SVX日記
2006-07-22(Sat) 続・クルクルイッペイ
さて、今日は放ってあった夜間撮影に関するプロジェクトを進捗したい。実は、前回のエントリを書いた直後、RedHatでもらったレポート用紙をグルグルと巻いて、以下のような「擬似電池」を製作したトコロで、プロジェクトが中断していたのであった。
コレは単純に「単三電池の幅」にA4のレポート用紙を縦に裂き、クルクルと巻いただけのものであるが、中心にちょっと太目の電線を通して、その先にネジをハンダ付けすれば、立派な「擬似電池」になるのである。その際、鍋ネジと皿ネジを利用すると。ちょうどプラス極とマイナス極っぽい形状になるし、我ながらとてもナイスなアイデアである。
やりたいコトは、コレを利用してコンセントからデジカメに3Vを供給するコト。オイラの愛用のデジカメは専用の角型リチウム充電池のほか、エマージェンシー用に単三電池が利用できるようになっているので、その特長を利用するのだ。ちなみに、デジカメの底には3.8Vの2W、専用充電池には3.7Vの1800mAhという記載がある。そうなると3Vよりちょっとくらい電圧が高めでも問題はなさそうである。
しかし、手元には3.3VのACアダプタがない。あるのは、以前にプリンタ用に正負を逆転してしまっている危険な5VのACアダプタと……以前に別の用途で購入したUSBハブに付属していたコッチも5VのACアダプタ。こいつらから3Vを作り出すしかない。例のプリンタにはあの後サッパリ通電していないが、せっかく改造したACアダプタを壊してしまうのは気が引けるので、USBハブ用のACアダプタの方のジャックをφ2.1mmの標準ジャックに付け替えて利用することにする。
めんどーなので、ダイオードで降圧してやれ……と、ジャンク袋からゴツ目のダイオードを3本取り出した。0.6Vが3本で1.8V。5V-1.8Vで3.2Vという、見え透いた魂胆である。ちょっとテストしたら、電圧降下が低めだったので、ダイオードを4本に増やす。デジカメの3.8Vで2Wというのが最大消費とすると、最大電流は526mA……しかし、このゴツさならそれに見合う損失容量を持っているだろう。なお、ダイオード4本を空中配線する勇気はないので、前回モノの見事にコケた赤外線照明装置の基板を流用することにする。別に照明装置として併用するつもりはない。単にACアダプタのジャックが既に付いているから、というだけの理由である。
擬似電池のお尻側をホットボンドで固めて、デジカメに入れる。いざ、電源オンッ!! ……あれ? 一瞬LEDが点灯したものの、そのまま沈黙……や、やばい……デジカメを壊したか!? こりゃ次期デジカメとしてGR-Degitalを買わなきゃならないか!? 微妙に喜びつつ、アワてて正規の充電池に入れ替えてデジカメの稼動を確認する……よかったぁ、壊れてない……ちぇ(?)。
正しく電圧が供給されているか確認しようか。再度、擬似電池をデジカメにセットし、供給電源を確認する……こりゃ、アカンわ……2Vを切っとる……そっか、大電流が流れると、ダイオードの電圧降下は大きくなるんだな。こんなに不安定ではちょっと使えん。
どうしようか……と、部品箱をひっくり返したら、表面実装用の3.3Vの3端子レギュレータが出てきた。なんだ、コレを使えばいいんじゃんか……にしても、最近、手元の部品だけで大概の工作が賄えるようになってしまっているなぁ……そりゃ、秋葉に行く回数も減るワケだ……と、ブツブツとツブやいているうちにサクっと完成。実は、このレギュレータの定格電流は500mA。上限ギリギリだ。しかし、デジカメ側とて常に500mAオーバを要求しているワケでもないだろう。レギュレータの絶対最大定格は700mAだし。
ダミー電池の製作方法は真似しようと考えてます(^_^;)<br>しかし上手に紙を巻いてますねー<br>中々綺麗には巻けないものですが<br> 電池式の機械をACが取れない場所で長時間駆動する場合<br> ACアダプタの端子にバッテリーBOXなどを繋ぐと<br> 機械側ではAC電源だということで電圧降下を考慮してないので要注意です<br>そういう意味で<br>電池の端子から電力を供給するのは安全です<br><br>#ダイオードの電圧降下利用の話<br>BJC-210JというプリンタのACアダプタがトランス式で大きくて重いのです<br>リブレット用ACアダプタが余ってて軽量小型なので<br>15Vを手軽に13.5Vに落とそうとダイオードを使ったのですが<br>ちょっと負荷が掛かるとプリンタが止まってしまって実用になりませんでした<br> 純正ACアダプタの出力を測ってみたら安定化されてなかったので<br> 思い切ってダイオードを外して直結してみたらOKでした<br>[594]
はじめまして、大阪のkosiと申します。<br>わたくしもデジカメ(リコー社)の連続測定をしようと思いまして、<br>ネットを徘徊していましたら、貴記事にぶち当たりました。<br>ダミー電池のアイデアは素晴らしいですね。<br>早速作成したのですが、インターバル撮影すると、<br>数回で電源が落ちてしまう症状が現れます。<br>こちらは、1.5A出せる三端子レギュを使用しています。<br>困っています。なにか、アドバイスあればお願いできませんか?<br>数年前の過去記事にコメントすみません。
数回で電源が落ちてしまう、ですか。<br><br>読んでの通り、何をやるにもジタバタな私ですので、単に岡目八目な意見として受け取っていただきたいですが、以下を確認してみてはどうでしょう。<br><br>・数回で、の回数に規則性はある? 数分で、ではない?<br>・カメラへの供給電圧は適正か、継続的にテスタでモニタリング<br>・カメラの設定は? 電池だったら「数回(数分)」以上、動作する?<br><br>電圧の安定供給以外では、カメラ側で何かしらの安全装置が働いているくらいしか考えられませんが、そんなのありますかねぇ。
こんにちわ。<br>わざわざありがとうございます。<br><br>・数回に、規則性はございません。<br>・電流が多く流れるときに電圧を測定したら降下しておりました。<br>・電池ならば切れるまで撮れるのです。<br><br>安定供給がされていないという事なんですかね。<br>三端子レギュが死ぬほど熱くなるのが原因かな?<br>と思ってるところです。また、実験してみます。<br>ありがとうございました。
見ての通り、私は表面実装のレギュレータで済ませましたが、定格ギリギリなので、結構、熱くなってた気がします。<br>死ぬほど熱いってコトは、レギュレータの熱保護回路が機能している可能性があり、電圧降下はその結果でしょう。<br>レギュレータで、どのくらい電圧をドロップさせてます? ドロップする電圧x電流が熱になりますが、それは範囲内ですかね?<br>定格の1.5Aは、無限大のヒートシンクとか、ファンを付けた時に出せる能力だと思いますので、その辺を確認してみたらどうでしょう。
こんにちは。<br>おっしゃるとおり、熱保護回路が働いていたようです。<br>大きなヒートシンクにアルミの蓋を連結してやるとうまく動作しました。<br>大きなヒント、ありがとうございました。<br>いきなりの書き込みへの対応ありがとうございました。