SVX日記

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2006-02-07(Tue) メモリに安心させられる

  画像の説明

  注文していたメモリが届いた。まぁ、しかし……なんだこのパッケージは。コンドームじゃあるまいし。そんなに思い切りデカデカと「安心」なんて表示をしなくても……そりゃ確かに、オイラもそれを一番大事な要素と考えて購入したんだけどさぁ……。

  画像の説明

  しかし、例によって箱を開けると内容物は小さい。下手に大きいとノートPCの中に入らなくて困るので、そりゃ通常サイズであってほしいが、1万円も出したのにかかわらずこの大きさ……金を出した甲斐がないったらありゃしない。今は亡き、ハイウェイカードを5万円分買った時の約20%にあたる落胆ぶりである。

  PCを裏返しにして、ネジを3箇所外し、表に返し、キーボードを持ち上げると、メモリ増設スロットが現れた。で、ちょっと緊張しながら、挿し込む……前に、流しで蛇口に触れておく。これは、静電気でメモリが破壊する恐れがあるので、必要とされている儀式であるが、静電気でメモリを破壊してしまったという人の話を聞いた事がないのはナゼだろう? ここは一発、電子ライターのパッチンで、要らないメモリにプチサンダーを落とし、動作確認をしてみたいところである。意外と平気なんじゃないの?

  余談であるが、似たような儀式に「車のヘッドライトの交換時、電球には手を触れない」というものがある。なんでも、点灯時に付着した手の油脂が蒸発して、電球が割れることがあるらしい。しかし、私は以前に雑誌の特集で、コッテリとバターを塗りつけて点灯させてみた実験記事を読んだことがある。別に、電球は割れなかったという話だ。ちゅーわけで、そーゆーわけである。

  さて、増設して好きなだけウィンドウを開いて作業をしてみた。んが、コミットチャージは750MBを超えない。そりゃ、そうだよな。事前に確認してみた時でも700MBを越えるあたりがやっとだったんだから。せっかく増設したが、増設分の75%が遊んでしまっている状態である。

  しかし、だからといって1GBの増設が無駄で、512MBの増設で十分だったというわけではない。昨日書いたように、近年のOSは搭載メモリの遊んでいる部分をすべてディスクキャッシュに利用し、パフォーマンスの改善に役立てるからである……Linuxだけでなく、Windowsでもそうなんだよね……? まぁ、試してみりゃいいのである。

  cygwinから大き目のファイルのハッシュ値を求めてみよう。ハッシュ値を求めるのは、ファイルの内容をすべてナメ、全領域にアクセスさせたいだけで、今回の場合はそれ以上の意味はない。ちなみに、ファイルは30分のmpeg1ビデオファイルで1つ300MBだ。

SUZAKU:/MyDocuments/My Videos/megaten $ ls
合計 612920
-rwx------+ 1 mitsu 筏 313814368 Feb 20  2005 0220megaten1.vcd.mpg*
-rwx------+ 1 mitsu 筏 313814368 Apr 10  2005 0410megaten1.vcd.mpg*

  まずは、1回目。ハードディスクのランプは点きっぱなしになり、17秒弱を要した。

SUZAKU:/MyDocuments/My Videos/megaten $ time md5sum 0220megaten1.vcd.mpg
f1b51c53ee2ebd5bb97bf6dc9abdbee3 *0220megaten1.vcd.mpg
 
real    0m16.929s
user    0m4.806s
sys     0m1.301s

  そして、2回目。ハードディスクのランプは点灯せず。前回の半分以下の7秒強で終了。

SUZAKU:/MyDocuments/My Videos/megaten $ time md5sum 0220megaten1.vcd.mpg
f1b51c53ee2ebd5bb97bf6dc9abdbee3 *0220megaten1.vcd.mpg
 
real    0m7.092s
user    0m5.027s
sys     0m1.181s

  念のため、3回目。ハードディスクのランプは一瞬点灯。しかし7秒強で終了。

SUZAKU:/MyDocuments/My Videos/megaten $ time md5sum 0220megaten1.vcd.mpg
f1b51c53ee2ebd5bb97bf6dc9abdbee3 *0220megaten1.vcd.mpg
 
real    0m7.253s
user    0m4.876s
sys     0m1.361s

  今度は別のファイルを試す。ハードディスクのランプは点きっぱなしになり、20秒強を要した。

SUZAKU:/MyDocuments/My Videos/megaten $ time md5sum 0410megaten1.vcd.mpg
65c2d0261cd90151f1bd06fc63c3c5df *0410megaten1.vcd.mpg
 
real    0m20.343s
user    0m4.566s
sys     0m1.141s

  別ファイルの、2回目。ハードディスクのランプは一瞬点灯。前回の半分以下の7秒弱で終了。

SUZAKU:/MyDocuments/My Videos/megaten $ time md5sum 0410megaten1.vcd.mpg
65c2d0261cd90151f1bd06fc63c3c5df *0410megaten1.vcd.mpg
 
real    0m6.897s
user    0m5.117s
sys     0m1.111s

  念のため、もう一度。7秒弱で終了。

SUZAKU:/MyDocuments/My Videos/megaten $ time md5sum 0410megaten1.vcd.mpg
65c2d0261cd90151f1bd06fc63c3c5df *0410megaten1.vcd.mpg
 
real    0m6.966s
user    0m4.917s
sys     0m1.321s

  最初のファイルを再度やってみる。7秒弱。

SUZAKU:/MyDocuments/My Videos/megaten $ time md5sum 0220megaten1.vcd.mpg
f1b51c53ee2ebd5bb97bf6dc9abdbee3 *0220megaten1.vcd.mpg
 
real    0m6.876s
user    0m4.917s
sys     0m1.311s

  どうやら、Windowsでも搭載メモリの遊んでいる部分は、すべてディスクキャッシュとして利用されるようである。この実験をやった時のコミットチャージは約740MB。利用可能メモリは約870MB。上記のファイルは2個で合計600MBであるが、ディスクアクセスはなかった。つまり、600MBがスッポリとキャッシュされているということである。一方で、もしメモリを1Gしか搭載してない場合は、利用可能メモリは約360MBになるだろうから、上記を交互に実行すれば、毎回ディスクアクセスが発生するはずである。

  それはそうと、メモリを大量に積んだので、アプリ立ち上げ放題なのはよいのだが、問題はタスクバーである。幅が足りずに切り替えボタンが出てきてしまうのである。これはどうにかしないと、不便で仕方ない。まっとーな案としては2段に増やすのがよいのだろうが、それももったいない……なんか名案はないものか、トホホ……。