SVX日記
2025-03-19(Wed) 「星を継ぐもの」シリーズを読み進める
長らく水曜は歌のレッスンの日で、その直前にはカラオケ屋で練習するのがルーティーンだったのだが、行きつけがツブれたり、その代わりとなる店が満室だったりで、仕方なく近所の丸善で時間をツブすことが多くなった。先日「アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風」のサイン本を買ったのも、その経緯で起きたことである。
で、別に忘れていたわけではないのだが、その時に書棚に見かけて「読まねば」と思ったのが「ミネルヴァ計画」だ。
だいぶ前。2015年末だ。なんとなく評判の高い「星を継ぐもの」を読み始めた。冒頭部分があまりにつまらないので読み飛ばす、という珍しい経験をしつつ、そこからのあまりの面白さにグイグイと引き込まれ、そしてラスト、2段オチには悶絶させられた。
なぜかその続編の「ガニメデの優しい巨人」と「巨人たちの星」はオーディオブックで購入したのだが、ガニメデはその結末に感心させられたものの、巨人たちは結末の記憶が曖昧。そして、その時点で続編の「内なる宇宙(上)(下)」は出ているものの、最終巻の「Mission to Minerva」は未訳と知って、ちょっとテンションが下がって宙ぶらりんな状態にしてあった。
で、最近になって、最終巻が「ミネルヴァ計画」として出版されると聞いて、そんな長らく放置されていた作品なんて微妙なデキなのでは……と思ったものの、イザ書棚に並んでいるのを見ると……その気になってくるんだよなぁ。まぁ、食い飽きたソバでも、目の前にあれば食いたくなる、みたいなもんか。
しかし問題は「巨人たちの星」の結末の記憶が曖昧なこと……えーいッ! こうなったら全部を復習してやるぜッ! ということで、巨人三部作をオーディオブックで聴き返すことにした。最初はどれだけかかるのやらと思ったが、星を継ぐものに約1週間、ガニメデに約2週間、巨人たちに約2週間と、良いペースで聴き進めることができた。ややこしいストーリではあるが、ジョギング中でも問題なく聴けるものなんだなぁ。結局、巨人たちは結末まで聴いてなかったようだ。ジェヴレン人が出てくる直前くらいで止まっていた。そこまでがつまらないとまでは言わないが、そこからグッと面白くなって、そしてラスト、2段オチに悶絶。またやられた。
で、途中「インサイト 戦闘妖精・雪風」が入ったりもしたのだが……意外な伏兵が間に入ってきた。「人体、なんでそうなった?」だ。まさに、書店で偶然の出会った本だ。SFではなく理科学書。パラパラと中身を確認するが、絶対に面白いとしか思えない。というか「星を継ぐもの」シリーズが人類の進化を扱っていることもあり、間に読むのにピッタリすぎるのだ。まるでダンチェッカー先生の課外授業だ。結局、ポチって読んだのだが、期待以上の面白さだった。