SVX日記
2022-02-19(Sat) スプリングコンプレッして、サスペンションを組み直す
先週、スプリングコンプレッサを緩めると、上部のマウントと下部のネジ穴の位置関係がズレるので、4本ともやり直さないと、ということでやり直すことにした。
またもや、地獄のスプリングコンプレッサ作業……といいたいところだが、最近は腕も鍛えているからか、たいして苦でもない。しっかり爪がかかるし、締め上げもスムーズ。8割方はラチェットの頭の部分を手首で回してスイスイと締め上げられるし。このツールは安いのに大当たりかも。
先日は疲労してややいい加減に済ませたので、ピストンロッドナットも締め直すことにする。木片の頭にドリルで穴を空け、六角を差し込んで、締め上げ用の治具を作り直す。しっかり締め上げるためにわざわざ長めの六角を買っておいたが、この方法だと手持ちの短い六角の方が根本まで埋まるので良いようだ。土間の段差を活用して木片を足で踏み、ナットにメガネを掛け、反対側のスパナの凹部にバネばかりの紐を掛け20kgで引く。バネばかりの紐を極力短くしたらだいぶやりやすくなり、全力じゃなしに20kgで引けた。先日のテルクレンチの締めより、もう少し締まった感じ。よっしゃ。気分がいい。
次は問題のズレの修正。そもそも、ズレの角度を正確に計測することが難しいのが問題。ちょっと考えて、手持ちの端材を利用することを思いつく。上部のマウントの2本のボルトと下部のネジ穴が平行になればいいのだから、サスをひっくり返して置き、上部のマウントの2本のボルトに長い角材を沿わせ、下部のネジ穴に長い丸材を通せば、その2者がズレの角度を正確に示してくれるという寸法である。
しかし、もうひとつの問題がある。締め上げたスプリングを緩めていくと、緩めきった時に角度がズレてしまうこと。これはマトモな対処方法がない。緩めていく途中で角度の修正が効かないからだ。なので、締め上げた状態で、緩めたらズレる分だけ、最初にズラしておく、という方法を採った。曖昧な方法ながら、一度の締め直しで、割とキッカリと平行を出すことができた。ちなみに、写真中の赤い線は許容誤差である3度を示している。見た目にちょっとズレていてもOKというレベルなので、これなら十分に合格であろう。しかし、この作業、ほかによい作業方法はないのだろうか?
どうにかフロント側の2本が終わったので、昼飯をはさんでリア側であるが、これがまた大問題。リア側のマウントは、ボルトが2本しかなく、中心のボルトが突出しているので、サスをひっくり返して置こうにも自立してくれないし、角材を沿わせて角度を計測することもできない。だいぶ考えて、厚紙で治具を作ることを思いつく。マウントの中心部分を通す直径10cmの穴と、その上下にボルトが通す穴を空け、マウントの肩部分を支える角材を貼り付ける。これをマウントに貼り付ければ、サスをひっくり返して置けるようになる。さらに、厚紙の裏側には、2本のボルトの中心を貫くガイド線が書いてあるので、下部のネジ穴に長い丸材を通せば、その2者がズレの角度を正確に示してくれるという寸法である。