SVX日記
2017-01-12(Thu) お風呂mp3スピーカVer.2.0完成
先日「お風呂mp3スピーカVer.1.0」を完成してから、素晴らしく快適なお風呂タイムを過ごしている。ホイとツマミをヒネれば、すぐさま数百曲の中から好みの音楽を流し出せるという仕様は素晴らしく快適だ。お風呂タイムだけでなく、ちょっとした作業の折に、脇で音楽を流すのにも活用している。
ちなみに、数百曲というのは、文字通りの数百曲だ。mp3の再生機器にありがちな問題に「フラッシュメモリ中に記録されている曲数が増えると、起動してから音楽が流れ出し始めるまでの時間が延びて使い物にならない」とか「UIに問題があり、数百曲の中から目的の曲に移動するのが苦痛で使い物にならない」とかいうものがあるが、このaitendoのmp3モジュールに関しては、まったく当てはまらない。
現在、フォルダ分けしつつ400曲近くを放り込んであるが、起動してから音楽が流れ出し始めるまでの時間は瞬時だ。前回に書いたが、リモコンの数字キーで直接にnnn曲目までジャンプできるので、後ろの方に入れた新曲へも即座にアクセスできる。さすがに目的の曲がnnn曲目であることは事前に知りようがないが、曲の頭を聴いて当たりをつけ、早送りボタンを連打すれば、ちゃんと押した分だけレスポンスよく先の曲に進むので、まったく苦痛はない。
ちなみに再生順はFATエントリ順。追記すれば、後ろに並ぶ感じ。意図的に再生順序を変えたい場合は、ディレクトリ内のすべてのファイルを一時ディレクトリに移動し、再生したい順に、元のディレクトリに移動しなおせばよい。個人的には、この仕様も気に入っている。
こういう使い心地って、実際に入手して試してみないとわからんのだが、今回のモジュールに関しては、各機能の作り込みのレベルにコダワリを感じさせるほどの、素晴らしいプロダクトであるといえよう。もう何セットか買っておこうかしらん。
さて、そんな絶賛稼働中の「お風呂mp3スピーカVer.1.0」だが、「Ver.1.0」てことは「Ver.2.0」があるのである。「Ver.1.0」完成当時から「バスレフ型」のスピーカにしたかったのである。
以前にも同様のタッパーを使って「密閉型」から「バスレフ型」へ変更した経験があり、音の変化を体感したことがあるのだが、やはり、この程度の容積で「密閉型」にすると、コーンの動きが制限を受けるのか、どうにも息苦しさを感じさせる音になってしまうのだ。
前回はバスレフダクトにラップの芯を使ったが、今回はお風呂での使用が前提のため、紙素材は使えない。そのため、事前にホームセンタでバスレフダクト向けの塩ビパイプを探していたところ、いい感じの長さの「VPソケット」という部品が見つかったので買っておいた。たった38円。本来の用途は塩ビパイプ同士を接続するもののようで、内側に僅かなデッパリがあるのだが気にしない。そもそも、バスレフダクトの太さや長さも適当だ。以前に、多少の長さの違いが音質に影響しないことは自らの耳で確認済みだし。
さらに、割り箸によるエンクロージャの補強も施してやる。補強前はスピーカの側面に触れると低音の響きがそのまま伝わり、盛大に箱鳴りしていることがわかるが、この補強により、それがかなり低減する。つまりは、バスレフ経由での低音出力が増し、ビビる感じが減ることになる。
もうひとつ、バックパネルにコルクシートを貼ってやる。気休めではあるが、スピーカの背面がフタとして取り外し可能な構造上、側面とは違い、背面はツッパリ棒による補強ができないので、せめて厚みを増してやるのである。
どこかで見たような遮蔽ゴム(!?)による防水処理である。遮蔽したらバスレフの効果なんて無いんじゃないか? という疑問もあろうが、ドラムに合わせてゴム膜が振動する様子が確認できることから、効果がないということはない。少なくとも「密閉型」で発生する、コーンの動きが制限を受けたような、音の息苦しさからは開放される。
ちなみに、この「ゴム」をバスレフダクトの防水に用いる方法は、80年代のお風呂スピーカオーディオマニアの中では一般的な方法であり、マニアの中には、様々な「ゴム」に付け替えて音の変化を楽しんだり、「ゴム」のエージング方法についても様々な工夫を凝らしたとする記録が残っている(民明書房刊「月刊 オーデヲテック(1984年1月号)」より)。
・オカモト
やわらかくしなやかな伸び 多少のゴム臭 B
・不二ラテックス
天にそびえたつような抜け 強い突き上げ感 C
・相模ゴム工業
より温もりを感じられる ダイレクトな刺激感 A+
・ジェクス
気持ちのよい深さ 締りがイマイチ B-
で、上は取り付け深さが3cmの場合の特徴。それより浅く取り付けると上記特徴+マイルドの味付け、深いと上記特徴+刺激的な味付けが加わる……というような冗談はともかく、実際、バスレフダクトの増設より、音の息苦しさは解消された。とはいえ、低音が出るようになったかというと、そこは元のスピーカ自体が、それほど低音を出しそうな感じがしないので、そこそこである。