SVX日記

2004|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2022|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2023|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2024|01|02|03|

2012-03-03(Sat) ひさびさに映画を観る

  借りた本を返しに、鶴舞の図書館へ。ついでに、大須に寄って、部品を購入。先日、HT7733Aによる昇圧回路で失敗したこともあり、インダクタ等を漁りつつも、結局、評価のために秋月のDIP化基板も購入してしまう。うーむ。

  画像の説明

  そのまま名古屋の109シネマへ。今度、職場で映画を観に行くことになったのだが、そこで上映時間の制限で観られない「ベルセルク」がどうしても観たくなってきてしまい、いまさらながら、ひとりで観に行くことに。

  上映期間が終わりかけなこともあり、19時から1回のみの上映なのだが、なんだか7割以上は入っている感じ。んー、人気があるのかないのかよくわからんな。

  画像の説明

  映画はかなりよかった。ストーリーは、既にテレビでアニメ化されたことのある「黄金時代」の前半1/3なのだが、やはり魅力的なのはこのパートということか。オイラ自身「黄金時代」までは漫画を買い揃えてまで読んだが、その後、テンションが下がって、売ってしまったような覚えがある。

  長編の映画化では、よく「既に漫画を読んだ人向け」として、説明不足の傾向にマイナス評価する輩がいるが、これだけ多様化が進んだ昨今、初見の層をターゲットに置くなんてのは、むしろナンセンスだ。ざっくり切っても「おいしい」シーンが伝われば成功であることは、太古の「劇場版マクロス」で証明済みである。極端な例では「最終兵器彼女」なんて、漫画原作の時点で「説明不足」を演出の一部としているし。

  漫画というメディアでは得られない体験ができれば、別に追体験で上等ではないか。コンサートは、CDを聴いてから行くものだ。むしろ「読んでから来いよ」という態度は十分に「あり」ではないか。監督がどのエピソードを重要視し、それをどのように映像として表現したか、それが楽しめればいいんじゃないか。つーか、原作ファンは、それだけを確認しに劇場に赴き、そして、大抵、裏切られて帰るんでしょ?:-)

  というわけで、今回オイラは割と満足した。なにしろ、戦闘シーンが熱く、なにしろ、斬られる様子の痛さに、ドキドキした。特に最後、アドニス王子に対する演出については入念すぎて息が詰まった。きっと、監督はそれを表現したかったに違いなく、それで漫画では得られない体験ができたのだ。

  ただ、ストーリーや演出から離れて言えば、決して悪くはなかったものの、声優は深夜アニメのキャストのままのがよかったとか、もっと解像度を上げ、コマ割りも上げてほしかった、と感じた。CGを多用してるんだから、いまどき全部とはいわないが、ドンと48FPSとか、別に不可能というワケでもないんだよねぇ?


2012-03-04(Sun) 雑務に専念する

  昨日の夕方、ふと、コンビニでデカい焼きそばを見つけたので、朝飯用に買ってみた。

  この焼きそば、栄養成分表示を確認すると、ナトリウム量が2.5gを超えている。つまり、これ一食で、一日分の塩分摂取量の適正限度を超えてしまうというわけだ。つまり、血圧に良くない……と、朝から微妙な罪悪感を感じつつ、フタを開けると、中で麺が2段になっていた。こりゃ、すげぇ。

  画像の説明

  そういえば、以前にもデカい焼きそばを食べたことがあったっけ、と思い、調べてみると、なんとこっちの麺のが量が多かった。売る方も、食う方も、アホだなぁ……と思いつつ、完食。いや、うまい。時々、無性に食べたくなるんだよねぇ、インスタント焼きそばってさ。

  話は変わって、先日、職場で愛用しているキーボード「FKB8579」のControlキーが、突如として不安定になった。具体的には、時々押されっぱなしっぽい挙動になる、という症状。まぁ、長らく使い込んでいるからなぁ、と、調べたら、購入日は2003年04月01日だった。約9年前、実に、この日記を始める前だ。当時、仕事中にHHKに味噌汁をこぼし、そのまま早退して秋葉に行ってぷらっとほーむで2枚買った、という記録が残っていた。

  それほどに使い込むくらい愛用しているので、これがなくなると困る。しかし、既にディスコンになっているので追加購入ができない。別にHHKで代用できなくもないだろうが、いくらなんでもHHKの2万は高すぎる。まぁ、1枚壊れたところで、まだ1枚あるのだが、こういう時は、もう1枚しかない、と考えてしまうものだ。ちょっとアセる。

  しかし、こういう時のオークションである。いや、ホントに助かるわ。同じ出品者から2枚が出品されていた。各1580円。両方いかせていただきます。両方ゲット。無事、両方送られてきた。

  やや、キーが黄ばんでいるが、裏のマーキングを見ると、持っている2枚より、新しいリビジョンのようだ。黄ばみの割に、私のものほど使い込まれていないようであり、ごくわずかだが、押し込む際の滑らかさに欠け、メンブレンの反発も若々しい印象。ざっと、全部のキーに対して動作テストする。問題なし。

  ということろで、すかさず分解を始める。洗うのである。私は別に潔癖症ではないが、キレイであるに超したことはない。すでに持っている2枚も2回ずつくらい、分解して水洗いしている。そういえばThinkPadX40のキーボードを掃除したときは猫の毛のようなものがビッシリ詰まっていて驚いたなぁ……っと、そこで分解の方法を忘れていることに気づいてアセる。そうそう、右下にあるカーソルキーを引っこ抜き、その下の爪を外すところから始めるのだ。

  画像の説明

  バラしてみると、髪の毛やらなんやらで、さすがにバッチョい状態。風呂場でガシガシと洗う。洗っていると、消しゴムのカスが目立つ。前の持ち主は学生さんだったのかな? プラスチックと溶着しかけていて取り除きにくい。両方とも同じような状態なので、この持ち主も2枚持ちだったのだろう。やれやれ、俺みたいな奴だ。

  数時間かけて乾燥させ、元通り組み直す。動作を確認。無事、2枚とも復活した。4枚あれば、オイラが死ぬまで持つだろう。人生の安心レベルが上昇したわい。

  さて、そんな作業を片手間にこなしつつも、例のレムウォッチャーの改良版製作のため、ブレッドボード上でファームウェアの開発を進める。が、今回は、意外とアッサリと望みの動作が得られた。なんだか、このところ開発の調子がいい。大ハマり状態にならない。

  画像の説明

  数々のハマりポイントを覚えたせいなのか、オレライブラリが充実してきたせいなのか、ちょっと修正しては動作テスト、という作業サイクルが功を奏しているせいなのか、よくはわからんが、たいへんに開発は快調である。さて、そろそろ回路デザインに入るかな。


2012-03-13(Tue) レムウォッチャー、ハードウェア完成

  しばらく前に試作したレムウォッチャーの改良版を作る。改良点は、電池1本で動くようにしたこと、チップアンテナ周囲の金属部品を排除したこと。これで、電波の到達範囲が拡がった。これにより、親機をフトンの脇から、LANジャックの来ている、その壁の向こう側に移動することができ、配線がスッキリした。

  画像の説明

  実は、チップアンテナ周囲の金属の問題は、親機側にもある。プラネジかなんかに換装すれば、もっと到達範囲は拡がるはず。ま、そのうち。

  ファームウェアも、複数のXBeeから同時に情報を送受信しても識別できるプロトコル(というほどたいした物じゃないが)に対応させ、バッテリの残量も通知するようにして、ほぼ完成。

  画像の説明

  あとは、サーバ上のソフトだけなのだが、目覚まし時計の役をするXBeeの子機側が完成しないと、いまひとつテンションが上がらず、作る気になれない。ま、しばらく放置の助だな。


2012-03-18(Sun) サーボでスクリーンセーバ、セーバ

  ごくつまらない理由なのだが、某所で利用している「AutoIt」が、スクリーンセーバの起動中は動作しない、という問題にぶつかり、スクリーンセーバの動作をセーブする「スクリーンセーバセーバ」が必要になった。

  普通なら、コントロールパネルを開いて設定をポチするのだが、今回は「それなしで」という条件があり、定期的にマウスをチョンチョン小突くような仕組みが必要なのである。

  最初はマウスの中にPICを仕込み、定期的にポインタがグルグル回る「間欠ネズミ花火マウス」でも作ろうかとも思ったが、最近主流のマウスはロータリエンコーダ式でなく、光学式なのであった。こーなったら、逆にローテク方面に突っ走っていくしかない。

  画像の説明

  つーわけで、以前に単なる興味から買ったはいいが動作テストだけして放置してあったサーボの出番である。コイツをマウスの光学センサの下でグルグルさせるのである。

  画像の説明

  設置場所は机の上なので、無闇にジーコジーコ動かすとウルサいので、適当に時間を置いてジジッ、ジジッと間欠的に、いったりきたりするようにする。上に置いたマウスがズレないよう、ケーブルを挟み込む仕組みも作る。

  画像の説明

  動かしてみると、完璧に期待通りの結果が得られた。これ以上ないくらいにアホな工作ではあるが、実用することに価値があるのだ。これでいいのだ。


2012-03-19(Mon) 妖精作戦、運搬作戦

  最近、SFづいている。

  先日、なんかのきっかけで「冷たい方程式」が読みたくなり、図書館で借りて読んだ。確かに傑作だと思う。無駄も隙もない展開。そして、ひと回りして、意外なオチ。いやぁ、よかったなぁ。

  アシモフの「信念」もよかったが、飛行機好きで、空を飛び回りたい要求の強いオイラには、期待の割に、フォーカスの当て方がズレた作品に感じた。読むだけで、鳥になった気分になれるような作品はないものか。話題の「リリエンタールの末裔」はどんな内容なのか、読みたくなっている。

  と、ふと、気づくと神林長平が「いま集合的無意識を、」という本を出していた。話によると、伊藤計劃の「ハーモニー」に関連したエッセイが入っているらしい。仕方ないからそっちもまとめてポチった。以前に買って読んだ「虐殺器官」にはあまりピンとこなかったんだけどな。「メタルギア」が超絶に好きな作者と、「メタルギア」がちっとも楽しく思えなかったオイラだからかもしれない。

  ちなみに「ぼくの、マシン」は「戦闘妖精・雪風解析マニュアル」で既読だが、この話についていえば「オイラは主人公の『零』以上に、リアルに『零』な性格」なので、物語は好きなのだが、あたりまえのことが書いてあるように感じられて、やや物足りない。たぶん、ストールマンも同じ感想を抱くことだろうな。

  さて、以前よりニコニコ経由で「モーレツ宇宙海賊」を観ている。やや「仕方なく観ている」というレベルなのだが、これが、原作をアニメというフォーマットにうまく落とし切れていないからなのか、原作がアニメの素材として向いていないからなのか、なにしろイマイチと思いつつも、原作の品質には疑いを抱いていないオイラ(原作未読)がいる。

  つーのも「スターダスト・シティ」にはリアルタイムで衝撃を受けたし、最近になって読んだ「星のパイロット」シリーズにも熱中できたし。笹本氏は、オイラの中でブランドなのだ。

  そんな中、笹本氏のデビュー作の「妖精作戦」が「Jコミ」で公開されている。何度か読もうとは思ったのだが、改めて買うまでには至らず、そのままになっていた。これを期に、ぜひ読みたい。

  しかし、問題はどうやって読むか、である。デスクトップPCの前で腰を落ち着けて読みたくはない。デスクトップPCの前で腰を落ち着ける時間があるならば、可能な限り別の作業をしたいのだ。なぜかPSPへの転送がうまくいかないために、かなり楽しみな「偽物語」の消化が進まないほどに、可能な限り別の作業をしたいのだ。

  スマートフォン、持ってない、キンドル、持ってない、ZiiO、持ってるが、もう触りたくもない。しかし、このために、SONYのReaderを買うのは本末転倒だ。オイラは電子化に否定的ではないが、紙より便利でないならば、別に紙でいいんだよ派なのである。かといって、無料に勢いづけられて新刊を買うのもシャクなんだよな。笹本氏を喜ばせるのもイイのだけれども。ふと見れば、オークションの中古も高騰している。なんだよ、八方ふさがりなのか。単に、タダのPDFが読みたいだけなのに。

  PSPにPDFビューアはないのか、CFW環境用ならあるようだが、そんなもんは使えない。ググると「フォトビューア機能を使う」というアイデアを発見。おぉ、なるほど。しかし、解像度が足りるもんかいな?

  画像の説明

  PDFからPNGへの変換は、ImageMagickのconvertでやれそうだ。試してみる。ギリギリどうにかイケそう。しかし、ページが左右にハミ出るので、アナログパッドの操作が必須。んが、そっちを下に縦持ちすると、読み進めるためには上側のRボタンを押さねばならない。ジレンマ。

  そこで、逆転の発想。フォトビューア的には「戻る」方向で「読み進め」られるように、PNGファイルを逆順に転送する。結局、工夫して作ったのが、以下のスクリプトだ。

$ cat pdf2png.rb 
#!/usr/bin/env ruby
 
# 目次チェック
# $ ./pdf2png.rb | grep -A 1 "mkdir" | sh
 
# 変換
# $ ./pdf2png.rb | sh
 
# identify YouseiSakusen_HQ.pdf
# YouseiSakusen_HQ.pdf[309] PDF 827x1170 827x1170+0+0 16-bit Bilevel DirectClass 122KB 0.050u 0:00.080
target = 'YouseiSakusen_HQ.pdf'
title = 'YoseiSakusen'
maxpage = 309
offset = [  2,   2,   2,   2,   2,   2,   2,   2,   2,   2,   2,   0]
index  = [  5,  22,  45,  66, 113, 158, 200, 243, 261, 302, 304, 999]
 
# HalationGhost_HQ.pdf[288] PDF 827x1170 827x1170+0+0 16-bit Bilevel DirectClass 122KB 0.060u 0:00.080
target = 'HalationGhost_HQ.pdf'
title = 'HalationGhost'
maxpage = 288
offset = [  4,   4,   4,   4,   4,   4,   4,   4,   0]
index  = [  5,  40,  80, 119, 120, 222, 247, 277, 999]
 
# Carnival_Night_HQ.pdf[281] PDF 827x1170 827x1170+0+0 16-bit Bilevel DirectClass 122KB 0.070u 0:00.129
target = 'Carnival_Night_HQ.pdf'
title = 'Carnival_Night'
maxpage = 281
offset = [  4,   4,   4,   4,   4,   4,   4,   4,   4,   4,   0]
index  = [  5,  29,  54,  82, 100, 134, 154, 185, 216, 272, 999]
 
dir = ''; lastdir = '';
 
n = 0; p = 0; loop {
	n == index[p] + offset[p] and p += 1
 
	dir = '%s_%02d' % [title, p]
	dir != lastdir and cmd = 'mkdir %s' % dir and print cmd, $/
 
	cmd = "echo %s/%s-%03d.png" % [dir, title, n]
	print cmd, $/
 
	cmd = "convert -crop 707x1050+60+65 -resize x480 -unsharp 2 -rotate +90 %s[%d] %s/%s-%03d.png" % [target, n, dir, title, n]
	print cmd, $/
 
	lastdir = dir
 
	n == maxpage and break
	n += 1
}
 
__END__
$ cat copy2psp.rb 
#!/usr/bin/env ruby
 
# PSPへのコピー
# $ find YoseiSakusen_* | sort -r | ./copy2psp.rb | sh 
 
mkdir = []; copy = []
 
$stdin.each {|l|
	l =~ /png$/ ? copy << l.chomp : mkdir << l.chomp
}
 
mkdir.each {|d|
	cmd = "mkdir /media/disk/picture/%s" % d
	print(cmd, $/)
}
 
copy.each {|d|
	cmd = "cp %s /media/disk/picture/%s" % [d, d]
	print(cmd, $/)
}
 
__END__

  後は読むだけだ。よく考えたら、これ、青空文庫にも応用できるじゃん。海野十三でも読もうかな。でも、その前に、スターダスト・シティを再読……って、あれッ!? なんでJコミだと、下巻だけPDF配布してないのッ!? って、別にオイラは紙で読めばいいんだった、なははは。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

横須賀のアランプロスト [妖精作戦って笹本某氏の小説でっか?]

フルタニアン(管理者) [そうそう。 スターダストシティの下は発売日に買ったほど。 星のパイロットもおもしろかったなぁ。 キミはエリアルを読ん..]

横須賀のアランプロスト [よく覚えてますね! エリアルは今年になって急に読みたくなり読破しました。 調べたら9巻までしか読んでなかったので、残..]


2012-03-20(Tue) 名古屋のソルへ

  画像の説明