶりなのである。間違いない。

  そういう意味では、所詮「ウルトラ実験隊」は最近の「博識系」番組の尻馬に乗るテキトーな番組だということだ。そういうレベルで番組を作るくらいなら「知ってどーするの」を続けていればよかったのだ。トリビアよりも数段くだらないネタながら、面白さはトリビア以上であったように思う。

  ちなみに私は日本テレビよりテレビ東京のが好きなくらいなのだ。よって「ウルトラ実験隊」を作っているディレクターは猛省してほしい。番組の方向性としては間違っていないのだ。テレビが与える影響は「マジで」高いぞ。ここはひとつ、しっかりとした番組作りをして、視聴者をうならせて欲しい。たのむよ、ホント。

  いやーしかし、ヒマと思われた缶詰の仕事も、意外といそがしく、持ち込んだハンダゴテもルータも一度も通電できなかった。しまいにはこのように、工作ネタを離れてしまう始末……残念ッ!!


2004-11-09(Tue) ぶはっ

  仕事が忙しくて、ハンダゴテどころではない。一回休み。


2004-11-10(Wed) コンデンサ容量計のケース加工完了

  昨晩は仕事が終わるのが遅かったのでホテルで一泊した。今日は通常業務なので朝からYRPを出て自宅に戻る。9:25発の11:30着。ちょっと羽田の辺りで渋滞したが、非常にスムーズに帰ってくることができた。昼から通常業務に戻ることにして、それまでに洗濯をすることにした。3日も連続で出ているとちょっと心細くなってくるんだよね。

  で、洗濯の時間を利用して、心も洗濯することにする。私の場合、基板の切断作業がそれに相当する。例の自作簡易丸ノコ(≒ビデオデッキ)を持ち出し、新兵器の作業マスクをして、例の容量計キットの基板を切断する。らんららーん、と。快適かつキレイに切断できた。もうハナクソが妙な色になったりもしないぞ。そのあたりで洗濯完了。残念ながら心の洗濯も完了。ぱぱっと干して職場へ。

  職場では出先で修正したコードを、チマチマと自分のリポジトリ内に反映する作業をメインに行う。アマグラマのころは、ほとんどすべてが1台のマシンで完結するから、ファイル管理とか必要なかった。でも、仕事ではファイルのインストールは複数のマシンに及ぶ。テスト、デバッグなどもある程度その状態で行う必要があるので、ファイルの更新管理をシッカリ行うというのは非常に大事な要件だ。ホントはどこからでもネットワークでつないでCVSで管理するのが理想だが、客先から外(インターネット)とつながる環境はありえないので、紙に書いたり、diffを取ったり、ひたすら地味に作業ログを取る……うーむ、なんか工夫できそうな気がしてきたぞ。Perlでそういう特殊環境に特化したインチキCVSでも作ろうかしらん。いや、作るべきだな。そうだ、作ろう。

  さて、帰宅してひさびさに工作をする。昼に基板を切断したので、そのまま作業を継続する。とりあえず、製作する容量計の基板サイズに見合うプラケースのストックを漁る。おぉ!! ちょうどいいサイズのケース(タカチのxxxx)があるでないの!! もし合うサイズのケースが見つからなかったら100円ショップのタッパーがケースになっていたところであった。容量計はテスターと同程度に長く利用することになりそうであるから、やっぱりカッコイイケースに入れたいからねぇ(そういう意味ではEX232CPは失敗したなぁ……)。

  そしてガリガリ君にチェイング。今回はフタ側を上面として利用することに決定。まずは2枚の基板を固定するためのφ3mmのネジ穴を2つづつあける。すべて皿ネジを利用するので、いつものように「手ドリルグリグリ処理」を行う(10/4の日記参照のこと)。次は5極のセレクタスイッチ用の穴。適当な場所にルータでφ3mmの穴をあけ、リーマでグリグリグリグリグリグリグリグリグリグリと、か〜なりグリグリする。同様にトグルスイッチ用の穴、プッシュスイッチ用(キット添付のモノは基板実装用なので使わず、手元ストックのプッシュスイッチを利用)の穴、ACアダプタのジャック用(これも、オマケにもらったものは基板実装用なので、手元ストックのケース用のジャックを利用)の穴を次々に開ける。あー、ケース加工って、苦しい作業なんだけど、ほんと楽しい作業だよねぇ。最後は3ケタ8SEGをオモテに出すための四角の大きな穴をあけるのだが、これは難しいぞ。こういうときにはハンドニブラが便利なんだろうけど持ってないので、とりあえずルータに丸ノコを装着して小さめに適当な穴をあけて今日の作業は終了。

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  明日からまたYRPで仕事なので、ヒマがあったら、一晩中ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリと、か〜なりゴリゴリして穴をちょうどいい大きさに整形するとしよう。とりあえず、仮組みしてみる。うむ。かなり美しく加工できたぞ。我ながら工作の腕前も上達したなぁ。満足じゃ。

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  あ、そうそう、そういえばセレクタスイッチって面白い構造だねぇ。軸にストッパーになるパーツが通してあって、ストッパーのパーツをハメる位置でスイッチの極数を2極〜11極まで自由に選べるようになっている。頭いいなぁ。一方で、軸の長さも切って自由に選べるようになっているんだけど、これはちょっと長すぎでないかい? この長さをフルに使うほど遠い場所にツマミを実装したらグラグラしそうなモンだけど。可変抵抗器なんかは固定長なんだしね。

  つーわけで、明日も早いのでこのヘンでおやすみである。


2004-11-12(Fri) ふぎゃー

  今日の仕事は素直に終わる。せっかくの休み前の出先であるから、もう一泊して三浦半島をひと回りすべく、カミさんを呼出す。引き続きホテルYRPで一泊である。よって、ネタなし。では。


2004-11-13(Sat) 三浦半島一回り

  さて、ひさびさに遠めのおでかけである。といっても、出張先からの出動であるから、遠出といっても朝はラクだ。10時ごろホテルYRPを出て三浦半島をひと回りするのである。カミさんに現在仕事をしているビルを紹介しがてら、YRPと呼ばれるエリアをひと回り。戻って京急YRP野比駅を通り抜け、海岸沿いの道へ出て、爽快ドライブである。SVXも自作車載PCナビも絶好調だ。

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  最初の目的地は城ヶ島なのだが、途中、風力発電の巨大な風車(?)を発見、車を駐めてしげしげと眺めてみた……って、ムッチャクッチャにコワいんですけどッ!! 遠くで見ているぶんにはなんでもないのだが、真下に来てみるとその回転している質量の巨大さを感じ取り、すくんでしまうのだ。この私にこれほどのプレッシャーを与えるとはッ!! 風力発電というものを知っていて、人間として地上にいる私がこれだけコワいのだから、鳥はさぞコワいのだろう、決して近寄ったりしないだろうとおもいきや、さほど気にするでもなくトンビは風に均衡して近くにふわふわとホバリングしていたりする。「竜鳥飛び」というヤツか!? あー、これがコワくないというのに、ギラギラはコワいのか? 鳥の気持ちはよくわらかん。私は来世は鳥に生まれ変わるつもりなのだが、こんなことで大丈夫だろうか。少なくともヒカリモノ好きな性格をなおさねばなるまい……なおすから神様お願い、なのである。

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  しばらくして城ヶ島に到着。一番出っ張ったトコロに行きたくなるという人間の宿命の地である(オレだけ?)。島は思ったより大きくて、ふつーに民家もある。とりあえず、公園をひとまわりする。そしてトンビにエサをやってはイカンと書いてあるのにエサをやるオヤジ発見。まぁ、自分の手を汚さずに面白い絵が撮れたのでヨシとするか。ちなみに、無知なオヤジは一生懸命エサを空に放り投げていたが、トンビは動いているエサは食べないのである。トンビはエサが落ちた途端、急降下爆撃よろしく地上へ。スゲェカチョヨェ……けどトンビに生まれ変わるのはヤダなぁ。神様、ゼヒとも猛禽類でお願いします。頭がハゲでも文句いいませんから。車に戻る途中、不必要にスッゲェ高高度を飛んでいるトンビを発見。神林の「魂の駆動体」ではないけれど、鳥にとっても飛ぶことは楽しみであるに違いない。魂は疾走を欲するのである。翼があるっていいなぁ。

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  せっかく三崎港にきたので、マグロを食う。んが、気がついたらマグロソースカツ丼を食っていた。うまかったのでいいのだが、あれ? あれれ?

  腹のSTATUSがFULLを示したところで、油壷マリンパークへ行ってみる。なんか地名が妙にクドいなぁ、というのはともかくとして、あまり大したトコロではないと思っていたのに入場料1,700円と知ってビビる。んが、意外と中はシッカリとしてて、ひっきりなしに餌付けとかショーとか、イベント満載の水族館であった。若干落ちるものの、鴨川シーワールドライクといえよう。

  入ってイキナリあらわれたのが「サメに触ってみよう」という小さな水槽。触ってみようつったって、相手はサメだ、イキナリ指がなくなったらキーボード押すのに困るなぁ。ちょっとビビりながらも背中をナデてみる……見事なサメ肌であったッ!! 非常におとなしくて、シッポを引っ張ったりちょっと遊んでしまったが、なかなかサメに触れる機会などないから、非常に貴重な体験である。ワサビを持ってたらスッているトコロであった。

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  ホントにひっきりなしにイベントがあるので、案内にしたがって右往左往する。アシカのショーはいつ見ても大したものだ。ひとりぐらい家族にいてもいいかも。ペンギンもなかなかいいねぇ。デカい冷蔵庫があれば連れて帰りたい。

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  オミヤゲ・フォー・オレはサメの聴診器。なんだかわからんがサメの縫いぐるみの中を聴診器の管が通っている。先日、上野駅の上のSTUDYROOMで売っていた本物の聴診器は3,000円くらいしていたが、この聴診器はサメが付いて660円だ。面白いので買ってみた。しかし、なんで……はッ!! もしかしてこのサメはチョーザメなのか!? そうなのか!? うー、それでいいのか……。

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2004-11-14(Sun) 容量計の部品実装完了

  久々にホテルYRPから家に帰ってきたのだが、仕事が詰まっていてやむなく職場に出勤だ。サクサクと仕事を進めるも、結局夕方までかかってしまう。むぅ。

  そして落ち着く間もなく、再びYRPへ向かうのだ。今度は一緒に仕事をしている人に車に乗せていってもらうことになった。車に乗せていってもらえるなら、またもや荷物の量を気にすることはないのだ。荷物の中にハンダゴテとかも放り込んでしまうのだ。うっしっし。

  車は順調に流れ、21時過ぎにはホテルYRPに到着。ビールを呑みはじめ、スコッチをチビチビしはじめ、工具を広げはじめ、ハンダ付けをはじめ、例のごとく飲酒工作がはじまるのであった。製作対象は例の秋月謹製のコンデンサ容量計キットである。既にケース加工は7割方を完了しているので、今度こそ安心してハンダ付けを開始できる状態だ。なんだか、部品がいっぱいあって、抵抗器など間違えて付けてしまいそうなので、ほろ酔いの頭で何度も確認しながらハンダ付けを進めていく。まさに、はにょにょ〜んと至福の時間である。

  例のごとくというかなんというか、良くも悪くも秋月のキットであり、特に発売してからかなり経っているキットだと思われるため、部品が入れ替わっていたり、断りなくオマケの部品が入っていたり、記述が抜けていたりするのだが、それはご愛嬌である。私の場合は、電解コンデンサの容量が47uFという記述に対し、33uFのものが入っていた。基板上の47kΩという記述に対し4.7kΩを取り付けなければならなかったりxxxxxx。こんなことを書くと秋月のキットがいい加減のように思われるかもしれないが、個人的にはそのくらいの緊張感があったほうがむしろよいと思う。キットとはいえ、言われたとおりに組むだけではつまらない。少しは頭を使ったほうが楽しいに決まっている。そういう意味であちこちの情報を疑いつつ、推測を働かせながら組めるという意味で、やっぱり秋月のキットは素晴らしいのだ。多少、不完全だからこそ素晴らしいのである(ちょっと好意的に取りすぎかもしれないが、部品が足りなかったり、違っているために動かなかったりするワケではないのだし)。

  いつのまにかフラスクのスコッチが半分ほどになってしまったが、気がつけば、3つの8SegLEDの取り付けを残すばかりとなっており、それで基板への部品の取り付けは完了だ。おぉ〜と、ここでヤスリがリングに上がったぁ〜。事前にケースに適当に空けておいた四角い穴から、3桁の8Segが見えるように、ひたすらシコシコとヤスリをかけて穴を広げるのだぁ〜。ゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリゴリ……はぁ〜ゴゴリゴゴリゴゴリゴゴリゴゴリゴゴリゴゴリゴゴリ(倍速のつもり)……うぉ〜グォリグォリグォリグォリグォリグォリグォリグォリ(倍力のつもり)……ぜぇぜぇ。ちょっと最初に空けた穴が小さすぎたためヤスリの量が大変なことになってしまったが、とりあえず適当なサイズの穴があいた。

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  一応、今日の作業完了後の状況である。ケース左側に「シュバッ」というキズがついてしまっているが、これはヤスリがスベった痕である。さすがに、ちょっと呑みが過ぎたようだ。いや、あれだけ呑んで4,5回ならよいほうかもしれない。どうやってゴマかそうか、別にゴマかすこともないかな。それよりマヌケなことに、配線材を持ってこなかったのでアダプタジャックや、各種スイッチなどと基板とをつなぐことができない。異様にカサバるアダプタ自体は持ってきたのになぁ。相変わらずのトホホである。職場のサーバ室は配線材だらけなのに……ん?! そうだッ!! 適当にその辺のLANケーブルでも引きちぎってきて、配線材として使ってしまおう。そーだ、それがいい。そこらじゅうモジャモジャであるから1本くらい大丈夫だろう。経路がなくなれば自動的に迂回経路が発生するのがインターネットなのだ。というわけで、明日はちぎったLANケーブルをバラして配線を行う予定である(ウソ)。


2004-11-15(Mon) 容量計のセレクタスイッチ分解

  ぷっはー、忙しい。今日は比較的余裕があったのに、仕事を終えてホテルに戻ると23時だ。それでもすぐ寝るわけにはイカんネン。なんやゴソゴソしとかんと気がスマンのヤッ!!

  いつものホテルYRPがとれなかったので、今晩の宿はホテルハーバー横須賀だ。なんだかパーマ屋みたいなニオイを感じたのは床屋みたいな名前だからか。ブロードバンド対応ということで決めたのだが、フロントでモデムを受け取らないとつなげないのね。もう浴衣に着替えてしまったワイな。せっかくのタダネットホテルなのに、悲しいかなPHSを使ってつなぐ。ひととおりメールをチェックして、昼休みに書いたSVX日記の原稿をアップする。ぷりぷり。

  アップしたあと推敲も兼ねつつ、サンマの缶詰をパッカリ開けつつ、スコッチをチビチビやりつつ、自分でアップしたばかりのSVX日記を読む。んで、面白ぇじゃねぇか、と我ながら感心してみる。でもまぁ、自分で書いてて自分で楽しめないようではダメだよな。そういう意味では、最低限オイラが楽しいわけだからこれでいいのである。我ながらひとり幸せなヤツだとは思うが。とはいえ、誰も読んでいないとわかったら、こんなに気合を入れて書いたりしないのも確か。これからもSVX日記が続くよう、オイラ以外の人類が全滅したりしないよう、星に願っておこう。あと、オイラの愛車のSVXがいつまでも元気なように星に……これは特に六連星(スバル)に願おう。SVXがつぶれたら、SVX日記は続けられない。

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  結局、職場からはLANケーブルをちぎってこれなかったので、配線剤がない。たまたま4芯のフラットケーブルが手元にあったものの、長さ10cmではイカンともしがたい。むー、イライラ……そうだ、セレクタスイッチの仕様だけでも調べておくことにしよう。セレクタスイッチを回しながら、丹念にテスターで導通する端子対を調べる。なるほど、中心の端子と外側のいずれかの端子が2対ずつ、順に導通していくわけね。スイッチを回すことで、同時に2回路をスイッチングできるわけだ。

  ん? 周囲にツメがあるな。こうなりゃこれも分解だ。おりゃ。

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  なんと、というか、やっぱり、というか、おまえもか、というか。先日のマウスのホイールのロータリーエンコーダや、先日のテガッキーのコリコリピッピに非常に似たような構造となっていた。同時に2回路をスイッチングできるということもこの状況を見れば一目瞭然である。面白ぇ。ちなみに写真からはわからないが、パチンパチンという切り替えの感触は「バネの両端に仁丹が引っ付いている」ような構造により発生させているということや(うかつにバラしたら仁丹がすっ飛んでいって探すのに苦労した……)、ストッパーとなるパーツの設定によりスイッチの極数が自由に選べるのは「穴に挿した棒でポッチをひっかける(なんかエロいなぁ)」ような構造により実現しているということも判明した。ホント、バラしは有意義だねぇ。これも「りばーすえんじにやりんぐ」なのかな?

  そんなことをしているところで、テレビに荒俣宏が出ていて、こんなことを言い始めた。「驚きを見つけるのが人生の楽しさ」「いつもと違うことをすると驚きに出会いやすい」「二足のワラジを履く(副業を持つ)と驚きを見つけやすい」だと。そうなのだ。オイラも驚きを発見するためにいろいろヘンなことをするのが好きなのだ、きっと。荒俣氏とはレベルが違うとはいえ、スッゲェ共感できるなぁ。フムンフムン。仕事に追われて毎日同じような生活をしていたり、夜は決まって野球観戦をしていたり、休みをパチンコに費やしたり、そんな人生はもったいないと思うのである。

  オイラの場合、驚きも好きだが、なにしろ「何か創っていないと」気がすまない性格だ。思い返しても、幼少の頃の積み木、小学生の頃のプラモデルに始まり、今まで常になんらかの私的プロジェクトを進めてきた気がする。それがない状態は想像もできない。極端な残業が続いたり、暑くて頭が回らなかったりして、なにも創れない状態が続くと、精神的に追い詰められてしまうのだ(マジで)。というわけで、現在ホテル住まいにも関わらずハンダゴテ等を持っていってしまうのは、もはや精神衛生上の問題なのである。そう、あたしゃ「なんやゴソゴソしとかんと気がスマンのヤッ!!」なのである。


2004-11-16(Tue) ホテルのモデムでネットにコネコネ

  今日も仕事は好調であったが、今日も帰りは遅かった。しかし、今日も「なんやゴソゴソしとかんと気がスマンのヤッ!!」ということでねー、がんばっていかなアカンのですけども。

  23時過ぎにホテルに戻り、すかさずモデムの件を尋ねてみた。そりゃ、半分はそのためにこのホテルを選んだのだ。使わなソンソンてなもんである。すると、あまりモデムを使いたいと申し出るお客はいないからかシランが、わざわざ奥の部屋から謎のポーチを持ってきた。で、特に使い方を説明するでもなく、そのまま渡される。まぁ、おそらくDHCPポンでつながるのだろうし、中に詳しい説明書が入っているのだろうな。こっちもそのまま受け取る。返却はチェックアウトのときフロントに返せばいいらしい。いいじゃん。いいじゃん。まぁまぁじゃん。

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  謎のポーチはよくある衝撃吸収性に優れたウェットスーツ生地のもの。結構ポンポンだ。そんなに、何が入っとるんじゃ?

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  で、開けてみるとワラワラとケーブルがでてきた。モデム本体、モデム用ACアダプタ、同軸ケーブル、電源延長コード、LANケーブル、電源ケーブル。ははーん、想像どおりテレビの上にあるセットトップボックスに付いている同軸のジャックは、やっぱりインターネット用だったのね。で、モデムはケーブルモデム、そういうことね。なるほろ。

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  さくさくっと接続してみる。あっ、という間につながった。DHCPって便利じゃのぉ。そしてつながるが早いか、ブロードバンドスピードテストしてみる。おれはレポーターか。結果は……2.8M。ホテルYRPには劣るとはいえ、アレが速すぎたのだ。

  <かきかけ>


2004-11-17(Wed) 駅の点字ブロックがクネクネ

  今回の出張では何度か京急電鉄のYRP野比駅を利用したが、なんだかホームで妙な違和感を感じていた。なんでだろー、なんでだろー、なぜだなんでだ……ハッ!!

  23時を過ぎて駅に到着、終電近くの電車を待っている間に妙な違和感の正体に気がついた。なんだよ、このクネクネしとる点字ブロックはッ!!

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  この黄色のタイルは「点字ブロック」と呼ばれ、そこいらぢゅうの街中に設置されている。もはや特に気にすることもないと思うが、忘れてはならないものでもある。これは目の不自由な方が移動の際に利用するための道しるべなのだ。目に障害のない人は、本来この上で立ち止まったりするべきではない。上に荷物を置くなどもってのほか。そういう意味を持っているモノなのである。それなのに、それなのに、この点字ブロックの敷き方はあまりにバカにしてはいないか。この線に沿って歩けということなのだろうか? それが安全なのだろうか?

  点字ブロックの形状には2種類あり、棒状のものはそちら方向に移動可、点状のものは分岐または注意を意味する(たぶん)。この点字ブロックはすべて点状だ。そういう意味ではこれはホームへの落下を防止する意味のみを表現してあるのかもしれない。いやしかし、ここまでクネクネと敷く必要があるのだろうか? 柱にぶつかることを防ぐ意味合いならば、奥側に一条、本棒状の移動用点字ブロックを敷けばよいではないか。

  偽善者ぶるわけではないが、どうせやるならちゃんと配慮すべきだと思う。やらないよりマシという考え方は間違っている。意味不明なやり方はもっと間違っている。以前、とあるタワーの展望台に登ったのだが「そこから見える景色をパノラマ写真にして、そこに山の名前などの説明が書いてあったりするパネル」を見て驚いたことがあった。なんと、説明の横に点字が併記されているのである。景色が見えないのにそれに合わせて点字を併記してもあまり意味があるとも思えない……あまりにお役所的な考えである。どうせやるなら、立体模型的な地図に合わせて点字を配置するとか、そこまでするべきだろう。

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  ちなみにこのような点字ブロックの配置は、京急のほかの駅でも行われているようである。柱が出てしまう構造自体にまず問題があるのだが……まったくどーにかならんもんかねぇ。


2004-11-18(Thu) 不法駐車にギュー

  昨日の話だが、カミさんからメールがあって「ウチの駐車場にヘンな軽が駐まっている」という連絡があった。

  <かきかけ>


2004-11-19(Fri) 徳利でとっくりと

  オイラは日本酒も呑む。オイラは酒に対してコダわるところとコダわらないところがハッキリしていて、日本酒に関してはまったくコダわらない部類に入る。ビールならギネスが好きだが、ギネス以外なら別に発泡酒でもなんでも構わない。ウィスキーはスコッチ以外は呑まない……こともないな、あきらめて酒自体は楽しまずに呑むな。まぁ、それはいいとして。

  実は、社会人(-α)時代に冷酒を呑んでヒドい目にあった経験があり、燗酒しか手が出せなくなっているのもその原因である。イイ日本酒は冷して呑まなければならないが、冷酒はいい気になって呑むと後でゲロゲロになる。燗酒しか呑めないとなると、イイ酒を呑む資格がない。そういう理由である。

  なんとなく最近は「辛口端麗」というタイプが好みかな、という感じに落ち着いてきているが、なんといっても発見だったのは「とっくりの効能」である。燗酒はなぜとっくりで呑むのか。オイラはしばらくわからなかった。

  まずは呑み会での「注ぎつ注がれつ」というのがあまり好きではなかったというバックグラウンドがある。だって、面倒くさいじゃん。まぁ、自分で注いで呑むというのがなんとなくサミしい気がするのも理解できるのだが、ビールグラスならともかく、自分が猪口なんかで呑んでいたりすると、あまりに頻繁になるので相手に悪い気がしてくるのだな。だから、おいらは昔からとっくりが出てくるとビールグラスにブチあけて呑んでいた。俗にいうコップ酒というヤツである。「お、コップ酒とはやりますなぁ」なんて言われたこともあったが、理由は上記のとおり。別にカッコつけていたわけではないのである。おまけに、家で呑むときは雰囲気を出すために「ワンカップ大関」のガラス容器に注いでレンジで温めて呑んでいた。それはそれでしばらくはそうやって呑んでいたのだが、あるときに家に蕎麦徳利(ザルソバ食うときにソバツユを入れるやつ)がやってきて、シャレでそれで呑んで驚いた。

  「酒が冷めないじゃん!!」

  あったりまえの話であるが、それで初めて気がついた。そーなのである。あれだけ口が絞ってあるだけで、冷めないの何の、ものすごい保温効果があるのである。いやぁ、とっくりなんぞ、中が洗えない不便な食器だと思っていたのだが、実はそんな効能があったのだな。猪口の小ささも、熱い酒を一口分ずつサービスするための意味が込められていたのだな。実感してわかったよ。確かに素晴らしい文化である。

  それからオイラの徳利&猪口探しの旅が始まったのである。そりゃ徳利や猪口など、どこのデパートでも売っている。だが、こういうアイテムは一組手に入れたらもう買うことができない(そう何個も持っているのもヘンだろ?)。気に入ったものが現れるまで買うのを控え、数年間を蕎麦徳利でガマンしたのである。

  で、とうとう見つけたのが以下のアイテムである。

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  特に高かったわけでもないが(徳利1,260円、猪口525円)、この桜色がイイ味を出しているではないか。組みの猪口も桜の花びらが描いてあったりして、なかなかに春爛漫の満開気分である。

  オイラはヘンなところで少女趣味なので、赤やピンクなんかが好きだったりするのだ。以前にウサギの柄のとっくりを発見した時など思わず買いそうになったが、女性向けなのかあまりに容量がなく、あきらめた経緯もある。その点この徳利は容量もタップリでかなりお気に入りの一品である。なんといってもこの色がどーにもカワイらしいではないか。たいしたことではないが、鍋などつつきながらこれで一杯やっていると、かなり幸せなのである。あー。

  この徳利セットはどうも有田焼らしいのだが、猪口をもうひとつ買っておけばよかったと心底後悔している。やっぱりここぞというときには、友人と同じ猪口で酒を酌み交わしたいではないか。あーぁ、同じ猪口をまた見かけないかなぁ。というか「安いモノは2組買っておく」というオレの法則に則って、もう1セット買いたいほどだ。あー、目撃情報待ってます。


2004-11-20(Sat) コンデンサ容量計動く

  今日はカミさんと図書館にポクポク歩いて行く。ちょっと、返却日すぎちゃっている。毎度ながら反省。ついでに、近くの沼の回りもポクポク散歩。白鳥やアヒルがパラパラといる中に、なぜか猫が3匹ダンゴになっている。特にアヒルを狙っていたりするわけでもないらしい。ほのぼの。

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  昨日、基板と各種アダプタジャックやスイッチ等との配線をスッカスッカと終わらせたのだが、まったく動かない。動かない状況もかなりヤバそうな症状なので、すべての回路の配線のチェックをすることにした。せっかくケースにグシャグシャとコードを押し込めたのに、配線のチェックをするために再びバラして引き出す。回路図を見ながら、ひたすら接続している部品の足と足をテスターでチェック。特に問題はない。今回の場合はショートの可能性が高いので、本来はつながっていないべき足と足をチェックすべきなのかもしれないが、そーゆーチェックの仕方をよく知らないので、疑問を感じつつもチェックを続ける。

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  んがーッ!! さっぱりワカランッ!! まったく電圧が発生しないって、どーゆーことやねん。それでいて、どの石も発熱したりしてしない。これまでこーゆーキットは、作るときに慎重に作り、ロクにチェックもしないで「エイッ!!」っと動かして動くというパターンで生きてたので、こーなると弱い。今回はかなり深飲酒工作だったしなぁ……。

  なにげに、取り付けたジャックと同じジャックを単体でアダプタに挿し、電圧を測ってみる。ちゃんと、12V出ているよなぁ……て、あれ? 出ていない極があるぞ。

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  アダプタのプラグを外して、導通を測る。中心以外の2極は0Ωで導通している……む、むがーッ!! わかったッ!! なんで中心以外に2極あるか、よく考えればよかったッ!! 間の極はジャックを抜いている「ときのみ」に外側の極と導通するのかッ!!

  まるで「弁があった!!」のブラックジャックのような気分である。いや、こんなクダらないところでひっかかっていて、ブラックジャック先生を引き合いに出しては失礼ですな。ジャックの配線を修正したら一発で動きましたわ。これがホントの「ブラック(黒い)ジャック(の部品)」あなどれんッ!! ふはー。

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  秋月の説明書をもとに、キャリブレーションを行う。うん、ちゃんと動く。あとは、バナナプラグを受けるジャックを買ってきて、ケースに取り付ければ完成である。はー、つかれた。


2004-11-21(Sun) 復活!! コッキリ、チャッカリ

  愛用しているH"PHSのJ700のヒンジの片側が、先日より半分破損していて、折りたたみ携帯を開け閉めするときの「コッキリ、チャッカリ」という感触がかなりナマって「コッキロ、モッカリ」という感じになってしまっている。非常に気味が悪かったのだが、本日ふと気がつくと、もう片側のヒンジも同じように破損してしまっていた。もう「コッキリ」という感触はどこにもなく、フツーに開閉する。悪いことに、閉めたときに押されるプチスイッチも押されなくなってしまい、閉じても液晶が表示されたまま、開いてもバックライトが点灯しないという症状。んもー、ガマンの限界だーッ!!

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  フツーの人がこのようなガマンの限界に達すると、携帯を買い換えるのだろうが、オイラの場合は携帯をバラす。先日、ベンツドライバを買ったことだし、分解するためのよい口実ができたってモンよ。ただし、先日のPHSのモックをバラした時にヒンジは直せそうもない感じだったので、今回のこのPHSも同じかもしれない。というか、たぶん同じだろう。それでもいいのだ。分解するための口実なのだ。えいッ!!

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  おぉ、モックとちがって、ちゃんと部品が入っている!! ……って、あたりまえだが。とはいえ、前回のモックバラしの経験が生きている。ほとんど同じような部品構成だ。ツメを折ったりせず、キレいにバラすことができた。

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  とはいえ、どこまでバラしても、ヒンジのパーツにアクセスすることはできない。やっぱり、ヒンジのパーツはジョイント内で完結しており、まったく手が出せないようだ。直すとかそういうレベルではないな。

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  結局、元に戻して瞬間接着剤でヒンジ付近を固めることにした。かなりバッチョくなってしまったが、これだけ使い込んだ携帯だし、ヒンジが折れたのは設計ミスであってオイラのせいじゃないから、キレイに治せないくてもなんとも思わない。ラジオペンチでグイグイと圧力を加え、元の形状に少しでも近づくように接着する。

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  すると、なんと!! 「コッキリ、チャッカリ」という本来の感触が復活したではないか!! やほー!! 見た目はBADだが、まだ十分に使えそうだ。しかし、よく考えたら、モックを買った秋葉の店にはこのJ700のモックもあった気がする。もしニコイチができるなら、そのモックはシルバーだったから、一部色違いなJ700ができるということで、それはそれで面白そうだ。次に店に行く機会があったらモックを確保しておこう。で、再びヒンジが壊れたら試してみることにしよう。あー、はやくまたヒンジが壊れないかなぁ……て、あれ?


2004-11-22(Mon) ひさびさの通常業務

  ひさびさなので、積極的にボケボケする。わはは。


2004-11-23(Tue) 日立の大煙突ハイキング

  今日は待ちに待った駅からハイキング「日立の大煙突ハイキング」の日である。あ、正式名称は「海と山と音楽の町 日立歴史ウォーキングの道」なのだが、日立の大煙突が妄人的に好きな(理由は後述)オイラとしては、煙突関連のなにかに大期待なのである。

  しっかし日立は遠い。距離も距離なので特急で行きたいところなのだが、値段も値段なので鈍行で行くのだ。んが、なんと相手は自動販売機で切符の買えない距離(通常JRでは1,620円まで)である。2時間以上の時間も要する。まさに映画1本観る時間と値段。だからそのつもりで車窓を楽しむのだ。のんびり行くのもいいものである。

  尻が悲鳴を上げそうになった頃に日立駅に到着。というか、到着間際にイッキに盛り上がってくる工場風景。これみんな日立関連の工場かよぉ、すいよぉ、もくよぉ……。まさに日立のお膝元。駅の前から日立だらけである。むしろ日立に好感触なオイラからすると心地よい。

  なんだかサンタクロースみたいなムシがヘバリついている日立シビックセンターで受付を済ませ、歩き出す。今回は一部案内者付きイベントということで、ますはゾロゾロと日立の創立者小平さんの記念館に向かう。チャンネルが1〜6までしかないレトロなテレビとか、手回しの脱水洗濯機とかオモロいモノがたくさん……が、なんでもいいけど、いつもにも増して参加者の年齢が高いなぁ。ジジババばっかりだぞ。

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  そんなこんなで小平記念館を後にして、気がつくと目的地のカミネ公園だ。おぃッ!! ちょっとまてッ!! 煙突はどーなったんじゃッ!! チラチラと遠方に見えるものの、ちっとも近づかないぞ。最後のポイント「新田次郎文学碑・大煙突」からは素晴らしい煙突風景が見える……と期待したのに、木が茂っていてサッパリ見えないッ!! どーも、煙突はどーでもいい扱いのようだ。

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  日立の大煙突が日立の歴史に大きな役割を果たしたことを私は知っている。だからこそこのハイキングで、もっと煙突について深く知ることができる、もっと煙突の近くに寄れる……と思っていたので、かなり勝手にショックを受けてしまった。だからここで私の知る限りの話を、ここで勝手に講義してしまうのである……と思ったが、以前に私が書いた文章のが、今の私が書く文章よりかなり熱いのでそっちを読んでもらいたい。要約すると「日立の親会社は正面から公害問題に取り組み、最後に大煙突を建てて解決した」という美談である。ちなみに、この付近はカミネ(神峰)という地名だが、公害のカネミと一緒にするなかれ。こっちは見事に公害を押さえつけたそれと正反対の聖なる場所なのだ。

  ショックを受けつつもカミネレジャーランドで遊んでしまうのである。年甲斐もなく「ビックリハウス」に乗るのだ(部屋が回転するよくあるヤツだ)。実はガキの頃、何度も乗った記憶があるのだが、どーにもそのアトラクションの意図がわからないままだったのだ。というのも、オイラは当時からアレゲなお子様だったためか、振り子の軸部分に興味を奪われ、乗るたびにそこばかり注視していたのだ(手をハサむと危ないという注意書きがあったのも目を引く原因だった気がする)。振り子の軸部分ばかり見ていれば、当然ながら自分が単なる振り子運動をしていることは一目瞭然で、子供ながらに「この乗り物は意図不明」と思っていたのだ(我ながらカワいくねぇ……)。で、今回はその復讐戦なのである。

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  ビックリハウスの中に入り、まず目が行くのはやっぱり振り子の軸部分だ。おぉぅ!! しっかり覆い隠されているぞ!! そりゃ、安全のためにも、夢を壊さないようにするにも、こーでなくちゃいけない。うむうむ。オイラとカミさんに続き、後から子供もふたり乗ってきた。ほどなくして、回りだす。意識して、自分が回っているかのように感じてみる……うーむ、まぁ、垂直になったような感じまではしたかなぁ……と、終わった。戸が開いてオジさんが顔を出す。オジさん子供に向かって「びっくりした? 部屋が回っていたんだよ」……て、それを言ったらオシマイやがなー!!

  その後、ホリゾンかみねという施設で、ひとっ風呂浴びられるということなので、ひとっ風呂浴びる。まぁ、フツーのフロであった。上がってすかさず500mlのビールをインストール開始する。うまい。インストールしながら、ルービックキューブをイジりまわす。なんでルービックキューブが手元にあるかは、明日にでも書くとしよう。

  インストールを完了し、ハイキング参加者用シャトルバスで日立駅前まで戻る。最近は9.5kmという歩行距離もなんでもなくなったなぁ、などと考えているうちに、すぽーんと駅前だ。さて、すぐ帰るのもなんだし……ということで気になっていた日立シビックセンターに入ってみることにする。中は概ね科学館になっている……というのはいいとしてなんじゃッ!! この大人510円、子供310円という入場料はッ!! 日立の意向か日立市の意向か知らんが、日立といえば技術の街だろ? そんな街で科学館に入場料をとってどうするよ。お子様にはどんどん科学館に来て……いや、むしろ通ってもらって、ガスガスと興味を持ってもらわなきゃイカンだろーに。Inspire the Nextのコピーが泣くぞ。ちなみに、市川にあるの現代産業科学館はすっげぇリキ入ってて入場料はタダだぞ。毎週ビッグな実験イベントもあるほどだ。まさに「通わせる」ための工夫をしているのだ……と思ったら、今年の4月からさりげなく有料化しとるがな!! なんだよもー。チバ・ケーンも、ケン・イバラギもダメダメじゃん。

  それはそうと、入場料をケチるわけではないのだが、屋上に向かった。なんでも、今日は屋上を無料開放してるらしいのだ。ロケット風味のエレベータで屋上へ。屋上にはプラネタリウムの頭が出っ張っている。そして、すっげぇシュールなのは、そのテッペンに向かって斜めに階段が伸びているトコロ。これって、Myst!? っていうか、Riven!? という光景である。で、ウッキウッキしながら階段を上り始めたのだが、すっげぇツマンネェことに途中に柵がありやがんの。こんなもん上までいかせてくれてもえーやんか。あー、ツマンネェ。脇の展望窓から街を撮ったら「現代の町を低空飛行で飛び去るエンタープライズ号」みたいな写真が撮れたけれども、あー、ツマンネェ。

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  帰りは350mlのビールを追加インストールしつつ、ゲテモノのホワイト柿チョコをアドインしつつ、再び長い電車の旅。帰りも鈍行だ。電車でのビールは500mlを超えた辺りがもっとも気持ちよいところなのだ。そんなに面白くなかったマルドゥック・スクランブルを読了しつつ、うとうとしながら帰宅。家で晩飯くうのも面倒なので、駅前の居酒屋で更に燗酒を2合上書きインストール。ぐぅ。


2004-11-24(Wed) ルービック・キューブる

  とーとつだが、ルービックキューブが好きだ。かなり好きだ。流行ったのは小学校の頃だったが、オヤジに「キューブキューブ」という類似品を買ってきてもらって狂喜乱舞した記憶がある。手に入れてからは、狂ったように一日中ガチャガチャやっていた。しまいには攻略本を買って数分で6面を揃えられるようになったりもした。妙なパターンを丸暗記して下から順に揃えていくのではなく、単純な基本パターンを組み合わせて臨機応変に揃えていく方法を学んだので、今でも当時と同じように数分で6面を揃えることができる。もー、いまでも楽しいったらないったらないったらない。

  パズルとしても楽しいが、あのデザインにも威力を感じる。無機質だが心が吸い込まれるような存在感があるのだ。でもって、なんだかんだで今まで5つくらいは買った気がする。「キューブキューブ(類似品)」「ルービックキューブ(ホンモノ)」「プロフェッサー(5x5)」「100円ショップ版」「ガチャガチャ版」……そう、最後のガチャガチャ版は昨日カミネレジャーランドのガチャガチャで出したのだ(たぶんハズレなし)。100円のガチャガチャからルービックキューブが買えるなんぞ、流行った当時は誰も想像できなかったに違いない。まぁ、当時は100円という高額のガチャガチャなど存在していなかった気もするが。

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  このルービックキューブというカテゴリの各種ブツは、当然ながら似ているようでちょっとずつ違う。一番気になるのは回転のナメらかさ。安いモノは次の角を回転する前に、前の角をピッタリ合わせないと回転できない。例えるなら、スルスルと迷路を進むナムコオリジナルパックマンと、迷路の角でイチイチひっかかるパッチモンパックマンの違いか。ただ、安いモノでもガンガン回して遊んでいるうち、内部のカドがコスレてアタリがついて、多少改善するようだ。ちなみにガチャガチャ版も例に漏れず、遊び始めたときは中からボロボロと黒いカスが出てきた。ちなみに回転がナメらかでないと、6面1分は切れない。上記の攻略本は1分を切るための攻略本だったので、内部に油を注すことを勧めていた。オイラのキューブキューブは比較的造りのよい類似品だったので滑らかに動いたが、本のいう通りにミシン油を注して手をベタベタにしつつ遊んでいた記憶もある。あはははは。当時も今も1分は切れないが。

  次に気になるのは配色。オリジナルは必ず白色が存在し、その裏が青色、回りが橙、黄、緑、茶となっている。特に白は製品的にも「正面」として扱われ、オリジナルならその中心にロゴが入っているのだ。オイラのキューブキューブはロゴまではなかったが、ちゃんと白の裏は青で比較的オリジナルに近かった(類似品としてはより悪質ともいえる)。ちなみにこのキューブキューブは、あまりに遊び倒したのためにシールが徐々に剥がれていってしまい、プラカラーで着色していた。特に白と青が剥がれやすかったので、白をスカイブルー、青をインディゴブルーに着色していた記憶がある。なんでこんな色かっつーと、当時グフを作っていたからである。類似品は、本物とは違うのだよ、本物とはッ!! グフふふふ。ただし、最近海外から購入した5x5のキューブ「プロフェッサー」は白の裏が緑だ。オリジナルでさえ適当なんだから、白の裏は青というコダワりは存在しないのかもしれない。

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  そんなこんなでこのルービックキューブというヤツ、非常に優れたおもちゃである。いま取り出して街中で遊んでいたら、笑われるかもしれないが、もしかするとブームが再燃するかもしれない。これを読んだら、ぜひルービックスに行ってみて欲しい。あの流行の頃から時間が経っている分だけ、スゴいことになっている。海外の店だが直接日本から通販購入できるので、興味を持った人は購入して遊んでみてはいかがだろうか。ドル安の今はチャンスだぞ!!


2004-11-25(Thu) グランツーリスモ、グラントゥリズモ

  今日は軽いネタ。例のお客様をお待たせしまくってやがるPS2の「グランツーリスモ4(以下GT4)」だが、公式サイトもまたナメた作りである。サイトのガワはできているクセして、中身はまったくのカラッポーン。登場車種にSVXが含まれるかどうかヤキモキしているオイラとしては、かなりいや〜んな感じである。これもどれもGT4がケタ外れのビッグタイトルであるからこそ、まぁ許されるコトである。通り一遍のゲームならそう何度もカラッポーンなサイトを訪れてくれたりはしないだろう。

  というわけでブツブツいいつつ、何度も訪れていたら本日変化を発見。登場車種のページに車が現れるようになったのだ。これまたウットオしいフラッシュなのだが、ゾロゾロと車が出てくるわ出てくるわ。右の矢印を連打すると、次から次へと車が出てくる。なんだ!? 軽のワゴンみたいなのまで出てくるぞ。おぃおぃ、ミゼットIIまで入ってるのかよ。それって絶対グランツーリスモじゃねぇだろ。念のため言っとくが「グランツーリスモ」の定義は「長距離・高速走行用の高性能車」だぞ。最近、新しいスポーツカーがあんまり発表されず、実用本位のワゴンが大流行だからってそんなもんまで入れるなよ。誰がゲームの中でまでそんなもん乗りたいかよ。

  次々を車を眺めていたらガツーンと懐かしい車が出てきた。日産エクサだ。しかもキャノピーバージョン。オイラの初めての車が赤いエクサのクーペバージョンだったんだよね。重ッもい車の割に非力だったけど、Tバールーフで天井が開くし、DOHCのNAエンジンはナチュラルによく回るし、ハンドルも割とクイックだったし、楽しい車だったよなぁ。マニュアルシフトだったから、しまいにはヒールアンドトゥのマネ事しながらエンジンぶん回しながら走ってたっけぇ。でも、収録されていてうれしい反面、あれがGTカーかといわれるとチョット微妙な気もするけど。

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  で、肝心のSVXはというと、スバルコーナー探しても置いてない……おいッ!! SVXは間違いなく完全なGTカーだぞッ!! 入っていないなら買わんからな。まぁ、スバルコーナーに限らず、車と車の間がイカにもな歯抜け箇所があるので、そこが順に埋まってくれば当然出てくると思うんだが。

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  エクサとSVXの登場が確定したところで(いーのッ!! SVXは確定したのッ!!)気になるのは、その他にオイラの乗り継いだ車たちの登場だ。具体的に言うと三菱のジープとトヨタのソアラ。三菱のジープは絶対にグランツーリスモではないからアキらめるとして、ソアラがグランツーリスモであることに疑いはない。しかし……トヨタコーナーには歯抜けしている場所が少ない……少なすぎる。そこに二代前のソアラ、しかもエアロキャビンが入るわけないよね……でも、同世代のスープラ(姉妹車)は入ってるのにな……しゅぅーん。

  ま、それはそうと非常に期待のタイトルである。なんでもいいからハヨ出せゴラ。


2004-11-26(Fri) YRPより帰還

  いーかげん、つかれるってばさ。


2004-11-27(Sat) 恐怖の経理

  それどころではないので、写真のみ

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2004-11-28(Sun) SVX海老ミーティング

  今日は茨城近辺のSVXオーナーのオフラインミーティングの日である。今回は那珂湊で「巨大エビフライ」を食うというのがメインイベントなのが面白い。那珂湊はけっこう面白いところで、個人的にも何度か足を運んでいる。一般の人向けの魚市場があったり、港から遊覧船が出たり、市場であることを強烈にアピールする海鮮レストランがあったりする。今までは主にネタのデカさの割に安い回転寿司を食いに行っていたのだが、今回の相手は巨大エビフライである。奥が深いぞ那珂湊。

  まずは午前10時半に常磐高速道の友部インターに集合である。しっかし最近の車が高性能なのか、茨城人がおかしいのか、その両方なのか。一番右車線の平均時速は100参るですか。あたしゃ、75〜80参るくらいで走るのが好きなんですがねぇ。もう、友部までの高速道路はドッグファイト状態っす。最近の若い衆(?)にはついていけんですじゃ。

  待ち合わせ場所につくなり「僕にも赤外線キーを偽造してくださいッ!!(笑)」という人聞きの悪いツッコミをもらってしまった。いやー、偽造……じゃなくてッ!! 複製はできますけど、それにはオイラにカギの番号を教えるということになるんですが……まぁ、複製の希望者がいっぱいいれば、あらかじめ準備した上で機材を持っていってオフ会の会場でROMに焼いて作ることもできなくはないですが。それよりなにより、SVXの場合ドア側が壊れるという病気もよく聞くので、あまりカギだけ複製できてもうれしくないかもしれませんが。

  で、そこから10台を超えるSVXのランデブー高速走行っす。うー、壮観だろうなぁ。できれば部外者として見たかった光景だなぁ。というわけで、横を通りかかった人は幸運(?)です。そう思ってください。

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  那珂湊は大盛況で駐車場が出待ち状態になっており、すべてのSVXが駐車場に入るまでかなり時間を要しましたが、無事、巨大エビフライにありつけましたぜ(がぶ)。みてくらはい、このレカさ、とらりのつわよーりとくられてレカいのなんろ……(もぐもぐ、ごく)。もーそりゃ、ふがふがしちゃうくらいの太さでした。でカブりつきつつ、SVX談義に花を咲かす。ハブベアリングが壊れると徐々にうるさくなるんですか……ウチ、この症状が出ているような気がするんですが放置すると大変なことにねぇ、バッテリー電圧低下でATグチャグチャってウチだけの症状じゃないんですねぇ……メモメモ。大変ためになりますじゃ。

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  食ったら、買い物タイム。つーても、するめ30枚とか、さんま25匹とか、はまぐり50個とか、新巻鮭1本とか。おおよそ個人で消費するに不可能な売り方されても困るんですが。とか、冷やかしているうちになんだか視界の端をボートのような乗り物がぶーんと……。

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  なんですかーッ!! こりは!? あたしゃよく知りませんが、SVXとはまた別格のレアさを誇るバイクの一種だそうです。確かによくみればサイドカー付きバイクのように見えますな。にしても、なんでこんなところに。というか、こんなところにいるとボートと見まちがわれます。ぼぼぼぼ。

  ちょっと海に面した広い駐車場に場所を移動です。事前に丹念に行き方をレクチャーしていただいたのに「ついてきゃえーわ」と軽くみていたオイラ。前のSVXにフッと引き離され、見事に数台を巻き込んでの大脱線です(す、すみません……)。それはそうとしばらくして総勢13台のSVXが並びます。わはははは。まいったか。

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  なんだか、どこからか突然RX-7のリアスポイラが出てきました。あいやー、うちのカミさんに「ハネのついてるクルマだけはイヤだ」といわれているので、くれるといわれても困るんですが……え、試しに載せてみろって? むー、個人的にはハネのついている車も好きなんですがねー、この「ド赤」っつーのも……あ、意外と悪くないかも。どうすかね? うはは。

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  なんだか、景色のよいシーサイドなんでひとりでコッソリSVXを移動して写真撮ってみました。やっぱりSVXは振り向き美人ですな。テールからのほうが、よりウェッジシェイプが美しく写ります。ひゅー。アイドルの写真でも撮るかのようにアッチからコッチからデジカメで20枚近く撮影。一番いいのがコレでした。どすかね?

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  そんなこんなで帰りがけ。「高速代高いしねぇ」と利害が一致し、帰る方向もほとんど同じなので、一緒に帰りますかと話がまとまり、2台で一緒に帰ることになりました。普段ならランデブー走行は、信号等で無理な運転となりがちなため、あまり好きではないんですが、今回のお供は同じSVX。普段は見えないSVXの走行風景をバックミラーでチラチラと見ながらであれば楽しくないわけがないっす。

  涸沼の横を通り抜け、石岡付近の6号で渋滞にハマり、筑波山の脇を通って、つくば市内、藤代付近で6号に再合流という、オイラのオススメコースで柏方面に抜けたのですが、SVXには狭い道が多くてちょっとアレだったかも。しかし、途中で筑波山の入り口付近で季節ハズレもイイトコの打ち上げ花火があったりするアクセントもありの、約3時間の快適ドライブでした。

  快適ドライブはよかったんですが、あれ!? なんだか、カギが閉まらんぞ……赤外線キーを偽造の呪いか!? そんなタイミングよく壊れるかぃ!? そういやバックギアに入れたときも、タイムラグでガツンとやったような……。

  「その事象は、観測した瞬間に決定する」ではないが、SVXの壊れる理由を聞くたびに壊れる事象が発生する気がする……って、いや〜ん。


2004-11-29(Mon) 技術職と経理

  気がつくとまたもやYRPっす。珍しく余裕を持って早めの電車に乗ってしまったのだが、今回は強敵が多かった。頼むから、混んでいる電車で屁をタレるな。目にシミるほど香水をかぶってくるな。スーツの肩にフケでプラネタリウム作るな。ボーカルの声が聴こえるほどシャカシャカするな。時間に余裕があったこともあり、たまらず横浜で一度おりてしまったぞ。空いている普通電車でのんびりYRP野比まで。朝からつかれるでがんす。

  仕事について詳しいことは申せませんが、曲がりなりにもネットワーク関連の技術者ならTCP/IPっていうプロトコルスタックの特性をそこそこ理解してくらはい。お願いしますよ、もー……とはいいつつも、もしかしたら相手は理解しつつも政治的な理由で動いている可能性もあるな、とも考えてみる。仕様を盾に杓子定規に考えて相手の不具合のせいにしたほうがラクに違いない。

  理系と文系または技術と営業の人種の違いといってしまってはミもフタもソもラもないが、技術の人間は「できるできない」という見地からモノを語りすぎるキラいがある。当然ながら、仕事は対人作業であるからそれだけでシンプルに割り切ってしまうと、いろいろ軋轢が生じる。だから、できないならできない理由を「あなたのせいでもなく、わたしのせいでもなく」などと、営業的にまとめなければならない理由もわかる。ただ、それは技術屋からするとなんともまどろっこしい気がするのも確かなわけで……だから結局はバイリンガルであることが一番いいのだよね。技術屋だからといって営業的に振舞わないのを美とするヤツもいるが、営業的にも振舞うこと「も」できるならそっちのがエラい。オイラはそういうヤツを目指したい(まどろっこしいのもイヤだけど)。

  そんなことを考えつつヒイこらと帰ってくる。帰ったら帰ったで別の仕事が待っているのだ。明日は11月30日である。11月30日は9月30日の2ヵ月後である。9月30日は10月1日の前日であって、10月1日は我が零細の期首の日だ。早い話が……

  明日は確定申告書の〆切なのです

  昔から8月31日は黒歴史であったが、まさかその日が11月30日として甦ろうとは。まさに甦る黒歴史。しかも、こっちは1ヶ月半程度の威力ではない。1年分の威力である……って、コマメに記帳してりゃなんてことないのを1年分まとめてやるからなんだが。コドモの頃はオトナになったらこういうバカなことはするまい、と思いつつ8月31日にまとめて日記を書いたりしていたが、なんのことはない、1年以上前の領収書を見て頭をヒネっているオレがいまここにいるのである。昔のオレに今のキモチを教えてやって、安心させてやりたい気分だ。

  というわけで出張から帰ってくるなり、半分徹夜で書類作りである。なんで、深夜2時のコンビニでコピーしてるんだろー、オレー、あー、ビール買ってるよー、そのまま飲酒経理すかー、もー、なんだかよくわかんねーよー。

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  でも書類のキリトリセンって、この歳になっても楽しいね。プピプピプピプピプピプピプピ。再発見だね、こりゃ。


2004-11-30(Tue) 巨大カリャアゲソバ

  立ち食いソバが好きだ。フツーのソバも好きだが、それとは別の食べ物として好きだ。駅の構内で、質は思い切りよくアキらめて、イサギよくやっているのがいい。でも、質が低いのとマズいのとは違うことに注意だ。たとえば屋台の焼きそば。あれは具がなくても……いやむしろ、ないほうがウマい(よね?)。やっぱりフツーの焼きそばとは別の食べ物として考えなくてはいけない。以前、カップヌードルをラーメンの一種として初めて食べた人がそのマズさに驚いたが、数年後にもう一度食べたらウマさに驚いたという話を聞いたことがある。人間が頭でモノを食べていることを証明するいい例だ。当然、最初から正しく認識しつつモノを食べることはできない。だからオイラは、食わず嫌いはもってのほかとして、一度食って嫌いになるのも禁止したいと思う。なんでも二度食え、絶対。いーから。

  脱線したが、オイラは駅ソバを朝飯にすることがある。というか、ウチの駅ソバが結構ウマいのだ。

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  ソバに鶏のカラアゲというのもどうかとは思うが、全く見ない組み合わせでもあるまい。特筆すべきはこのデカさだ。ハンパではない。結構手のデカいオイラのコブシほどもあるのである。なんでも弥生軒というこの駅ソバ屋、以前に山下清画伯(裸の大将だ)が勤めていたということで有名らしいが、この際そんなことはどうでもいいのである。このデカいカラアゲこそ命。ドンブリから転がり出そうなデカいカラアゲを麺に押し込みつつ、食う。不思議とカリカリという食感はツユに浸しても失われないのだ。で、肉も食う。むさぼり食う。肉の厚さもハンパではないぞ。ケンタッキーなど相手にもならない。350mlのビールの缶にカブリつくことを想像して欲しい。想像した? うん、そんな感じの、そう戦いだ。

  ちなみにこのカラアゲソバ、以前はカラアゲソバというメニューしかなく、写真のように2個カラアゲが載って380円だったが、最近はカラアゲ係数を1個か2個か選べるというユーザカスタマイズオプションが付加された。1個バージョンなら300円である。オイラも若い頃なら「ふん、迎合しやがって」などとうそぶきつつ2個バージョンを食いつづけただろうが、この歳になるとソレもちょっとうれしい改定なのである。というのも、この歳でデカいのを2つ食うと油量がキモチ悪くなるレベルに達するからなのだ。弥生軒の商売的には1個バージョンを新設するなどむしろマイナス面ともなりかねないが、それを設定した上で従来の2個バージョンも残すとはなかなか素晴らしいといえよう。自らの商売を正しく理解しているというのが、ものスゴくウレしい。そのうえカラアゲサイズは日々巨大化している気もする。くぅ、負けてなるものか。

  そんなある朝、学生っぽいヤツが店に入ってきて「カラアゲ単品」をスタンドアローンに頼むではないか。なぬ!? 驚愕である。おばちゃんはドンブリにカラアゲ2個のみを放り込み、その上に麺ツユのみをぶっかけたではないか。そんなメニューありか!? いや、ありである。断然ありである。それはこのカラアゲを食ったことがあればわかる。絶対わかる。

  あそうそう、最後にソバの麺についてコメントしておこう。あまりソバっぽくなく、ボソボソしており、断面も四角ではなく、なんだか形容不明な麺である。あまりウマいとはいえない。しかし、主人公はカラアゲなのであるからこれでいいのだ。いいったらいい。以上。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

inaoka [VLオリジナルツートンの稲岡と申します。 何処で食べられるのですか? 是非教えて欲しいのですが。 宜しくお願いします..]

inaoka [ご無沙汰です。 以前に、巨大カリャアゲソバの件でメール頂きありがとう御座いました。 この度、4月4〜5日日立市まで用..]

キーコ [初めまして。 「巨大カリャアゲソバ」なのですが、 どこで食べれるか教えて下さい。 宜しくお願いします!]

フルタニアン(管理者) [千葉県の我孫子駅です。]

キーコ [ありがとうございます!]