SVX日記
2011-06-05(Sun) 照明のリモコン制御化タイマー付き
ウチは注文住宅なので、予め何カ所かに「仕込み」を入れておいた。ひとつは、天井照明のスイッチを小屋裏にも出しておくこと。そして、もうひとつが、裸電球向けに、工房の「桟」の上にコネクタを上向きに設置しておくこと。
個人的には、すべての機器は、赤外線信号を受光できる仕様になるべきだと思っている。それにより、PCからの制御ができるようになり、ホームオートメーションの「後付け」が容易になるからだ。ま、今回はできる範囲で自分でやる。
というわけで、前回の記事は、今回の前哨戦。ブレッドボード上でリレーをPICからカチカチやったワケだ。それに加えて、赤外線信号を受光できるようにすれば、回路的には完成。今回は、乾電池1本で制御回路を駆動する習作、でもあるので、AC100Vからは給電しない。そのため、極力消費電力を抑えるべく、基本的にPICはスリープモードで待機、赤外線センサのみ常時稼働、赤外線信号の受光をトリガとしてスリープモードから復帰、リレー制御を行う、という動作にしてある。
制御には「PIC16F648A」を、乾電池の1.5Vを5Vに昇圧するのに、PFMステップアップDC/DCコンバータ「HT7750A」を、リレーはラッチングタイプの「G6CU-2117P-US DC5V」を、赤外線センサには「CRVP1738」を用いた。
赤外線リモコンは、既存のテレビのリモコンを流用。「1」でオン、「3」でオフ、「2」で10分オフタイマ開始、繰り返し押すことで10分ずつ時間を増やせる。残り時間は、押した直後のLEDの点滅回数で知らせる仕様だ。
「HT7750A」は、結構、雑な動きをする。消費電流が増えると、電圧はまったりと下がる。変換効率は、ダイオードの種類に依存するっぽい。ショットキーバリアダイオードを使うことは重要である。今回は「1S4」を利用した。インダクタはよくわからんが、あまりショボいのはよくない……といいつつ、いろいろ試した挙げ句、今回は色帯読み470uHの正体不明のアキシャルタイプを利用。上下流のコンデンサには、タンタルでなく適当な電解を使ったが、リレーをバチンとやる「勢い」のために、5V側に470uFというデカいやつを配してある。
「G6CU-2117P-US DC5V」は、消費電力を抑えるために、ラッチングタイプを選択したもの。制御線は、両方ともPICのI/Oポートに直付け。ただし、電流量が多いので、両端とも2ポートにつなげてある。
「CRVP1738」はガワの外に取り付ける予定だったが、基板の縦横を間違えて半田付けを進めてしまったところ、ちょうどうまいこと外に出る形になったので、スピンドルケースのフタを一部切り欠いて今の形になった。
開発物件の一式を置いておく。