SVX日記
2005-09-19(Mon) 流山を流れてみる
今日は天気もいいので、再び周囲を散歩してみるコトにした。とりあえず、目的地は流山の図書館。どうやら流山市役所の近所にあるらしい。車で行けばヒョイと行ける距離ではあるが、ワザワザ電車に乗ってみる。流山市には、全線で5.7kmしかない「流山電鉄」というプリティな交通機関があるのである。せっかく流山に住んでいるのに、コレをまったく利用しないというのも、もったいない話だ。
近所の、無人駅のようで無人駅でない、微妙な駅から電車に乗る。線路は単線、車両は2両編成である。この流山電鉄、奇妙なコトに各列車に愛称がついている。ブルートレインではないが、小さなヘッドマーク(?)まで付いている。この名前は車体の色ともリンクしており、黄色の「なの花」、オレンジの「流星」などがある。今日は、青色の「青空」号に乗車して流山である。なんか、電車で終端駅まで乗ると、妙な旅情を感じるのはオイラだけだろうか。
図書館は駅から歩いて10分くらい。はっきり言って古いし本のラインナップもヘボい。DVDコーナーには、比較的フツーの映画が数十本置いてあるが、全部借りられている。なんだかなぁ。何か本を借りようと思って来たのだが、ハードカバーを借りても持ち運びがウザくて読めやしないし、文庫は量が少なくて読みたいと思うようなモノがない。まぁ、読む時間もないのだけれど。
一方で技術書も……こういってはなんだが、最近は読むに値するような本がない。PC関係の書籍から新しい知識が得られるコトはあまりないからだ。電子工作関係の書籍も、似たようなもの。この世界では、飛ぶように時間の過ぎるから、インターネットから情報収集するのが似合っている。オイラは、書籍を基本的な情報を網羅的に得るためのもの、と位置付けている。何が知りたいのかワカらないという状態には、書籍は役に立つが、その段階が終わったら、雑誌やインターネットで十分である。やたら本を揃えても、役に立つ場面が来る前に、情報が古過ぎて使えなくなる。だいたいGoogleがないから、読む気になれない。やはり、書籍は頭から基本を学ぶためのものだな。
そんなコトを考えつつ、併設されている博物館も見て回る。こっちは意外と新しい知見に出会うことができた。流山電鉄の開業は大正5年。そんなに古いのかよ!! 今や武蔵野線の通っている南流山駅周辺が事実上の中心地となっているが、そういうコトなら市役所が流山駅付近にあるのも頷ける。江戸川は運河でもあったろうから、川っぺりに沿って発達したんだろうな。この辺りの特産は醸造モノ。酒、味醂、醤油、味噌。なんでも昔の女の人は、味醂を酒代わりに呑んでいたらしい。そういえばオイラ、味醂って意識したことがないな。今度、呑んでみることにしよう。
ちなみに、武蔵野線の開業は昭和48年。運賃は現在の約1/4。開業当時のパンフレットが展示してあったが、誇らしげに「自動きっぷ販売機」や「自動改札機」の説明がしてある。なるほど。現在と同じく府中本町まで行っているが、当時は現在よりも駅は3つばかり少なかったようだ。最近つくばエクスプレスが開業したが、やがてつくばエクスプレスの開業も歴史の一部になる時が来るのだろうな。
個室みたいなトコロに通され、落ち着く。うなぎといえば、出てくるまでに時間がかかるのがいい。ビールを注文してまったりとする。しかし、なんだこのメニューは。「勇」の名の付く料理がやたらと多い。なんでも、この辺りは新撰組の近藤がとっ捕まって斬首された地ということで、ブームに便乗しているようだ。勇丼、勇重、勇餅……しかし、勇サンデーはないだろ。そんな甘味に自分の名を付けられた近藤勇は、あの世で悲しがっているに違いないぞ。