SVX日記
2005-10-09(Sun) 雨のカッパ橋ブルース
今日は小雨が降っているが、ちょいと合羽橋まで散歩に出かけるコトにした。例によって、つくばエクスプレスでの出動である。ポンポンと、浅草まで。しかし、駅に着いてから、外に出るまでが長い。地下鉄のホームが妙に深い位置にあるからだろうな。次に新線ができたら、マントルが見えるんじゃないだろうか?
いまさら説明するまでもないが、合羽橋は「食器」の商店街である。主に業務用であるが、プロユースの食器、調理器具を扱っている店がズラっと並んでいる。商売相手はプロがメインなので、通常は平日営業であるが、今日は「道具街まつり」というコトでどこの店も営業している。というわけで、今日に限ってはターゲットは一般人である。あー、ある意味、アレか、秋葉と同じだ。
プロユースということで、どの店に入っても「濃い」のヒトコトである。売り場に置いてあるものの密度が違う。たとえば「おたま」。微妙に大きさが違うのか、数が揃っているのか、見渡す限りのおたまである。春の田んぼでもココまではうじゃうじゃにならない……今の子供にはわかんないか……思わず、オヤジクサいコトを書いてしまった。
オイラはあまり食器に興味がないのだが、そんな人を含め、誰もが目をひかれるのが「サンプル」の店である。いわゆるレストランのショーケースの中の料理の見本が置いてある店だ。他の店のイメージカラーが「白」や「銀」の比較的モノトーンなのに対し、この店だけは妙にカラフルで異彩を放っている。
なにしろ、どれもウマそうだ。食えないのはわかっているのに、ウマそうなのだ。ビールのサンプルなんて、容赦なくショーケース一杯につまっている。パッと見「ビール専門店(?)」なのかと思ってしまうし、実際に喉が鳴ってしまうほどだ。アイスクリームやクッキーのコーナーなど、さほど甘いものが得意ではないオイラには、圧力を与えるほどの威容を放っているし、てんぷら、丼モノ、江戸前寿司の3段攻撃には、素直にヨダレをたらしてしまうのである。
ちなみに、このサンプルの店。合羽橋の中でも一般ウケする店の筆頭であるコトは想像に難くないが、ちゃっかりと一般客層に向けた商品作りをしている。手のひらサイズの小型のサンプルや、底にマグネットをつけたり、携帯のストラップをつけたりした商品が目立つ。オマケに店の外では、無造作にカゴに放り込んで、特売なんてコトまでしている。オイラ的にはスパゲティかチャーハンでも買って、机の上に無造作に置いておきたかったのだが、ちょっと値段が高くてあきらめた。ちなみに、どのサンプルも数千円単位である。食えないくせにちょっと高い(?)。
合羽橋の端まで行くと、デカい顔がある。かなりデカい。おそらく、実物のガンダムの顔よりデカい。ウケを狙うのが好きな会社なのだろうな。素直にウケてしまう。ちなみに、写真の右端には、ベランダの部分がコーヒーカップになっているビルもある。デカい顔と同じ会社っぽい。うぅむ、やるな。そういうノリはキライじゃないぞ。
合羽橋を後にして、ちょっと遅い昼食である。以前にヒイキにしていた、とある御徒町のラーメン屋が撤退し、ショックを受けてから数年。どうやら合羽橋のデカい顔の反対サイド付近に、その本店があるということで向かってみるのである……あった!! 入谷ラーメン本舗!! 御徒町店は、冷やしラーメンが食いたくてネットで検索しまくって、オイラが自分で見つけた店だ。山形の冷やしラーメンとは毛色が違うが、独特のウマさで気に入っていた。数年ぶりだなぁ。しかし、なんだこの店の造りは? 歩道に直接カウンターがあるわ、2階はベランダライクだわ。ま、それはともかく、今日は雨で肌寒いので、食べたかった冷やしラーメンはあきらめ、入谷ラーメンを注文して、2階に上がった。
2階がこれまたヘンだ。ベランダライクなトコロに、透明なテーブルであるから、いわば「空中ラーメン庭園」である。目の前を車が右へ左へ走るのを見ながらのラーメンである。うむ!! 懐かしい!! この甘辛で挽肉タップリのクドいスープ。あっという間に平らげてしまった。よかった。このラーメンが絶滅してなくて、ホントによかった。夏になったら、冷やしラーメンを食べにくることにしよう。エラく先の長いハナシではあるが……。