SVX日記
2009-10-17(Sat) ThinkPad T500、Fedora12Alpha、チカチカ、チラチラ、ムキーッ!!
実は、この問題、使い始めた初日から気づいていたのだが、どうせ、バックライトの初期不良だろう……と、そのうち修理を依頼するつもりで、そのまま使っていたのだった。なにせ、その症状は、まさにバックライトの蛍光管のチラつきのようであり、気になるか、気にならないかといえば……いや、やっぱり気になるッ!! っという程度の、実にアナログ的なチラつきだったからである。
しばらくして、Lenovoに症状をメールした。すると、定型文のような「BIOSをリセットして……」みたいな回答。アホか。こんなの、蛍光管のチラつきに決まってんじゃねーか……と、思いつつも、念のため、BIOS画面に移行……ん? アレ? チラついてないように見える……カミさんにも見てもらう……やっぱりチラついては見えない? よね……まさか……ベイアダプターからVistaを起動してみる……な、なにッ!? チラついて見えないッ!? ソフトウェア……Linuxのせいなのかよッ!?
今回、IntelのSSDでExt4を使うに当たって、いろいろ情報を仕入れていたので、Ext3/4の中心開発者であるTed氏に注目していたのだが、偶然にカーネル開発のメーリングリスト(LKML)で、彼がこんなスレッドを起こしているのに気づいた。
Subject 2.6.32 regression (bisected): Video tearing/glitching with T400 laptops
From "Theodore Ts'o" <>
Date Fri, 02 Oct 2009 18:40:27 -0400
Hi,
In recent kernels, my X display (running with a KMS-enabled X server)
has been very jittery and with lots of glitching and tearing --- sorry
if this isn't the correct technical term, not sure what it is --- on my
T400 Lenovo laptop. It seems related to what is on the desktop, and
moving the mouse does seem to affect the rate and percentage of the
screen which jitters --- which is enough to be very distracting,
although I can still read the contents of the windows where the screen
is tearing/glitching/flashing.
<以下、略>
英語である上に、彼自身「表現が微妙ですまん」と言っているだけあって、症状が同じかどうかはわからないが、T400とT500は、同じIntelのGM45チップセットだし、ドライバはi915だし……って、スレッドを追っていくと、どうも、カーネルドライバの不具合らしい。しかも、少しは減ったけど直らない……だって?
パッチらしきものが提案されていたので、Fedora12の最新カーネルソース「kernel-2.6.31.1-56.fc12.src.rpm」をビルドしてみたが、パッチを当てるべきコードがみつからない。そんなにガンガンと開発してる場所なのかよ……どーしよ。なんか、どーにもならないとわかったら、チラつきがますます気になり始めちゃったよ。
zakato.itline.jp:/root # rpm -ivh --olgpackage kernel-2.6.30.8-64.fc11.x86_64.rpm
しかし、さすがにFedora12はアルファ版だけあって、ボロボロだ。メインメニューはアイコンが出ないし、壁紙は変更できないし、RhythmboxはiPodへの転送に失敗するし、Inkscapeは文字を入れようとしただけで落ちるし、Bluetoothはマウスの動きが3秒ごとに引っかかるし……あ、Operaが片側のCPUを100%使って離さない……これは、Operaか、Flashか、誰のせいかわからんが。
一時期、各メーカーがOSレスでも売っていたような気がするのだが、アレは気のせいだったのかな。最近は、Linuxモデルもポツポツ出てきたとはいえ、選択の幅は狭い。まったく、余計なモノを強要されるのは、ホント腹立たしいわい。