SVX日記
2020-04-16(Thu) ウェブカムを再生する
2年チョイ前、ロードスターへのアオリ対策として「リアに付けるドラレコ気取りダミーカメラ」を手配した。その実体は、アリエクで見つけた「安い割に見た目がハデなウェブカメラ」である。たったの686円だ。ダミーにしても別に惜しくもない値段である。
しばらく、そのままの形でロードスターのエアロボードの上にくっつけていたのだが、垂れているUSBケーブルが邪魔なので、ある時、思い切って数cm残して切断してしまった。今後、ウェブカメラとして使うことはないだろう、という判断だった。
しかし、このコロナのご時世である。友人と、いま流行りの「リモート呑み会」でもやろうかという話になったところで、マトモなウェブカメラを持っていないことに気づいた。ノートPCの上にはあるのだが、デスクトップ環境でやりたいのだ。ところが、買おうにも、みな同じことを考えているから、値段が高騰してしまっている。
とはいえ数cmは残っているので、ピンヘッダでコネクタを作ってしまおう。実に久々にハンダゴテを温めるなぁ。しかしなんだこれ。カメラ側からはケーブルが6本も出ている。4本はUSBとしても、残りの青と黄はなんだ?
青はLEDにつながっているようだ。+5Vを与えると白色光で撮影対象物をかなり強く照らしてくれる。黄は不明だが、この2本はUSBコネクタに配線する場所がないわけで、その意図は不明である。んが、もっと不明なのは、カメラ正面右の銀のボタン。スチル撮影用っぽいアイコンが刻まれているが、中を開けると、ボタンの裏にあるのは何も配線されていないタクトスイッチである。わは。中華品質というか、なんというか。
ついでなので完全にバラし、鏡筒とレンズの接着を直したり、レンズを磨いたりしつつ、ケーブルをハンダ付け、USBデバイスとして再生してやる。コイツ、映るぞッ!! ちなみに、このカメラのレンズ部分はマニュアルフォーカスとなっており、鏡筒をヒネることでフォーカス位置を調整できる。値段の割に鮮明で発色も悪くない。どうも、マイクも生きているようである。ちょっとノイズが多すぎて使う気にはならないが。
ついでなので、LEDを光らせるケーブルを作ってやる。実にバラック的だが、まぁ、十分に役に立つ。しかし、LEDの光は強すぎるので、自分の顔を映すのであれば、なんらかのデフューザを付与してやらないとキビしいが。
というわけで、ディスプレイの右上に取りつけてやる。Zoomを立ち上げるが、十分に実用的な画像品質が得られた。ちょっと工房のゴチャゴチャした背景まで映りすぎるので、背後にブツ撮り様の灰色の布を垂らしてやったら、思った以上にイイ感じである。