SVX日記
2021-11-07(Sun) フロントカメラで燃車でGO!
最初の懸念だった、エンジンルームから室内へ配線は片が付いたが、次の懸念が電源である。フロントカメラであるから、バックランプの連動で電源を取ることができない。かといって、バッテリから直接に取れば、バッテリが上がってしまう。キャビン内にスイッチを設ける方法もあろうが、エンジンの始動と連動して常時オンが望ましいんだよな……などと考えていたら、購入したカメラのレビュー欄にあった「ケーブルの中ほどの部分が発熱する」という情報が目に入った。
おそらく、シリーズレギュレータで降圧しているのが原因じゃなかろうか。カメラの電源は5Vであろうから、7Vチョイを降圧していることになる。放熱板もなくケーブルに埋め込んだ状態で連続使用すれば、そりゃサーマルシャットダウンしてしまうだろう。バックカメラ用途なら連続使用は1分前後であろうからなんとかなろうが、こちとら常時オンで使いたいのだ。
と、そこでカメラに添付の6mのRCAの映像ケーブルに赤い線が出ていることに気づいた。どうも、電源ラインに使ってください、ということらしい。であれば、事前に少し降圧してから、カメラに供給してやればどうか。ということで、ブレッドボードに降圧回路を組んで動作確認してみたら、6Vがカメラの動作限界であった。つまり、6Vを割るとカメラがシャットダウンしてしまう。
おそらく、ケーブル内の5Vのシリーズレギュレータのドロップアウト電圧が1Vなんだろう。そんなら、少し余裕を見て7Vくらいを供給してやればいい。ちなみに、説明書によればカメラの消費電流は55±5mAとあるが、実際には85mA前後であった。となると、12Vの場合、損失は(12-5)V×85mAで0.60W。7Vまで落とせば(7-5)V×85mAで0.17W。1/3以下になる計算だ。
というような計画で、ハーネス等まで完成させて、イザ、ロードスターに装着しようと思ったら、カメラの装着位置(ナンバプレートの裏)から、ボンネット内に配線を引き込めるスキマがほとんどないことに気づいた。まったくないことはないのだが激狭で、とてもじゃないがカメラが通らない。
ヘッドライトを外せばなんとかなるかと思って整備書を見たら、その前にフロントバンパを外す必要があるらしい。そりゃ、めちゃくちゃ大仕事だ。ウンウンと悩んでいたら、フロントバンパのけん引フックカバーの奥にスキマを見つけた。カメラは通らないが、反対側のRCAコネクタならギリ通るかもしれない。
ということで、やってみたところギリ通せた。で、カメラ側はバンパ下部のルーバーに沿わせてナンバプレートの裏へ。モニタ側はエンジンルーム右側から例の穴を通ってキャビン内へ。改めてカメラが動作することを確認し、一応の工事完了である。
カメラの画像は、思いのほか鮮明で悪くない。そして、バックカメラ用だけあって、露出の追従がスゴい。日向も、日陰も、夕暮れ時も、常に昼のように映る。間違いなく利用中のドラレコより的確に調整してくれている。
ちなみに、これをやりだすと、意外と自分が「先頭で停止」する機会が少ないことに気づく。そりゃそうだ。でもこれ「無理せずに正しく信号で停止する」モチベーションになるから、悪いことではない。マツダはi-DM(インテリジェント・ドライブ・マスタ)、ならぬ、b-SM(バウンダリ・ストップ・マスタ)という運転評価機能を付けてはどうか。