SVX日記
2014-08-21(Thu) ワレ、ニセハーロック発見セリ、コレヨリ攻撃ニウツル
しょっぱなから、アルカディア号に乗船を希望する人間を殺しまくってるんですが……な、なんで? アルカディア号って「気に入ったなら」乗っていいくらいなんじゃなかったっけ……少なくとも質問に対する答えを間違えたくらいで殺されるなんて聞いてないぞ。まぁ、海賊船への乗船を希望するなら、面接の対策くらいしておけよ、って気もせんでもないけども。
その後も違和感のオンパレード。オイラの記憶が確かならば、ハーロックは、何が何でも地球を守るという信念の持ち主だったはずだが……え、自分で壊したの? ……で、いまは宇宙ごと壊そうとしてんの? ……えッ!? やっぱり守ることにしたって!? ちょっとナニ言ってるかわからないんですが……。
挙句の果てには「背中から撃つ」……おい、脚本書いたヤツ……「わが青春のアルカディア」観てないんか……ラストの展開を観ろよッ!! これって「鉄郎が機械の体もらって大団円」レベルの改変だろ。ダメすぎんだろ福井晴敏。いままで割と好きだったんだけどなぁ。
こりゃ、観て損したわ……いや、損したというレベルではないな。敬愛するハーロックを汚された気分だ。捨てすぎただけのデビルマンのがまだマシだ。まさか、アレを超える映画に出会うことがあろうとは……。
で、結局、この作品のテーマは何だったんだろう。サッパリわからない。特にテーマがなかったなら、なんで改変したんだろう。ハーロックの根幹を変えてまで言いたいことがあった訳じゃないのか? アルカディア号のデザインをあれほどにダサく変えた意味もわからない。ハーロックだけに、ニセハーロックを演出したかったのか? ほらほら、いつも先生いってるでしょ、わからないものは、イジらない。約束でしょ。
悔し紛れに、Wikipediaで松本零士の項を見たら、経歴のしょっぱな部分で泣きそうになった。ヲヤジむちゃカッコイイじゃん……そうなのだ、ハーロックはサムライなのだ。つまり、映画のスタッフは「サムライが理解できていない」ということなのだ。にしても、松本御大はなんでコレにクレームつけなかったんだろ。これまで、散々っぱら、自分の映像作品にクレームつけまくっていたじゃん。