SVX日記
2005-10-26(Wed) CoLinux with White Box Enterprise Linux
エラく間が開いてしまったが、やっぱり仕事が忙しくていけない。駄文を書く時間なら、電車の中でたっぷりと確保できるのだが、駄文にするネタがないのはイカンともしがたい。とはいっても、ボチボチと小ネタを確保しつつあるので、そのうちまとめていきたいとは思っているが。
以前も書いたが、現在オイラはLinuxのテクニカルサポートの仕事をしている。別にエラぶるワケではないが、テクニカルサポートとはいっても、すべてのソースがオープンなLinuxであるから、場合によってはトコトンまで調べる必要があって、恐ろしく「濃くて楽しい」仕事である。お客さんからの質問は意外と過去事例と重複することが少なく、その度にOSのディープなトコロを次々と掘り起こすものだから、これが面白くないわけがない。しかもプログラマと違って、自分の責任で生じたトラブルではないから、気に病む必要がないのもイイ。なんとも素晴らしい仕事である。
しかし、そうなると手元に実行環境が欲しくなる。電車の中でもノートPCでLinuxが使いたい。しかしデュアルブートにして、Windowsを落としてまでLinuxを使うというのはちょっと違う気がする。家なら常時稼動のDebianサーバにつなぎ放題だが、出先ではそうはいかない。京ぽんを使い放題プランにして常時接続にするいう手もなくはないが、例え端末作業だけであっても快適とは言いがたい速度になることは想像に難くない。
そんな時の見つけたのが「無償のVMWare Playerが登場、VMの作成・編集は不可」というニュースだ。これなら1台のPCの中で、同時にLinuxとWindowsを立ち上げて作業することができる……が喜んだのもツカの間、VMwareは異様にハードウェア要件が高い。いや、世間一般には高くないかもしれないが、オイラにとっては異様に高い。オイラが持ち歩いている、某所から2000円で入手したノートPCは、PenIII600MHz、320Mのメモリ、11GBのハードディスクというスペックである。CPUはともかくとしても、このメモリとハードディスクの搭載量では、まったく歯が立ちそうにない。ぶぅ。これでも、メモリはウチのどのPCよりも多いし、バッテリも自分で入れ替えてから2時間弱持つようになったし、PhotoShopを使うにも不満を感じない、満点のPCなんだけれど……。
その時、いつかスラドで読んだある記事を思い出す……そうだ「Windows上のUNIX環境はどれが使いやすい?」という記事だ。再読すると、その中での一番人気が「CoLinux」らしいことがわかった。へぇ!! そんなのあるんだ!! じゃ、使うしかないじゃん!! ただ「CoLinux」にはLinuxの新規インストール機能はなく、既存のドライブイメージをそのまま利用するため、あらかじめ用意されているDebianのイメージを使わない場合、別途WindowsPCに一度インストールする必要があるらしい。
個人的には好きなDebianであるが、お仕事で「Red Hat Enterprise Linux」をサポート対象にしているオイラであるから、せめて「Fedora Core」を入れたいトコロ……と思ったら、なんと、非常にうさんくさいLinuxディストリビューションがあると聞いた。その名も「White Box Enterprise Linux」。なんと「RedHat Enterprise Linux」のコピー物らしい。いや、法律的には問題ないらしいが、やっぱりうさんくさい。うさんくさいがありがたい。それを使うことにした。
後はインストールをどうするか。ノートPCに一度インストールするのがいいだろうな。となると、なんとかして11GのWindows領域から多少の領域をLinuxに割いてやらねばならない。危険な香りのするパーティションイジりが必要となろう。こんなときは1CDLinuxである「KNOPPIX」のパーティションユーティリティ「QTParted」が使えるらしい。じゃ、最新の「KNOPPIX」をダウンロードだぜ!!