SVX日記
2006-09-27(Wed) 疾風のようにテッカマン
先日からYahoo!動画で「宇宙の騎士テッカマン」というアニメを無料で放送している。オイラは、このアニメを子供の頃に比較的熱心に見ていた記憶があり、なんとなくSF色の濃い良作だという印象が残っている。
しかし、だからといって26話を全部を観通すほどヒマではない。とりあえず、1話、2話あたりで導入部を確認しつつ、盛り上がって終局へと進んでいく20話以降あたりを押さえればいいんじゃないかと思い、ライトな気持ちで観始めてみた。
しかし、かなりイージーな作りだなぁ……まぁ、大人の視聴も視野に入れている現代のアニメと比べるのはちょっと酷ではあるが。それにしても、ワルダスター(悪だスター?)とか、ランボス(乱暴ボス?)とか、ちょっと安易にもホドがある。とはいえ、主人公の乗る宇宙船「ブルーアース号」は、マスドライバーのようなスロープから2段階の切り離し式ブースターで宇宙に上がり、宇宙で別のブースター(これは見た目も設定上もイオンジェットらしい!!)とドッキングしたりと、今でも通用しそうなカッコよさもある。
盛り上がったのは23話のラスト。必殺技の「ボルテッカ三段返し」……ちょっとこのネーミングもどーよ(ボルテッカ=ボルテックス(渦)+テッカマン)とか、努力の末に編み出した技というわけでもなく突然かよとか、ツッコミどころはあるものの……なにしろ三段返しを放った後、主人公は宇宙空間に放り出され、変身エネルギーが切れて装甲を失い、生身になってしまうのである……どうなるッ!? しかし、残念なことにココからが非常に安易な展開。主人公は相棒のロボットの「ペガス」の中でいとも簡単に復活。代わりにペガスはご都合主義的に「主人公を復活させた結果、大破」するのである……いったい、どういう理屈だよ……?
まぁ、いいや。テッカマンへの変身に必要な相棒ロボであるペガスを失った主人公はどうなるッ? 終局に向かって盛り上がって……と思ったら、またもや安易。24話の最後には「特に説明もなく復活したペガス」が飛んできて敵を殲滅……終局に向かう展開だと思ったのに、これで元の木阿弥である。
そしてこの24話では、残り3話という状態なのに、新たにガキがレギュラーキャラとして加わるのである……いったい、どーなっとるんじゃ!? そして迎える最終話の26話。タイトルからして絶句である……「勝利のテッカマン」……バラシてどーすんねんッ!! 内容は、宇宙の彼方に見つけた第二の地球に、敵から奪ったばかりのリープ航法メカを搭載したブルーアース号で向かうのだッ!! ……と、これまた25話と何のつながりもなく唐突に語られる。フツーこーゆー主軸となる展開はストーリーの中で徐々に進捗するものだろ……と思いつつ、そこにワルダスター強襲!! ……って、気がつくと残り放送時間10分を切っているんですが……急遽、宇宙に上がるブルーアース号ッ!! その直後に破壊されるマスドライバーッ!! なにはともあれ、後戻りできない雰囲気で、イッキに盛り上がってきたぞッ!!
……んが、ここで残り放送時間が5分を切っているんですが……なんでッ!? あぁ!! 敵のボスであるランボスとテッカマンが一騎打ちッ!? オレを置いて第二の地球に向けてリープしろという主人公。後ろ髪をひかれながらも、テッカマンを残してリープ航法に突入するブルーアース号……この時点で残り3分ッ!? どうやって収拾すんだよ、この盛り上がりをッ!?
……お、おぃ……ちょ、ちょっと、ちょっと、ちょっとッ!! 敵に向かっていくトコロで終わりッ!? 勝負の行方は? 第二の地球は? 人類の運命は? ……って、今回のタイトルは「勝利のテッカマン」じゃなかったのかよッ!? 勝ってねーじゃんよッ!! ひッ、ヒドすぎる……こんなラストなら観るんじゃなかったよぉ……オイラの子供の頃の夢はボルテッカを食らって粉砕だよぉ……とほほほ。
なんか読み返しててたら、あーそういえば、<br>たがみよしひさのGREYも最後、敵要塞に突入するところで<br>終わってたなぁ…と思い出していまさらながら書き込んでみたり…(^^;<br><br>そういえば、全国オフ会は…(^^;
テッカマンは番組打ち切りにならなければ何故ワルダスターが地球を襲ってくるのかも描かれ、最後は生きていた父恒星がワルダスターテッカマンとして立ちはだかるという展開になったそうです。<br> リメイクである「宇宙の騎士テッカマンブレード」では主人公の父が息子を逃がして死んでいる為、最後の敵は父の代理的な存在として長兄が努めています。