SVX日記

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2006-07-18(Tue) カーネル・ア・ガール

  のーしても、もーしても、grubが起動してくれないので、理由もなく母艦が悪いのだと決め付け、WRAPボードを職場に持っていってみた。昼休みに職場でテストベットとして活用している旧い赤いノートでのインストールを試してみようという魂胆である。確かアレにはRHEL4が入れてあったはず。こーゆー時、ガラが小さいと持ち運びがラクで便利だねぇ(WRAPは15cm四方で極めて軽い)。

  今まで数十回は繰り返した、以下のコマンドを実行してみる。

# grub-install --root-directory=/mnt /dev/sda

  ダメモトでWRAPを立ち上げる……

  画像の説明

  「!?」

  ……あれだけ立ち上がらなかったgrubが起動するじゃねぇか!! なんだコレは!? とりあえず、カーネルを入れていないので、ココから先へはいけない。じゃ、カーネルを入れてみよう。よく調べたら、RHEL3でも、オフィシャルのカーネルバイナリはi686以上しか提供されていないようだ。調べたところ、なぜかCentOS3にはi586バイナリが含まれていたので、それを/bootの下に置いて再度WRAPを立ち上げる……

  画像の説明

  「!!」

  ……上がるじゃん!! ただ、予測どおりというか、なんというか、この後は……

aio_setup: sizeof(struct page) = 52
Hugetlbfs mounted.
pc_keyb: controller jammed (0xFF).
pc_keyb: controller jammed (0xFF).
pc_keyb: controller jammed (0xFF).
<超大量略>
pc_keyb: controller jammed (0xFF).
pc_keyb: controller jammed (0xFF).
pc_keyb: controller jammed (0xFF).
pc_keyb: conide0 at 0x1f0-0x1f7,0x3f6 on irq 14
hda: attached ide-disk driver.
<略>
VFS: Mounted root (ext2 filesystem) readonly.
Freeing unused kernel memory: 152k freed
Warning: unable to open an initial console.
Kernel panic: No init found.  Try passing init= option to kernel.

  「キーボードコントローラがジャムっとる」というメッセージがウンザリするほど出て、最後にはinitがないと言ってカーネルパニック起こして停止した。しかし、これはWRAPのマニュアルにも注意書きがあった既知の事態。つまりは、完全なる正常動作の範囲であるッ!! よしゃーッ!!

  縁起物なので、CentOS3提供のカーネルを使うなら……と、CentOS3でgrub-installをやり直してみるコトにした。CentOS3をインストールしてgrub-install……

GRUB Loading stage2.......

  ……おぉいッ!! 原因はCentOS3のgrub-install、オマエなのかッ!? そりゃ、家でどれだけガンバっても不可能なはずだよ……なんかよくわからんが、CentOS3でダメってコトは、RHEL3でも、WBEL3でもダメなんだろうなぁ……なんつーバグだッ!! 大量の時間をムダにしてしまったぞ……まぁ、grubのブートプロセスほかについて超絶的なまでに詳しくなれたから、そりゃまったくのムダではないけどさぁ……。

  もう一度、RHEL4からgrub-installする……のはよいとして、当面の決断事項は「どのカーネルを利用するか」だ。CentOSオフィシャルのカーネルバイナリが使えれば、以後のアップデートが簡単だと思ったが、CentOS4ではi586バイナリが提供されていないし、結局はキーボードコントローラの問題があるので、どのみちカーネルにはパッチを当てて再コンパイルする必要があるんだよな……。

  ……と、なるとkernel.orgの最新オリジナルソースからコンパイルするか、CentOSのSRPMからコンパイルするか。先日もらったRHEL4のサブスクリプションを利用して、RHEL4の最新SRPMをベースに無理矢理586MMX版をコンパイルするか……うふふふふ。楽しそう!!